就職活動では、複数の園に内定をもらった際に、どうしても他の園の内定を断らなければいけない時があります。
その際は、どのようにして内定を断る意思を伝えればよいのでしょうか。
連絡はメールか電話のどちらで?
また、学校や先生の紹介先の園である場合は、今後の関係が悪化しないかも気になるところですよね。
そこで、ここでは円満な「内定辞退」に向けたコミュニケーションをご紹介します。
1.できる限り早く電話で伝える
近年の保育士の就活では、複数の保育園を同時に受けることも珍しくなくなってきました。
求人数が多いこともあり、実際に面接を受けながら、自分に合っている保育園はどこなのかと、判断する傾向が年々強くなってきています。
面接では、面接官に具体的な勤務条件や、保育園の運営方法や理念など質問することが可能なため、ここなら長く働けるかも!と思った矢先に、その園よりも好待遇な園がでてきてしまうことも珍しい話ではありません。
好待遇であったり、「自分に合うな」と思った方を選ぶことは決して悪いことではありません。
ただし、どちらか片方の園を選んだとしても、辞退の連絡は早めに伝える必要があります。
伝えづらいことではありますが、保育園側も人員が足りなくて募集をかけているため、
辞退を決めたら、1日~2日以内には必ず連絡するようにしましょう。
内定の辞退は、電話で直接伝えることが社会人としてのマナーです。
電話で伝えるのは、とても言いにくいものかもしれません。
今は、メールや、メッセージ機能がついているSNSがあったりしますが、届かない、見ていないという可能性も考えられますし、
届いてない場合はきちんとした辞退の証拠にならない場合もあります。
2.電話する時間に気を付ける
まずは、電話する時間帯に気を配りましょう。
保育園の日中は、とても忙しいもの。
その中でも、なるべく園に余裕がありそうな時間帯を選ぶことで、より円満に辞退の意思を伝えられるでしょう。
まず、電話連絡を避けた方が良い時間帯は、8:00~10:00、と16:00~18:00の登降園の時間帯です。
子どもの見送りや、電話対応などに忙しい時間帯ですので、なるべく遠慮しましょう。
逆に適している時間帯は、子どもたちが午睡中の13:00~15:00頃。
この時間帯は最も保育園が落ち着いていて、連絡には適している時間です。時間を気を付けるのは、相手へのマナーです。
3.何を伝えるのか、メモをつくっておこう
いざ電話をする前に、簡潔に辞退のことを伝えられるようにメモを作ることをお勧めします。
電話を掛けるときは、名前と学校名と、面接した日にちを伝え、
採用担当者に変わってもらい、本題を伝えます。
まず最初に、面接の時間をとっていただいたことに対して、感謝の気持ちを伝えることが重要です。
この導入で、相手の姿勢も大きく変わってきます。
その後、一般的な内定辞退の文言として「内定の辞退のご連絡をさせていただきました」と伝えましょう。
その際に、後ろめたさや、自信のなさが声に出てしまわないよう、はっきりと意思を伝えましょう。
4.辞退の理由を聞かれたら?
辞退の連絡をする時、メモを作りましょうと記載しましたが、気になるのは「辞退の理由」を聞かれるかどうか、ではないでしょうか?
もちろん、実際に聞かれなかった場合は、特に話す必要はありません。
ただ、こちらが誠意を持って辞退の意思を伝えていたとしても、辞退理由をヒアリングし、
今後の採用に生かそうという園もありますので、聞かれたら答えられるよう、準備はしておきましょう。
辞退理由は、率直に事実を話すことでも問題はありませんが、
必ず、時間をとって面接してもらったことへの感謝の言葉を添えるのを忘れないようにしましょう。
面接した保育園側からすると、
忙しいなか時間を割いて面接をしてくれています。
失礼のないよう、しっかりとした態度で謝罪を伝えましょう。
せっかく頂いた内定を辞退するのは、なにより心苦しいことですが、次に進むために、避けては通れないこと。
しっかりと面接をしていただいた方に伝え、前に進んでいきましょう。