【10月の月案】4歳児クラスの文例集。ねらいや配慮、援助や反省の書き方

4歳児の子どもたちが心地よい気候のなか遊べるようになる10月。新卒保育士さんのなかには、月案作成に悩む方もいるかもしれません。今回は、4歳児クラスで使える10月の月案の文例を紹介します。秋の自然遊びや行事を取り入れた養護・教育のねらいや活動に加え、安全や健康に関する配慮、反省の書き方などもまとめました。

10月の4歳児の写真

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10月の4歳児クラスの特徴とは?

秋が深まる10月は、気持ちのよい気候になり、思い切り遊ぶことができるようになる季節です。

そんな10月の4歳児クラスには、以下のような特徴が見られるでしょう。

  • 運動会に意欲を持って参加し、達成感を味わう。
  • 自分なりにイメージを膨らませ、友だちに言葉で伝えながら遊ぶ姿がある。
  • ハロウィン行事を通して異文化に興味を持ち、イベントを楽しむ。

10月は行事などへの取り組みを経て、友だちとの結びつきが強まる頃と言えそうです。いっしょに楽しめる活動を考えたり、保育士さんが仲立ちをしたりと配慮するとよいかもしれません。

このような4歳児の特徴を参考に、10月の月案作成に活かしていきましょう。

【10月】4歳児の月案の文例:前月の子どもの様子

月案では、前月の子どもの様子をもとに10月の計画をしていきます。くわしい文例を見てみましょう。

  • 季節の移り変わりに気づき、秋の自然に興味を深める。
  • みんなで運動会の練習に取り組み、友だちとのつながりやクラスとしての団結が強まってきている。
  • 言葉で思いやイメージを伝え合いながら、再現遊びや工作遊びを楽しんでいる。

10月には、行事の取り組みや日常から楽しんでいる遊びを通して、友だちとのかかわりが増えたり、さまざまなものへの興味が増したりするかもしれません。

4歳児の子どもたちが関心を寄せていることをよく観察し、10月の月案の内容に反映させていくとよいですね。

【10月】4歳児の月案の文例:今月のねらい・活動内容

ここでは、10月の4歳児クラスの月案に使えるねらいや活動内容の文例を紹介します。

今月のねらい

ねらいは、養護と教育の2つの視点から文例をまとめました。

養護のねらい

  • 手洗い・うがいなどの習慣を身につけ、健康に過ごそうとする。
  • 適度に休息を取りながら、自分のペースで落ち着いて過ごす。

教育のねらい

  • 秋の自然に親しみ、友だちや保育者といっしょに戸外でのびのびと遊ぶ。
  • 友だち同士で遊ぶなかで思いを伝え合い、互いを尊重しながら過ごす。

活動内容

養護

<生命>

  • 健康に必要な習慣を理解し、自ら行おうとする意欲を持つ。
  • 目の健康について知り、視力を大切にする気持ちを育む。

<情緒>

  • 自発的に身の回りのことを行う。
  • 十分に休息を取りながら落ち着いて過ごす。

教育

<健康>

  • 期待感を持って運動会に参加し、達成感を味わう。
  • 秋の気候を感じながらのびのびと身体を動かして遊ぶ。

<人間関係>

  • ルールを守って大人数で遊ぶことをよろこぶ。
  • 友だちと協力しながら一つのことに取り組み、力を合わせることの大切さに気づく。

<環境>

  • ハロウィンを通して外国の行事や風習に親しみ、興味を持つ。
  • 秋の自然現象に興味を持ち、話を聞いたり調べたりするなかで知識を深める。

<言葉>

  • 自分の思いを伝えるなかで相手の気持ちに気づき、友だちの言葉を聞こうとする。
  • 寿限無やしりとりなどにふれて、言葉の響きや音を楽しみながら遊ぶ。

<表現>

  • 素材や作り方を工夫しながら、友だちといっしょに工作を楽しむ。
  • 遠足で見学した動物園の話をしたり、ごっこ遊びや描画を通して振り返ったりする。

10月には遠足を控えている保育園もあるかもしれません。
子どもたちが期待感を持って過ごしたり、参加したあとに再現遊びをしたりできるよう計画していきましょう。

【10月】4歳児の月案の文例:環境構成と保育者の援助・配慮

10月の4歳児の写真

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10月のねらいや活動内容をもとに、月案に記入する環境構成や援助、配慮の文例をまとめました。

養護

生命

  • 手洗い・うがいの仕方を見直せるよう、子どもといっしょに取り組み、しっかりと洗う姿を見せていく。
  • 絵本を読むときは明るいところで見る、汚い手で目をこすらないなど、目を守るための過ごし方を知らせる。

情緒

  • 子ども一人ひとりの体調を把握して無理なく過ごせるよう配慮する。
  • 休息の大切さを伝え、心と身体を落ち着けて休めるよう促す。

教育

健康

  • 運動会の余韻を味わいながら過ごせるよう、子どもたちに感想を聞いたり、園庭にかけっこのコースを敷いたりと環境を整える。
  • 戸外遊びに誘い、鬼ごっこやリレー遊びなど、身体を十分に動かす集団遊びを伝えていく。

人間関係

  • 集団遊びでは、子ども同士で助け合ったり、声をかけたりして遊べるよう促す。
  • 運動会などの集団の場を振り返り、友だちの素敵だったところを発表する機会を設ける。

環境

  • 絵本や写真を見せながらハロウィンの由来について伝え、海外の文化に親しむきっかけを作る。
  • 保育室に秋の自然物を飾るコーナーを作り、子どもが集めた落ち葉などを置いておけるようにする。

言葉

  • 子ども同士の伝え合いの場面では見守りと介入のバランスを意識してかかわり、自分の言葉で思いを伝えられるよう支える。
  • 悪口や汚い言葉を口にして面白がる姿には、いけないことはいけないと伝えつつ、聞いている人の気持ちに気づけるよう配慮する。

表現

  • 自然物を使いながら造形遊びを楽しめるよう、素材や道具を準備しておく。
  • 遠足の経験画を保育室に掲示し、心に残ったことを思い出せるような環境を整える。

10月頃になると、言葉で思いを伝えようとしたり、トラブルを自分たちで解決しようとしたりする姿があるかもしれません。

子どもの様子を見守りながら、援助が必要な場面を見計らって声をかけるようにするとよさそうですね。

【10月】4歳児の月案の文例:家庭連絡・安全・食育

10月の4歳児の月案の作成に活かせる、家庭連絡・安全・食育の文例をまとめました。

家庭連絡

  • 遠足の行き先や持ち物を連絡し、早めに用意してもらえるよう声をかける。
  • 行事が続くので、家庭でも体調を鑑みてゆったりと過ごせるようお願いする。

健康・安全・衛生

  • 冬に向けて、手洗い・うがいの習慣がしっかりと身につくよう援助していく。
  • 散歩や遠足で園外に出かける前には、約束をしっかり伝え、危険がないよう十分に注意する。

食育

  • 和やかな雰囲気のなかゆったりと食事を楽しめるよう配慮する。
  • 秋の旬の食材や栄養について伝え、苦手なものでも食べてみるよう励ます。

遠足がある保育園では、保護者に日程や持ち物の連絡をしたり、遠足後の姿を伝えたりしましょう。

また、安全や衛生の配慮についても月案で記載しておくと、保育士さん同士で気をつけ合うことにつながりそうです。

【10月】4歳児の月案の文例:反省・自己評価

10月の4歳児の写真

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10月の4歳児クラスの月案に記入する、反省や自己評価の文例を紹介します。

養護

  • こまめに声をかけていくことで、意識してきれいに手を洗う姿が増えた。一方で面倒がる子どももいるため、清潔にする大切さを伝えていく。
  • 活動と休息のバランスを確保することで、落ち着いて過ごすことができた。

教育

  • 子どもたちになじみのあるハロウィンを通して遊びを展開し、外国の文化への興味につなげていけた。
  • 自分の思いを言葉にしようとすることが増えた。まだうまく話ができず泣いてしまう子もいるが、しっかりと伝え合いを援助しながら、伝えるよろこびを味わえるようにする。

4歳児の子どもたちの育ちをふまえ、行事などでの声かけや遊びでのかかわりを反省として月案に記入しましょう。

月案に活用できる10月の4歳児保育のポイント

最後に、4歳児クラスの10月の月案に活用できる保育のポイントをまとめました。

子ども同士のつながりや伝え合いを支える

運動会などの行事を経て、友だち同士のかかわりが深まり、クラスの団結も強くなる10月頃。

友だちと思いを伝え合いながら過ごす楽しさや、力を合わせて取り組む面白さを味わえる体験を重ねられるよう意識するとよいかもしれません。

考えを発表できる場を設けたり、いっしょに楽しめる集団遊びに誘ったりと、活動内容や声かけを工夫して月案を立てていきましょう。

ハロウィンを通して外国の文化にふれ合うきっかけに

10月のイベントとして親しまれるハロウィンを、保育に取り入れる園も多いかもしれません。

仮装やお菓子のやり取りを行う行事として楽しむのもよいですが、外国の文化に興味を持つきっかけにできるとよさそうです。

由来や起源を簡単な言葉で伝えたり、ハロウィンにまつわる絵本を見てみたりしてみましょう。外国の絵本を用意するのも面白いかもしれませんね。

冬に向けて手洗い・うがいの習慣作りを

秋が深まり、段々と気温が下がってくる10月は、風邪が流行り始める頃と言えるでしょう。

本格的な冬が到来する前に、しっかりと手洗い・うがいの習慣を身につけ、健康を守れるようにするとよいですね。

4歳児クラスのなかには、すでに手洗いやうがいができている子もいるかもしれませんが、改めて正しいやり方を確認し、衛生的に過ごせるよう配慮していきましょう。

文例を知って10月の4歳児クラスの月案を作成しよう

今回は、10月の4歳児クラスで活用できる月案のねらいや援助の文例を紹介しました。

気候がよく、イベントが増える季節であるため、戸外で自然に親しみながら思い切り遊んだり、遠足や運動会、参観日などの行事に楽しんで参加したりできるよう月案を計画していきましょう。

また、10月10日には目の愛護デーがあるため、目を大事にできるような声かけや視力検査ごっこなどを取り入れてもよいかもしれません。

月案の文例を参考に、10月の4歳児クラスの保育に役立ててみてくださいね。

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