保育士・幼稚園教諭を目指す「学生向け」就職活動情報サイト

【保育士の就活】面接で苦手なことを聞かれたときの答え方。例文や注意点も解説

面接で苦手なことを聞かれたときの答え方を知りたい保育学生さんもいるのではないでしょうか。自身の欠点を伝えるには抵抗感もあるため、どのように回答すべきか迷ってしまいますね。今回は、苦手なことの回答方法についてくわしく紹介します。あわせて、例文や注意点、答えるときのコツも具体的にまとめました。

メモを取って考える女性

miya227/shutterstock.com



保育士バンク!新卒に就職相談してみる



保育士の面接で苦手なことを聞く理由

自身の短所とも言える苦手なこと。就職活動の面接で聞かれたときにどのように答えればよいのか、迷ってしまう保育学生さんもいるかもしれません。

保育学生さんはここで紹介する答え方の例文を参考に、採用担当者に好印象を与えられる回答を考えてみましょう。


まずは、保育士の面接で苦手なことを聞かれる理由について紹介します。



自己分析できているかを理解するため


就職活動の面接で苦手なことを聞く理由として、保育学生さんが自己分析できているのかを確認することが挙げられます。

客観的に自分を捉え、弱点を分析できているのかなどを見ているのかもしれません。


また、自身の苦手なことが分かっていれば、注意深く対応したり、周りの方に協力をお願いしたりなど、カバーできるよう工夫して取り組むことにもつながります。

そのように入職後も弱点とうまく付き合い、スムーズに業務を行えるとアピールすれば、好意的に捉えられそうですね。



人間性を見るため


不得意な部分にはその人らしさが表れることから、採用担当者は苦手なことを聞いて保育学生さんの人柄を理解しようとしていることが考えられます。


人間性を見ることで、園に合う人材であるかを判断しているのかもしれません。

例えば、リトミックを重視する園で「人前で歌うことが苦手」と答えると、「入職するのは難しいかも」と思われてしまうでしょう。


そのため、保育学生さんは事前に園の保育方針などを調べたうえで回答できるとよさそうです。



苦手なことの乗り越え方を知るため


採用担当者は保育学生さんが課題に直面したときに、どのように乗り越えるのかを理解したいのかもしれません。

苦手なことに関して普段どのような点を意識しているのかを伝えれば、業務に対しても向上心や意欲、忍耐力があると評価してもらえそうです。


そのため、保育学生さんは苦手なことだけでなく、どのように工夫するのかもいっしょに伝えられるとよいかもしれませんね。



面接で回答する苦手なことの探し方

続いて、苦手なことが思いつかないときに探す方法をくわしく紹介します。



長所の裏返しを考える


苦手なことを探す方法として、長所の裏返しを考えることが挙げられるでしょう。

例えば自己分析で「行動力がある」という長所を見つけた場合、「じっとしていることが苦手」などの短所に言いかえることができそうです。


長所から苦手なことを考えれば受け答えに一貫性が出るため、採用担当者に好印象を与えられるかもしれませんね。



友だちなどに聞く


友だちなどに聞いてみることも、苦手なことを見つける方法として挙げられます。

主観的・客観的に見た自分はそれぞれ異なっている可能性があるため、友だちなどに意見を聞けば新たな一面を発見できるかもしれません。


小学校からの親友など、自身についてよく知っている方にお願いしてみるとよさそうです。



苦手なことを紙に書き出す


自分が思いつくかぎりの苦手なことや、失敗した物事などを紙に書き出してみるのもよいでしょう。

それぞれに共通点はないかを考えながらグループ分けを行い、根本的に何が苦手なのかを見つけてみるとよさそうです。


例えば、「買い物でモタつく」「卒業論文のスタートが遅れた」と書いた場合、共通点として「決断に時間がかかる」ことが挙げられるでしょう。

苦手なことを複数考えその中から対策を考えられそうなものや、「保育士として働けるのかな」と不安を与えないように、仕事と関係のない内容を選べるとよいかもしれませんね。



保育士の面接で苦手なことを答えるときのコツ

メモを取る就活中の女性

miya227/shutterstock.com


ここからは、苦手なことを答えるときに意識すべき点をまとめました。



理由とくわしいエピソードを添える


苦手なことを答えるときのコツとして、理由やくわしいエピソードも伝えることが挙げられます。


なぜ苦手なのかや、苦手と感じた具体的なエピソードが欠けている場合、採用担当者に話が伝わりづらくなってしまうかもしれません。

アルバイトやサークルなどの出来事を思い出し、できるだけ内容の濃い回答を作ることが大切です。



乗り越え方も説明する


苦手なことに対する向き合い方もいっしょに答えれば、「仕事で困難な場面に遭っても乗り越えられそう」と思われるかもしれません。


苦手なことから逃げたり放置したりといった回答を行った場合、採用担当者は「仕事を任せて大丈夫かな…」と不安になってしまうでしょう。

そのため、苦手なことを克服するための行動を添え、採用担当者に安心感を抱いてもらうことが大切です。



ポジティブな表現を使う


「苦手です」や「○○をすることができません」のようにはっきりと答えてしまうと、採用担当者にネガティブな印象を与えることが考えられます。


「○○になってしまうことがあります」など、できるだけやわらかい表現で苦手なことを伝えるとよいかもしれません。

また、最後は「○○をするように気をつけています。」などポジティブな表現で終わらせることで、前向きなイメージを与えることができるでしょう。



仕事に支障がなさそうな内容を答える


仕事に支障がなさそうな内容を伝えることも、苦手なことを答えるときのコツとして挙げられます。


例えば、「人と話すことが苦手」「運動が不得意」と回答した場合、「保育士として働けるかな」と思われてしまうかもしれません。

そのため、「デスクワークが苦手」のように、業務をするうえで大きな障壁とならなさそうな内容を選ぶとよさそうですね。



モラルに反することは控える


苦手なことを回答するときは、モラルに反する内容も避けるようにしましょう。


「他人から注意を受けることが苦手」「敬語を使うことが苦手」など社会人として問題のあるような内容を答えた場合、マイナスの印象を与えてしまうかもしれません。

「計算すること」のように、人間性を疑われない回答を伝えられるとよいでしょう。



保育士バンク!新卒に就職相談してみる



保育士の面接で苦手なことを伝えるときの例文

ここからは、苦手なことを答えるときの例文を具体的にまとめました。



仕事に関する内容



パソコン

私はパソコンを使うのが難しいと感じることがあります。


身体を動かす仕事は得意ですが、パソコンを使う仕事には時間がかかってしまいます。

私は大学1年生のとき、オフィスでデータ入力の仕事に携わっていました。


それまでは接客業など身体を動かす業務のみ行っていたので、パソコンに慣れておらず、一つひとつの仕事に時間がかかってしまいました。

しかし、私はこのままではいけないと思い、「キーの場所を覚える」「ショートカットキーを身につける」のように毎日の目標を立てました。結果として、少しずつできることが増え、効率よく仕事を行えるようになりました。


保育士になってからもパソコンを使用する機会はあると思うので、今でも定期的にパソコンの操作を練習しております。


苦手なこととしてパソコン操作を挙げている例文です。

オフィスでデータ入力の仕事を担ったときに、パソコンに慣れていないため時間がかかってしまったことを説明しています。


「キーの場所を覚える」など毎日目標を立てた結果、克服できたと伝えれば、採用担当者は「安心して仕事を任せられる」と感じるかもしれませんね。


単純作業

私は単純作業をするのが難しいと感じることがあります。


私がボランティアサークルのメンバー管理係を担ったとき、単純作業が多く集中力が続かないことがありました。頭を使う仕事より時間がかかってしまうこともあったため、どうにか直したいと思い改善策を考えました。

そこで、私は15分間集中し、3分間休むというサイクルを設けることにしました。作業する時間と休む時間をしっかり分けることで集中力が続くようになりました。


保育士の仕事でも単純作業を行うことがあるかもしれませんが、気持ちをうまく切り替えながら乗り越えていきます。


苦手なこととして単純作業を挙げている例文です。

集中力が続かないことにより、時間が無駄にかかってしまうという問題点を伝えています。


しかし、「時間を区切るなどの工夫を行って乗り越えられた」と成功体験を添えれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。


計算

私は計算をするのに時間がかかってしまうことがあります。


私は大学2年生のときからパン屋でアルバイトをしており、たまにお客様から「これを全部買ったらいくらくらいかな?」と聞かれることがありました。

それぞれのパンの値段は覚えていても計算に時間がかかるので、すぐに回答することができませんでした。


そのため、私は計算力を鍛えたいと思い、自分が買い物をするときは暗算を行うように心がけています。

その努力のおかげか、この前お客様から同じ質問をされたときに、すぐに回答することができて嬉しくなりました。


入職後も苦手なことが出てきたときは努力と工夫を忘れず、乗り越えていきたいです。


計算を苦手なこととして挙げている例文です。

パン屋でのアルバイトの経験を通じて、「苦手な計算を克服できた」と回答しています。


「困難な場面に遭っても努力と工夫を忘れない」と添えることで、仕事に前向きなイメージを与えられるかもしれませんね。



性格に関する内容



じっとすること

私は考えるより先に行動してしまうことがあります。

物事が早く終わるのはよい部分であるものの、周りの方に迷惑をかけてしまうこともあるので改善しようと努力しております。


中でもバイト中に失敗で印象に残っているエピソードがあります。コンビニエンスストアで働いていたとき、レジ清算の業務を担っていました。

あるとき、レジ清算を行っている最中に隣のレジにお客様が来てしまい、早く行かなければと私が対応したことがありました。


しかし、その後他のスタッフさんから「あのときは私も対応できた。あなたがレジ清算を先に終わらせないと仕事が進まない。」とご指摘を頂きました。

私は深く反省し、それからは行動するより前に一度周りを見渡したり、「自分がすべきことか」と考えてから動いたりするようにしています。


自身の短所として、じっとしていられないことを挙げている例文です。


その具体例として、考えるより先に行動することで周りの方に迷惑をかけてしまった経験を添えています。

「行動する前に周りを見渡す」「一度考えてから行動する」などの工夫点も伝えれば、「自身の短所とうまく付き合っている」というイメージを与えられるかもしれませんね。


決断すること

私は決断に時間がかかってしまうことがあります。

慎重に考えるため失敗したり後悔したりすることは少ないですが、行動するまで時間がかかるのは問題点だと思っております。


私が卒業論文のテーマを選ぶときはいくつかの候補を用意し、内容をふくらませられるか、資料は揃っているかなどをそれぞれ検討してから決定しました。

そのため、周りの学生と比べてスタートが遅れ、慌ててしまったことがありました。


決断に時間がかかりすぎると期限に遅れる危険性もあるので、それからは事前に「いつまでに決定する」とスケジューリングしてから物事を考えるように工夫しております。


短所として決断することを挙げている例文です。

卒業論文のテーマを選ぶときに時間がかかり、慌ててしまったことをエピソードとして紹介しています。


「スケジューリングしてから行動する」と心がけている対策を添えれば、計画性があるイメージを与えられるかもしれませんね。


意見を伝えること

私は自分の意見を伝えるのが難しいと感じることがあります。


意見を言うことでその人を否定することになり、傷つけてしまうのではと思ってしまうからです。

私は大学1年生のときからテニスサークルに所属しています。


あるとき、全体ミーティングで今後の練習方針について決める機会がありました。

私は自分の意見があったものの、他のメンバーに遠慮をしてしまって伝えることができませんでした。


しかし、自分の意見を伝えられないでいると、周りの方とうまくコミュニケーションを取れなくなってしまうということに気づきました。

そのため、私は相手を傷つけないように「その意見も素敵だね。でも、私の場合は…」と最初に肯定をしてから、自分の意見を伝えるように工夫をしました。


結果として、私が意見を言うことで話し合いがスムーズになったり、人と深い関係を築いたりできるようになったので、これからもこの工夫を続けていきたいです。


意見を伝えることを短所として挙げている例文です。

最初に「人を否定することになって傷つけてしまうから」と理由を添えれば、なぜ意見を言えないのかが伝わりやすくなるでしょう。


また、「最初に肯定の言葉を添えた結果、人と深い関係を築けた」と工夫の内容も答えることで、「他の保育士さんとよい雰囲気で働けそう」と思ってもらえるかもしれません。



保育士の面接で苦手なことを答えるときの注意点

面接を受ける女性

PR Image Factory/shutterstock.com


最後は、苦手なことを回答するときに気をつけるポイントを解説します。



苦手なことは一つに絞る


苦手なことを答えるときは、内容を一つに絞ることが大切です。

本当に苦手なことが複数ある場合でも、いくつも伝えると採用担当者が「保育士として働けるかな…」と不安になってしまうかもしれません。


そのため、もっとも仕事に支障が出づらいものを一つだけ選んで回答するようにしましょう。



自身の問題点だけを答える


苦手になったきっかけを他人のせいにしてしまうと、「仕事で失敗したときに責任転嫁するのでは」と思われてしまうかもしれません。

例えば、「大学の研究発表会で他の学生から指摘を受けたことがきっかけで、人前で話すことが苦手になった」のように、他人へ責任を押しつけるのは避けましょう。


エピソードを話すときは十分に注意し、自身の問題点のみを答えられるとよいですね。



「苦手なことはありません」は避ける


「苦手なことがない」は信ぴょう性が低いため、控えたほうがよいでしょう。

採用担当者は人間性を見るために質問しているので回答として不十分であったり、「自己分析を怠っているのでは」と思われたりするかもしれません。


「よいイメージを与えたいから」と苦手なことを答えないのは逆効果なので、しっかりと回答したほうがよさそうですね。



コンプレックスや疾患にふれることは控える


コンプレックスや疾患などは苦手なこととは異なるため、伝えるのは控えるようにしましょう。

「身長が低いから高所にある物を取ることが苦手」「○○という疾患のため、走ることが苦手」などは改善できず、見当違いの回答になってしまいます。


採用担当者が困ってしまうことも考えられるため、自身の性格などについて答えることが大切でしょう。



面接で苦手なことを聞かれたときの答え方を知ろう!

今回は、保育士の面接で苦手なことを聞かれたときの答え方について紹介しました。

苦手なことを聞かれる理由として、保育学生さんの人間性を見たり乗り越え方を理解したりすることが挙げられます。


ポジティブな表現を使ったり、モラルに反する内容は避けたりといったポイントを押さえ、採用担当者に好印象を与えられるように答え方を工夫してみましょう。

保育学生さんはここで紹介した例文などを参考に、就職活動を成功させられたらよいですね。


保育士就活バンク!は保育学生さんの就活を支援する求人紹介サービスです。

面接の受け答えが分からなかったり、書類の書き方に不安があったりする保育学生さんをアドバイザーがフルサポートいたします。


自分に合った園を見つけたい方は、ぜひこの機会に保育士就活バンク!に登録してみてくださいね。

これから就活をはじめる方はこちら 就活ガイド 保育士バンク!新卒に就職相談してみる