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保育学生のためのレポート・小論文の書き方 授業や課題

保育科のある学校に進学すると、レポートや小論文の課題が多く出されます。 高校生の頃には無かった「文章を書く」課題に戸惑う方は多いのではないでしょうか? そんな方に向け、今回はレポートと小論文を書くための、分かりやすい手順をご紹介していきます。

保育学生のためのレポート・小論文の書き方 授業や課題

レポートと小論文の違い

まず、レポートと小論文の違いはなんでしょうか? どちらも出された「課題」に対し「結論」を導くという点では同じですが、書き方が少しだけ違います。分かりやすく言うと、 ■レポートは「調査して分かった【事実】と、自分の【考察】を説明する」 ■小論文は「【自分の考え】を筋道を立てて説明する」 という部分が異なります。 レポートは調査を元に書き、小論文は文献を参考にして書くことが多いです。 文章の書き方に大きな差はないので、今回はふたつ同時に説明していきますね。

レポート・小論文を書く3つのステップ

課題が出されたら、このような流れで文章を書いていきましょう。

ステップ1、リサーチ

頭の中にある考えや感じたことを、ただそのまま書くだけでは、感想文止まりになってしまいます。参考になる資料を用意し、筋道を立てて自分の考えを説明できて、初めてレポートといえるのです。レポートを作る前には、テーマについてしっかりとリサーチする必要があります。次の1~3の順に理解を深めていきましょう。

1.文献・資料を探す

まずはテーマに沿った文献と資料を探して入手します。 インターネットで探すか、学校の図書館に足を運ぶとよいでしょう。保育や子育て分野では、街の図書館より学校の図書館の方が、専門性の高い資料が並んでいます。 インターネットから情報を集める際は、記事の内容に信憑性があるか、発信元をきちんと確認しましょう。教員によっては、ネット上の記事を載せてはいけないということもあるので、確認が必要です。

2.集めた資料を読み、理解を深める

資料や文献を読んで、テーマへの理解を深めましょう。 「よいことが書いてあるな」と思った箇所には付箋をしたり、メモを取っておくと、あとで記事を書くとき便利です。

3.書くことを決める

レポート(小論文)は、テーマへの「問題提起」→「自分なりの答え」を書く課題です。 リサーチが終わったら、漠然とでもいいので、どんな内容を書くかを考えましょう。 「何も浮かばない、困ったな」という方は、少しだけハードルを下げてみてください。 レポートはあくまで「テーマに対し、自分が出した結論」を誰かに説明する課題なので、立派な結論だけが求められているわけではありません。ありふれた結論であっても、資料を調べ、しっかりと考察して出した答えなら、その過程を丁寧に書けばよいのです。悩んだときは文献やメモを繰り返して読むことで、だんだんと考えが整理されていきます。

ステップ2、下書きをする

なんとなく書くことが決まったら、次は下書きをしていきます。 指定された文字数に当てはまるように、全体の構成を決めましょう。「あれも書こう、これも書こう」と欲張りすぎないことがポイントです。 参考文献のリストも、この時点で作っておくと便利ですよ。

ステップ3、本文を書く

レポート(小論文)は「序論→本論→結論」に沿って文章を構成するのが基本です。 例を上げて、簡単な書き方を説明します。 例:テーマ「子どもの運動能力低下と、遊び環境の変化について」

【序論】(文字数配分:全体の10%)

「近年、子どもの体力と運動能力の低下が問題になっている。私はこの問題の背景に、子どもたちの遊び環境の変化が影響していると考えている」 序論では、テーマの問題提起と結論を書きます。 結論を文章の一番最初に持ってくるのが、読みやすく分かりやすいレポートの基本です。

【本論】(文字数配分:全体の70%)

「文部科学省が行っている調査によれば、昭和60年頃から現在に至るまで、子どもの運動能力は低下傾向が続いているらしい。昨今では子どものスイミングや運動の習い事が盛んになっているにも関わらず、なぜこのような結果が出たのだろうか? 調査が開始された昭和60年と現代では、子どもたちの遊び環境が大きく変化している。『(書籍名)』という資料によれば~」 本論では、「自分がどうやって

〇という結論を出したのか」その根拠を書きましょう。

自分の意見と、それを裏付ける資料を織り交ぜながら書くと客観性のある文章が書けます。

【結論】(文字数配分:全体の20%)

「今回の調査の結果、子どもが健やかに育つことと、遊びには深い関係があることが分かった。保育を学ぶ者として、今後子どもと関わる際には、可能な限り成長につながる遊び環境を提供していきたい」 結論では、自分の考えを改めてまとめましょう。調査を踏まえた上で、今後自分がどうしたいかという展望も書かれていると、より好印象なレポートになるでしょう。

ステップ4、推敲

書き上げたあとは、誤字脱字が無いかしっかり見直しをします。 文字数が決まっている場合は、短くてもその8割以上、長くてもプラス1割にまとめてください。文章表現で悩むときは、きちんと辞書を引きましょう。パソコンの校正ツールは、一瞬で誤字脱字を見つけてくれるので便利です。

レポート・小論文を書くときの注意点

レポート(小論文)を書くときに陥りがちな、注意点を紹介します。

テーマから話がずれないように

長い文章を書いていると、さまざまな考えが脳裏に浮かび、次第に内容がズレてくることがあります。こうならないよう、最初に構成をしっかりと立てましょう。 流れに沿って書くことと、結論を変えないことが大切です。

感情的にならず、客観的に書く

感情的な文章を書くのは控えましょう。レポートは自分の主張を押し付けるのではなく、伝えるものです。客観的で丁寧な文章を心がけると、読み手にとっても親切で、内容も伝わりやすくなります。

文末を統一する

レポートの内容によって、「だ・である」「です・ます」どちらかの文末を選びます。 選んだあとは、最初から最後まで統一して書きましょう。 また、「~と思う」などの文末は感想文に見えてしまうので、「~と考える」「~と考えられる」に書き換えが必要です。

ら抜き・い抜き言葉に注意

話し言葉ではよく使われる「ら抜き」「い抜き」言葉ですが、論文では控えましょう。 例えば、 ◯「考えれる」→「考えられる」 ×「~してます」→「~しています」
といった言葉です。つい書いてしまいそうになりますが、レポート内では正しい言葉遣いを心がけてください。

引用のルールを守る

他人の著書や資料を引用する際は、必ず「」で区切って引用部分が分かるようにしましょう。レポートの巻末には、引用部分が分かるよう出典を作成します。 【本文中】厚生労働省は「保育所保育指針解説書」という書籍にて、「保育指針は~定めたもの」と述べているがア) 【出典】ア)厚生労働省、『保育所保育指針解説書』、2008年、フレーベル館、P1 出典は「著者名、書名、出版年、出版社、引用箇所のページ数」を記載してください。順序については学校ごとに決まりがあるので確認しましょう。

まとめ

レポートや小論文の書き方についてまとめましたが、いかがでしょうか? 最初は難しく感じるかもしれませんが、何度も書いていくうちに誰でも慣れていきます! まずは、自分の書きやすいテーマから練習するのがお勧めです。 自分で調べて考えをまとめ、文章にするという作業は、全てのお仕事の基本。もちろん、保育現場に入ってからも必ず役に立ちます。学生のうちに基本的なスキルを身につけられるとよいですね。