保育士・幼稚園教諭を目指す「学生向け」就職活動情報サイト

「保育補助」保育士アルバイトの志望動機、未経験や無資格で応募するには

保育補助は保育士をサポートする仕事であるため、未経験や無資格でも求人状況によっては応募できます。そのため、履歴書や面接の際には保育の仕事への熱意がわかる「志望動機」を採用決定に重視する傾向があるようです。保育補助の仕事内容をきちんと把握し、理解した上で、どのような志望動機や自己PRを考えればいいかをまとめました。

保育補助保育士アルバイトの志望動機未経験や無資格 fizkes/iStock.com

保育補助は保育士未経験や無資格でも応募できる

保育補助とは

保育補助とは、その名の通り保育士の業務の援助やサポートです。保育園では、資格を持った保育士が勤務していますが、都市部では特に人手不足が顕著です。 そのため、保育士だけではこどもを見るのが困難であることが多く、保育士をサポートする保育補助が必要になります。


保育補助の仕事内容と役割

保育補助の仕事内容は、保育士の手が回らない業務の補助で、保育士の負担の軽減が主な役割です。
具体的には、次のような内容が挙げられます。

【保育補助の仕事内容例】
・施設や園庭の掃除
・子どものための環境設定の準備や使用後のおもちゃや教材の片づけ
・子どもの食事の準備
・子どものお昼寝時の寝かしつけや見回り
・子どものおむつ替え
・壁面制作や事務仕事

希望している園の規模や人員体制にもよりますが、仕事の役割は上記のようなサポート的な雑務が主体の園もありますし、人員が足りないところでは、保育士とほぼ変わらない保育中心の仕事になることもありますので、事前に確認しましょう。


保育補助の待遇と勤務時間

保育補助の待遇は、アルバイト、パートでの募集が多くを占めているようです。そのため、園や施設の状況によって異なるものの、勤務時間は正社員より短い時間で、シフト制であることが多いでしょう。園によっては時間やシフトの曜日も相談に応じてくれる場合がありますので、保育士より融通はききやすい傾向です。
正社員、契約社員、派遣での待遇での求人もありますが、保育士資格を有している人を募集していることも多いため、応募の際には注意することが必要です。


保育補助の求人募集

保育補助の求人募集は、基本的にはハローワークやWEBの求人サイトから検索することができます。また、特に志望の園があれば、その園の公式ホームページの採用ページをチェックすることも大切です。
保育士を目指すための大学や短大、専門学校に通う学生であれば、学生課に保育補助のアルバイトの求人紹介をしていることも多いでしょう。ゴールデンウィークや夏休みなど長期休暇の前には、求人が増える傾向です。


保育補助の求人応募書類「履歴書」の記入

保育補助の求人に応募するには、履歴書の送付が必要です。


手書きで書くことがおすすめ

現在ではパソコンで履歴書を作成することも多いでしょう。
しかし、保育など教育にかかわる仕事では、手書きでどれぐらい丁寧に書けるかなど、履歴書で人柄や性格を見ている場合も多いため、手書きで書くほうがいいでしょう。
字が下手な場合でも、ゆっくり丁寧に仕上げたことがわかるように書いて、読みやすさを心がけましょう。


志望動機や自己PR欄は8割以上記入

履歴書には名前、住所、学歴や職務経歴のパーソナルデータ以外に、志望動機や自己PR、特技欄などを書きこむ欄があります。志望動機や自己PR欄など「自分はどのような人間か」を採用担当者に知ってもらうために、欄の8割は埋めるように記入しましょう。


勤務時間やシフト

希望の勤務時間やシフトに関しては、きちんと仕事を全うできると予測できる範囲で書きましょう。


保育補助の志望動機の書き方と例文 kf4851/iStock.com

保育補助の志望動機の書き方と例文

履歴書に記入する項目は全て埋めておくことが基本ですが、保育士未経験の方や、無資格の方が特に書き方で迷ってしまうのが「志望動機」欄と「自己PR」欄のようです。


志望動機とは

なぜその園を志望したのかの理由を書いて伝えます。
応募する保育園・幼稚園の情報を事前に集め、なぜその園で働きたいのかを、志望動機欄の8割以上が埋まる目安の字数で記入しましょう。自分の保育方針や仕事を通じて学んでいきたいこと、やりたいことが、園の意向が合っていると、採用担当者がより興味を示してくれるでしょう。


志望動機の書き方

志望動機に書きたい内容

志望動機を書く際に盛り込みたい内容として、次のようなポイントが挙げられます。

【志望動機に盛り込む内容例】
・将来保育士になりたいという意欲
・志望園の保育方針や理念への理解、共感
・採用されたらこんな仕事がしたい、手伝いたいという展望


志望動機で避けたい内容

条件面や給与面にひかれたということを素直に志望動機に書くと、働く意欲や姿勢に疑問を持たれてしまうことも考えられるため、できれば避けたほうがいいでしょう。

【志望動機で避けたほうがいい内容例】
・園が家から近い、通勤が便利
・給料や待遇面がいい
・休暇や福利厚生面


保育補助の志望動機の例文

保育方針や理念に共感した志望動機例

「私が貴園を志望した理由は、外遊びをモットーとする教育方針に深く共感したからです。私は小学生の頃からバスケットボールをしており、身体を動かすのが大好きです。保育実習では子どもが楽しめるボール遊びをたくさん考え、子どもたちが自分で遊べるための援助などを学びました。今の子どもたちは外遊びが不足していると言われています。保育士として、子どもたちには身体を動かす楽しさをよりたくさん伝え、援助について学びたいと思っています」

大学生の保育補助アルバイトの志望動機例

「私は幼いころから保育士になることが目標で、現在〇〇大学子ども学部で保育を専攻しています。高校時代に新聞で読んだボランティアの記事に感銘を受け、大学入学後は福祉施設でボランティアを続けています。
貴園を志望したのは、自立した子どもの育ちを助けるという保育方針に共感しており、地域とかかわるさまざまな行事が多いところです。貴園で保育補助として働かせていただけるのであれば、子どもたちの健やかな成長を手助けしながら、保育士の資格を取得するために実践的な保育を学びたいと思っています」

未経験から保育士を目指す保育補助の志望動機例

「私は人と関わる仕事が好きで、高校、大学と飲食店のアルバイトで働いてまいりました。お店には親子連れのお客様が多かったため、手が空いたときには、自然と子どもの遊び相手になっていたのですが、そんなとき、保護者の方はいつもこちらが恐縮するほどお礼を言って下さいました。子育ての苦労を垣間見て、保育士としてもっと誰かの役に立ちたいと考えるようになりました。現在保育士の資格取得を目指して勉強中ですが、接客業で培った笑顔と体力で、子どもたちと親御さんの助けになりたいと思っています」

保育補助の自己PRの書き方と例文

自己PRとは

自己PRとは、自分がどんな人物か、どういった魅力があるか、働いた際どんな仕事や役割ができそうか、などといった、仕事の上でプラスにつながる自分の魅力を採用者側にアピールするための文章のことを言います。


自己PRの書き方

自己PRを書く場合は、次のような内容を盛り込んで書きましょう。例文などを参考にするのもいいですが、個性がしっかりと伝わるように、自分が園の仕事で役に立てることを園の方針や環境に落とし込んで考えましょう。

【自己PRに盛り込みたい内容例】
・保育という仕事への情熱や子どもに対する愛情
・子どもの健康や命を預かる責任感
・ボランティア経験や保育経験(子育てなど)
・ピアノや工作など園の仕事に役立つ得意なスキル
・体力や健康面                  など


保育補助の自己PRの例文

保育士未経験だが得意なスキルがある自己PR例文

「私は保育の実務経験こそありませんが、親戚や友人の子どもを預かることやいっしょに遊ぶ機会が多くあります。またピアノを幼少のころから学んでおり、自分の弾いたピアノに合わせ、子どもたちといっしょに歌ったりお遊戯をして盛り上げることが大好きです。 子どもと接するときに心がけていることは、一人ひとりの子どもの性格や考えを大切にして、その子どもに合った接し方をすることです。保育園では今よりももっと多くの子どもと接することになりますが、その考え方大切にして仕事に臨みたいと考えています」

体力や健康面での自己PR例文

「私は現在も大学のバスケットボールサークルに所属してキャプテンを務めています。また、中学・高校時代は陸上部に所属し、ほぼ1日も休んだことはありませんでした。毎日コツコツ続ける忍耐力と、明るく前向きに過ごす健康面と体力面では自身があります。
夏休みの期間内ではありますが、毎日欠かさずシフトに入り、元気いっぱいに子どもたちのお世話と、保育士の先生方のサポートをしていきたいと思っています」

保育の仕事への情熱や短所を長所に変える自己PR例文

「学生の頃から友人や同僚のアドバイスに耳を傾け、自分のよくないところや改善すべき点は直すように心がけてきました。前職でも先輩からの指摘はすべてメモを取るようにして、後から振り返りができるようにしていました。保育の仕事については未経験ではありますが、先輩からのアドバイスをしっかり聞いて、早く一人前に働けるように努力して行きたいと考えています」

保育補助の面接対策と質問内容

保育補助の面接に行く場合の服装は、特に指定がなければスーツがおすすめですが、パートやアルバイト待遇の場合は、オフィスカジュアルを意識した、きれい目でカッチリ見える私服でもいいでしょう。


面接の服装

スーツ

保育補助の面接は、運営企業の本社や保育園や幼稚園で行われるため、面接には紺やグレー、黒のスーツに白いシャツを着用することが無難です。学生でリクルートスーツを所有しているようであれば、リクルートスーツがいいでしょう。


私服

面接用のスーツを持っていない、または面接で「私服でお越しください」と言われた場合には、オフィスカジュアルを意識した、きれい目でカッチリ見える私服を選びましょう。無地のもので、色は落ちつた色(ベージュ、黒、紺、グレー、カーキなど)のきれい目のスカートやパンツに合わせ、ジャケット(テーラード)またはカーディガンの着用しましょう。


面接での質問内容や聞かれること

面接では、事前に提出した(アルバイト、パートの場合は、面接時に持参するケースもあります)履歴書など応募所類をもとに、採用担当者からさまざまな質問をされることになります。採用担当者は質問の回答によって、志望者の仕事への意欲や園で働いた場合の適性を知りたいと考えています。その意図をしっかりと汲んだ上で、事前に質問に対しての回答を用意しておきましょう。


自己紹介、志望動機、自己PR

基本的には履歴書に記入した内容と相違がないか確認されます。そのため、履歴書に書いたことをそのままなぞって答えるのではなく、書ききれなかったエピソードや、書いたエピソードについてより具体的に話せるように準備しておきましょう。


勤務時間やシフトについて

保育補助の仕事はシフト制での募集が多いため、勤務時間やシフトに関しては、より柔軟に対応できたほうが採用の確立はあがるかもしれません。


逆質問

面接の最後に、「何か質問はありませんか」と、採用担当者皮から園に対して質問がないか問われることがあります。
この際、自分が働くことを想定した上で質問することを、いくつか用意しておきましょう。「特にありません」と答えても問題はありませんが、質問を用意しておくことで、より働く環境を事前に理解したいという熱意のアピールにもつながります。
この時、待遇面や休暇、福利厚生に関してばかり質問するのは、志望動機と同様にあまりいい印象に見られない可能性があるため、質問は1つか2つにとどめておきましょう。


保育補助の志望動機や自己PRは自分に何ができるかを考える

保育補助に応募する際の履歴書や面接に必要な志望動機や自己PRを考える際には、未経験や無資格でも「保育にたずさわる上で、自分に何ができるのか」を考えてみましょう。今までの経験や自分の性格の長所が、保育の仕事にたずさわる上で役立つと思える部分がきっとあるでしょう。その部分がどこかしっかり見極め、仕事に対する意欲が伝わる内容を考えましょう。

これから就活をはじめる方はこちら 就活ガイド 保育士バンク!新卒に就職相談してみる