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保育園や福祉施設の実習レポートの書き方。反省、感想、学んだことのまとめ方【保育学生の実習ガイド】

保育園、幼稚園、福祉施設での実習終了後、実習レポートを作成します。実習レポートとは実習内容と目標に対する成果反省、実習から学んだこと、感想、今後の課題などの内容から構成され、実習を多角的に客観的に振り返るために作成します。実習レポートは学校への課題として提出するだけでなく、保育士になった後にも見返したり、後輩が実習へ行く際の参考資料としても使われます。再度読み返したときに役立つよう、時間をかけてしっかりと作成しましょう。


保育園福祉施設の実習レポート書き方反省感想学んだこと ShotPrime Studio/shutterstock.com

保育園実習後の実習レポートとは。感想との違い

実習レポートとは

保育園実習、幼稚園教育実習、児童養護施設などへの施設実習後には、所属する学校に対して課題として「実習レポート」を提出することがほとんどです。
このレポートは、学校を卒業するための必修単位を取得するためにも必要ですが、保育士になった後にも見返したり、後輩が実習へ行く際の参考資料としても使われます。
一般的にレポートの書き方に決まりはありませんが、学校によっては書く内容や構成がきめられている場合もあります。実習先の保育園へ何を学びに行ったのか、そこで何を得られたのかを整理し、流れを考えてから書き始めましょう。


実習レポートと実習の感想との違い

保育実習で学んだことや感じたことを素直に書き記したものが感想文です。
保育園実習の最終日終了後、保育園に提出するための感想文を作成し、保育日誌といっしょに提出を求められことが多いようです。その感想文をもとに、反省会を行います。
感想には実習の担任指導者から総括コメントをいただくことができ、その園での自分の評価や成果、反省すべき点などが客観的にわかるため、学校に提出するためのレポート作成や、今後の保育士になるための勉強や、就職活動などに役立てることができます。


関連記事:保育実習の感想の書き方。感想に書くべき学んだことの内容や例文


実習レポートの書き方。内容のまとめ方とレポート構成例

活動したことの記録や、一日のできごとの流れを長々と書くだけでは単なる報告になってしまう恐れがあります。後から読み返した際にどのようなことを学び、今後の課題とするのかが見えづらいものになってしまい、レポートとして好ましくありません。
実習先の保育園へ何を学びに行ったのか、そこで何を得られたのかを事前に整理し、内容の構成を考えてから書き始めましょう。
実習レポートの構成例と、各章ごとにまとめる内容例を参考にしてください。


【1】実習内容について

実習記録やメモを頼りに一日一日を振り返った上で、期間全体を通じて、どのような内容であったのかを分かりやすくまとめます。
毎日の内容を詳細に記すのではなく、全体的にどのようなことを行ったのかの概要が明確にまとめられるといいでしょう。


<例文>
「今回の実習では、0歳児から5歳児まで、すべての年齢のクラスに入らせていただきました。1日目は給食室にて給食作り、5日目、11日目は夕方の延長保育、11日目と13日目は部分実習を体験することができました。
活動したことは、3歳児未満のクラスではパネルシアターや紙芝居、外遊びなどの活動を行わせていただきました。3歳児以上のクラスでは、自由遊びや散歩などの外遊びの活動を行いました。その他、どの年齢のクラスでも、子どもの年齢と必要に応じて手洗い、衣服の着脱、食事、午睡、おやつ、掃除などの援助を行い、午睡の時間には壊れたおもちゃの修理や所庭の掃除などの手伝いもさせていただきました。」

【2】実習目標、課題への成果反省

まずは、実習で学んだことや実習前の目標を明記し、一番に伝えたいことが読み手に伝わるよう、内容をはっきりとさせましょう。実習後も継続して役に立つことや、今後の自分の目標につながる題材だとよいですね。例えば、「保育士の動きや、子どもたちとの接し方」を題材に作成する場合は、
「保育実習を通して、子どもたちの接し方や実態を知ることができました」
「『保育士の動線や視野の動かし方を学ぶ』という目標を持ち、2週間の実習に取り組みました」
など、始めに何について書いているのかを明記し、そのあとに課題から得られた成果と反省をつづると分かりやすくなるでしょう。


<例文>
「わたしの実習課題は『年齢別の子どもとの関わり方と援助』でした。
課題に対して、子どもとの実際の関わり方を体験し、保育者と子どもとの関わりを観察して、自分なりに理解を深めることができました。」

【3】実習で他に学んだことや心に残ったエピソードの感想

課題に対する成果反省の他に、実習で特に学びを得たことや、実習の振り返りの中で見つけた一番印象に残った心に残ったエピソードからの感想などまとめます。
どのようなことを通して何を感じたのか、反省点も含めて書きましょう。
また、担当保育士の方からいただいたアドバイスがあれば、合わせて書いておきましょう。問題に立ちはだかったとき、先輩保育士はどのような対応をしていたのかなど、見て学んだことも大事です。
例えば、担当保育者から学びを得たことに対してのエピソードの場合、次のような例文が挙げられます。


<例文>
「子どもたちの様子を観察していると、子どもたちには少し難しいかと思っていたことが実はできたりなど、想像とは違う実態に毎日が驚きの連続でした。先輩保育士の方は、子ども一人ひとりの性格を理解し対応の仕方を工夫しており、しっかりと特徴を把握し、子どもに合わせて対応を変化させることが大切だと思いました」

【4】今後の目標と課題

実習前に設定していた目標と、実習後に新たに定めた目標に、どのような変化が見られたのか、新たに課題となったことを探してみましょう。
保育実習を通して、感じたことや見えてきた今後の課題となるべきことを明確にした上で、将来どのような保育士となっていたいのか、そのためには何をすればよいのかを自分自身に提案するようなまとめにすると、見返したときにわかりやすいですね。


<例文>
「今回の実習を体験したことで、3つの課題を見つけることができました。
1つ目の課題は手遊びやパネルシアターなどをもっと覚えていくことです。想像していた以上に手遊びなどを活用する場面が多く、1つでも多くの手遊びを覚える必要性を感じました。
2つ目の課題は、子どものお手本となることができるようにすることです。実習では、子どもは大人の真似をしたがることを実感し、保育者は常に子どもの人としてのモデルなのだということを改めて意識しました。
3つ目の課題は、保護者との連携をどのようにとっているのか理解することです。保育者は子どもだけでなく、保護者にとっても安心できる存在なのだとお迎えの時間を見ていていて感じました。保護者の方に信頼してもらえるコミュニケーションをとれるよう、心がけたいと思いました。」

実習レポートの内容の書き方 naka-stockphoto/shutterstock.com

実習レポートの内容の書き方と注意点

内容を絞る

学んだこと、見てきたことをすべてを書こうとすると、結果何が言いたいのかわからなくなってしまいます。まずは保育実習を通して学んだ内容をすべて書き出してみましょう。一度自分の中で整理をすることで、大切なことが見えてくるはずです。題材とする内容は1~2つに絞り、簡潔にまとめましょう。


客観的に書く

感情的な文章を書くのは控えましょう。レポートは自分の主張を押し付けるのではなく、伝えるものです。客観的で丁寧な文章を心がけると、読み手にとっても親切で、内容も伝わりやすくなります。


1日ずつ振り返らない

2~4週間ほどある実習を「1日目は〇〇でした。2日目は〇〇でした。」と1日ずつ振り返るのは日誌であり、レポートとしてはあまり好ましくありません。実習期間全体を見返したうえで、最も力となったことを探してみましょう。


失敗だけで終わらせない

先輩から注意を受けたことや、失敗してしまったことを書くのはとても大切です。しかし、文章をマイナスで終わらせてはいけません。そこで先輩からいただいたアドバイスや、こうしたらよかったと思うことも合わせて書きましょう。


実習後の目標から考える

内容がなかなか絞れないときは、実習後の目標や将来像から考えてみてください。実際に実習を行うと見えなかったことも見えるようになり、実習前と後では、さらによい保育士を目指すための新たな目標が見つかるでしょう。今後の目標設定につながったできごとは何か、将来こんな保育士になりたいと思ったきっかけを探すことで、書きたいことが整理できます。


実習レポートの各構成から内容がずれないようにする

長い文章を書いていると、さまざまな考えが脳裏に浮かび、次第に内容がずれてくることがあります。レポートの趣旨と内容がずれないように、最初に構成をしっかりと立てましょう。 流れに沿って書くことと、結論を変えないことが大切です。


実習レポートを提出する際に見直しするための注意点

その他、保育学生だけでなく保育士となった後もレポートを書くいて提出することが多いため、レポートを作成し、提出する際に注意すべき点をまとめました。


関連記事:保育学生のためのレポートや小論文の書き方、授業や課題


文章を推敲(すいこう)する

書き上げたあとは、誤字脱字が無いかしっかり見直しをします。文章表現で悩むときは、きちんと辞書を引きましょう。パソコンの校正ツールは、一瞬で誤字脱字を見つけてくれるので便利です。


文末を統一する

レポートの内容によって、「だ・である」「です・ます」どちらかの文末を選びます。 選んだあとは、最初から最後まで統一して書きましょう。 また、「~と思う」などの文末は感想文に見えてしまうので、「~と考える」「~と考えられる」に書き換えが必要です。


学校指定のレポートの書式や文字数を確認する

学校で 文字数が決まっている場合は、短くてもその8割以上、長くてもプラス1割にまとめてください。
レポート課題の多くはパソコンで書くことになりますが、所定の書式、紙の大きさなどが定められている場合は、必ずそれに従って書式を設定しましょう。


実習レポートを書く際は感想との違いを明確にする

保育実習後のレポートは、読み返したとき今後どのようなことに注意をするべきなのか、保育士の仕事とはどういったものなのかを冷静に、客観的に確認する、自分に向けた手紙のようなものです。あまり難しく考えずに今の自分が精いっぱい頑張ったことや、足りなかったことを将来の自分宛てに残しましょう。