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保育士の合同説明会とは。準備するものやメリット、情報収集のコツ

保育士に向けた合同説明会や就活フェアで、就職活動のための情報を得たいと考えている保育学生も多いのではないでしょうか。今回は、保育士の合同説明会に参加する際に必要となる準備や心構え、また参加することで得られるメリットや情報収集のコツを紹介します。合同説明会に参加する際の参考にしてみてくださいね。


保育士の合同説明会とは。準備するものやメリット、情報収集のコツ sukiyaki/shutterstock.com



保育士の合同説明会とは

保育士の合同説明会とは、一つの大きな会場に保育施設を運営する複数の法人団体や企業が集まって、求職者に向けて説明会を行う就職イベントの一つです。


参加すると、事業者から園にまつわることから待遇面のことまでさまざまな情報を聞くことができるので、保育学生は合同説明会で集めた情報を今後の就職活動に活かすことができる場と言えるでしょう。


合同説明会は求人や人材派遣を行う企業によって企画されることが多いですが、自治体や新聞社によって開催されることもあるようです。


会場内には各園がブースを設けており、求職者は説明を聞きたい園のブースに自ら訪問して話を聞くという形が一般的とされています。


ここでは、保育士の合同説明会の開催時期や場所、就活フェアや合同就職面接会との違いなどについて紹介します。



開催時期


保育学生が参加することができる保育士の合同説明会の開催時期について解説します。


一般的に、就職サイトや人材派遣を行っているような企業によって開催されている場合、保育士の合同説明会は4月頃から順次開催されるようです。また、地域によっては7月末や8月頃まで開催されていることもあるそうです。


開催日程は主に土曜日か日曜日のどちらかで実施されることが多いので、平日学校に通っている保育学生も安心して参加することができるでしょう。



開催地域


保育士の合同説明会が開催される地域について解説します。


一般的に、東京や埼玉、千葉、神奈川といった首都圏の大都市や、京都、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌など、全国の主要な都市で開催されることが多いようです。人が集まりやすく、アクセスがいい場所で開催されているようですね。


また、出展する園や事業者の数によって規模が変わることもありますが、大きなホールなどが会場となることが多いようです。


東京は会場の規模も大きく、全国的に事業を展開している法人や事業者が多数集まるため、地方から保育学生が集まることもあります。



参加費用や参加方法


保育士の合同説明会を含むほとんどの就活フェアでは、参加費や入場料は無料であることが多いです。また来場した人には、就活応援のような目的で合同説明会を開催した企業からノベルティグッズや来場特典が配布されることもあるようです。


参加方法は主催する団体によって異なります。
しかし、大手の保育士求人サイトが企画している合同説明会や就活フェアの場合、申込はWEBで行われることが多いようです。


そのため保育士の合同説明会に参加したい場合はWEBで調べ、必要事項を入力して参加申し込みをするとスムーズに参加することができそうですね。



就活フェアや合同就職面接会との違い


就活フェアとは、就職活動をしている人たちに向けて企業や団体が行っている就職活動に関係するイベント全体のことを指します。つまり就活フェアのなかに合同説明会も含まれるといえるでしょう。


一方、合同就職面接会は単なる合同説明会とは少し異なります。
合同就職面接会では説明会と同じ日にその場で面接を受けることができますが、合同説明会は面接会は行われず説明会のみ行われるという違いがあります。


保育士の合同説明会がどのようなものか分かったところで、保育学生が合同説明会に参加するまでの流れや必要な準備について解説します。



保育士の合同説明会への参加を決めたあとの流れ

合同説明会に参加することを決めたら、参加当日までに何をすればいいのでしょうか。
合同説明会に参加する前に必要な準備や心構えについて解説します。



参加する園や事業者を確認


合同説明会に参加するにあたって、ホームページなどで事前にどんな法人や企業が出展するのかを確認するようにしましょう。


いくつか説明を聞く事業者の目安を付けておき、興味のある園がある場合には、その園の情報についても調べて質問項目を考えておくなど、個別で確認しておくとよさそうです。



事前予約の必要があるかを確認


合同説明会によっては事前予約が必要な場合もあり、入場するにあたって、スマートフォンの予約画面や一人ひとりに発行されたQRコードの提示が求められることも増えているようです。


入退場が自由という形式も多く事前に予約することで特典をもらうことができたり、主要駅から会場までの交通手段が用意されたりすることもあるので、予約の有無の確認は事前にしておくとよさそうですね。



行動スケジュールを立てる


当日にどのように会場で行動するのか、簡単なスケジュールを立てておきましょう。


時間が限られている中で効率的にブースを回るためには、園の説明が行われるタイムスケジュールを把握しておく必要があります。出展事業者やタイムスケジュールは事前にホームページで公開されていることが多いので、前もって確認しておき、行動計画を立てるとよさそうです。


また、当日はスケジュール通りに進まないことも考えられるため、ブースの回り方をいくつか計画しておくのもいいかもしれません。


会場が広く参加者が多い場合には人混みに疲れてしまうことも考えられるので、適宜休憩する時間を設けるなど、時間に余裕をもったスケジュールを立てるのが望ましいでしょう。



必要な持ち物


保育士の合同説明会に必要な持ち物や、持っていくといいものを解説します。


合同説明会には以下の持ち物を用意するといいでしょう。


  • A4サイズが入る大きさの鞄
  • クリアファイル(資料を入れる用)
  • 筆記用具
  • メモ帳

その他必要に応じて、


  • 腕時計
  • 事前に調べた資料
  • 履歴書

なども持っていくとよさそうです。


合同説明会で配られたパンフレットや資料などがすっぽりと入るサイズの大きめの鞄を用意するといいでしょう。資料はA4サイズで配られることも多いため、鞄の中で散らかることがないようにクリアファイルにまとめて入れるのがよさそうです。


また、園の説明を聞いたときにメモを取れるように、筆記用具とメモ帳は必ず持っていくようにしましょう。ブース内の人数が多い場合には立ちながら説明を聞くこともあるかもしれないので、バインダーを持っていったり、メモ帳の表紙が硬く丈夫なものを用意するなどの工夫をするのもいいかもしれません。


さらに、会場が広い場合には目当ての園のブースがある場所を探すことにも一苦労してしまうことが考えられるので、会場のマップを印刷して持っていくと迷わずにブースを回れそうですね。



当日の服装


保育士の合同説明会に参加するにあたって望ましいとされている服装を解説します。


多くの合同説明会では服装について指定がされていないことが多いようです。そのため、リクルートスーツを着ていかなければならないという規定はありません。
しかし、合同説明会ではきちんとした印象を相手に与えることができる黒や紺などの落ち着いた色合いのリクルートスーツで参加するのが望ましいでしょう。


そして、リクルートスーツに合わせて男性の場合は黒い革靴、女性の場合は足が疲れないようにヒールが低い黒いパンプスなどがよさそうです。


髪型や髪色は面接ではないため、そこまで意識する必要はないものの、男性はおでこを出したり整髪料などを使用して髪を整え、女性は髪が長い場合には一つにまとめて結ぶなど、社会人として快活で清潔感が感じられるような髪型にすることを気を付けるとよさそうです。


一方、合同説明会のホームページに「服装自由」と書かれている場合も多いようです。その場合には普段着で参加することができるので、臨機応変に対応しましょう。



必要な心構え


保育士の合同説明会に参加するにあたっての心構えをいくつか解説します。


当日の目標や目的を決める

「この園とこの園の説明は必ず聞く」や、「〇〇園の説明を聞いたら帰る」など具体的な目標や目的を定めましょう。


就職活動は思っているよりも体力を必要とします。いろんな園の説明を聞きたいがために長居をして無理をしてしまうことも考えられます。そのため目標を決めて達成したら帰るようにすることで、会場での無駄な時間を省くことにもつながるでしょう。


また、就職活動では時には優先順位をつけることも必要になってくるので、その練習にもなりそうです。


意欲的な姿勢

合同説明会に参加する前から事前準備を重ね、就職活動に必要となる情報を得ることに対して意欲的な姿勢を持つようにしましょう。また当日も積極的に話を聞いたり質問をしたりするとよさそうです。


意欲的な姿勢で合同説明会に臨むことで、就職活動へのモチベーションも上げることが期待できるかもしれませんね。


礼儀を正す

これはとても基本的な事柄かもしれませんが、初めて会う方に好印象を持ってもらうにはきちんとした礼儀が必要不可欠ですよね。


ブースに入るときに「よろしくお願いします」と挨拶をしたり、説明が終わったら「ありがとうございました」と感謝の言葉を述べたりすることを意識しましょう。


園の方は自分たちの園で働く未来の保育士さんを探しに来ているので、保育学生の元気の良さや笑顔など人柄をしっかりと見ていることが考えられます。


そのため、園の方とお話をするときには、礼儀正しく笑顔を心がけるようにすることで相手に良い印象を与えることができそうです。



保育士の合同説明会を有効活用できる情報収集のコツ

保育士の就職活動では、何よりも情報収集が重要になりますよね。ここでは合同説明会で上手く情報収集をするコツを紹介します。



質問を準備しておき、たくさん質問する


ブースでの説明が終わった後に時間が余っている場合、園の方が「何か質問はありますか。」と質問の時間を設けてくれることがあります。


質問ができる時間は限られているため、その場で考えるのは時間がもったいないですよね。
そのため、あらかじめ気になることや質問をいくつか用意しておき、積極的に質問しましょう。


質問をすることで自身の疑問や不安を解決できるだけでなく、説明を聞くだけではわからなかったことについて知ることができるでしょう。


また他の人が質問をしている時もちゃんと聞くようにしましょう。
自分では思いつかなかった質問がされるかもしれませんし、とても有意義な答えが返ってくることもあるかもしれません。


質問タイムを有効的に使うことが上手な情報収集のコツと言えそうです。



ブースは空いているところから回る


保育士の合同説明会では、人気がある園や事業者のブースは混んでいて話がちゃんと聞けないこともあるかもしれません。そのような時は、いったん別の空いているブースに足を運び、後で戻ってくるようにしましょう。


混雑しているブースでは話をしている人との距離が離れてしまい、説明が聞こえない場合もあります。せっかく説明を聞こうとしても声が聞こえなかったら意味がありませんよね。


説明が聞き取れないと時間のロスになってしまうので、他に目星をつけていたブースや思い切って当初予定にはなかった園の説明を聞いてみるのもいいかもしれません。


このようにブースの回り方を工夫するのも上手な情報収集のコツと言えるでしょう。



ブースとは別に行われる講演会などに参加する


多くの合同説明会では、ブースでの説明会よりも多い人数が話を聞くことができるように、講演会を開催していることもあります。


講演会はより大人数に向けて、さらにブースでの説明よりも長い時間を設けて開催しているので、ブースでは聞くことができなかった情報を得ることができるチャンスとなるかもしれません。

例えば、保育業界全体の現状や今後の業界の動向など、保育学生にとって為になる話を聞くことができるのが講演会のよさと言えるでしょう。


また、園についての説明だけでなく就職活動についてのアドバイスなども聞けるかもしれません。そのため、講演会にも参加するのが上手な情報収集のコツと言えそうです。



個別の相談会を活用する


多くの合同説明会ではキャリアカウンセラーやキャリアアドバイザーによって個別の相談会が行われていることがあります。


キャリアカウンセラーに相談をすることで、自分の就職活動についての悩みや疑問を解決できることがありそうです。また、キャリアアドバイザーを活用することで、自己分析や保育業界研究などのやり方や就職活動をうまく行うコツなども聞くことができるかもしれません。


このように、個別の相談会を利用するのも上手な情報収集のコツと言えるでしょう。



資料やパンフレットをもらう


説明を聞きたい園のすべてのブースを時間内に回ることができないこともあるかもしれません。

会場内には出展している園の資料やパンフレットをまとめて置いてあるブースが設置されていることもあるので、説明を聞きそびれてしまった時のために気になる園の資料を入手しておくのもいいでしょう。


また、資料をもらっておくことであとで説明を聞いた園について情報を整理する際にも役立つかもしれません。


このように、説明を聞くだけでなく資料やパンフレットなどをもらっておくのも上手く情報収集をするコツと言えそうです。



保育士の合同説明会に参加するメリット

保育士の合同説明会に参加することで、どのようなメリットを得ることができるでしょうか。


合同説明会に参加することには、


  • 一度にたくさんの園を知ることができる
  • 疑問や不安が解消できる
  • 園の雰囲気を知ることができる
  • 選択肢が広がる
  • 自分をアピールできる

のようなメリットがあるようです。

では、メリットを一つずつ見ていきましょう。



一度にたくさんの園を知ることができる


たくさんの園や事業者が集まっているのは合同説明会の大きな特徴とも言えるでしょう。

そのため、保育学生は一度に情報収集をすることができ、複数の園を比較できるというメリットがあります。


園見学などは一日で一つの園についてしか知ることができませんが、合同説明会に参加すれば興味のあるいくつかの園について、一日で知ることができます。


そのため、なかなか時間が作れず忙しいという保育学生にとっては特に大きなメリットとなりそうです。



疑問や不安の解消につながる


合同説明会では、分からないことに対してその場で回答を得ることができます。
そのため、自分が抱えていた疑問や不安の解消をその場で行うことができるというメリットがあります。


保育士の合同説明会に参加し、気になる園の人と直接話す機会ができることで、ホームページに載っている情報だけではない園についての確かな情報を得ることができるでしょう。



園の雰囲気を知ることができる


合同説明会に参加して園の人と直接話すことで、実際に働いている保育士の雰囲気や特色が分かるというメリットがあります。


園のホームページをみるだけでは知ることができない現場の声を聞きたいという保育学生も多いですよね。合同説明会では、実際に保育園で働いている保育士から話を聞くことができるので、現場の声や職場環境など保育学生が手に入れるのは難しい情報についても話を聞くことができるでしょう。



就職先の選択肢が広がる


保育士の合同説明会に参加することで、今まで知らなかった園について知ることができ、就職先の選択肢が広がるというメリットがあります。


事前に調べていた園だけではなく知らなかった園の説明を聞くことで、その園が自分に合っていると感じたり、よさを発見できたりすることもあるかもしれません。


そのため、視野を広く持ち、色々な園について知ろうとする姿勢で合同説明会に臨むとよさそうです。



自分をアピールできる


合同説明会に参加して積極的に話を聞いたり質問をすることで、自身が希望する園に自分をアピールすることができるというメリットがあります。


保育士の合同説明会に出展している園の方は将来一緒に働く保育士さんを探しているので、直接話をすることができる機会は自分をアピールできるチャンスとも言えるでしょう。


ブースを訪問した際に積極的な姿勢を見せて自分のことをアピールできれば、好印象を持ってもらえ、採用につながるかもしれません。



保育士の合同説明会や就職フェアを有効活用して、就職活動を効率よく進めよう

今回は保育士の合同説明会とはどのようなものか、参加する際に準備するものや上手く情報収集をするコツ、さらに参加した場合のメリットなどについて解説しました。


合同説明会は一度に多くの園のことを知ることができ、かつ自分に合った園を検討し比較することができる場所です。そのため、就職活動においてたくさんの情報を得たいと考えている保育学生にとって、合同説明会はとても有用性のある就活フェアであると言えるでしょう。


合同説明会に参加するにあたって、清潔感のある身だしなみにするだけでなく、説明を聞く時に必須となるメモ帳や筆記用具、資料などを入れることができる大きめの鞄などを準備するといいでしょう。
また、無理のない範囲で行動できるような一日のスケジュールを立て、説明を聞きたい園について優先順位をつけておくのも大切な準備と言えそうです。


保育士の合同説明会に参加することは、保育学生にとって就職活動への不安を解消してくれるたくさんのメリットがあります。


近年では就活フェアの開催時期も早まりつつあり、早くから就職活動をスタートしている保育学生も多いようです。保育士の就活フェアや合同説明会に参加して、就職活動を効率良く進めることができるといいですね。



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