保育学生さんで、保育士一年目に担任を受け持ちたい人はいますか?「担任以外だとどんな仕事をするの?」と疑問を持つ人もいるかもしれません。今回は、新卒保育士で担任を受け持つことはあるのか、そして任された役割を全うするために気を付けることはなにかを紹介します。保育士一年目のスタートに向け、心構えしていきましょう!
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■目次
保育士一年目で担任を受け持つことはある!
保育士といえば担任業務というイメージを持つ保育学生さんもいるかもしれません。
結論からいうと、保育士一年目で担任を受け持つ可能性は大いにあるでしょう。
しかし、保育園にはさまざまな役割があるため、就職先によって異なります。
保育士一年目で任されるのは担任なのか、違う役割なのか、今のうちにさまざまな可能性を考え、準備をしておくとよいですね。まずは、保育園での役割分担を知りましょう。
保育士一年目は知らない?担任以外の役割とは
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そもそも保育士の仕事は担任以外の役割もあります。
担任以外の場合は、保育のサポートに回ることが多いかもしれません。
それぞれの分担があり、連携してこそ保育が成り立つのでしょう。
どのような役割があるのかを紹介します。
フリー保育士
フリー保育士は、担任を持たずにさまざまなクラスに入ります。
保育補助と似ている仕事内容ですが、各クラスの状況を的確に把握し、どんな保育にも対応できる順応性が必要でしょう。
安心して任せられるベテラン保育士が担う場合があります。
一方で、「新卒だからいろいろな子どもや保育を見て学ばせたい」という意向から、新卒保育士がフリーでいることもあるでしょう。
副担任
保育園には、子どもに対しての保育士の人数が決まっています。
例えば、3歳児は保育士1名に対して子ども20名、4歳歳児以上なら保育士1名に対して子ども30名です。
しかし実際には、この人数での保育は難しく、主担任と副担任2名以上で保育をする場合があるでしょう。
主担任が中心となってクラス運営をしますが、副担任も同様の責任を持ち務める必要があります。
一時保育担当
保育園によっては、一時預かりを行っているところもあるでしょう。
毎日の登園ではなく、利用したいときに登園して保育園ですごします。
子どもの年齢やかかわる保護者など、日々異なった対応が必要なため、保育士一年目で任せられることは少ないかもしれません。
保育士一年目はフリー?担任?どこに配属されるのか
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保育園によって異なりますが、フリー保育士に配属される場合もあります。
いろいろな子どもや保育に触れることで学んでほしいという意図があるのかもしれません。
一方、保育士一年目で担任業務を担う場合は、どのような意図があるのでしょうか。
乳児幼児ごとに見てみましょう。
乳児クラス担任の場合
乳児クラス担任は、新卒保育士さんが配属される定番かもしれません。
0〜2歳児は複数担任のため、先輩といっしょに主担任として業務にあたります。
さまざまなことが学べる環境といえるでしょう。
また、書類なども分担しながら取り組む場合が多くあります。
クラス担任としての一通りの仕事をきちんと学んでほしいという意図があるのかもしれません。
幼児クラス担任の場合
幼児クラスは、新卒保育士さんが副担任を務めるという決まりはなく、主担任になる可能性も十分にあるでしょう。
3~5歳児の子どもは、できることや理解が進んでいる部分もあるため、保育士一年目でも戸惑うことが少ないのかもしれませんね。
しかし、子どもの姿や発達は一人ひとり異なります。細やかな配慮やかかわりは年齢に関係なく必要なことでしょう。
保育士一年目で担任を受け持ったときに気を付けること
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担任業務は、やりがいがある一方で、大きな責任が伴い大変だと感じることも多いかもしれません。
内定が決まり少し落ち着いた時間に、しっかり心構えをしておきましょう。
保育士一年目で担任を受け持つ場合に大切なことを紹介します。
分からないことは質問する
保育士一年目は、分からないことがあって当然かもしれません。
不明点や自信のない部分などがあれば、どんどん質問や相談をして、たくさん学んでいきましょう。
忘れないようにメモをとることも大切かもしれません。
準備をしっかり行う
保育の事前準備は、しっかり行うようにしましょう。
担任になった新卒保育士さんは、保育の先頭にたち、子どもたちの活動を引っ張っていかなければなりません。
きちんとシミュレーションを行い、活動に必要な準備や、子どもが興味を持てそうな工夫を事前にしておく必要がありますね。
周りに目を向ける
新卒保育士さんは、周りに目を向け、よいところをたくさん盗むようにしましょう。
保育や子どもとのかかわり方以外にも、担任としての書類の書き方や作業の効率のよい進め方など、先輩たちを見て学べるとよいですね。
保育士一年目だからこそ、たくさん吸収していきましょう。
保育の勉強をする
保育学生さんは、内定が決まると少しほっとできるかもしれません。
リフレッシュが終わったら、保育の勉強を再開しましょう。
子どもの1日の流れや発達について学んだり、手遊びや保育のアイデアを習得したり、実践を意識しながら吸収していけるとよいかもしれません。
保護者対応は前向きな気持ちで行う
保護者の方にとっては、新卒でもベテランでも関係ありません。
「保育士一年目だから…」と自信のない立ち振る舞いは心配を抱かせるかもしれないため、避けた方がよいでしょう。
専門的なことで分からないことがあった場合は「他の保育士にも相談してみます」と素直に伝えることも大切かもしれません。
子どもの成長を考えているという、誠実で前向きな対応を心がけましょう。
保育士さん自身が楽しむ
担任としていると、大変なことも多くあるかもしれません。
反省することは大切ですが、次につながるように前向きに捉えていきましょう。
子どもたちは担任の先生をよく見ています。
保育士さん自身が楽しむことは、子どもの安心にもつながるかもしれませんよ。
笑顔を忘れない
保育士は、笑顔が大切です。
子どもとのかかわりや保護者対応など、どんなときも笑顔でかかわることができるとよいでしょう。
初めての社会人生活、保育士生活に疲れてしまうこともあるかもしれませんが、仕事とプライベートの切り替えがうまくできるとよいですね。
無理をしない
保育士一年目は、分からないことや慣れないことの連続でしょう。
気持ちがしんどくなったときは、相談して助けを求めることも大切です。
周りの人に、ときには甘え、たくさん頼ることができるのも、新卒保育士の特権かもしれませんよ。
もし、保育士をしていてつらいと感じる場合、新卒保育士さん自身の問題ではなく、環境や働き方に問題があることもあります。
相談しにくいことは、転職サイトでプロのキャリアアドバイザーに相談してみてもよいかもしれませんね。
保育士一年目で担任になるかも!準備万端でキャリアをスタートさせよう
保育園での役割はさまざまですが、それぞれにやりがいや楽しさがあるでしょう。
クラス担任は、子どもやご家庭と密にかかわるため、日々の成長に対するよろこびも大きいかもしれません。
また、保育士一年目で受け持った子どもたちは、より一層特別な存在となるのではないでしょうか。
内定をもらった今だからこそ、保育士一年目のスタートに向けて準備していきましょう!