子どもたちと春の壁面製作を楽しみましょう。桜やちょうちょ、チューリップ、てんとう虫などかわいいモチーフを飾れば、保育室が華やかな雰囲気になりそうです。今回は、子どもと楽しめる春の壁面製作を3月・4月・5月別に紹介します。ひな祭りやこどもの日などに使える「吊るし飾り」もまとめたので、新卒の保育士さんも参考にしてみてくださいね。
子どもたちと春の壁面製作を楽しもう
ポカポカとあたたかい春がやってくると、自然も色とりどりに彩られ、心が弾みますよね。
そんな春の風景を保育室の壁面に飾ってみましょう。
桜やちょうちょ、チューリップなどのかわいいモチーフを取り入れて、子どもたちと季節の移り変わりを感じながら、楽しく製作できるとよいですね。
また、ひな祭りやこいのぼりなどの日本ならではの伝統行事にあわせた工作を楽しむと、イベントをより身近に感じられそうです。
3月・4月・5月別に天井から吊るす飾りや立体的な作品の作り方などを紹介するので、新卒の保育士さんも参考にしてみてくださいね。
【3月】子どもと楽しむ春の壁面製作アイデア
桜
桜の手形
【用意するもの】
- 画用紙(白色)
- 絵の具(ピンクなど)
- 筆
- パレット
- クレヨン
【作り方】
- 画用紙に茶色のクレヨンで木の幹を描きます。
- 子どもの手にピンクの絵の具を塗り、幹の周りに手形をスタンプして乾かします。
【ポイント】
手形で桜の花びらを表現してみましょう。
0歳児から取り入れられるので、子どもたちの成長を感じられる手形アートは、進級や卒園の記念の活動にぴったりです。壁面に飾ると春らしい雰囲気になりそうですね。
フラワーペーパーの桜
【用意するもの】
- 画用紙 (白色) 1枚
- フラワーペーパー (ピンク・白色など) 数枚
- クレヨン
- のり
【作り方】
- 白い画用紙にクレヨンで桜の幹や枝を描きます。
- 桜の花びらの部分にフラワーペーパーを丸めて貼り付けます。
- 桜の木の周りに草や空を描けばできあがりです。
【ポイント】
ふんわりとした桜の木に仕上げるために、フラワーペーパーは強く丸めすぎず、少しふんわりさせるのがポイントになるでしょう。簡単な工程なので、1歳児クラスから取り入れられそうです。
綿を使って雲を表現すると、さらに立体的な作品に仕上がりそうですね。
桜の切り絵
【用意するもの】
- 折り紙
- ペン
- はさみ
【ポイント】
あらかじめ画用紙に木の幹を描いておき、子どもたちが作った桜の花びらをたくさん貼ると、にぎやかな桜の木が完成するでしょう。
白や濃いピンクなどの桜も貼ると色の違いが楽しく、立体感のある作品に仕上がりそうです。4歳児クラスから取り入れ、桜の切り絵を糸でつなげて、吊るし飾りにしてもよいですね。
桜のペーパークイリング
【用意するもの】
- 画用紙
- 爪楊枝
- のり
- はさみ
- カッター
【ポイント】
つまようじにカッターで切り込みを入れる工程は、保育士さんが担当しましょう。
つまようじの取り扱いに気をつけることを伝えてから取り組むとよいですね。指先を細かく使って製作するので、5歳児クラスにぴったりな活動かもしれません。(詳しい作り方はこちら)
風船
風船の手形
【用意するもの】
- 画用紙
- クラスの人数分
- 絵の具セット
- スタンプ用のお皿 リボン
【作り方】
- 風船の形に画用紙を切り取ります。
- 子どもの手に絵の具をつけてスタンプした後、画用紙を乾かします。
- リボンを付ければできあがりです。
【ポイント】
0歳児クラスから取り入れて水色の模造紙を壁面に飾って作品を貼ると、空に浮かぶ風船の様子を表現できるでしょう。
作品の周りにチューリップやちょうちょなど、春らしい風景を子どもたちに描いてもらうとよさそうです。
フラワーペーパーの風船
【用意するもの】
- 画用紙(白色)
- フラワーペーパー(ピンク・黄色・薄紫など)
- のり
- はさみ
- クレヨン
- 毛糸(ピンク)
【作り方】
- 画用紙にクレヨンで風船の形を描きます。
- フラワーペーパーを小さくちぎって丸めます。
- 風船の形の中にのりを塗り、(1)を貼りつけます。
- 風船の紐の部分に毛糸を貼ればできあがりです。
【ポイント】
色とりどりのフラワーペーパーを使うと、カラフルでにぎやかな作品になるでしょう。1歳児クラスから取り入れて、画用紙に貼るときは保育士さんがサポートしましょう。
さまざまな色のフラワーペーパーを用意して、子どもに好きな色を選んでもらうとよいですね。
ひな祭り
ひな人形の紙皿
【用意するもの】
- 紙皿 (白色)1枚
- 画用紙(白・ピンク・青・緑色・黒色など)各1枚
- 折り紙(水色や和柄など) 各1枚
- クレヨンまたはマーカー
- マスキングテープ
- のり
- はさみ
【作り方】
- 紙皿の端にマスキングテープを貼ります。
- 画用紙を各パーツに切ります。
白い画用紙:顔部分の丸パーツ2枚
ピンクの画用紙:着物部分の三角パーツ4枚
緑や青の画用紙:帯部分の長方形パーツ2枚
水色や和柄の折り紙:袴部分の長方形または台形2枚 - 顔部分となる丸パーツを2枚紙皿に貼り、その下に着物部分の三角パーツも4枚並べて襟の形を意識して貼ります。
- 袴部分と帯部分の長方形のパーツを貼ります。
- クレヨンやマーカーで顔を描きます。
- 髪や王冠の部分となる折り紙や画用紙を自由に貼ってもらえばできあがりです。
【ポイント】
さまざまな形を組み合わせて、お内裏様とお雛様を作ってみましょう。
2歳児クラスなど低年齢向児向けに取り入れるときは、パーツを保育士さんが用意するとよさそうです。お内裏様の袴には切れ込みを入れて、短冊のようなデザインにすると素敵ですね。
壁面に飾るときは、紙皿の上部に穴をあけてリボンを通して吊るせるようにしましょう。
ひな人形のリース
【用意するもの】
- 紙皿
- 折り紙
- 画用紙
- 紐
- カッター
- はさみ
- のり
- 穴あけパンチ
【ポイント】
4歳児クラスから取り入れて、紙皿を丸くカットする工程や紐を結ぶ部分は保育士さんが行うとよさそうです。
紙皿に貼る折り紙は和柄のものを使うと、華やかな印象になるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
桃の花の吊るし飾り
【用意するもの】
- 色画用紙
- 毛糸
- 鉛筆
- のり
- はさみ
【ポイント】
桃の花の花びらを少しカールさせて重ねて貼ると、ふんわりした仕上がりになるでしょう。
4歳児クラスから取り入れて、毛糸にリボンやビーズを飾ると、華やかでかわいい雰囲気になりそうです。
【4月】子どもと楽しむ春の壁面製作アイデア
ちょうちょ
デカルコマニーのちょうちょ
【用意するもの】
- 画用紙(白色) 1枚
- 絵の具(数色)
- のり
- はさみ
【ポイント】
絵の具を使うときは、あまり広げすぎず適量を垂らすと、きれいな模様ができあがるでしょう。0歳児クラスから取り入れることができそうですが、その際は絵の具を口の中に入れないよう、注意することが大切です。
作品を画用紙に貼って壁面に飾ると、さまざまな模様のちょうちょが広がり、にぎやかな雰囲気を楽しめるでしょう。
立体的なちょうちょ
【用意するもの】
- 画用紙 (ピンク・水色・オレンジなど)
- ポンポン(ピンク・黄色・水色など)
- ボンド
- クレヨン
- はさみ
【作り方】
画用紙を細長い楕円形に切り、ちょうちょの身体を作ります。上から円形に切った画用紙を貼り、立体感を出しましょう。
ちょうちょの形に画用紙を大・小のサイズで切って(1)とともに画用紙に貼り付けます。
羽の部分にポンポンやハートに切った画用紙を貼ります。
触覚をクレヨンで描き、先の部分に円形に切った画用紙を貼ればできあがりです。
【ポイント】
2歳児クラスから取り入れて、羽の一部を少し折り曲げたり、のりをつける部分を少なくしてふんわり浮かせたりすると、より立体的に見えるでしょう。
顔の部分目や口などを描くと、表情豊かな作品に仕上がりそうですね。
フラワーペーパーのちょうちょ
【用意するもの】
- フラワーペーパー
- ワイヤー
- はさみ
【ポイント】
ワイヤーの中心部分をしっかりねじると、羽が安定してきれいな形に仕上がるでしょう。
3歳児クラスから取り入れて、大きなフラワーペーパーでちょうちょを作り、天井飾りにすると、ふんわり飛んでいるような雰囲気を楽しめそうです。(詳しい作り方はこちら)
チューリップ
フラワーペーパーのチューリップの花束
【用意するもの】
- フラワーペーパー
- 両面テープ
- マスキングテープ(緑)
- ストロー
- はさみ
- はりがね
【ポイント】
はりがねの取り扱いに十分注意しながら取り組みましょう。3歳児クラスから楽しめそうですね。
壁面に飾るときは、画用紙にストローの茎の部分を少し浮かせてマスキングテープなどで貼ると、立体感が出て本物の花束のように見えるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
折り紙のチューリップ
【用意するもの】
- 折り紙 2枚
【ポイント】
工程を説明するときは、折り紙の角をしっかり折ると形が整い、きれいなチューリップになることを伝えましょう。4歳児クラスから挑戦するとよいかもしれません。
たくさん作って飾ると、まるで花畑のような華やかな壁面飾りになりそうです。(詳しい作り方はこちら)
また、以下のようにチューリップの花束を作ると、ポップでかわいらしい仕上がりになるでしょう。
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たんぽぽ
フラワーペーパーのたんぽぽ
【用意するもの】
- 画用紙 (白・緑色) 各枚
- フラワーペーパー (オレンジ・黄色など) 数枚
- クレヨン
- のり
【作り方】
- 緑色の画用紙をたんぽぽの形に切り、白い画用紙に貼ります。
- たんぽぽの花の部分にフラワーペーパーを丸めて貼り付けます。
- たんぽぽの周りに草を描けばできあがりです。
【ポイント】
黄色だけでなく、オレンジのフラワーペーパーを使うと、自然であたたかみのある色合いになりそうです。簡単な工程なので、0歳児クラスから楽しめそうですね。
葉っぱの形をギザギザに切ると、本物のたんぽぽらしい雰囲気に仕上がるでしょう。
指スタンプのたんぽぽ
【用意するもの】
- 画用紙(白色)2枚
- 絵の具
- クレヨン
- のり
- はさみ
【作り方】
- 白い画用紙を丸く切り、顔を描きます。
- 白い画用紙に(1)を中央に貼ります。
- 放射線状に緑の線を描き、茎や葉っぱも描きます。
- オレンジや黄色の絵の具を指に付け、緑の線の先端にスタンプして花びらに見立てます。
- クレヨンで茎や葉を描き足して、たんぽぽの形に仕上げます。
【ポイント】
指スタンプは0歳児クラスから楽しめる活動ですよね。
また、1歳児クラスで取り組む際は、綿棒や小さく切ったスポンジを使ってスタンプすると、また違った雰囲気のたんぽぽを表現できそうです。
周りにちょうちょやてんとう虫などを描くと、春らしくにぎやかな壁面飾りになるでしょう。
あおむし
まん丸あおむし
【用意するもの】
- 画用紙(赤・黄緑・緑・黒・白・黄色) 各1枚
- はさみ
- のりまたは両面テープ
- クレヨン
【作り方】
- 画用紙を丸く切り、赤は頭、黄緑と緑は体のパーツとして使います。
- 頭の部分に白と黄色、黒色の画用紙で目やほっぺを作ります。
- 口を描いたり目の白い部分を描いたりして表情をつけます。
- 胴体の丸いパーツを少しずつ重ねながら貼ります。
- 黒の画用紙で触角を作って切り取り、頭の上に貼れば完成です。
【ポイント】
2歳児クラスから取り入れて、丸の大きさを変えたり胴体の色をカラフルにしたり、作り方をアレンジすると面白い作品ができそうです。
顔の表情はクレヨンやペンで自由に描いてもよいでしょう。
立体的なあおむし
【用意するもの】
- 画用紙(5色)
- はさみ
- のり
- ペン
【ポイント】
あおむしの胴体の色を変えたり模様を描き加えたりすると、個性豊かな作品になりそうです。のりやはさみを使う練習をするときに、3歳児クラスから取り入れるとよいかもしれせん。
画用紙に丸いパーツを少しずつずらして貼ると、動きのあるあおむしに仕上がるでしょう。(詳しい作り方はこちら)
【5月】子どもと楽しむ春の壁面製作アイデア
てんとう虫
指スタンプのてんとう虫
【用意するもの】
- 色画用紙(赤・黒色)
- 絵の具
- はさみ
【ポイント】
0歳児クラスで楽しみ、さまざまな色を用意してカラフルな模様をつけると、かわいい仕上がりになるでしょう。
赤色の画用紙だけでなく、黄色やオレンジを使えば、ユニークで個性あふれる作品ができそうです。(詳しい作り方はこちら)
紙皿のてんとう虫
【用意するもの】
- 紙皿 1枚
- 画用紙(黒色)1枚
- モール(黒色) 3本
- 目玉シール
- クレヨン
- のり
- 両面テープ
- はさみ
【作り方】
- 紙皿の中央をクレヨンで赤く塗ります。
- 黒い画用紙を丸く切り取って下の半円にのりを付け、顔の部分を作ります。
- 黒のクレヨンで羽の模様を描き、真ん中に黒いモールを両面テープで貼ります。
- 残りの黒いモールをくるっと丸めて触角を作り、(2)の上部の裏側に貼ります。
- 顔に目玉シールを貼り、口、ほっぺを描いたらできあがりです。
【ポイント】
てんとう虫の表情は笑った顔やウインクした顔、まゆげをつけるなど、子どもたちが自由に描いてもらってもよいですね。
3歳児クラスから取り入れて、葉っぱの形に切った画用紙に紙皿を貼って壁面に飾ると春らしい雰囲気になりそうです。
こいのぼり
指スタンプで鯉のぼり
【用意するもの】
- 色画用紙(1枚)
- 絵の具
- はさみ
- テープ
【ポイント】
指の押し方を少しずらしたり重ねたりすると、模様に動きが出て面白い仕上がりになるでしょう。0歳児や1歳児クラスのこどもの日活動にぴったりですね。
壁面に飾るときは、こいのぼりの向きを少し斜めにすると、風になびいている様子を表現できそうですね。(詳しい作り方はこちら)
付箋のこいのぼり
【用意するもの】
- 付箋(数色)
- マスキングテープ(数種類)
- タコ糸
- ペン
- はさみ
【ポイント】
作品をいくつか作って壁面に飾ると、カラフルでにぎやかなこいのぼりのガーランドになりそうです。
細かく指先を動かすため、4歳児クラスからチャレンジしてみてくださいね。
また、こどもの日の吊るし飾りとして保育室に飾ってみましょう。(詳しい作り方はこちら)
春の壁面製作を保育に取り入れて子どもと季節を感じよう
保育園で春の壁面製作を取り入れると、保育室が明るくなるだけでなく、子どもたちといっしょに季節の変化を感じられる時間になるでしょう。
折り紙やフラワーペーパー、紙皿などの身近な素材を取り入れて、子どもたちの年齢にあわせた活動を用意するとよさそうです。
今回紹介した製作アイデアを、新卒の保育士さんも参考にしてみてくださいね。
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