保育士・幼稚園教諭を目指す「学生向け」就職活動情報サイト

保育士資格の取得方法

これから保育士を目指すみなさんは、保育士資格修得方法についてご存知でしょうか。
「保育士になりたい」という夢を現実にするためには保育士資格が必要となります。

保育士資格の取得方法
しかし、保育士資格の修得方法をあまりご存知ではない方もいると思います。
そこで、今回は保育士資格修得方法についてご紹介します。


◆保育士資格について

◯保育士資格を取得する方法は1つではない
保育士資格が幼稚園教諭免許よりも取得しやすいとされている要因は、その取得方法が複数あるということからです。
幼稚園教諭免許を取得しようとすると、教師と同様大や短大などの教職課程を履修することになります。
しかし、社会人になってから学校へ通うのは難しいという実情があります。
それでは保育士資格はというと、以下の2つの方法で取得することが可能です。

☆保育士養成課程を修了する
まずは、保育士養成課程を修了して取得する方法についてご説明いたします。

◯指定保育士養成施設に通って保育士資格を取得しよう
指定保育士養成施設とは、厚生労働省が指定した、保育士を養成する学校などの施設です。
四年制の大学、短大、専門、またはその他施設が指定されています。
このように、指定保育士養成施設で所定の単位を取得し、卒業できれば保育士試験に合格せずとも保育士の資格を取得することが可能です。
保育士さんの多くは、こうして指定保育士養成施設を卒業し保育士資格を取得される方だといえます。
学校からの就職の斡旋など、就職先を探すのにも有利とされる点もありますし、学校に通う時間・金銭的余裕がある場合は、こちらの保育士養成施設に通う方が確実に資格を取得できるでしょう。

◯独学で保育士試験に合格する
社会人になってから保育士資格を取得したいとなると、「働きながら学校には通えない」という方がほとんどではないでしょうか。
そんな方が保育士資格を取得するには、保育士試験に合格することが必要です。
保育士試験は年に1回、全国で実施されます。
最近のニュースで、保育士の人員を確保するため厚生労働省が公表した「保育士確保プラン」の中では、保育士試験を年2回に増やすという計画が含まれていたことも記憶に新しいですね。
しかし、保育士試験の合格率は、10%~20%と言われています。
平成25年度の合格率は17.4%で、20%を超えることは稀です。
狭き門ですが、試験対策をバッチリして、乗り越えて頂けたらと思います。


◆受験資格

◯年齢制限はない
保育士試験の受験には、年齢制限がありません。
ですので、社会人になってから資格を取得したいと考える方、自分の子育てを終えてから保育士の仕事に興味が出て取得をしたという方もいらっしゃいます。
保育士資格は更新・失効はなく、生涯使える資格なので、取得したいと考える方は年々増加傾向にあります。

◯受験資格について
ご自身に受験資格があるかは下記をご覧ください。
※大学・短期大学は、「学校教育法」に基づいた学校とします。
学校教育法とは教育基本法に基づいて学校制度の基本を定めた法律のことを言います。

☆大学・短期大学を卒業された方
→保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格あり

☆大学に在学中
→2年以上、もしくは1年以上2年未満在学して、62単位以上修得済み、もしくは修得見込みであれば、保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格あり
※年度中に62単位取得できなかった場合、在学期間が2年間に満たなかった場合は合格となりません。

☆大学を中退
→2年以上在学して、62単位以上修得済みであれば、保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格あり

☆短期大学在学中
→最終学年に在学しており、年度中に卒業見込みであれば保育士とは関係のない学部・学科でも受験資格あり
※年度中に卒業できなかった場合は合格となりません。

☆専門学校卒業
→「学校教育法」に基づいた専修学校である
卒業した課程が修業年限2年以上の専門課程である
上記2点が満たされていれば受験資格あり、1点でも満たされておらず、高等学校の卒業年月日が平成3年3月31日以前または保育科なら平成8年3月31日以前の場合受験資格あり

☆専門学校在学中
→「学校教育法」に基づいた専修学校である
卒業した課程が修業年限2年以上の専門課程である
上記2点が満たされていて最終学年に在学しており、年度中に卒業見込みであれば受験資格あり。
1点でも満たされておらず、高等学校の卒業年月日が平成3年3月31日以前または保育科なら平成8年3月31日以前の場合受験資格あり

☆高等学校
→高等学校の卒業年月日が平成3年3月31日以前または保育科なら平成8年3月31日以前の場合受験資格あり。
卒業後児童福祉施設において2年以上かつ2880時間以上児童の保護に従事した経験があれば受験資格あり

☆中学卒業
→卒業後児童福祉施設において5年以上かつ7200時間以上児童の保護に従事した経験があれば受験資格あり


◆保育学校を卒業、自力で資格取得どっちが良い?

◯仕事をしている・勉強するのが好き!という方
お仕事をしながら専門学校等に通うのは難しいもの。
そんな方は、保育士試験を受験して保育士になるパターンが多いかと思います。
そのため、2の取得方法がおすすめ! とくに保育士資格取得講座の通学コースは、平日の夜や土日も開講している場合が多いので、働きなからも通えるというのが大きな利点です。
週一回程度の受講で、保育士さんを目指せます。
受講金額は大体30万円ほど。

◯自力での勉強は難しい...お金と時間に余裕がある、という方
保育士試験は狭き門・合格率はその年にもよりますが、10~20%と非常に低くなっています。
そして、試験の勉強をコツコツ進めるのはかなりの負担がかかりますよね。
そんな時は、卒業すれば保育士資格を取得できる保育学校等に通うのが近道です。
昼間・夜間で開講している専門学校も多いので、時間に融通のきくお仕事なら働きながらの入学もできるのではないでしょうか。
学費は大体、総額で170万円~200万円ほど。
一括ではなく分納も可能な場合が多いので、ご安心ください。
それでも今から貯金しておくのが良さそうですね。
保育士試験を受けず、学校の卒業で保育士になる場合は実習先も学校と連携している場合が多いので、負担も少ないかもしれません。

◯とにかくお金を節約したい!という方
お金を節約したい!という方は、テキストを購入し、独学で勉強して受験に臨むパターンがおすすめ。
とはいっても、前述したように合格率が低い保育士試験。
しっかり計画を立て勉強できる人に限るかもしれません。
テキストは通信講座等を利用すると3万円から5万円程度で手に入ります。
参考書も、自分にあったものを選べば数千円で済む場合もあり、一番お金がかからず自分のペースで目指せるのがこのパターンです。
ですが実技試験等への対策が不十分になりがちなので、身近な保育士さんなどにコツを聞いてきるのがいいかもしれません。


◆保育士資格に挑戦しよう!

保育士資格の修得方法をお分かり頂けましたか? 保育士になりたい、と思ったらどんな方法で保育士になるのかを決めて、少しずつ準備をしましょう。
また、ご自分の受験資格があることを確認し、あることが分かったら、あとは申し込みをして試験に備えて勉学に励むのみです。
合格率が10、20%とされる厳しい試験になりますが、乗り切りましょう!


これから就活をはじめる方はこちら 就活ガイド 保育士バンク!新卒に就職相談してみる