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初めての保育実習!ビジネスマナーは大丈夫?

初めての保育実習を迎えると、これまでの座学の勉強にはない喜びがこみ上げてくるものです。
「園児たちと直に触れ合える」という喜びが先走って、ついつい忘れがちなことがあります。

初めての保育実習!ビジネスマナーは大丈夫?
保育実習は園児と触れ合うと同時に、先輩保育士や保護者と触れ合う機会でもあるということです。
失礼がないように触れ合うためにはマナーの修得が必要不可欠です。
そこで今回は保育実習に関するマナーについてご紹介したいと思います。


オリエンテーションを依頼する際の電話マナー

保育実習をする際に、保育園とのファーストコンタクトは「オリエンテーション」です。
1ヶ月から2週間ほど前に実習施設で行われるオリエンテーションには電話での申し込みが必要です。
電話をかける際のマナーについてまずは確認しましょう。

◯複数人で申し込むなら代表者がかける
先方から指定させることもありますが、多くの場合は保育実習の1ヶ月ほど前に実習施設の担当者に電話をし、オリエンテーションのお願いと日程を相談します。
複数人で保育実習を行う場合には、事前にお互いの予定を確認しておくことが大切になります。
施設側にも予定があるので、候補の日程を3つ以上出しておきましょう。
そして、一人一人が電話をするのではなく、代表者が電話をかけます。
保育士は忙しい仕事なので、電話をして頂く手間をかけないようにしましょう。

◯電話をかける時間
電話をかける時間は、基本的には忙しい時間帯は避けましょう。
例えば、登園・降園時、給食などです。
午前中なら各クラスで活動が始まっている10時頃、午後なら給食も終わり、自由時間が始まっている13時頃が良いでしょう。
基本、8:30から17:00までが保育士の出勤時間なので、最低でもその時間内に電話をしましょう。
また、電話口でも、謙虚な気持ちを持ち、丁寧な言葉遣いや明るい声で電話をすることを心がけましょう。
担当者が不在の場合は、おられる時間を確認し、再度かけ直すことを伝えます。
再度かけ直したときには、「先程お電話をさせて頂きました〇〇と申します」と付け加えると丁寧です。

◯電話のかけ方
まず、保育実習をする日時、学校名、学年、フルネームをはっきりと名乗り、簡潔に用件を伝えます。
また、話の内容を了解したことが相手に伝わるように、はっきりと返事をすることを心がけましょう。
担当者に変わった場合には、再び、丁寧に自己紹介をします。
大切なことは、復唱して確認をし、メモを取るようにしましょう。
聞いておきたいことは事前に書き出しておき、聞き漏らしがないように気をつけます。
最後にはお礼を伝え、電話を切る挨拶をします。
電話での対応も印象が良いよう、丁寧な対応を心がけましょう。


保育実習でのビジネスマナー

初めての保育実習は特に緊張します。
また、実習先では、子供や施設の利用者、その家族職員、地域の人など、様々な人と関わるので、保育実習生は人と関わる力と保育や福祉を学ぼうとする向学心、積極性や謙虚な姿勢が求められます。
少しでも印象が良く、気持ちよく保育実習を終えるために、ビジネスマナーを再確認しておきましょう。

◯人との関わりにおけるマナー
まず、笑顔が大切になります。
保育実習先では緊張で表情が硬くなりがちです。
何を考えているのか分からない、不機嫌に見える、怒っているように見える、など相手に誤解を与えてしまう場合もあります。
口角を上げて子供や利用者の方に声をかけてもらえやすい優しい笑顔を心がけましょう。
また、挨拶は基本中の基本です。
保育の場では子供たちの声で保育実習生の声が聞こえなくなる場合もあるので、相手の目を見て、まわりの状況に合わせて相手に声が届く大きさで挨拶をするようにします。
挨拶と合わせて、腰を90度に下げ頭を下げる深い礼、腰を45度程度に下げる中くらいの礼、頭を軽く下げる礼などの会釈もしましょう。
また、言葉遣いも大切になります。
子供、利用者、保護者、職員とは丁寧な言葉遣いをしましょう。
特に目上の方と話すときには敬語を使います。
最低限のマナーは日頃から使うようにしておけば、保育実習でも自然と出来るようになります。
日頃からもマナーに気をつけましょう。

◯時間に関するマナー
時間厳守、大切なことです。
時間が守れない人は信用も無くします。
実習中の休憩時間、実習前訪問の時間、実習の開始時間、その他、保育記録や指導案の提出、実習担当保育者から指示された時間、など、決められた時間は守りましょう。
時間に遅れるときには、遅れる理由、どのくらい遅れるかを事前に連絡し、謝罪の言葉を添えましょう。
また、どんな小さいことでも実習担当保育者に連絡、報告をしましょう。

◯適切な態度・振る舞い
まず、身だしなみを整えることが大切になります。
他の人から見てだらしなく見える髪型、派手な化粧はマイナスイメージになります。
服装についても、派手な色、柄、模様、デザインは避け、清潔感のある爽やかな印象になるようにしましょう。
身のこなしについても、保育実習生も子供、利用者のお手本となります。
ポケットに手を入れない、あぐらをかかない、脱いだ服はたたむ、脱いだ靴は揃える、足を組まない、机にひじをつかない、入室前にはノックをするなど、日常的な動作にも気を配りましょう。
また、謙虚な姿勢も大切です。
保育実習をさせて頂いている立場ということを忘れずに、注意や助言は素直に聞き入れ、改善しようとする姿勢で取り組みましょう。
これらのマナーに気をつけ、保育実習に挑みましょう。


緊張感を楽しもう

電話をするにしても、実習を行うにしても、初めてのことですので緊張もすれば失敗もするでしょう。
しかし、誠実な態度で実習に臨めば、少々マナー不足でも怒られることはありません。
失敗しても極度に落ち込まず、適度に反省し、明るく振る舞うことが保育士としては重要でしょう。


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