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【保育士の就活】履歴書・ESにおけるアルバイト経験の書き方。例文とあわせてて解説

就活で作成する書類のアルバイト経験の書き方が分からず、悩む保育学生さんもいるでしょう。採用担当者に好印象を与えられるように、正しい記載方法を知っておきたいですね。今回は保育士の就活に役立てられるように、エントリーシートのアルバイト欄や、履歴書の職歴欄の書き方についてくわしく紹介します。

接客する女性

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就活の書類におけるアルバイト経験の書き方はどうする?

対価であるお給料を得るために、多くの保育学生さんが行うアルバイト。

就活でアルバイト経験を書く機会としては、エントリーシートと履歴書などの応募書類が挙げられるでしょう。


しかし、エントリーシートではアルバイト経験をくわしく書くものの、履歴書では基本的に職歴を「なし」と記載するなど、それぞれの場合で書き方が異なるようです。

新卒保育士の就活におけるアルバイト経験の書き方について、具体的に紹介していきます。



採用担当者がアルバイト経験から確認したいこと

まずは、採用担当者がアルバイト経験から判断したいことをまとめました。



社会経験の有無


アルバイトは対価をもらう代わりに、自分の仕事に責任を持つ必要があります。


そのため、学生のうちからアルバイトとして働くことで、社会に出る前から業務に対する責任意識が身につくかもしれません。

保育士は子どもの命を預かる仕事であるため、学生さんのアルバイト経験を聞いて、責任感の強さを図ることもあるでしょう。


また、アルバイト経験があれば、敬語の使い方やマナーが身についていると判断することもありそうですね。



仕事の適性


アルバイト経験があることで、どのような業務に適性があるのかを判断できるかもしれません。


接客業を行ったのであれば保護者や子どもと接するのが上手であったり、事務のアルバイトを経験したのであれば書類作成ができたりなど、保育学生さんのスキルを想像することができるでしょう。



根気強さ


アルバイトを行っていると、業務の中で失敗をしてしまうなど困難な場面に遭うこともあるかもしれません。


挫折したときにどのように乗り越えたのか、どのような工夫を行ったのかを伝えれば、採用担当者に根気強さをアピールできるでしょう。

諦めない気持ちを持つことは保育士として働き始めてからも多くの場面で必要とされるため、アルバイト経験を通して粘り強さを伝えられるとよいですね。



就活で作成する書類におけるアルバイト経験の書き方

注文を取る女性

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ここでは、アルバイト経験の書き方をまとめました。


エントリーシートと履歴書では書式が異なるケースが多いため、それぞれの場合に分けて紹介していきましょう。



エントリーシートの場合


エントリーシートではアルバイトの職種について書く欄や、自由記述欄が設けられていることがあるようです。


エントリーシートの場合についてくわしく解説しましょう。


くわしい店舗名を記載することは控える

エントリーシートでは、アルバイト先の店舗名の記載の有無に関するルールはないようです。


しかし、具体的な店舗名を記載してしまうと、情報漏洩に対する意識が低いと感じられることもあるかもしれません。

「ファミリーレストランにて接客業務」のように、業種や業務内容がしっかり伝わりながらも、店舗名を伏せた書き方を行うとよいかもしれませんね。


数字を用いて具体的に記載する

アルバイト経験を活かした自己PRを行うときは、客観的に見ても内容が伝わるように数字を用いて説明するとよさそうです。


「売り上げアップに成功した」などあいまいな言葉では伝わりづらいため、「売り上げが1カ月あたり〇%上がった」のように具体的な内容に仕上げましょう。


具体例を盛り込む

アルバイト経験を伝えるときは、困難を乗り越えた成功体験を盛り込むとよさそうです。

問題を解決するために自分が取った行動を掘り下げれば、工夫や気づきが伝わり、採用担当者の記憶に残る文章に仕上がるかもしれません。


保育学生さんの人間性も伝わりやすくなり、採用担当者は入職後の姿を想像しやすくなるでしょう。



履歴書の場合


履歴書のフォーマットでは、アルバイト経験を記載する欄は設けられていないことがほとんどでしょう。

「職歴欄」にアルバイト経験を書くのか迷う学生さんは多いようですが、ここには正社員としての経験を記載することになっています。


アルバイトは非正規雇用にあたるため職歴には含めず、保育学生さんの場合は基本的に「なし」と書くようにしましょう。

アルバイト経験を記載したい場合は、自己PRや学生時代に力を入れたことなど、他の項目でアピールできるとよいですね。



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就活でアルバイト経験を書くときのポイント

新卒保育士の就活でアルバイト経験を活かすときに、気をつけるポイントをまとめました。



エントリーシートの場合



アルバイト経験がない場合は理由を添える

アルバイト経験がないときは、ただ記入欄に「ありません」と書くのではなく、「資格の勉強をしていたためできませんでした」のように、くわしい理由を添えるようにしましょう。

よい結果を得られたのであれば、あわせて記載できるとよさそうです。


また、アルバイト経験がないにもかかわらず嘘をついて行ったことにしてしまうと、発覚したときにマイナスの印象を与えるので避けるようにしましょう。


短期アルバイトは前向きに伝える

派遣スタッフのような短期アルバイトに携わっていたときは、「株式会社〇〇に登録、イベントスタッフに従事」と記載するとよさそうです。


その際は、「さまざまなイベントに携わりたかった」のように短期にした理由を前向きに伝え、ポジティブなイメージを与えられるようにしましょう。


掛け持ちをしていたときは一つに絞る

アルバイトを掛け持ちしていた保育学生さんはすべての就労先について書き込むと、情報が多くなってそれぞれの印象が薄くなってしまうかもしれません。


そのため、特に力を入れたアルバイトや保育に関係があるアルバイトのエピソードを一つ選び、文章に入れ込むとよさそうです。



履歴書の場合


職歴欄ではアルバイト経験を基本的に書かないものの、入職後のスキルに直接関係するような保育アルバイトなどは記載するとよいかもしれません。


職場を転々としていたり期間が短すぎたりする場合は避けたほうがよさそうですが、一つの園で長く働いたときはアピールポイントとなるでしょう。



就活に役立つアルバイト経験の書き方の例文

花屋で勤める女性

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最後は、アルバイト経験を書くときの例文についてまとめました。



エントリーシートの例文



コンビニエンスストア

私は大学入学時から3年間、コンビニエンスストアで働いてきました。


去年の10月頃、店長がオーナーから「クリスマスケーキを合計100個売る」という目標を提示されました。しかし、毎年の平均売り上げ個数は50個程度のようで、店長は頭を抱えていました。

その目標を聞き、私も最初はどうすればよいか悩みましたが、他のスタッフと協力してお客様一人ひとりにパンフレットを配ったり、目立つポップを作ったりすることで112個を売ることができました。


この経験から、困難な場面に遭っても諦めずに立ち向かうことの大切さを学びました。


コンビニエンスストアで働いた場合の例文です。

「100個を売るという目標で、結果として112個を販売することができた。」のように、具体的な数字を入れて説得力を増しています。


塾講師

私は2年間ほど塾講師のアルバイトを行い、中学生に歴史の授業を教えてきました。

最初は歴史なんてつまらないと言ってまじめに授業を受けず、テストの点数も平均点以下の生徒が多くいました。


しかし、私はなんとか歴史の面白さを伝えたいと思い、歴史上の事象を有名なアニメやドラマのエピソードに置き換えて説明するようにしました。

すると、生徒が少しずつ歴史に興味を持つようになり、テストの平均点数を40点台から80点台まで上げることができました。


最後は「先生のおかげで歴史が好きになった」という言葉をもらうことができ、工夫することの大切さを知ることができました。


塾講師のアルバイトを行っていた場合の例文です。

「歴史上の事象を有名なアニメやドラマのエピソードに置き換えた」と具体的に記載することで、どのような工夫をして困難を乗り越えたのかが伝わるようになるでしょう。


ファミリーレストラン

私は高校1年生から大学3年生までの約6年間、同じファミリーレストランで接客業を続けてきました。

地元で人気が高く、ランチタイムはよく1時間ほどの待ち時間が発生しており、ときには待機中の子どもが泣いてしまうこともありました。


そこで、「待ち時間も楽しく過ごしてほしい」という思いから、店長に許可を取ったうえで待機場所の周りにぬいぐるみや絵本を置くようにしました。


結果として子どもが泣くことは少なくなり、保護者も子どもも笑顔で待っている姿が見受けられるようになりました。

この経験から、私は人を思いやる大切さを学ぶことができました。


ファミリーレストランでアルバイトを行っていた場合の例文です。

子どもを絡めたエピソードを選ぶことで採用担当者が興味を持ちやすくなり、保育への熱意も感じ取ってくれるかもしれませんね。



履歴書の例文



通常の場合

履歴書の例


アルバイト経験は職歴に含まれないため、通常の場合は左詰めで「なし」と書きます。

一つ下の行には「以上」と、右詰めで記載することも忘れないようにしましょう。


保育アルバイトの経験をアピールしたい場合

履歴書の例


もし保育アルバイトの経験をアピールしたい場合は、保育園の名前を正式名称で記載し、アルバイトであることが分かるように「アルバイト入職」と添えるようにしましょう。

現在も行っている場合は、最後に「現在に至る」と書くこともポイントです。



アルバイト経験の書き方を理解し、保育士の就活に役立てよう!

今回は、保育士の就活におけるアルバイト経験の書き方を紹介しました。


アルバイト経験はエントリーシートと履歴書の場合で記載方法が異なるため、それぞれのポイントを押さえることが大切です。

エントリーシートでは工夫した出来事を伝えたり数字を用いたりして、エピソードが具体的に伝わるようにしましょう。


一方、履歴書の場合はアルバイトが職歴に含まれないので、基本的に「なし」と書くとよさそうです。

保育学生さんはアルバイト経験の記入法を理解し、就活に役立ててみてくださいね。


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