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タイプ別・幼稚園の特徴を解説

「自由保育型」「のびのび系」と称される園の特徴

様々な特色の幼稚園がある中、保護者が幼稚園選びをする際、また、保育士が職場選びをする際によく比較されているのが、園の方針ですよね。

タイプ別・幼稚園の特徴を解説
保育形態としては、子ども一人ひとりの自主性に任せて自由に活動させる「自由保育」と、クラス全員で同じ活動をする「一斉保育」がありますが、そのどちらに比重が置かれているのかが、園全体の方針の違いとして大きく現れる事が多いようです。
また、一般的には「自由保育」での活動が多い園をのびのび自由に遊ばせる「のびのび系」幼稚園と称し、「一斉保育」でひらがななどの早期教育をする事が多い園を「勉強系」幼稚園と称する事が多いようです。
今回は、その中でも「自由保育型」・「のびのび系」と呼ばれる園に重点を置いて特徴をご紹介したいと思います。


「自由保育型」のメリット・デメリット

○子どもが主役!自発的な行動を大切に
自由保育は、先生が保育を取り仕切って行わず、子どもが主体となって自発的に「やりたい事」に取り組んでもらう保育方針です。
例えば園舎の中には粘土。
お絵描き、ビーズ遊びなどのコーナーが設けられていて、自分の好きなところに行って遊ぶ事が出来ます。
外へ出て遊びたい子は外でやりたい遊びが出来ます。
その間先生は子どもたちに指示は出さずに、見守ります。
子どもたちを主体に、みんなで何か一緒にやるときも先生から声を掛けずに、子どもたちが自分から取り組む環境作りを心掛けています。

○自由保育のメリット
・自分で考え、行動できる
「言われてやらなくてはいけない事」がないので、遊び1つでも、子どもは自分自身を頼りに、考えて行動しなければなりません。
主体性、行動力を身に付けるのに最適な環境と言えます。

・興味のある物を心行くまで追求できる
好きな物、好きな遊びを選べるので、草花に興味を持ったら葉っぱやどんぐりを集めたり、図鑑で調べたりしてとことん突き詰める事が出来ます。
お友達みんなで大掛かりな秘密基地を作ったりする事も出来ます。

・コミュニケーション能力が磨かれる
自由保育は通常のカリキュラムが組まれている保育よりも子ども同士が接する時間が多くなっています。
その為、先生の把握していないところでもケンカやいざこざがあちこちで発生します。
トラブルが起きても、そこから子ども同士で考え、話し合って解決するという成長を遂げる事が出来ます。

○自由保育のデメリット
・先生によっては放任になる
自由保育を行う保育士は十分な経験とスキルが必要となります。
不十分な先生では上手に見守る事が出来ず、下手をすると放任になってしまうリスクがあります。

・子ども同士の衝突が増える
コミュニケーション能力を育てる子ども同士のトラブル。
親から見ればもどかしく感じ、子どもだけで解決する時間を設ける事に抵抗がある保護者もいる事でしょう。

・小学生になってからのギャップに不安がある
小学校に入ると、みんな一緒に座って同じカリキュラムを受けます。
自由保育の幼稚園では「お行儀良く座っていなければならない時間」という物が殆どありません。
入学後に、授業中経ち歩いたり、団体行動をとれない子が出てきている、という問題も指摘されています。

○実際の自由保育の内容を見極める事が重要
どのような保育方針にも良いところ、悪いところがあります。
自由保育の細かい内容や定義・比重は園ごとに異なりますので、自分の考えに一番合う保育を見極める事が大切です。


「のびのび系」幼稚園ってどんなところ?

「自由保育」での活動が多く、のびのび自由に遊ばせる「のびのび系」幼稚園とは、どのようなところなのでしょうか。
ご紹介していきたいと思います。

○のびのび園は遊びから学ぶ園
学ぶ事の大切さを考えたとき、大人はついつい、ひらがなが読める事や、数字の理解などについて考えてしまいがちです。
しかし、小学校入学前の子どもにとっては、それだけが必要な学びではありません。
のびのび園では、肌で風を感じ、土の匂いや感触を知り、草花や木々に親しむなど、自然を感じ、五感を養う遊びこそが、学びだと考えられています。
また、のびのび園では、遊び方に自主性を大切にしています。
先生に指示されて動くのではなく、子ども自身が遊びを自分で考えて行動する時間をしっかりもうけています。
何事も、人にやらされるのと、自発的にやるのとでは、大きく違ってきますよね。
自発的な遊びの中なら、つまずいたとき、悩んだときに必要な、柔軟な対応力が身に付きやすいと言われています。
そして、それが小学校以降の学習面の土台作りに活かされてくると言われています。
子どもの「やりたい」という意欲や好奇心を大切にし、そこから生活に必要な自主性や協調性、柔軟性を学んでいけるのが、のびのび園の特徴です。

○のびのび園でも躾は出来る
「自由保育」の時間を大切にしているのびのび園。
遊ぶ事の大切さは分かったけど、遊んでばかりで躾や集団行動が出来るようになるの?と、不思議に思う人も多いのではないでしょうか。
自由保育と言っても、保育士たちはただ子どもたちを遊ばせているのではなく、遊ぶ上での子どもたち同士のかかわりを観察し、必要な躾をしています。
たくさんの子どもたちがいるのですから、オモチャの順番を待つ事など、それなりの我慢は必要不可欠ですよね。
生活や遊びを通して学ぶ事の大切さをしっかり意識しているようなのびのび園であれば、協調性を学ぶうちに躾もしっかり身に付くのです。

○のびのび園出身の小学生はどうなっている?
のびのび園で自由に活動してきた子どもたちは、規律正しい小学校でやっていけるの?という疑問を持つ人もいると思います。
入学直後は慣れない事もあり、中には差が出る子どももいるようですが、すぐにその差は縮まるようです。
また、のびのび園出身の子どもたちは、幼稚園時代に自主性や柔軟性を身に付けている子どもが多く、小学校以降の生活の場や学習に活かされる事が多いようです。

○のびのび園は適当に遊ばせているわけではない
のびのび園と言っても、適当に遊ばせている園というわけではありません。
子どもたちの発達具合や反応を見極め、子どもに合った保育をする中で、子どもが持っている力を引き出すような適切な遊びをさせています。
ですが、中にはのびのびを方針にして、実際は放置しているだけの園もあるようなので、注意が必要です。


実際の特徴はじっくり調べて知る事が大切

今回は「自由保育型」・「のびのび系」幼稚園についてご紹介させていただきました。
「一斉保育」が多い「勉強系」幼稚園と比較される事は多いですが、それぞれにメリット・デメリットはあるものです。
また、極端に2種類に区別される事も多いですが、「のびのび系」などと言われていても実際は折衷型の園や、バランスを考えている園も多くあるようです。
職場選びの際にはじっくり保育内容や特徴を調べる事がオススメですよ。