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知っておきたい、子どもにとって危険なこと

◆子どもは危険を察知できない

子どもたちは認知している情報や経験の不足から、事前に身に迫っている危険を察知することが困難です。
危険を察知できなかったために、後々まで障害が残るようなことになってしまっては後悔先に立たずです。

知っておきたい、子どもにとって危険なこと
そこで今回は子どもが直面しがちな「危険」について考えてみたいと思います。


◆子どもの受動喫煙のリスク

厚生労働省の調査によると、「親が禁煙をすれば子どものぜんそくの重症化を防げる」ということがわかりました。
これは2001年生まれの子ども43000人を対象に行った追跡調査によるものです。

◯調査結果
親の喫煙状況と子どものぜんそくに関する調査を厚生労働省が行いました。
その結果、4歳半〜8歳の子どもの約2割がぜんそくで入院し、入院した子どもの3人に2人は親が喫煙者であることがわかりました。

◯子どもの受動喫煙
受動喫煙とは「副流煙を吸うこと」を表します。
たばこの先から立ちのぼる煙(副流煙)は燃焼温度が低く、吸う人が吸い込む煙(主流煙)より有害物質が高濃度で含まれています。

・呼吸器官にダメージ
やはり鼻・耳・喉といった部分に主に負担が掛かります。
その場に子どもが居なくても、部屋の壁や車などに煙の成分が付着すると「サードハンド、スモーク(残留たばこ成分)」という成分が揮発します。
これは発がん性物質を始めとする子どもに有害な成分を含んでいます。

・大人との大きな違い
体が未発達なため、脳や体の成長に大きく影響があります。
慢性的に家庭内受動喫煙をしていると、身長の伸びが悪くなったり、言語能力の遅れや注意力散漫といった知能低下の傾向が見られます。

◯引き起こされる症状
場合によっては以下の病気を引き起こします。

・気管支炎
風邪が長引いて掛かる物とは異なる、慢性気管支炎にあたります。
煙で気管・気管支が炎症を起こし、咳や痰が1年のうち3ヶ月程発生し、それが2年以上続きます。
細菌感染の急性気管支炎より回復に時間が掛かる症状です。

・小児ぜんそく
同じくたばこの刺激で気管が炎症を起こし、気管が狭くなり息切れや呼吸困難の症状が出ます。
吸入ステロイドで治療をしますが、煙を吸うと効きづらくなることも問題です。

・中耳炎
喉の奥と中耳(耳の鼓膜から奥の部分)は「耳管」という気管で繋がっています。
この耳管を通って、吸い込んだ煙が中耳に入り込むことで発病します。
耳が痛む・聞こえづらい・耳垂れ(炎症でできてしまった膿が鼓膜を破れて流れること)といった症状が出ます。

・その他今までに確認されている影響
肺機能の低下、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの悪化、扁桃肥大、髄膜炎、歯肉着色、虫歯、肺炎、白血病、脳腫瘍、小児がん、成人後の発がん率の上昇
もちろんたばこの害については大きく個人差がありますが、確実にリスクが上がっていることは事実です。
子どもはまだ有害な物とわからなかったり、親が喫煙者だと自分の意思でたばこを拒むことができません。
自分が大丈夫だったからと考えず、周りの子どもへの健康を第一に考えましょう。


◆乳幼児の低温やけど

現代ではスマートフォンはとても便利で欠かせないアイテムですよね。
すぐに色んな情報が見られるだけでなく、ちょっとしたおもちゃとして子どもに遊ばせている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実は近年スマートフォンでやけどが発生するというケースが急増しています。
今回は意外な物で起こる「低温やけど」についてご紹介します。

◯低温やけど発生のメカニズム
40度〜50度程度と、人肌より少し高い温度の物が長時間肌の同じ所に触れ続けることで発生します。
接触が続くと、皮膚の表面だけでなく次第にその下の脂肪細胞まで熱が伝わっていきます。
脂肪細胞は血流量が少なく冷やされにくいため、炎症を起こし痛みや水ぶくれができてしまいます。
通常のやけどと違い、深い部分にやけどを起こしてしまいますので見た目の変化・痛みは少なくても、皮下組織が壊れるなど重症化することがあります。

◯低温やけどの危険性があるもの
カイロ・湯たんぽ・電気あんか・電気毛布・電気こたつ・ノートパソコン・スマートフォンなど普段から使う携帯電話や、子どものために使うカーペットなど身近なものに危険が潜んでいます。

◯幼児は進行が速い
乳幼児のやけどの9割は家庭で起きていると言われています。
まだ体が小さく、皮膚が薄いのでやけどの割合が広くなってしまったり、傷が深く跡が残りやすくなってしまいます。
また寝返りがうまくできなかったり、汗腺が未発達なため大人より体温調整がスムーズにできません。


◆冬に発生しがちな子どもの事故

子どもは怪我をしがちですが、季節によって事故の起こりやすい時期というものがあります。
以下では冬に気を付けたい、子どもの事故についてご紹介します。

◯暖房器具のやけどに注意
暖房器具としてすぐ温まる電気ストーブ、ハロゲンヒーター、石油ストーブ、ファンヒーターも人気があります。
部屋の中に置いてあるため、子どもが触ってしまうリスクがつきものです。
乳幼児はまだストーブが「熱いもの」と理解できていないこともあってついつい暖房器具に触りがちです。
子どもは好奇心が旺盛です。
ついついストーブに手を掛けたり、ファンヒーターの吹き出し口に手を突っ込んでしまったりと事故に繋がってしまいます。

◯転倒
雪が降ると子どもは大はしゃぎです。
そんな時に心配なのが転倒です。
ほとんど降らない地域では、少しの積雪でも歩きづらくなるものです。
大人でも毎年転倒による怪我が報告されますので、子どもは特に注意が必要です。
急な転倒は受け身が取れないため、骨折や頭を打つなど重症となる可能性もあります。
頭を打ったら躊躇せず病院で検査を受けさせましょう。


◆守れるのは大人だけ

子どもに襲いかかる危険は自宅の外だけでなく、自宅の中にもあります。
子どもが危険を察知できない以上、周りの大人が子どもの代わりに危険を察知してあげることが大切です。
子どもを守れるのは大人だけである、ということを肝に銘じて頂ければ嬉しいです。