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【保育学生必見!】企業内保育所とは?仕事内容や給料、保育士として働くメリットなど

企業内保育所とは、従業員が就業中に子どもを預けられるようにと、企業の敷地内やその周辺に設置されている保育園のことです。今回は、企業内保育所とはなにか、仕事内容や給料、求人情報などを紹介します。また、保育士として働くうえでのメリットとデメリットもまとめたので、就職先として検討してみてくださいね。

送迎する様子

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企業内保育所について知ろう

企業内保育所とは、自社の従業員が就業中に子どもを預けられるように、企業が施設内などに設置している保育施設のことです。


ここでは、設置の背景や現状についてくわしく紹介します。



背景


近年、女性の社会進出や核家族化が進み保育需要が高まったことで、保育所に入所できない待機児童が増加しています。


そのような状況下で子育て世代が育児と仕事を両立できるように、企業が保育所を施設内や周辺に設置するようになりました。


また、2015年に政府が「子ども・子育て支援新制度」を開始し事業所内保育事業をスタートさせるなど、保育の受け皿としてのニーズも満たしているのが企業内保育所と言えます。



現状


2016年度、事業所内保育事業を実施している施設は323施設あります。前年度が150施設であることから、徐々に増えていることがうかがえるでしょう。


また、認可外保育施設に含まれる企業内保育所は2019年で3402施設と、前年の2426施設よりも大幅な増加を見せています。


従業員の多様な働き方に対応しつつ、保育の受け皿としての機能も兼ね備える企業内保育施設。

新卒保育士として働くことを考えると、仕事内容や給料など気になることがたくさんあるでしょう。今回は、企業内保育所についてくわしく解説します。


出典:地域型保育事業の件数について(平成28年4月1日現在)/厚生労働省

出典:平成30年度認可外保育施設現況取りまとめ/厚生労働省



企業内保育所の種類

まずは、企業内保育所にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

企業内保育所は、大きく分類すると認可保育施設の事業所内保育事業と、認可外保育施設の企業主導型保育事業に分けることができます。



事業所内保育事業


事業所内保育事業とは、2015年4月から開始された「子ども・子育て支援新制度」で、地域型保育事業の一環として実施されている認可保育事業です。


企業が従業員向けに設置する保育施設ですが、地域型保育事業の一つという事もあり、その地域の保育を必要とする子どもを受け入れる「地域枠」の設定が必要となっています。


制度上0歳児~2歳児の低年齢児を受け入れ対象としており、3歳児以上の子どもが入所するための連携施設を設定することが求められています。



企業主導型保育事業


企業主導型保育事業とは、2016年に内閣府主導でスタートした企業向けの取り組みで、企業が従業員向けに設置する保育施設に対し、施設費や整備費の助成を行う制度です。


認可外保育施設に分類され、地域の子どもたちを受け入れるための「地域枠」をある程度自由に設定することができるという特徴があります。


認可外ではあるものの、一定の基準を満たせば認可保育施設並みの助成を受けられることから、多くの企業で導入され、施設数が増えてきているようです。


出典:子ども・子育て支援新制度について/内閣府

出典:企業主導型保育事業パンフレット/内閣府



企業内保育所で働く保育士の仕事内容・給料・求人事情

保育士さんに手を振る保護者と子ども

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次に、企業内保育所で働く保育士さんの仕事内容・給料・求人事情について見ていきましょう。



仕事内容


企業内保育所で働く保育士の仕事内容は、基本的に一般の保育所と大きく変わらないようです。


ただし、一般の保育所と比べて施設規模が小さいことが多いため、1人の保育士が担当する子どもの数が少ないかもしれません。また、事業所内保育事業の場合、受け入れ対象が0歳児~2歳児と定められているので、乳児保育を専門に行うことになるでしょう。



給料


企業内保育所で働く保育士さんの給料は、園や地域によって異なるものの、東京都の場合おおよそ23万円前後のところが多いようです。


設置企業が直接保育園を運営する場合、そこに勤める保育士さんも企業の社員ということになります。

そのため、大企業であれば好待遇が期待できるかもしれませんが、実際は外部の保育園運営事業者に委託しているケースがほとんどのようです。


また、企業主導型保育園の場合、認可を受けていれば助成金が支給されるため安定的な運営が見込めるでしょう。認可の有無についても着目しておくとよさそうですね。



求人


企業内保育所は施設の規模が小さいことが多く職員の数も限られるため、その分新卒保育士の求人数もそこまで多くないようです。ただし、先ほどお伝えした通り年々施設数が増加していることから、今後求人が増えることも期待できるかもしれません。


また、企業が直接運営するタイプの保育施設の場合、一般企業と同じ採用スケジュールで進むことがあるようです。新卒の選考も早く行われることが考えられるので、企業内保育所を希望する保育学生さんは早めに動き出すとよいかもしれませんね。



企業内保育所で保育士として働くメリット・デメリット

次に、企業内保育所で保育士として働くことには、どのようなメリットやデメリットがあるのか紹介します。



メリット



カレンダー通りに休めることがある

企業内保育所は、母体となる企業に勤める従業員の子どもたちをメインで預かっているため、保護者である従業員の休みにあわせて保育園もお休みとなります。


そのため、土・日・祝が休みという企業の保育園に勤めれば、カレンダー通りに休むことができるでしょう。お盆休みや年末年始なども企業の公休に準じることになるので、しっかりと休日を取れる環境が見込めそうですね。


運営元が大手の場合、福利厚生が充実していることがある

運営を外部に委託していない保育施設の場合、その企業の社員として働くことになります。


そのため、一般の従業員と同じような福利厚生を受けられるというメリットがあるでしょう。


退職金制度があったり研修制度が充実していたりと、大企業ならではの手厚い福利厚生を受けられるかもしれません。


少人数のため子どもと向き合って保育できる

企業内保育所は、定員数が少なく小規模な施設が多いため、子ども一人ひとりと向き合って保育できるというメリットが挙げられるでしょう。


また、事業所内保育所は0歳児~2歳児をメインに受け入れるため、乳児さんとじっくりかかわりたいという保育学生さんにはぴったりかもしれません。



デメリット



施設の設備が整っていないことも

先述したように、企業内保育所は企業や事業所の近くに設置されるため、ビルの中や駅前などに立地し設備が整っていないこともあるようです。


また、一定の条件のもと屋外遊戯場の代わりに近くの公園や広場を使うことが認められているため、園庭がないという施設も多いかもしれません。


子どもたちとたくさん戸外遊びを楽しみたいという保育学生さんにとっては、デメリットになりそうです。


行事が少ないためやりがいを感じにくいことも

企業内保育所は、ホールや園庭などがなく施設が小さい園も多いことから、子どもたちの活動の場が限られてしまいます。そのため、運動会などの大規模な行事が少ない傾向にあるようです。


子どもたちと季節の行事やイベントをたくさん楽しみたいという保育学生さんにとっては、デメリットとなるかもしれません。


ただし、室内でコンパクトに楽しめる行事を実施している園もあるかもしれないので、気になる園の情報を調べてみるとよいですね。



企業内保育所の就活に役立つ志望動機

最後に、企業内保育所を希望する保育学生さんに向けて、新卒の就活に役立つ志望動機の作成ポイントや例文を紹介します。



志望動機を作成するときのポイント


志望動機を作成するときは、どうして企業内保育所を選んだのかが明確に伝わるように作成しましょう。そのためには、応募先の園の保育理念や、企業内に設けられている理由をしっかり把握することが大切です。


企業内保育所を選んだ理由を述べる際、例えば以下のような内容を盛り込むとよいかもしれません


  • 働く保護者の手助けがしたい
  • 子ども一人ひとりと向き合える保育がしたい
  • きめ細やかに子どもに対応したい
  • 地域の子どもたちにも門戸を広げていることに感銘を受けた

設置母体の企業の方針や企業内保育の特色を深く把握したうえで、自分がどのような保育を行いたいのかを明らかにしましょう。



志望動機の例文


貴園は、企業の施設内に保育スペースを設け、従業員である保護者が子どもを預けるときの負担や、仕事中の不安をなくすことに貢献しておられます。私は、保育士としてそのような環境で仕事と子育てを両立する保護者の手助けがしたいと強く感じました。特に、共働きでお子様を預ける保護者の心に寄り添いたいと考えています。

また、保育実習で子どもの発想をもとにいっしょに遊びを作り上げる経験をしたことで、少人数での保育に強く興味を持ちました。そのため、少人数保育を行っている貴園で子ども一人ひとりの育ちをきめ細やかにサポートし、創造性をはぐくむ保育を心がけてまいりたいと思います。


企業内保育所という施設形態を選んだ理由と、自分の目指す保育の在り方を盛り込んで、熱意が伝わる志望動機を作成してみましょう。



企業内保育所の魅力を知って、就活に役立てよう

今回は、企業内保育所とはどのような施設なのか、また保育士の給料や求人事情などを紹介しました。


企業内保育所には、大きく分けて事業所内保育所と企業主導型保育所の2種類があり、どちらも主に企業や事業所の従業員が子どもを預けるための施設です。従業員の多様な働き方に対応し仕事と子育ての両立を支援するだけでなく、地域の子どもの保育の受け皿としての役割も担っています。


企業内保育所で働く保育士の仕事内容は一般的な保育園と大差がないようですが、受け入れ人数や年齢が異なるため活動内容にも違いがあるかもしれません。企業内保育所で働くメリットやデメリットを踏まえたうえで、就職先の選択肢として検討してみてくださいね。