2歳6カ月~2歳11カ月の子どもたち向けに、個人案を作成する際の「環境設定と保育者の援助」に関する例文をご紹介します。春の気配を感じる中で、子どもたちが充実した園生活を送れるように、一人ひとりの様子に寄り添った援助を心がけましょう。以下の例文を参考にしながら、日々の計画を考えてみてくださいね。
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環境構成・保育者の援助【3月/2歳6カ月~2歳11カ月向け】個人案例文
環境構成と保育者の援助の例文をまとめました。
ひな祭りに向け、桃の花やひな人形を飾り、「かわいいね」と話しかけたり、おひなさまを見て春の行事に親しんだりする機会をつくれるように配慮する
春の自然にふれるため、保育室に花や葉っぱ、つくしなどを飾り、「どんなかおりがするかな?」と問いかけながら季節の植物について知る機会を設ける
保育室の換気を定期的に行ない、暖かくなりはじめる季節に合わせて適度な室温を保つようにし、清潔な環境づくりを習慣化する
手洗いやうがいのタイミングで、「あそんだあとはバイキンばいばいだね」「きれいしようね」と声をかけ、衛生習慣が自然に身につくようにする
室内で「うれしいひなまつり」や「はるがきた」の歌を取り入れ、手をたたいたり身体を揺らしたりして楽しめるような機会を設ける
食事の際には、スプーンやフォークの持ち方や使い方をいっしょに確認し、保育者が「じょうずだね!」と声をかけて「自分で食べたい」気持ちが育つようにする
苦手な食材がある子には「ひとくちだけたべてみようね」と伝えていく
おもちゃの貸し借りで泣いてしまった子には、保育者が「〇〇ちゃんもつかいたかったね」と気持ちに寄り添い、「じゅんばんをまとうね」と声をかけながらやり取りを援助する
外遊びの時間には、保育者が花びらや葉っぱを使ったお料理ごっこを提案し、「どんなおりょうりかな?」と尋ねて、自然の素材を使ったごっこ遊びを楽しめるようにする
粘土遊びの際には、保育者がいっしょに花や動物の形を作り、「できたね、つぎはどんなかたちにする?」と声をかけ、創作意欲が続くようにする。また、子どもが作ったものに対して「すてきだね」と声をかけて自己肯定感を育む
鬼ごっこやしっぽとりでは、保育者が安全な範囲で見守りながら、「つかまえた!」などと声をかけ、楽しく追いかけっこができるようにする
午睡の時間にお昼寝が難しい子には保育者がそばで背中をさすり、「おやすみ」と優しく声をかける
おもちゃの片付けの際は、「どこに、おもちゃをもどせばいいのかな?」と保育者が尋ね、子どもが自分で片付けられるように促す。片付けが終わったら「じょうずにかたづけられたね」と褒めて、達成感を育む
絵本の時間には、春の生き物が登場する物語を選び、保育者が「これはなんだろう?」と問いかけながら読んで、自然に興味をもてるよう工夫し、絵本への関心を育む
「ちょうちょ」や「チューリップ」の歌に合わせて手や身体を動かし、保育者が「おはながさいたよ!」などと声をかけて、春の季節を感じながら音楽に親しむ機会をつくる
その他の3月の「2歳6カ月~2歳11カ月向け」項目別の個人案例文はこちらをご覧ください。
2歳6カ月~2歳11カ月向けの「環境構成・保育者の援助」の例文を参考に、3月の個人案を作成しよう
進級を控えた2歳6カ月~2歳11カ月の子どもたちが安心して園生活を楽しめるよう、遊びや日々の活動を通して自信をもてる経験を増やしていきましょう。
また、好きな遊びや日常の中で友だちと関わり、気持ちや考えを表現できるようサポートすることも大切です。
上記の例文を参考に、それぞれの成長に寄り添った個人案を考えてみましょう。