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保育実習の種類を解説

保育士や幼稚園教諭になるために、学校などに通って学んでいる方は、授業や試験などで単位取得する他に、実習を一定期間行わないと資格は得られません。

保育実習の種類を解説
実習と言っても、実は一つではありません。
主に挙げると「幼稚園実習」「保育所実習」「施設実習」があります。
今回は、実習の種類とそれぞれの施設に実習に行く際のポイントについてご紹介したいと思います。


◆「幼稚園教育実習」とは

幼稚園教育の基本は環境を通して行う教育で、子どもたちの自発的な遊びを通して、心情・意欲・態度など生きる力の基礎を育てることが大切にされています。
また、幼稚園教諭は子どもとの信頼関係を築き、子どもが自分からやりたいと思えるような援助を心がけています。

〇子どもにふさわしい園環境
園全体の構成、園舎、園庭、保育室など、環境構成における工夫や意図について理解し、安全に生活するための約束事についても学びましょう。
また、子どもたちが安全に快適な生活が送れるように、清掃も大切な関節援助の一つになります。
なので、子どもたちが降園した後に清掃をし、翌日も気持ちよく保育が送れるように準備をしましょう。
このように幼稚園教育実習では、園環境の整備についても学んでいきます。

〇子どもへの理解
保育は子どもを理解するのが1番の基本になります。
子どもたちと関わりながら子どもへの理解を深めていくことが必要です。
子どもの遊び、仲間関係、育ち、興味のあることなど、実際に子どもの姿からとらえましょう。
実習生との関わりを求める子どもばかりではありません。
自分から関わってこないような子どもたちとも関係を作るように努力し、子どもとの信頼関係の作り方について学びましょう。
また、特別な配慮が必要な子どもへの援助についても、保育士の姿から学んでいきます。

〇幼稚園実習で学びたいこと
季節ごとの行事や保育内容、子どもの育ちに適した保育内容を理解し、当番活動やグループ活動など、クラス運営についても学んでいきましょう。
そして、手遊びや、絵本の読み聞かせ、ピアノ伴奏など子どもたちの前で行うことにより、子どもの生活を豊かにする保育技術を学んでいきます。
子どもの表情を確認しながら、一緒に楽しむことがコツです。
また、幼稚園教育実習では、園の教育課程や指導計画を見てもらい、保育における計画を学んでいき、自分で立てた指導計画に基づき、部分実習や1日実習を行います。
保育士の姿を見て学び、実践することで多くのことが学べます。

〇家庭との連携の姿
登園・降園の際の保護者との関わりや、園だより、クラスだよりなどを見せてもらうことにより、家庭との連携を学びます。
これらの学んだ姿を実習記録に記入し、1日の幼稚園教育実習を振り返り、今後の課題を明確にしていくことが大切になります。


◆「保育所実習」とは

保育所とは0歳児から小学校就学前までの保育を必要とする乳幼児を保育する児童福祉施設実習です。
保育所の保育の指標になるのは「保育所保育指針」で養護と教育が一体となった働きかけが特性です。

〇理解する
保育所実習では、まず「保育所について」を知ることから始まります。
保育所の意義や役割について、保育所の1日の生活の流れを体験し、各年齢の保育内容や環境について、保育所の保育内容について、地域子育て支援についての実際を学び、保育所の果たす役割や内容について理解しましょう。
また、子どもと直接関わることにより、0歳児から5歳児までの発達について、一人一人の子どもの個性や個人差について、手先の器用さや運動、言葉などの年齢による発達、興味・関心についての理解を深めます。
実際に子どもと関わることで分かることが多く、これらの理解を深めることにより、子どもと関わりやすくなります。
自分から積極的に子どもと関わりを持ちましょう。

〇保育所実習で学びたいこと
保育所の職員の職種や職務内容を理解し、保育士の子どもへの援助の仕方の実際や留意点について学びましょう。
また、保育室や園庭の環境構成の仕方、安全への配慮などについて、保護者の対応の仕方についても学びます。
保育士は子どもと関わる仕事であり、子どもが安全に快適に過ごすことが出来るよう、環境を整える必要があります。
そして、保護者との連携も大切になってきます。
保育士がどのような関わりをしているか保育所実習で学びましょう。

〇保育士としての力を養う
保育所実習では、子どもへの関わり方を学び、実践する力、安全で充実した生活や活動のための環境を構成する力、子どもの発達を考慮して、手遊びや絵本、運動遊び、表現遊びなどの保育活動の指導計画を立てて実践する力を養い、保護者への関わり方を身に付けましょう。
保育士の姿を間近で見るチャンスでもあり、自分の保育技術についてアドバイスをもらう機会でもあります。
保育士は、学びながら保育技術を身に付けていくという特徴がありますが、子どもや保護者にとっては新人保育士でも先生です。
保育現場を体験できる貴重な実習となるので、事前に保育所実習で学びたい点をまとめておき、より充実した保育所実習を送りましょう。


◆「施設実習」とは

憧れの保育士になるには保育実習だけでなく、児童福祉施設や障がい者施設での施設実習も大切になります。
保育士は児童福祉法などで定められた福祉施設などで保育や養護活動に備わっているためです。

〇施設実習の種別
障がいを持つ子どもたちのための施設では、以前は知的障害などの障がいの種類に応じて施設の種類も分かれていました。
しかし、児童福祉法の一部改正により、2012年から障がいの種類を問わずに必要なサービスが提供できるよう、施設の体系がリニューアルしました。
実際には、それぞれの施設で積み重ねてきた実績に基づいて限られた障がいを主な対象とされていることがほとんどです。
また、子どものための施設だけでなく、障がいを持つ大人のための施設も身体障害、知的障害、精神障害など障がい種別を問わず、施設が提供できるサービスの中から利用者が必要なサービスを選んで利用するシステムになりました。

〇施設実習で学びたいこと
保育所以外の児童福祉施設や障がい者施設に馴染みがない人も多いかもしれません。
しかし、家族と共に生活が送れない子どもたちが安心して育つため、障がいを持っている人たちが生き生きと生活を送るため、施設は欠かせない社会資源です。
子どもたちや利用者は一人一人、生育歴や障がい、心身の状況が異なるため、施設では個別の支援計画を立てて、支援活動をしています。
これらを踏まえ、具体的に施設ではどのような保育や養護活動を展開しているのか、職員はどのような意図や配慮、工夫をしているのか、子どもや利用者が生活や活動を行う環境は、どのような配慮や工夫がされているのかを施設実習で学びましょう。

〇保育士の役割や他の職種との連携について
同じ保育士であっても、就学前の乳幼児に主に日中の保育を提供する保育所と、18歳までの児童を対象とする24時間365日の生活を保障する居住型施設、障がいなど特別なニーズを持つ子どもや利用者の療育、生活や活動の支援をする福祉施設とでは職務内容が異なります。
子どもや障がいを持つ人は自分の力だけで自分の人権を守ることが困難なので、福祉施設の職員には専門職としての価値観や職業論理が求められます。
これらを理解した上で、子どもや利用者の権利を侵害することなく、また、プライバシーに注意をしながら施設実習に臨みましょう。
保育士は保育実習だけでなく、施設実習も大切です。


◆実習内容にも種類がある

ひとまとめに保育実習と言っても、実習の内容は、様々にあります。
実習の呼び方や内容については、その園によって違うこともありますが、大きく分けて以下の4つの種類があります。

〇「観察実習」...子どもたちの生活の様子を観察し、生活の流れを把握したり記録したりする。
〇「参加実習」...実際に保育に参加し、担任保育者のサポートをする。
〇「部分保育」...1日の保育の中で、読み聞かせなどの一部分を担当する。
〇「責任実習」...子どもの登園から降園までの1日を担当保育者にかわって担当する。


◆各施設のポイントを踏まえて実習に臨みましょう

実習の種類やそれぞれの施設についてのポイントを挙げてみましたが、いかがでしたか。
実習中は、子どもに言い聞かせることが難しく感じることもあれば、実習生に好意を抱いてくれて離れなくなる子もいると思います。
また、危険なことに対して厳しく叱ることが必要な時もあります。
サポートする中で経験したことから、現実の保育の難しさと楽しさの両方を学んでいくのです。
もし、対応で悩んだ時は実習先の保育者などに相談してみると、アドバイスをいただけると思いますので、どんどん聞いてみましょう。
実習生であっても、子どもたちにしてみれば「先生」です。
本当の先生になった気持ちで取り組むことが大事です。
実習であっても、今後のために、先生としてしっかり対応できるように心がけましょう。