おじぎは、日本の誇るべき文化の一つですね。きちんとおじぎができると、様々な場面で役に立ちます。
就活中の面接でも、しっかりとおじぎができるかどうか、チェックされます。ここでは、正しいおじぎの仕方についてご紹介します。
おじぎの悪い例
まずは、ついついやってしまいがちな、悪い例からご紹介します。最も悪いおじぎの例は、「首だけ」でおじぎしてしまっているケース。本人としては、おじぎをしているつもりでも、首がほんのすこし傾くだけのおじぎでは、相手におじぎと認識されない場合も考えられます。
猫背はNG!おじぎは正しい姿勢から
美しいおじぎをするために大切なのは、立ち姿勢です。猫背でつい背中が丸くなってしまうという人は要注意!
腹筋に力が入らず、背中が丸まった状態からのおじぎは、体全体がぐにゃりと丸まっているような印象となり「元気がない」「覇気がない」「やる気がない」といった、散々な評価になってしまうことも。
美しいおじぎを完成させるには、まず、ピンと背中を伸ばして、腹筋に力を入れ、首を真っすぐに伸ばして立つ、という「シャンとした立ち姿勢」を意識してみてください。
おじぎの種類は3つ
おじぎの種類は全部で3つほど。軽く頭を下げる「会釈(えしゃく)」と、最もよく使う「敬礼」、さらに、公式な場でのおじぎで用いられる「最敬礼」です。
それぞれ、倒す頭の角度が異なり、また、用いられる場面も異なります。
会釈
廊下で人とすれ違うときや、お茶を出すときなどに用いるのが会釈です。職場によっては、会釈をしながら「こんにちは」などと挨拶をするところもあるようですが、大抵の職場の場合、廊下ですれ違う程度なら会釈で済ませます。
会釈は首を軽く傾けるだけでよいと思っていませんか?実は、間違いです。前述の通り、首を傾けるだけではおじぎにならないのです。会釈は、体の角度を15度程度傾けるおじぎのことを指します。体を傾ける際には、背中が真っすぐにピンと伸びていることを意識しましょう。
敬礼
ビジネスシーンで多用するのが、敬礼です。敬礼は、体の角度を30度程度倒すおじぎのことで、見学先へ訪問した際や、来客を部屋に迎え入れるときなど、日常の場面でも多く使います。背中を真っすぐにし、会釈よりもやや近くに視線を落とすことを意識すると、美しい敬礼になるでしょう。
最敬礼
ビジネスシーンの中でもより公式な場面や、就活の面接時に用いるのが、最敬礼です。最敬礼は、体の角度を45度に倒し、敬礼よりもより丁寧なおじぎとして用います。タイミングも敬礼よりもゆっくりと行うことを意識し、1・2・3で体を倒し、4で一呼吸おき、5・6・7・8でゆっくりと元の体勢に戻ることを意識すると良いでしょう。
正しいおじぎのマナーを身に着けよう!
おじぎには、相手に対する感謝の気持ちや尊敬の気持ちがこめられていると考えられており、人と接する際の重要なマナーです。就活の面接でしっかりとしたおじぎができることは、合格への最低条件と考えてくださいね。就活後にも生かせるような、美しいおじぎの作法を身に着けて、就職活動を乗り切りましょう!