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保育士や幼稚園教諭のピアノについて。採用試験や実技試験で必要なレベルやレッスン

ピアノは苦手な人にとって、保育士になるための高いハードルの一つになることもあります。就職活動の 採用試験でピアノの実技試験があるかどうかは園によって異なるため、就職活動中にはピアノのスキルが試されないこともあります。ただ、保育士を目指すなら、就職後にピアノが弾けると役立つ場面も非常に多いようです。 そこで今回は、「ピアノができない、弾けない」と悩んでいる方に向けて、保育士の就活にも役立つピアノ対策について紹介します。


保育士や幼稚園教諭のピアノについて採用試験や実技試験で必要なレベルやレッスン iStock.com/undefined undefined

保育士、幼稚園教諭にピアノの必要性が求められる場面

保育士として、または幼稚園教諭で働く場合、ピアノの演奏技術が必要かどうか悩んでいる人が多いようです。


保育士資格を取得するにはピアノは必須ではない

保育士資格を取得する場合には、必ずしもピアノの演奏技術が必須であるわけではありません。保育士資格取得の際のピアノ実技試験の有無を見てみましょう。


保育士試験受験が必要な場合

指定養成校以外で保育について学んでいる場合、国家試験の二次試験で実技試験が課されます。実技試験は3つの分野「音楽表現」「造形表現」「言語表現」の3科目中から2科目を選択して受験することができます。ピアノが必要なのは「音楽表現」を選択した場合のみで、他の実技試験を選択した場合は、ピアノの技術は特に必要ありません。


指定養成校に通い資格取得に必要な科目を履修する場合

指定養成校で幼児教育・保育について学んでいる場合、ほとんどの学校は音楽やピアノは必修科目、または選択科目になっていることが多いようです。ただ、ピアノは授業で教えてくれるので、最初から必ずしもピアノが弾けなければいけないということはありません。


保育園や幼稚園で働くなら仕事の幅が広がる

幼児教育・保育の現場では、音で遊ぶ、音に親しむ内容を取り入れる場面が非常に多くあります。そのため、保育士がピアノを演奏できたほうが、子どもが歌ったり踊ったり、子どもの気持ちを盛り上げたりと、より身近に音楽を感じる機会を増やすことができるでしょう。
また、保育方針で音楽を重視している園では就職や転職の際に実技試験として課される場合もあります。
ピアノの演奏技術があることによって、保育士としての力量や仕事の選択の幅は広がると言えそうです。


保育園や幼稚園の就職採用試験でピアノ実技試験が課される場合

公立園、私立園ともに、採用試験のにピアノの実技試験を課す場合があります。


公立保育園、公立幼稚園の公務員採用試験

公立園の試験は一次試験、二次試験と分かれています。筆記試験である一次試験を通過すると、二次試験で面接とともに、ピアノなどの実技演奏が課される場合があります。


私立保育園、私立幼稚園の採用試験

私立の保育園、幼稚園の採用試験として、実技試験としてピアノの演奏を課している園もあります。どのタイミングで実技試験を課すかは、各運営法人によって選考フローは変わります。


保育士の採用試験での「ピアノ実技試験」とは

採用試験におけるピアノ実技の有無は、基本的に求人票に記載されています。試験の形式として多いのは以下の3パターンです。


課題曲

事前に、指定の課題曲が提示されます。 試験当日は、受験生全員が同じ曲を演奏することになりますので、採用側にとってスキルや事前練習量の差がわかりやすい試験形式です。 主に、童謡などから選曲されることが多いようです。


自由曲

自分で選んだ曲を演奏します。 園側から、「明るい曲」「弾き歌いのできる童謡」など、ある程度指示がある場合もあります。 自由曲形式の場合、採用側はその時点でのピアノ演奏スキルや、どのような曲を選ぶのか、などに注目して見ています。保育の現場で活用できそうな曲を選ぶようにしましょう。いつでも弾ける自分の『得意曲』を1曲持っておき、弾き歌いまでできるように練習しておくと安心です。


初見

試験当日に曲が知らされ、その場で演奏します。 少し前に楽譜が渡される試験形式や、曲名だけを指示されて演奏する形式などがあり、指定される曲も童謡から園歌まで、園によってさまざまです。 事前に対策しておくことが難しいため、ピアノスキルがそのまま結果につながる、一番難易度が高い試験とも言えます。対策としては、日々の練習のなかで初見演奏の試験と同じ環境を作り、そのような環境に慣れておくという対策があります。全く知らない曲の楽譜を用意して、30秒~1分程度眺めた後に両手で弾いてみる、といった練習を繰り返すことで譜読みのスピードが上がります。何度も繰り返すことが初見は重要なので、早めに対策しておきましょう。


保育士のピアノの試験対策

保育士のピアノの実技試験で採用担当者が確認するポイント

ピアノ実技試験で、試験官が確認しているポイントとして、ミスタッチをしないことや、楽譜通りに弾くといった、音楽の授業で大切にするスキル部分だけでなく、「感性豊かに弾いているか」という姿勢を見ている場合が多いようです。


スキルよりも保育で子どもが楽しめるピアノを重視

もちろん基本的な演奏スキルは大事ですが、保育士の採用試験ですので「保育の現場で活躍できるかどうか」という視点が重要になってくるようです。 そのため、子ども達のためにピアノを弾くときに心がけることを意識して、試験に臨みましょう。


ミスしても途中で演奏を止めない

例えば途中でミスをしてしまった場合、試験だと思うと最初から弾き直したくなるかもしれませんが、子どもたちといっしょに弾き歌いをしていると考えると、うまくアレンジして最後まで弾いた方が良い、という判断になりますので、そのまま引き続けましょう。


子どもが歌えるように演奏する

子どもが楽しんで歌えるように演奏することが基本です。ピアノが得意でも原曲のリズムを無視して緩急をつけたスピードやアレンジして弾くといった、自分のスキルを見せるための演奏は避けましょう。 園によって採点基準は異なりますが、『子どもたちのために、心を込めて丁寧に弾く』ことが前提ですので、押さえておきましょう。


採用試験で指定されることが多い曲

採用試験で指定される曲は、園によって異なります。傾向が知りたい場合は、自分が希望する園が、過去にどのような曲で試験を行っていたか、求人票をチェックしてみるとよいでしょう。 過去の求人票がなくてわからない場合や、初見演奏を指定されて不安な際には、保育士試験のピアノ実技における課題曲や、試験を受ける園の「園歌」をしっかり練習しておとよいかもしれません。 公立園の採用試験や、保育士試験の音楽実技における課題曲は公式ページで発表されているので、対策に役立てましょう。


初心者や苦手な人がピアノを練習し上達させる方法

初心者や苦手な人がピアノを練習し上達させる方法 iStock.com/Raylipscombe

楽譜を読むことに慣れる

ピアノができない場合、「自分がどの程度楽譜を読めるか」という点をチェックしてみましょう。 音符が暗号のように見えてしまうなら、実際にピアノを弾く練習をする前に一度立ち止まって、「楽譜を読む力」を高めるようにしてみてください。最初は楽譜に「かなふり」をして読むのに慣れていきましょう。
楽譜を見て曲調がイメージできるようになれば、とにかくピアノに触れて練習する機会を増やしましょう。
採用試験は少なからず緊張するため、雰囲気に慣れることが大切です。試験本番でも落ち着いて演奏ができるよう毎日少しの時間でも継続することが大切です。


キーボードを入手して練習する

ピアノを練習する環境がない、楽譜や音符、運指への理解を深めるといった初歩的な練習量を増やしたい場合、電子キーボードを取り入れてみるのも有効です。 安いキーボードであれば1万円ほどの低予算で自宅に導入することができますし、基本的にヘッドフォンに対応していますので、賃貸でも無音で練習できます。
ただし、注意点として鍵盤の数や重さが本物のピアノと違うことが挙げられます。ピアノの鍵盤数は88ですが、キーボードではそれよりも少ないものが多く、キーボード選びでは、最低でも鍵盤数が61くらいあるものにすると、誤差が少なくすみます。また キーボードの鍵盤の軽さに慣れてしまうと、本物のピアノを弾いたときに、重くて指が動かないこともあるようです。その為、練習用に取り入れるキーボードは、なるべくタッチが重いものを選び、ピアノとキーボードはあくまで別物だと捉え、初歩的な練習用とするのがよいでしょう。


ピアノ教室やオンラインレッスンを利用する

ピアノ教室に通うという選択肢もあります。 最近では保育士向けのコースを設置している講座や教室もあります。 近くに教室が無い場合には、オンラインレッスンという方法もあります。自宅でレッスンを受けられ、通学の交通費も抑えられるというメリットがありますが、講師と通信するための通信アプリや機材などが必要になりますので、受講方法については事前に確認しましょう。まずは 無料体験レッスンなどを活用して、自分に合った教室を探すこともできます。


ピアノを独学で練習するには

練習するのに通学が難しいという人は、独学で練習することもできます。 独学で練習する導入方法としては、


・譜面を読むのが苦手な場合は市販の教材などでドレミの音階ルビが付いた楽譜など分かりやすいものを選ぶ
・ゆっくりしたテンポで始める
・無料動画でピアノ練習曲や運指を参考にして覚えていく

などといった、本当にできることから始めていく方法が考えられます。


保育士の就職試験のためのピアノはさまざまな道が選択できる

ピアノに自信がなく「ピアノ実技がない」という基準で就職する園を選ぶケースもありますが、希望の園を断念する選択より、短期間でも思い切って練習するという方法もあります。
採用試験では、ピアノのスキルそのものよりも、ピアノに向き合う姿勢や、弾いているときの雰囲気を確認する為に実技試験を行っているという園も多いようです。 試験の本番でうまく演奏できなくても、最後まであきらめず、心を込めて丁寧に弾くことが大切です。
また、ピアノ以外に、他の楽器を身につけてアピールする、という選択肢もあります。 特に、ギター・アコーディオンは、保育士試験の音楽実技でも認められています。 ただ、それらの特技が採用につながるかは園によりますので、事前に確認してみましょう。
また、どうしてもピアノに抵抗がある場合は「ピアノが苦手でもOK」な園を探してみるのも良いでしょう。
乳児中心の小規模保育や、保育方針でピアノを設置していない園、音楽レッスンの専任講師が常駐している園など、保育士がピアノを弾く機会が少ない、もしくは弾かなくても良い職場もあります。求人票をチェックしてみましょう。