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病院内保育とは?

病院内での保育と言うと、専門性が求められそうで少しハードルが高いもの。
一方でお給料などは良いのでは?と興味がわきますね。

病院内保育とは?
病院内保育には、大きく分けて2種類の保育があります。
これらの内容や特徴について、詳しく見ていきましょう。


◆病院内保育の種類

病院内保育には、大きく分けて2種類の保育があります。
(1)病院内に勤めている医師や看護師などの子どもを預かってお世話をする保育士
(2)病院に入院している子どもをお世話する保育士(病棟保育士、医療保育士と呼ばれています)
となり、どちらも保育士の資格が必要となります。
病院内保育に携わる上で保育士の資格以外に必要なものは特にありませんが、特に(2)の病棟保育士や医療保育士として勤めるためには保育に携わる上で看護の知識が必要となってきます。


◆病院内保育士として携わるために学んでおくと良いこと

先程、紹介しました病棟保育士や医療保育士として勤めるには看護の知識が必要となってきます。
これは入院している子どもを預かって保育するので、普通の保育所に勤めるよりも看護の知識が問われるためです。
この病棟保育士や医療保育士はまだまだ数は少ないものの、今後の需要が期待されています。
では、病棟保育士や医療保育士として携わる保育士はどのようなことを学んでおくと良いでしょうか?先輩保育士に聞いてみました。

〇いろいろな病気(特に入院の必要がある病気)について学ぶ
普通の保育所と違って入院中のお子さんを預かることになります。
ですので、普通の保育所に勤務経験があり、多少の病気について知っているつもりでも、病棟保育士として病院内保育をしていると聞いたことのない病気のお子さんを預かることが少なくないそうです。
預かるお子さんがどんな症状なのか、どのようなことに気を付けたら良いのかなど、保育する上で必要最低限の知識として学んでおくと戸惑わないで済みそうですね。

〇感染予防法
これは普通の保育所でも言えることですが、病気の子どもからウィルスをもらって感染することも考えられます。
うがい手洗いを励行することやマスク着用など、お預かりするお子さんの症状に合わせて柔軟に対応して保育する必要があります。


◆「医療保育専門士」の資格認定制度

2007年からスタートした「医療保育専門士」。
病院内保育に携わりたいと考えておられる方には、目標にしたい資格かもしれませんね。
日本医療保育学会では、2007年から「医療保育専門士」の資格認定制度をスタートさせています。
これは病棟保育士、医療保育士の他に、病児保育や障がい児保育に関わる保育を担う保育士のために専門的な研修制度を確立させたものなので、一定の水準をクリアすると「日本医療保育学会認定・医療保育専門士」として認定されます。

〇応募資格
この認定を受けるために必要な条件は下記にある3点となります。

(1)日本国の保育士資格を持っていること
(2)病院、診療所、病児保育、病後児保育、障がい児支援施設などの特定の施設で常勤として1年以上、または非常勤で年間150日以上2年以上の保育経験があること
(3)日本医療保育学会会員であり、1 年以上の会員歴があること


◆病院内保育の助成金制度とは何?

病院内保育にまつわる助成金制度とは、病院で働いている全ての職種の職員(医師や看護師など)の離職防止や再就業を促す目的として、職員のために病院内保育所を運営している病院に対して予算の範囲内で助成金を交付する制度のことを言います。
医療施設が病院の職員のために設置したり運営したりする病院内保育所では、結婚や出産などによる離職防止策の看護職員確保対策事業の一環として、設置に関係している費用については「医療提供体制施設整備交付金」による病院内保育所施設整備事業として、運営に係る費用については「医療提供体制推進事業補助金」による病院内保育所運営事業として各都道府県の基金事業で行われています。補助の実施主体は都道府県庁の看護行政担当課(医療課、看護課など、都道府県によって課の名称は異なります)となっています。
助成金基準については、都道府県が地域の実際の現状に応じて設定が出来るようになっているため、正確な補助内容については、各都道府県の看護行政担当課に問い合わせる必要があります。
(ただし、基準額の増額などを行っている都道府県や、助成金制度そのものを設けていない県も例外としてあります。)

〇病院内保育の助成金対象となる施設について
乳幼児の定員6人以上であり、下に書く要件を満たしていることが必要です。

1. 乳児室、保育室、調理室、便所があること
(乳児室)満2歳未満の子どもを保育する部屋 (保育室)満2歳から小学校就学の始期までの子どもを保育する部屋

2.1人当たりの面積は、乳児室1.65 ㎡以上、保育室1.98 ㎡以上になっていること (ただし、建物が合築などの場合...玄関、廊下などの共用部分のスペースは持ち分に応じて積算し、室内の規模に加算することが出来ます。)

3. 乳児室は、保育室など他の区画と壁、パーティションやその他有効なフェンスなどによって区画されており、乳幼児が自分で簡単に入室出来ない構造になっていること

4. 乳児室や保育室は、採光、換気が確保されていること

5. 便所には手洗い設備があり、乳児室、保育室、調理室がそれぞれ壁で区画されていること

6. 便所の数は、おおむね幼児20人につき1つ以上の計算で設置されていること

7. 消火用具、非常口(通常の出入口の他に設置されていること)、その他非常災害時に必要な設備が設けられていること

以上7つの要件が、助成金を受ける上で必要になってきます。

〇病院内保育所に配置する保育士について
専任の保育士(保育士登録していて資格者証を持っている保育士)の配置数は病院内保育施設の入所している乳幼児数に応じて必要な数が決まっています。
なお、常時2人以上配置されていることが必要となっています。

他の保育施設と同様に、
乳児 おおむね3人につき、保育士1人以上
満1歳以上満3歳に満たない幼児 おおむね6人につき、保育士1人以上
満3歳以上満4歳に満たない幼児 おおむね20人につき、保育士1人以上
満4歳以上の幼児 おおむね30人につき、保育士1人以上

という設置基準になっています。


◆病院内保育の大変なところ

(1)変動するシフト
子どもの登園は保護者の勤務に合わせて日々シフトで変動します。
看護師の保護所抵が多いため、毎日同じ子どもがくるわけでもありません。
また、預かり対象の年齢は異年齢なので混合保育になります。

<関わる園児が毎日一緒(固定)でないことが多い>
入所している子どもは、保護者(特に看護師が多いです)のシフトに合わせて登園してくるため自分のシフトに合うとは限らず、園児がなかなか自分(保育士)に慣れてくれないこともあります。
⇒ 子どもとの信頼関係は保育士のやりがいやモチベーションの中でも大きな部分を占めますので、これがないと大変さというよりは非常に寂しい思いをするかもしれませんね。

(2)夜勤での保育
病院内保育所に通う子どもは医師や看護師の勤務シフトに合わせて来園してくるため、保育士のシフトも変則的となっています。
そのため24時間365日対応している場合がほとんどです。
基本的には病院内保育は夜勤を含むシフト制になっていることが多いのですが、場所によってはシフトではなく保育士自体を日勤組・夜間組として分けて固定させて雇っていることもあります。
この場合、日勤に正社員の人数が欲しいのでパートさんを夜勤に固定させて組ませる場合もあります。
夜勤に入ると休日が平日に多くなる場合もあるので、自分自身のライフスタイルや家族の有無、体力などを考えてどのような勤務時間帯が合っているのかを考えておきましょう。

<プライベートな時間の確保が難しい>
看護師には夜勤が求められるため保育士も夜勤が必要になります。
そのため大体月に5回以上は夜勤が入ると考えておいた方が良いでしょう。
保育士の人数に応じたシフトになりますが土日祝日関係なく出勤になったり、勤務曜日が一定でなかったりするためプライベートの時間や家族との時間の確保が難しくなってしまいます。
あらかじめ休み希望を出しておけば大丈夫ですが、急な予定変更には対応出来にくいです。

個人的には、夜勤があると生活リズムが変わるので仕事と私生活のバランスが一般の保育所に勤務している場合と比べ大変になると思います。
⇒夜勤に入ると、夜から翌日の朝までの勤務のため、夜勤明けの翌日が休みの場合が多いようです。
夜勤は出勤前・夜勤空けに時間の余裕があり一見楽そうですが、平日に夜勤がかかることが多く、土日に単発休みになる確率が高まってプライベートな時間の確保が難しいようです。

(3)保育士のスキルが求められる
病院内保育所は少人数のところが多いので楽に思われがちですが、預かる子どもが少人数=保育士の数も少なくなり、個人のスキルも求められます。
少人数を預かっているため、異年齢保育をしているところが多いのも病院内保育の特徴と言えます。
病院内保育では一般の保育園とは違って年齢別による「クラス」というものがありません。
利用対象者が病院のスタッフの子どもと限定されているため基本的に規模が小さく、年齢もマチマチになっているからです。
ですので、個人の経験値だけでなく、短時間のうちに基本的なことや特殊なシステムを理解するのが大変かもしれません。

<採用1年目でクラス主担任になることも...>
小規模ゆえに、採用されて1年目でいきなり主担任の内容を任せられることもあります。
一般的な保育所なら早くて半年くらいに主担任として遊びの内容を考えたり、月案・週案を書いたりすることを働き始めてすぐに要求されることも多くあります。
このことがプレッシャーになり大変さを感じる人も。

⇒任せられる喜びや充実感を感じられますが、それがプレッシャーに感じてしまう人もおられるかもしれません。
働き始める際には、少しでも大変さを感じることがないように月案・週案の書き方の復習や各年齢の発達について今一度確認して、イメージを重ねておきましょう。

<保護者対応の難しさ>
保護者が病院関係者なので保育士より病気に詳しいため、ある程度の病気についての知識が必要となります。
中途半端な知識を保護者に話すと信頼感を損なうことにも繋がりません。
ですので、しっかりとした知識を保護者緒に伝える必要があり、神経を使うので大変です。
ですが、逆に巷で流行っている病気についてお話を聞くことも出来るので、勉強になりますよ。

⇒保護者対応はどこの保育所でもありますが、この内容は病院内保育所ならではの悩みですね。
ですが、病気についてしっかりと学んでおくと安心ですね。
もし、保護者対応をしていて不安な要素があった場合は、すぐに園長や主任先生に相談すると良いですよ。
 


◆病院内保育は普通の保育園とは違うところがいっぱい

病院内保育は上記で見てきた通り、シフトやスキルなど、普通の保育園とは異なることが多々あります。
ハードな分お給料も良いことが多いですが、プライベートを重視したいなら不向きかもしれません。
経験者から情報を集めるなどして、よく知ってから応募した方が良さそうですね。