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保育実習の日誌を記録するときのポイント。気づきやまとめの書く内容や例文

保育実習の日誌を記録するとき、どのように書いたらいいか知りたい感じる保育学生もいるのではないでしょうか。今回は、気づきやまとめなど実習記録を書くときに意識したいことやポイントを紹介します。あわせて、例文もまとめているので参考にしてみてくださいね。


保育実習の日誌を記録するときのポイント。気づきやまとめの書く内容や例文

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保育実習で書く「実習日誌」とは?

保育実習で書く「実習日誌」は、その日の様子とともに保育者や子どもたちの動きをまとめた記録となります。保育の現場に出ると、なぜその活動をしてどのように進めていくのかを自分で決めていくことになるため、自分自身のための実習記録ともいえそうですね。


また、日誌を読んだ実習担当の先生より直しや助言をもらうことで、保育者に近づくための指導をしてもらう機会といえるでしょう。そして、日誌を見直したときに就職先を探すときの軸を考えるヒントや、保育士になってから困らないためのヒントになるかもしれません。今後も役立つよう、具体的に記録することが大切となりそうですね。


書く内容は学校によってフォーマットが違いますが、主に、時間と子どもたち、保育者、実習生の動き、環境構成から成り立っているようです。書き方は手書きかパソコンで作成するのか、学校や園によってもさまざまでしょう。


今回は、保育実習で書く日誌の記録について紹介します。



日誌に記録するために実習中に意識したいこと

実習中に子どもと接したときの発見になったり日誌を書くときの助けにもなったりするため、保育所保育指針はあらかじめ読んでから実習に臨むといいようです。


日誌の記録をするにあたり、子どもの発達を踏まえつつ実習中にはどのようなことを意識するといいのでしょうか。



保育者の意図を観察・質問する


保育者の行動や発言には必ず意図があり、「友だちと協力することの楽しさを知ってほしい」「貸してと言えるようになってほしい」など、さまざまな気持ちや場面を体験することで身につけてほしいと思いからきているようです。その活動を選んだ意味や声かけの内容を意識して観察するようにしましょう。


また、保育者の意図がわからない場合や解釈があっているか気になる場合は、その都度質問してみることで疑問が解消されるかもしれませんね。



全体を観察する


実習中は自分の立ち振る舞い方が気になったり、子どもたちとの会話が弾んだりして、つい一つのことに集中してしまいがちです。保育者の説明で子どもたちはどのような行動をしているかだけでなく、環境構成にはどのようなことが配慮されているかなど、全体も観察するようにしましょう。



メモを取る


観察や質問したことを忘れないために、空いた時間にはメモを取るよう心がけるといいでしょう。


なかには、ペンなど先の尖ったものを持ち歩くことがないように、実習中にメモを取ることが禁止されている園もあるようです。空き時間にすぐ書けるよう、あらかじめ日誌と同じように日づけや天候、入るクラス、年齢、担任名を書く欄を設けるなど、メモ帳の記録の仕方をテンプレート化しておくと、メモを取る時間を短縮できるだけでなく見やすくまとめられるかもしれません。


保育実習の日誌を書きやすくするために、保育者や子どもの動きなどを全体的に観察するよう意識してみるといいようです。メモを取ることも忘れずに行うようにしましょう。



保育実習の日誌に記録するときのポイント

保育実習の日誌を記録するときは、どのようなことをポイントにすると書きやすいのでしょうか。日誌を書く基本となることから見ていきましょう。



字を丁寧に書く


日誌を記録するときは、文字の大きさや斜めになっていないか、雑な字になっていないかなどを見ながら書きましょう。丁寧な字を心がけることで、やる気も伝えられるかもしれません。


また、できる限り誤字脱字などの訂正がないよう気をつけて書きましょう。学校や園によって、誤字の訂正に修正テープを使ってもいい場合や、二重線を引いて訂正印を押す場合があるようなので、実習担当の先生に確認してみるとよさそうです。



表記の仕方に気をつける


日誌を記録するときに、間違えやすい言葉や気をつけたい表現があるようです。表記の仕方で気をつけたいこととは、どのようなことなのでしょうか。


語尾の統一

日誌に記録するときは、「ですます調」か「である調」に統一しましょう。学校で指定される場合もありますが、書いている途中で揺れてしまうことがないように意識しながら書くとよさそうです。


言葉遣い

語尾だけでなく、言葉遣いにも気をつけるといいでしょう。「食べれる」「食べてます」のように「ら」や「い」が抜けていないか、確認してみるといいかもしれません。


また、「~させる」「~してあげた」といった言葉は、保育者が指導しているわけではなく子どもが主体となるよう、「~ように促す」「~と声をかける」など、子どもの自発性を尊重した表現にするとよさそうです。


文法

日誌を書いているうちにありがちなのが、主語がぶれてしまうことや、接続詞の使い方を間違えてしまうことも多いようです。


「Aくんが私に「遊ぼう」と声をかけられた」や「今日は集会でホールに行ったが、皆座って話しを聞けていた」などと、主語や「~が」などの接続詞の使い方には気をつけるといいかもしれませんね。


また、「~たり」は「走ったり、ジャンプしたり」と2回重ねて使うなど、正しい文法を使うように意識しましょう。



気づきを書く


子どもたちの動きを見て「~だった」「~と思った」ではなく、「~だったから保育者はどうしたのか」や「~と思ったから自分(実習生)はどうしたのか」などの「気づき」を書いていくといいかもしれません。


保育実習の日誌に記録するときは、丁寧に字を書くことや文法などの表記の仕方に気をつけると、読みやすく伝わりやすい内容となりそうですね。また、出来事に対する気づきを書くよう意識していきましょう。



保育実習の日誌に記録する内容

保育実習の日誌には、大きく分けて2つの記録の仕方があります。「時系列型」と「エピソード型」があり、主に書く項目は変わりませんが、一日の活動を時系列で書くか、エピソード形式で書くかといった違いがあるようです。


保育実習の日誌は、どのように記録するといいのか気になる保育学生もいるのではないでしょうか。一日に記入する内容を具体的にまとめてみました。



日付や天気などの基本事項


園によって記録内容は異なりますが、日づけや天気、入ったクラス名、担任名などを記入する欄が設けられています。出欠人数を書く場合もあるため、実習中に忘れずメモを取るようにしましょう。



目標やねらい


次に、一日の目標やねらいを書く欄があります。 自分が目標にしていることの他に、担当する年齢や実習園の保育計画などを踏まえた目標を立てるなど、2、3つ立てられるといいでしょう。


目標やねらいによって、一日の意識の仕方が大きく変わるようです。実りのある実習にするために、具体的な目標やねらいを立てられるといいかもしれません。



一日の活動


一日の流れを書くには、さまざまな書き方があるようです。時系列形式では時間や活動毎にまとめて記録をしていきます。また、時間毎に一日の流れ、子どもの活動や保育者の援助をエピソード形式での記録、その事実に対する考察を記録するエピソード記録型もあります。


今回は、主に時系列型で時間毎に記録する例を挙げていますが、エピソード形式の場合は、「一日の活動」の内容をまとめて文章にして記入していきましょう。


時間

活動が切り替わる時間を記入するようにしましょう。実習が始まった頃は一日の流れを知ることから始まるのではないでしょうか。


例えば、給食を12時には食べ始められるようにするには何時から片づけ始めるといいかなど、保育者は片づけにかかる時間を逆算して声をかけているはずです。片づけの声かけをしてから給食が始まる時間を記録しておくと、年齢や発達にあった片づけにかかる時間の把握にもつながるでしょう。


子どもの活動

子どもの活動は、クラス全体の活動と、子ども一人ひとりの動きや言葉などを記録していきます。時間にあわせて子どもたちはどのような活動をしたのかを記入していきましょう。


◯登園

保護者と登園をする。

  • 元気に挨拶を交わす。
  • 検温をしてもらう。

以上のように「◯」や「・」などの記号を使って、子どもたち全体の動きと、細かな動きや一人ひとりの動きを分けてみると、わかりやすいかもしれません。


保育者の援助や配慮

子どもたちに対して、保育者がどのような行動や声かけをしているのかを記録していきましょう。保育者の援助や配慮に対する「実習生の気づき」が大切となってくるようです。何気ない関わりにも保育者の意図や配慮があるため、見逃さないようにメモをしておくと書きやすいかもしれません。


製作をしたときの保育者の援助や配慮であれば、


  • 子どもたちがイメージしやすいように見本を用意しておく。
  • 進め方が伝わりやすいよう大きな声でゆっくりと説明する。

などと、観察したことを振り返りながら意図を考えてみましょう。


実習生の気づきや動き

実習生の気づきや動きを書く欄には、実習生自身が気づいた点やどのように行動したのかを記録していきます。


  • 顔のパーツを貼る製作中、パーツの配置が間違えていないか不安になった子に対して、先生が「◯◯の目ってどこにあったっけ」などと声をかけていて、教えるのではなく自分で考えてみる機会を作っていることに気づいた。
  • 自分で考えても難しいときには「もう一度見本を見てみようか」と声をかけて、考えやすい環境を作っていた。
  • 手に取るのりの量の調整が難しい子には、「お米1粒くらいの」とイメージしやすい大きさを伝えた。

などと、具体的にどのようなことに気づいたのかや、実際に実習生はどのような動きをしたのかを書くことで、実習担当の先生より評価や助言をしてもらえるでしょう。


環境構成

環境構成の欄には、保育者と子どもたちの位置や机やおもちゃの配置など、図を使って書いていくとよさそうです。保育者は部屋の全体を見渡すことができる位置にいたり、子どもが遊びやすいようおもちゃの出す位置をコーナー毎に分けていたりと、さまざまな環境作りをしているでしょう。


環境構成に図を描くよう意識していると、指導案を書くときにも役立つかもしれませんね。



反省や感想などまとめ


最後に一日の反省や感想をまとめていきます。はじめに書いた目標やねらいに対する自分自身の評価を基に、一日を通して感じたことや気づいたこと、疑問に思ったことなどを記録していくといいでしょう。


また、反省点を踏まえて次の日の実習ではどのようなことに取り組んでいきたいかなどを具体的に書くと、より翌日の実習が濃いものになるかもしれませんね。


全てを書き終えたところで一度誤字脱字や文章がおかしくないかを見直してみるといいでしょう。


保育実習の日誌は記録する欄が多く、慣れないうちは時間がかかってしまうこともあるかもしれませんが、実習中に保育者や子どもたちをよく観察することで書きやすくなるでしょう。また、返ってきた日誌を見て、赤入れが多いと落ち込んでしまうこともあるかもしれません。実習担当の先生は、実習生が一人前の保育者になれるよう指導してくれているため、吸収できる機会だと受け止められるといいですね。



保育実習の日誌における記録の例文

保育実習の日誌を書くとき、書き出しがわからないと感じたり、周りの保育学生はどのような書き方をしているのか気になったりする方もいるかもしれません。


時系列形式とエピソード形式で記入する一日の内容と、反省や感想などのまとめを日誌に記録するときの例文をまとめてみました。



一日の内容


一日の内容には、時間、子どもたちの動き、保育者の援助や配慮、実習生の気づきや動き、環境構成と、この5つについて記録していきます。具体的に、どのように記録していくといいのでしょうか。



時系列形式の例文

<新聞紙遊びの片づけ>

時間:10:45


①子どもの活動
 ◯片づけをする。

  • まだ遊びたいと言ってなかなか片づけ始めない子がいる。
  • 自分が遊んだもの以外のおもちゃを率先して片づける子がいる。

②保育者の援助や配慮

  • 大きな袋を出し、「お腹が空いたよ~、新聞紙が食べたいよ~」と新聞紙の片づけ方を工夫する。
  • 進んで片づけをしていた子に「ありがとう」と声をかける。

③実習生の気づきや動き

  • 大きな袋が新聞紙を食べるといった片づけが楽しくなるような工夫をしていた。
  • まだ遊びたいという子に「見て!あの袋さんお腹が空いてるみたいだよ」と興味がもてるような声かけをする。


エピソード形式の例文

<10:00 自由遊び おもちゃを取りあう場面>
Aさんとボールを転がして遊んでいると、Bくん転がるボールが気になったようでAさんが持っていたボールを取っていきました。Aさんは嫌だったという気持ちがあり泣いています。

保育者は、Aさんの隣りで「ボールがなくなっちゃって悲しかったね。Aさんがボールで遊んでいるのを見て、Bくんもこのボールで遊びたくなったみたいだよ」と声をかけました。Bくんには「きっとAさんが遊んでいたボールが気になったんだよね。」と声をかけると、Bくんはうなずきました。

次にBくんに「Aさんが遊んでいたボールだからAさんに「貸して」って言ってみようか」と言って、いっしょに「貸して」と伝えに行く姿が見られました。Aさんは「いいよ」と言ってBくんにボールを渡しました。「じゃあ、いっしょに遊ぼうか」と声をかけると、二人でボールを転がしあって楽しそうな様子です。

保育者はお互いの気持ちを受け止めながら、どのように友だちと関わっていくといいのかを伝えていることがわかりました。また、実習担当の先生より、0歳児や1歳児クラスでは一人ひとりが好きな遊びに夢中になることで自己が満たされるよう、おもちゃは子どもの人数分用意したり、コーナーを設けたりしていると話しを聞き、工夫していることに気づきました。


以上のように一日の内容は形式によって書き方が異なりますが、5つの項目を踏まえながら記録していきましょう。保育者の配慮が見られたところや実習生の気づきがあったところを細かく書いてみるといいかもしれません。



まとめ


一日の総合的な感想や反省となるまとめの記録は、翌日や今後の課題が明確になるよう具体的に記していくとよさそうです。例文を見ていきましょう。


例文1

今日は、「0歳児と1歳児の子どもたちが興味をもっているもの」を知りたいというをねらいとして設定していました。自由遊びの時間の時間では、一人ひとりがどのようなことに興味があるのか、ということを意識しながら観察できたと思います。

Aくんは音がなるおもちゃが気になるようで、おもちゃを自分で振ったり叩いたりすることで音が鳴ることを楽しんでいました。Bさんはおままごとをしながらぬいぐるみをおんぶして、お母さんのような姿が印象的でした。先生に伺ったところ、Bさんは最近下の子が誕生したようで、お母さんの姿を真似ているのかもしれないと聞き、Bさんはお母さんに関心があるのだと感じました。

0歳児や1歳児のなかでも、月齢だけではなく一人ひとり違った発達の段階があり、保育者はそれにあわせたおもちゃやコーナーの設定をしていることがわかりました。子どもたちの伸ばしていきたいところや力をつけていきたいところを見つけるために、一人ひとりの興味や関心を知ることが大切なのだと感じました。

一人ひとりの興味をもっていることが少しずつわかったところで、明日は、「その興味に対してさらにどのようなおもちゃがあると楽しめるか、遊びを展開していけるか」を考えていきたいと思います。


例文2

今日は年長児と散歩に行くため、子どもたちと散歩に行くときの保育者の援助や配慮を学びたいと思っていました。そのため、保育者は散歩に行くときにどのような動きをするのかを意識して見るようにしました。

散歩に行く前は、横断歩道の渡り方やペアの友だちと手を離さないことなど約束事を確認していました。歩き始める前に確認することで、子どもたちがより意識できるのではないかと感じました。

散歩中は最前列と最後列に保育者がいて、安全とペースが保てるような配慮がされていると気づきました。また、狭い道で車とすれ違うときなどは、保育者が笛を鳴らし危険を知らせている姿が見られました。前列と後列では、見える範囲が異なり車に気づかないことや、距離が遠いために声では全員に届かないこともあるため、笛があると全員の意識が最前列にいる保育者に向くのだと思いました。

今回の年長児との散歩を通して、子どもたちと散歩に行くときに保育者は約束事を確認したり笛を活用したりして、子どもたちの安全面を常に意識していることがわかりました。ケガや危険がないよう配慮することで、子どもたちは楽しく散歩に行けるのだと思います。今後の実習や実際に現場に出で散歩をするときは、今回の◯◯先生の配慮を見本に、子どもの安全を守るにはどのような工夫が必要かを考えていきたいと思いました。


以上のように、目標やねらいに対する反省や気づきを書いていくと、具体的な明日や今後の課題が見えてくるかもしれません。また、日誌を記録するなかで疑問に感じたところも書いておくと、翌日に実習担当の先生と話すことができそうです。



実のある実習記録にしよう

今回は、保育実習の日誌を記録するときのポイントや内容について紹介しました。


実習記録が書きやすいよう、実習中には保育者や子どもの動きだけでなく全体を見るなど、視野を広げたり狭めたりしながら観察していくとよさそうです。


学校や園によって日誌の形式は異なるようですが、新たな気づきがあった場面や学んだことに焦点をあてて書いてみると、進めやすいかもしれません。例文を参考に、助言や指導を受けて一日の自分自身の評価をまとめながら、実りある日誌が書けるといいですね。