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保育士の就職先の選び方について。労働条件や施設、選ぶときの方法

昨今、待機児童の解消や保育士の離職などによって保育需要が高まっている中、保育士の就職先の選び方について知りたい人は多いのではないでしょうか。就職するなら、長く働き続けられるところがいいですよね。今回は、保育士の就職先の選び方について、労働条件や施設の種類、選ぶときのポイントを紹介します。


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保育士にとって働きやすい就職先ってどんなところ?

保育士の就職先の選び方は人によってさまざまですが、保育士として働く場合、どのような点に着目して就職先を選ぶといいのでしょうか。


まず、保育士が就職先を探すときに着目するポイントとして、


  • 給与
  • 交通の利便性
  • 労働条件(福利厚生や待遇、保育・教育方針など)
  • 保育施設の種類
  • 園の職場環境や雰囲気

などが挙げられるでしょう。


これらは、保育士の就職先によって異なっているため、保育士の就職先を選ぶときは、自分が求めている条件や施設の種類などを明確にすることが大切になります。


今回は、保育士の就職先の選び方についてくわしく解説します。



保育士の就職先の選び方①自分が求める労働条件かどうか

保育士の就職先の選び方で重要となるポイントは2つあります。


1つ目は、労働条件です。


労働条件は、自分が就職先に求める基本情報としてとても重要になります。

保育士の就職先を選ぶときの労働条件には、どのようなものがあるのか具体的に見ていきましょう。



給与


就職先を選ぶときの労働条件として、給与があります。


給与は、生活基盤を支えるものなので就職先を選ぶときに重要視する方も多いのではないでしょうか。


給与を重視して就職先を選ぶ場合、まずは自分が保育士として就職する際、どれくらいの給与を求めているのかを明確にすることが大切です。そしてその給与を目安として、保育士の求人を比較してみるといいかもしれません。


厚生労働省「保育士の平均賃金」の資料によると、2016年度の保育士の平均月給は男性が30万3000円、女性は27万1000円となっています。


保育施設よっては独自に補助制度を取り入れていたり、役職や勤務年数によって給料を上乗せしているところもあるようです。給与を重要視する方は、就職先の給与はもちろん、補助制度や手当があるかなどを確認してみるといいかもしれませんね。



通勤の利便性


保育士の就職先を選ぶ上で、通勤の利便性を重要する方も多いようです。5年ごとに実施している、総務省統計局「平成 28 年社会生活基本調査」の資料では、2016年度の全国の通勤時間は平均で1時間19分であると説明しています。


通勤にかける時間は、人によって理想とする時間が異なるので一概に何分までがいいとはいえませんが、できるだけ短時間のほうが、通勤しやすくていいかもしれませんね。



労働条件・待遇


保育士の就職先を選ぶ上で、労働時間や週休の日数、有給休暇などの福利厚生といった待遇が気になる方も多いのではないでしょうか。


労働条件・待遇にはどのようなものがあるのかくわしく紹介します。

労働時間

労働時間とは一般的に、実際に働いた時間だけでなく、休憩時間や残業(時間外労働時間)も含まれています。

厚生労働省「法定の労働時間、休憩、休日」によると、基本的な労働時間は、原則として1日に8時間、1週間に40時間未満としています。


保育士の労働時間は、たとえば幼稚園は保育園よりも子どもを預かる時間が短いなど、施設の種類によって異なるようです。さらに、労働時間が固定制のところや短時間勤務など、勤務形態がさまざまある場合や、保育時間が長い施設では、早番や遅番など勤務形態がシフト制に分かれていることもあるようです。

福利厚生

福利厚生は、保育士の就職先を選ぶ際に確認しておきたい項目ですよね。


福利厚生には、厚生年金・健康保険・労災保険などがあります。福利厚生が完備されていれば、職場で怪我をしたときや万が一事故に遭ったときなどに、自己負担額が少なくなるでしょう。


一方、施設側が保育士が住む賃貸物件の家賃補助を行うことで、家賃や管理費の負担が減り、さらに保育士が着る制服の貸し出しを行っている場合は、エプロンなどを自分で用意しなくて済むでしょう。


このように、福利厚生が充実している就職先を選ぶと、負担が少なく安心して働き続けることができそうですね。

保育・教育方針

保育士の就職先の選ぶときに、保育施設の保育・教育方針を重視する方もいるでしょう。


保育士それぞれに理想とする保育・教育方針があるように、園によって保育・教育方針は大きく異なります。たとえば、子どもの自主性を尊重する園もあれば、語学教育に力を入れている園もあります。


そのため、自分の理想に近い保育・教育方針をもつ園をきちんと見極めることは、働きやすい就職先を見つけることにつながるといえそうです。


このように、給与や通勤の利便性、福利厚生などの労働条件は保育士の就職先を選ぶ上でとても重要になります。



園の職場環境や雰囲気


保育士の就職先の選び方として、職場環境や雰囲気に着目する方もいるかもしれません。


園によっては、ホームページを運営している場合もあるので、園児たちの様子や保育活動の様子、職場環境や雰囲気、その園の特色などを確認することができるでしょう。


一方、園のホームページを開設していない場合もあるため、職場の雰囲気などを確認しきれないことがあるかもしれません。しかし、中には園見学を実施している園などもあるため、事前に確認してみるといいかもしれませんね。



保育士の就職先の選び方②自分に合う保育施設の種類はどれか

保育士の就職先の選び方として重要となるポイントの2つ目は、保育施設の種類です。


保育施設にも、認可保育施設や認可外保育施設などさまざまな種類があるので、自分が求める保育施設の特徴はどのようなものか明確にしておくとよいでしょう。


施設ごとにどのような特徴があるのかくわしく説明します。



認可保育所


内閣府「よくわかる「子ども・子育て支援新制度」」によると、認可保育所には、認可保育園、幼稚園、認定こども園、地域型保育(小規模保育、事業所内保育、家庭的保育、居宅訪問型保育)があります。これらは、国の定める基準をすべて満たし、各都道府県知事に認可された施設です。


施設ごとにどのような特徴があるのか紹介します。

認可保育園

認可保育園は、厚生労働省管轄のもと、0歳児から小学校就学前の5歳児まで保育をする施設です。


保育園では、主に食事や排泄など生活の基本となることを教えています。基本的には夕方まで子どもたちを預かりますが、園によっては延長保育として夜まで預かることもあるようです。


また、認可保育園には公立と私立があります。

公立保育園は自治体(市区町村)、私立保育園は社会福祉法人や民間企業などが運営しています。そのため公立の保育士は地方公務員となり、私立の場合は運営する事業者が雇用するので、採用条件などが各園で異なるようです。


さらに、公立と私立では保育・教育方針にも違いがあります。公立保育園は自治体が運営しているため、自治体で定めた共通のカリキュラムに則って保育が行われます。


一方、私立保育園は運営の母体によって保育・教育指針が決められています。スポーツに力を入れたり、大学付属のところでは勉強に力を入れているなど、独自のカリキュラムを採用しているところが多いようです。

幼稚園

幼稚園は、文部科学省管轄のもと、満3歳児から5歳児までの子どもを対象としている施設で、幼児の心身の発達と地域に即した教育を行うのが特徴です。


保育園と同様に、幼稚園にも公立と私立があります。

公立幼稚園は自治体が、私立幼稚園は学校法人や社会福祉法人などが運営し、保育・教育方針の自由度に違いがあるといわれています。公立は文部科学省が定めた指導要領に基づいて指導を行いますが、私立の場合は園によって保育・教育方針に特色が見られるようです。

認定こども園

認定こども園は、内閣府管轄のもと、0歳児から5歳児までの子どもを預っています。保育園と幼稚園の両方の良さを併せもっているのが特徴の施設で、就学前の学校教育と保育を一貫して提供することを目的としています。


内閣府「認定こども園概要」によると、認定こども園には幼保連携型、幼稚園型、保育所型、地方裁量型といった4つの施設タイプがあります。


そのため、認定こども園は地域の状況や保護者のニーズに応えるために、受け入れる子どもの年齢の幅が広く、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要になることがあるようです。

地域型保育

地域型保育は、小規模保育、事業所内保育、家庭的保育、居宅訪問型保育の4つから成り立っています。0歳児から2歳児までを対象としていおり、保護者のライフスタイルに合わせて選べるのが特徴の施設です。


  • 小規模保育
    小規模保育は定員が少人数なのできめ細やかな保育を行っているのが特徴です。

  • 事業所内保育
    事業所内保育は、事業所の中にある保育施設です。そのため、保育を必要とする地域の子どもだけでなく、事業所内で働く従業員の子どもを預けられることが特徴です。
    また、事業所の営業時間に合わせて、保育所を運営しているところが多いといわれています。

  • 家庭的保育
    家庭的保育は、定員人数が1人から5人までと少人数での保育が特徴です。少人数のため、保育士の自宅で子どもたちを預かっていることもあります。

  • 居宅訪問型保育
    居宅訪問型保育はベビーシッターといわれているものです。保育を必要としている家庭に直接伺うため、特定の場所に施設を構えているわけではありません。

地域型保育の施設で保育士として働きたい方は、施設によって必要な資格が異なるのであらかじめ確認しておくとよいでしょう。



認可外保育所


認可外保育所は、国の基準を満たしていない施設ではあるものの、保護者のニーズに合わせた施設が多いのが特徴です。

一般的な認可外保育施設のほかにも、認証保育園、企業内保育所、院内保育施設、ベビーホテルなどがあります。


それぞれどのような特徴があるのかみていきましょう。

認証・認定保育園

認証・認定保育園は、国の基準を満たしていないものの、都道府県や地方自治体の認証や認定を受けている施設のことです。


東京都「認証保育所について」では、0歳児から5歳児までの子どもを対象としており、東京都が設置を認証し、保育の実施は主体である区市町村とともに指導していくとあります。


また、認証・認定保育園は、認可保育所だけでは対応できない大都市の特性に合った保育ニーズに対応するため、駅から近いところに開園しているところが多いようです。そのため、通勤の利便性は高い施設といえるでしょう。

企業内保育所

企業内保育所は、企業の施設内にある保育施設を指しています。


内閣府「企業主導型保育事業とは」によると、企業内保育所は0歳児から5歳児までの子どもを対象とし、企業が従業員の福利厚生の1つとして、保育サービスを提供しているという特徴があります。


給与や勤務時間を企業が独自に定めているところでは、企業内保育所のほうが一般的な保育施設よりも好条件なケースがあるようです。

託児所

託児所は大型の商業施設や病院内、企業の中などに設置されています。キッズルームとも呼ばれており、預かる子供の年齢は特に決まっていないという特徴があります。


託児所は、一般的に子どもの一時預かりの場として提供されている施設となります。


ほかにも、認可外保育施設には、ベビーホテルやプリスクール、インターナショナルスクール、院内保育所など、多岐にわたる保育ニーズに対応すべく開設している施設があります。


保育施設は認可保育施設、認可外保育施設によって特徴や園の雰囲気が異なります。自分が就職先に求める条件と合わせて、働き続けられる保育施設を決めるといいかもしれませんね。



保育士の就職先を選ぶときの方法

保育士の就職先の選び方には、どのような方法があるのでしょうか。


保育士の就職先を選ぶときの方法を紹介します。



求人サイトや転職サイトを利用する


保育士の就職先を選ぶときは、求人サイトや転職サイトを利用してみるといいかもしれません。


近年保育士に限らず、就職先を選ぶときの方法として求人サイトや転職サイトを利用する方が多く、サイトによっては専門のキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれる場合もあるようです。


求人サイトや転職サイトは、時間の空いたときや自分のタイミングで利用できます。そのため、自分が求める条件などを絞り込めれば、短時間で自分に合う求人を見つけることができるでしょう。


勤務地や給与、施設の形態など、自分が就職先に求めるものをきちんと明確にすることが、スムーズに就職先を見つけることにつながりそうですね。



エージェントに依頼してみる


エージェントは、自分に合った就職先の候補を見つけるサポートをしてくれるでしょう。


求人サイトや転職サイトと似たイメージがあるかもしれませんが、大きな違いは、自分自身で就職先を見つけるか、仲介業者を挟んで就職活動のサポートをしてもらうかという点です。


さらに、エージェントに依頼した場合、自分の条件にあわせて就職先をピックアップしてくれるだけでなく、その中から「面接に行きたい」「園の雰囲気を実際に見たい」などの要望に対応するため、サポートをしてくれるというメリットがあります。


そのため、エージェントが面接日程や園見学などの日程を調節したり、場合によっては、エージェント自身が園見学に行き、自分の求めている条件などと照らし合わせながらアドバイスをしてくれることもあるようです。


エージェントを選ぶときは、保育業界に精通したところに依頼すると、よりスムーズに就職活動を進められそうです。

ただし、最終的に就職先を決めるときは、エージェントとのやりとりを参考にしながら、自分の目できちんと就職先を知ることが大切になるでしょう。



保育士の就職フェアに参加してみる


保育士の就職フェアは、地方自治体が保育士の人材確保の一貫として行っていたり、保育士の求人サイトの運営元が主催しており、合同説明会や就職応援セミナーという名前で開催される場合が多いでしょう。


入場無料で参加できる就職フェアも多く、潜在保育士や保育士を目指す学生向けの合同説明会として注目されているようです。複数の保育施設がブースを出展するため、会場を回って話を聞くことにより、保育施設の特徴や仕事内容を知ることができるでしょう。


さらに、就職フェアーのブースに現役の保育士や園長先生、採用担当の方がいた場合、直接現場の話を聞ける機会にもなるでしょう。企業が出店しているブースでは、園の様子が分かる写真を貼りだしていたり、企業の担当者がいればその場で面接、ということもあるかもしれません。


就職フェアは履歴書や職務経歴書が不要であったり、事前予約した来場者にはギフトカードがもらえる場合もあるようです。会場の入退場は自由というところが多いので、就職先の選び方で迷っている場合は気軽に参加してみるといいかもしれませんね。



保育士の就職先の選び方でさらに重視するポイント

保育士の就職先の選ぶときの方法には、求人サイトや転職サイト、エージェントからの就職活動サポート、就職フェアへ足を運ぶなどさまざまあることがわかりました。


保育士の就職先の選び方には、自分が求める労働条件かどうか、自分にあう保育施設の種類かどうか、という点を確認することが重要と説明しましたが、さらに重視すべきポイントは、実際の現場を自分の目で見ることといえるでしょう。


実際の保育現場に足を運ぶ、つまりは園見学をすることによって、施設内にある設備、働く保育士の雰囲気や子どもたちの様子など、職場環境を自分の目で見て確かめることができます。園のホームページや求人ページだけでは知り得なかった、さまざまな魅力を発見できるかもしれません。


そのため園見学は、保育士としての就職先の選び方でとても重要なものといえます。 園見学を行う場合は、園に直接自分で連絡をするか、エージェントに依頼する方法があるので参考にしてみるといいでしょう。


自分で直接園に連絡する、もしくはエージェントに依頼する場合でも、園見学を希望する日程をいくつか出しておき、複数の候補日の中から選択してもらうといいかもしれません。もし、希望する日程で園見学が難しい場合は、都合のいい日程を伺い、再度調整するなど臨機応変に対応するとよさそうです。


また、園見学の日程が決まった場合は、事前に当日の服装や必要な持ち物などを聞いておくと、スムーズに向かうことができそうですね。



保育士の就職先の選び方をきちんと理解して、働きやすい職場を見つけよう

今回は保育士の就職先の選び方について紹介しました。

待機児童問題や保育士の離職が懸念されているいま、保育需要は今後もさらに高まり続けることでしょう。

その中で保育士を目指す際の就職先の選び方には、労働条件や保育施設の種類などさまざまあり、自分が求めている条件や施設などを事前にきちんと明確にしておくことが大切になります。そうすることで、離職につながるのを防ぎ、働き続けたい就職先を見つけることにつながるかもしれません。


求人サイトや就職フェアなどを自分に合う就職先の選び方にもいろいろな方法がありますが、自分に合う求人を探すだけでなく、実際に園見学に行って自分の目できちんと現場を知ることもとても重要になります。


保育士の就職先の選び方のポイントをしっかり押さえて、働きやすい職場を探してみてくださいね。