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雇用契約書とはどんなもの?保育学生さんが目を通すべき理由を分かりやすく解説!

就職が決まるとさまざまな手続きがありますが、その中にある雇用契約書とは一体どのような書類なのでしょうか。「大切な書類だと思うけど目を通すのが億劫…」「重要性がよく分からない」という保育学生さんもいるかもしれません。記事の内容を参考に、雇用契約書とはどんなものかを理解したうえで入社準備をしていきましょう!

捺印

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雇用契約書とはどんなもの?保育学生のうちに知っておこう!

雇用契約書とは、労働するうえでの条件が書かれたものです。

保育学生さんは保育士として入社する際、その内容に同意したうえで働き、会社はその労働に対して給料を支払います。


そのため、雇用契約書とは、働くうえでとても大切な書類といえるでしょう。

では、具体的にはどのような内容なのか、くわしくみていきます。



雇用契約書とはどんなもの?

考える保育士

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そもそも雇用契約書とは、アルバイトや正社員などの雇用形態にかかわらず明示される内容です。


保育学生さんを雇う会社と、その会社で働くことになる保育学生さんの間で結ぶ契約書になり、労働に対して給料を支払う約束となる大切な書面になります。

しかし、記載する内容が法律で定められているわけではないため、雇用契約書の記載内容が就職先によって異なることもあるので覚えておきましょう。



「労働条件通知書」と「雇用契約書」とは

雇用契約書と似ているとされるのが、「労働条件通知書」です。雇用契約書と同じく、労働に関する条件が記載されています。


内容は似ていますが異なる書類のため、その違いを知っておきましょう。



労働条件通知書とはどんなもの?


労働条件通知書とは、採用された際に発行される書類の一つです。

給料などの労働条件などが書かれています。


労働条件通知書と今回紹介している雇用契約書は兼用が可能です。



雇用契約書と労働条件通知書の違い


今回紹介している雇用契約書は、法律で明示することを定められてはいません。

一方で労働条件通知書は、通知することや明示する内容が法律で定められており、通知をしなければ罰則の対象となります。


しかし、署名捺印などの必要はありません。一方雇用契約書は、署名捺印が必要になります。

雇用契約書は双方が同意していることを証明するもの、労働条件通知書は企業が保育学生さんに一方的に通知するもの、といえるでしょう。



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雇用契約書とは:書かれている内容

書類

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先述の通り、雇用契約書には定められている内容はありません。


しかし、労働条件通知書と兼用する場合は、労働条件通知書の労働基準法で定められている内容を明示する必要があります。

具体的な内容を紹介します。



絶対的明示事項


絶対的明示事項とは、必ず明示しなければならない内容のことです。


労働条件通知書と兼用する場合は、下記の内容を記載する必要があります。

  • 労働契約期間
  • 就業場所、従業する業務に関すること
  • 始業時刻と終業時刻、残業の有無、休憩時間、休日休暇、交代制のルール(労働者を2つ以上のグループに分ける場合)
  • 賃金、計算や支払いの方法、賃金の締切や支払い時期
  • 退職や解雇に関する内容

絶対的明示事項には、基本的な労働条件が書かれているようです。

保育士さんは残業が多かったり、持ち帰り仕事があったりするため、ここに書かれている条件をきちんと確認する必要があるでしょう。



相対的明示事項


相対的明示事項とは、義務ではなくとも記載しておいた方がよい内容のことです。


法律で定められている事項ではありませんが、企業が定められている内容があれば記載した方がよいとされています。

  • 臨時に支払われる賃金、賞与などの賃金内容
  • 食費や作業用品など労働者自身の負担となる内容
  • 安全、衛生に関する内容
  • 職業訓練に関する内容
  • 災害や業務外の傷病扶助に関するない湯
  • 表彰や制裁に関する
  • 休職に関する内容

相対的明示事項は、口頭説明でも構いません。

しかし、書面で残っていた方が説明内容の証明にもなるため、保育学生さんとしても安心かもしれないですね。


もし、書面ではなく口頭での説明の場合は、メモを取っておくとよいでしょう。

出典:政策について/厚生労働省



なくても契約は成立する!雇用契約書とはどんな意味がある?

握手

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先述した通り、雇用契約書の交付は法律で定められているわけではありません。


そのため、なくても契約は成立するといえるでしょう。

しかし入社前に、雇用契約書を就職者に明示する企業は多くあります。その理由はなぜでしょうか?



条件を分かりやすく提示するため


仕事には、給料や休暇などのさまざまな条件があります。


口頭で説明するよりも、書面にして分かりやすく提示することが大切なのでしょう。



トラブルを防ぐため


雇用契約書とは、保育学生さんが署名捺印することで、書かれている内容に合意したことになります。

労働条件について、双方の食い違いを避けるために大切なことといえるでしょう。


署名捺印する前に、保育学生さんはきちんと雇用契約書の内容を確認する必要がありますね。




雇用契約書とはきちんと目を通すべき重要な書類

雇用契約書とは、保育学生さんがこれから働く条件が明記された書類となっています。

そのため、適切な労働環境で働くための大切な内容といえるでしょう。


難しい文面が並んでいて読むことに抵抗があるかもしれません。

しかし、署名捺印する前にきちんと確認しておく必要がありますね。


疑問に思った点は、必ず質問するようにしましょう。

納得できる労働条件の保育園に就職して、働き始める準備を進めましょう!

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