保育士に向いてる人、向いていない人の性格


「やってみなければわからない…」と言ってしまうと身も蓋もないのですが、職業が自分に合っているか否かは就活生にとって大きな悩みですよね。

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しかし、職業にはそれぞれ特徴があり、適性があります。
明らかにその職業に向いていなければ、最初から別の職業を目指したほうがハッピーです。
そこで今回は保育士に「向いている性格」「向いていない性格」について考えてみたいと思います。

◆保育士は適職?保育士に向いている5つの性格


子どもが大好き!だから保育士になりたいけれど、私って保育士に向いているの?そんな心配を感じたことはありませんか?

職業にはどんなものでも向き、不向きがあるものです。
でも、実際にその職業に就いてみないと自分にとって適職かどうかはわかりませんよね。
そこで以下では保育士を目指す人や、今保育の現場で働きながらも、自分自身の適正に悩んでおられる方に、保育士に向いている人の5つの性格をご紹介します。

(1)人と関わることが好き
保育士の適正として、基本的に子どもが好きであることと子どもだけでなく人と話したり関わったりすることが好きであることが一番重要なことになります。
なぜなら、保育士は子どもだけではなく保護者や勤めることになる保育園の近隣の地域の人たちとも繋がりを持ったり、一緒に働いている保育士の人たちとも協力し合ったりしながら仕事をしなくてはいけません。

例えば、お散歩に出かける際には出会った人たちに挨拶したり、ちょっとした会話をしたりする姿を見せることで子どもたちに人とのコミュニケーションの取り方について見本を示すことに繋がりますね。
こうした日々の保育の流れで必然的にコミュニケーションをとることになりますので、人と関わることが苦手な人はちょっと辛い思いをすることになるかもしれません。

(2)体力に自信がある
保育士は案外見落とされがちですが、力仕事も多い職業です。
日々の子どもたちの抱っこやおんぶ、机やオルガンなどの重い荷物を移動するなど、毎日何かしらの力仕事が待っています。
実際に腰痛や慢性疲労などでお悩みの保育士さんも多いのです。
そのことが原因で退職される方も少ないのが現状です。

そのため「体力に自信がある」というのは、保育士になるに当たっての強みとなります。
また、合わせて自己管理がきちんと出来ることも重要な要素になってきます。
風邪など比較的軽いものからインフルエンザなどの重症化しやすい感染症も起こりやすい保育現場では、体調を崩さないように栄養バランスや睡眠などに配慮できる、自己管理がしっかり出来る人が欠勤なく現場に携われるため保育士として向いていると言えるでしょう。

(3)文章を書くことが苦痛ではない
一般的な保育士のイメージ=子どもと遊ぶだと思いますがそのイメージとは裏腹に、保育士の仕事には多くの書き物作業があります。
日案、週案、月案や個別の指導計画、連絡帳に園だよりなど、多くの書類を作成する必要があります。
「文章を書くのがとても苦手…」という方は、書き物作業に慣れるまでは苦戦を強いられるかもしれません。
けれども、書き物のスキルは経験に応じて高めていける能力です。
自分だけでなく、誰が見てもわかりやすい文章を書くトレーニングや、文字をきれいに書くことを心がけていけば、今はスキルがないからダメだ…と諦める必要はないですよ。
実際、特に連絡帳は保護者とのコミュニケーションを図るものですので、新人保育士さんが書いた連絡帳を先輩保育士がチェックしてどう直したらよいかをアドバイスします。

先輩保育士が書いた過去の連絡帳を読んでおくと、書き方のコツがわかると思いますので、是非先輩保育士の連絡帳の書き方を盗んでスキルアップして下さいね。
参考にしながら真似ることで、だんだんと自分の書き方がわかるようになってきますよ。

子どもたちの保育園での様子を保護者に伝える際には、文章力にプラスして観察力や子どもの姿から伺える成長を伝えるスキルも合わせて必要になってきます。
見たことや感じたことを、うまく文章に表現できる方は、そのスキルをお仕事に活かせますので保育士に向いていると言ますね。

(4)日々の物事に感動できる感性を持っている
子どもたちは、日々さまざまな出来事に心を動かし、気づき、多くのことを学んでいきます。
それを見守る保育士には、子どもたちと一緒に感動し、その心の動きに寄り添える感性が必要となってくるでしょう。

大人が日々見落としがちな季節の変化や、人の様子に敏感に気づける方、また小さなことにも感動することが出来る、子どもたちと同じような感情の豊かさを持った方ならば、日々の保育をより楽しむことが出来るように思います。

ピアノや絵の才能がない…と悩む保育士希望の方も多いのではと思いますが、そういった技術スキル以上に子どもたちの感じる感動や発見、不思議さなどに共感できること、人の心に寄り添えるような感性の豊かさが保育士に向いているかの大切な要素になると思います。

(5)ポジティブな考え方が出来る
職場の人間関係に悩むこともあれば、保護者とのトラブルに悩まされることもある保育士。
ネガティブ思考で常に落ち込みやすい…なかなかポジティブな考え方にもっていけないという方は、少し考え方を変えていくことが必要になってくるでしょう。

子どもが相手の保育ですので、自分が立てた計画に対して思い通りにならないことも多々あります。
そんな日々の保育では、物事をポジティブに捉えること、臨機応変に前向きな対応が出来るスキルは保育士という仕事を続けていく上では強い武器となっていきます。

◆保育士に向いてない人はどんな人?


どんな仕事でも初めてその仕事に就いてみると、「この仕事は向いてなかったのかも」と思ってしまうことがありますよね。

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特に保育士の仕事内容は多岐にわたりますので、これが苦手だから向いてないのかもと思い悩む人が他の仕事よりも多いように思います。
では、保育士に向いている人、また向いてない人とはどんな人なのでしょうか?保育士に向いてない人にあたる4つの性格についてお話していきます。

(1)体力がない人
保育士の求人の中には、ある程度体力に自信のある人としているところもあるくらい、体力がないと難しい仕事でもあります。
具体的にお話すると、子どもたちの抱っこやおんぶを始め、子どもの目線で立つと中腰の姿勢が続きますので、膝痛、慢性疲労というのが実は保育士には多いのです。
だからこそ、体力がないと難しい仕事と言ますよね。
でもこの保育士特有の体力勝負な部分は、毎日の保育で少しずつ抵抗力がついてきますのでそこまで気にすることはないかと思います。

むしろ、自己管理が出来る人、睡眠不足や栄養バランスに注意し、感染症対策や自分の体調に気を付けることが出来る人というのは、保育士に向いていると言えると思います。
子どもはいろいろな病気をしますので、毎日子どもたちの近くにいる保育士は病気をもらいがちです。
特に保育士1年目は、抵抗力がないためにいろいろな病気をもらってしまうことが多いです。
子どもたちから病気をもらいながら保育士自身も免疫を付けて強くなっていきますので、特別体力がなくても、自己管理をしっかりとしていれば十分に保育士としてやっていけると思います。

でも、自己管理をしっかり出来ない人は自分では気を付けているつもりでもすぐに子どもの病気をもらってしまいますので、周りからは保育士に向いてない人とレッテルを貼られるかもしれませんので注意しましょう。

(2)汚れるのが苦手な人
どんなに汚い状況でも平気な人もいれば、細かい汚れが気になって仕方ない潔癖症の人もいますね。
それは、大人も子どもの世界でも同じ。
子どもはみんな泥遊びなど、汚れる遊びが好きなわけではありません。
「汚いからヤダ」と言って、汚れないように離れて見ている子どももいます。
しかし、保育士として接していく上では、おもらしや嘔吐物を片付ける場合など汚れを気にしていては仕事にならない状況があります。

これらの汚れに対して苦手意識があるのであれば、本人は頑張っていても苦手意識から思うように処理できず時間がかかってしまったり、子どもに対しての配慮にも欠けたりするかもしれません。
ですので、汚れるのが苦手な人は保育士に向いてない人と言えるのかもしれません。

(3)完璧主義な人
仕事をする上でまじめにすることは大切な要素です。
手抜きをすることは許されませんが、適度に肩の力を抜く時もあっていい時もあります。
しかし、手抜きをすることと余裕を持って仕事をすることは、似ているようで全然違います。
余裕を持って仕事が出来ること言うことは、いろいろな視点で周りを見ることが出来るということにも繋がっていきます。

逆を言うと、まじめと完璧を求めることも違います。
完璧というのは、あくまでも自分の中での目標を遂行することです。
しかし、それは自分の中だけのことです。
それを他人に求めてしまうと、ただの強制になってしまいます。
保育士がそうだった場合、大人だけでなく子どもにも求めてしまうことになります。

例えば、クラス運営をする際「子どもたちを成長させないと!」「クラスをまとめないと!」などという使命感に燃えすぎる人です。
軽い熱血教師みたいな感じの責任感が逆に空回ってしまうタイプですね。
こういう人は、子どもにも厳しくする傾向があり、厳しく当たることは仕方がないことだと思うようになるみたいです。
当然ながら、厳しすぎる先生は子どもから敬遠されがちになり、子どもたちにとっては楽しい保育園生活ではなくなり、保護者緒の方にもそれが伝わっていくようになります。
良かれと思ってしていたことが逆になってしまう恐れがあるため、あまりにも度の過ぎた完璧主義者には保育士は向いてない人と言わざるを得ないかもしれません。

(4)人前に出るのが苦手な人
人前で話すのは難しいですよね。
社会人経験がない保育士1年目は特に保護者と1対1であっても緊張してしまいがちですよね。
でもそれは経験がないだけのこと。
保護者の前で緊張してしまって失敗する…と思って落ち込んでしまうのも無理はありません。
保護者も新人さんだから仕方ないと思ってくれていますので、多少の失敗はつきもの!と開き直るくらいでも大丈夫ですよ。

大勢の人前に立つ時のポイントは、なるべく大人数を見ないこと。
大人数だと意識してしまうと余計に緊張してしまいますので、近くの人に話しかけるようにしたり、逆に一番後ろの誰もいない壁や天井付近を見るようにしたりして大勢に見られている意識を少なくするようにしましょう。

それでも緊張してしまうこともあるかもしれませんが、そんな時には「緊張してしまって…」と正直に話してしまってもOKです。
そのくらい緊張する姿を保護者の方は一生懸命な先生だなと好感を持って見守って下さると思います。

◆保育士に向いている人は?


保育士になるためには資格を持っていることと、長く続けていくには少なからず適正があります。

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では、どんな人が保育士に向いているか、そうではないのかを身の回りにいる保育士に向いている人を例に考えてみたいと思います。

◯保育士の適性
まず、保育士の適正として考えられることとして、(1)基本的に子どもが好き、(2)子どもだけではなく、人と話したり関わったりすることが好き。
以上二点に当てはまることが重要だと思います。

なぜならば、保育士は子どもだけでなく、その保護者や保育園の近隣の地域の方々とも繋がりを持ったり、共に働く保育士とも協力し合いながら仕事をしたりしなくてはいけないからです。

そして、保育士は保護者に代わって子どもを預かるのが仕事になりますので責任感のある人、また、子どもは思い通りに行動したり、言うことを聞いてくれないので、それに耐えられる忍耐力がある人が保育士に向いている人と言えます。

◯保育士に適している人の具体例
では、あなたの周りにいる人のうちどのような人が保育士に向いているのでしょうか。
実例を持って検討してみたいと思います。

(例1)挨拶がしっかり出来て明るく元気がいい人
保育園には毎日保護者の方が送り迎えに来られます。
お母さんだけでなく、お父さんの時も、またおじいちゃんおばあちゃんの場合もあります。
そうした保護者に対して元気に明るい挨拶が出来なければ、預けている保護者に対して不信感を与えてしまう場合もないとは言ません。
保育園と家庭との円滑な信頼関係を築いていくためには日頃の挨拶が重要であると言えます。
ですので、明るく元気な挨拶によって生まれるコミュニケーション能力が保育士に向いている人として望まれるのですね。

(例2)健康で責任感がある人
保育士は想像以上に体力を使う仕事です。
5歳児のパワーは想像を越えてはるかに凄いものです。
保育士には、そんなパワフルな子どもたちと毎日一緒に遊んでいても平気であるぐらいの体力が求められます。
そして、子どもを観察する洞察力も必要です。
保護者一人ひとりにその日の子どもの様子を伝える責任があります。
『今日は元気でした』『少しいつもと様子が違いましたけど何かありましたか?』などと、日々の様子をしっかり伝えることが出来る人は保護者からの信頼もあつく、人気のある保育士だと言えます。

(例3)打たれ強くてプラス思考な性格
保育士は少しずつ男性の保育士も認知され数も増えてきましたが、まだまだ女性中心の職場であると言ますね。
それゆえに、女性独特の人間関係で苦労してしまう場合もあるようです。
また、保護者からの想定外のクレームを言われる場合もあります。
そのような場合にいつまでもくよくよと悩み、引きずるようでは保育士として長く務めていくことは難しいです。
一時的に落ち込んでいても、すぐに立ち直ることが出来る性格の人、すなわちプラス思考の持ち主は保育士に向いているでしょう。

◆保育園と合っていないだけかも…


保育士に向いていない、と悩む人を考えてみると、ほとんどが保育士という仕事が問題ではなく、その保育園と合う・合わないという問題や、保護者や同僚・他の保育士たちとの相性のことが多いようです。
自分の適性を活かせる保育園、良い人間関係を築ける職場を探してみて下さい。
せっかく頑張って目指していた保育士自体を自分自身で保育士に向いてない人と決めつけ、辞めてしまいたくなるほど心が疲れてしまう前に、他の保育園に移ったり他に保育士の資格活かせる仕事を探したりすることを考えてみて下さい。
もし、もう無理かもしれない、と思える状況であっても、職場が変わり、付き合う相手が変われば解決する問題も多くありますよ。

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