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【保育園の連絡帳の書き方:例文編】乳児向けの例と書くときのポイント

保育園や家庭での子どもの様子を伝え合う連絡帳。第一回目の記事では、書き方のポイントについて紹介しましたが、今回は【乳児向けの例文編】をまとめました。乳児期は、今までできなかったことが少しずつできるようになってくる頃なので、見逃さずに保護者の方へ伝えたいですよね。乳児向けの連絡帳を書くときの例を見ていきましょう。


遊ぶ二人の子ども

takayuki/shutterstock.com



連絡帳を書くときに注意したいこと

保育園の連絡帳の書き方~ポイント編~では、書くうえで意識したい3つのポイントについて紹介しました。


【連絡帳を書くうえで意識したい3つのこと】

  • 5W1Hを意識する
  • 保護者の方のコメントには必ず返信をする
  • ポジティブな表現を使う

上記は、最低限のポイントであり、非常に大切なことといえますが、加えて以下の2つのことにも注意して書くようにしましょう。



書き方のマナーに気をつける


連絡帳の形態や項目は、保育園によって異なります。コメントを記入する際は、枠の中に内容が入りきるよう、文章と文字のバランスを整えながら書きましょう。保護者の方の読みやすさも考慮し、正しい漢字を使って丁寧に書くことも大切です。


また、保護者の方とは節度を持った付き合い方が必要になります。目上の方に対するマナーのある言葉遣いを意識し、絵文字などは使わないようにしましょう。連絡帳は、「読むときの保護者の方の気持ち」を考えて記入することがポイントです。



トラブルの際は口頭で伝える


保育の中では、子どものケガなどのトラブルが起き、保護者の方に謝罪しなければならない場合もあります。トラブルの内容や謝罪を連絡帳の文章で伝えるだけでは、保育士さん側の意図と保護者の方の方の受け取り方との間に食い違いが生じ、さらなるトラブルに発展してしまうことも考えられるでしょう。


その日あったトラブルや重要なことについては、お迎えの際に直接保護者の方に口頭で伝えるようにし、行き違いをなくすことが大切です。
勤務時間の関係で直接対応することが難しい場合は、他の先生に引き継いでおくなどの対策をするようにしましょう。


連絡帳で伝えられる内容と、適宜口頭できちんと伝えるべきことをわけて、臨機応変に対応することも大切といえますね。



【0歳児向け】連絡帳の書き方例

ここからは、乳児クラス向けの連絡帳の書き方例について、0歳児と1歳児、2歳児にわけて紹介します。連絡帳は0歳~2歳児までのクラスで実施している保育園が多いようなので、記入が初めてという新卒保育士さんなどは参考にしてみてくださいね。



【例文】


〇〇ちゃんは今日、保育室の中でずりばいをして、目当てのおもちゃを拾いに行くことに何度もトライしていました。音の鳴るおもちゃで気を引くと、上手に向きを変え、一生懸命進んできてとても可愛かったですよ。これからもたくさん身体が動かせるよう、援助していきますね。



書くときのポイント


0歳児の赤ちゃん向けには、小さな成長や新しくできるようになったことなど、ささいな発見もエピソードを添えて書くとよいでしょう。その成長に保育士さんもいっしょに共感して、喜んだ様子やそのときの援助方法を書くとより保護者の方の方にも伝わりやすいかもしれません。


また、0歳児の保護者の方は食事の量や睡眠時間などを気にすることも多いので、できるだけ詳細に伝えることが大切です。



【1歳児向け】連絡帳の書き方例

次に1歳児向けの連絡帳の例文と、書き方のポイントを紹介します。



【例文】


〇〇くんは、今日初めてクラスの柵につかまって立ち上がり、手を離すことが出来ました!保育者が「できたね、やったね!」と褒めると、よほどうれしかったのか両手を叩いて笑っていましたよ。一歩が出るのも、もうすぐかもしれませんね。今後も〇〇くんの成長をしっかり見守っていきたいと思います。




書くときのポイント


1歳児は、立ったり歩いたりし始めるので、0歳児の時より行動範囲も広くなり出来ることも増えてくるかもしれません。また少しずつ言葉も出てくる頃でしょう。


子どもたちがどんな風に過ごし、感情表現をするかをよく観察して、具体的なエピソードとして書くとより情景が浮かびやすくなり、保護者にもわかりやすく伝えることができますよ。



【2歳児向け】連絡帳の書き方例


最後に2歳児向けの連絡帳の例文と書き方のポイントを紹介します。



【例文】


今日、〇〇ちゃんはおままごとのおもちゃで遊びました。お鍋のおもちゃを△△くんと取り合う場面もありましたが、保育者が「じゅんばんね」と声をかけると、「どうぞ」と△△くんにゆずってくれ、その優しさに感心しました。その後△△くんからお鍋のおもちゃを貸してもらうと、ちゃんと「ありがとう」も伝えられていましたよ。お友だちとのコミュニケーションも上手になりましたね。




書くときのポイント


2歳児になると、友だちとの関わりも増えてくるのではないでしょうか。「こんな風に友だちと関わって遊べるようになった」、「言葉が増えてコミュニケーションが楽しくなってきた」など新たな一面やそれに対する保育士さんの感想なども書くとよいかもしれませんね。


3歳児以上のクラスでの連絡帳については、実施していない、もしくは実施していても毎日の記入が必須ではなく、連絡事項があるときのみという場合が多いようです。


どのクラスにおいても、連絡帳に記入する際は、先ほどお伝えした書き方のポイントなどを意識してみてくださいね。



ポイントや例文を抑えて、保護者の方が安心できる連絡帳を書こう

保育園の連絡帳の書き方について、【ポイント編】と【例文編】で紹介しました。


子どものことをそばで見ている保育士さんに様子を伝えてもらえると、保護者の方は「私が仕事中、こんな楽しいことをして遊んでいたんだ」「友だちとけんかしたから元気がないのね」など、子どもの状況を把握することができます。また、保育園で過ごす子どもの姿を想像しながら、成長を感じることもできるでしょう。


保護者の方の中には、子どもの卒園後も連絡帳を成長記録として大切に保管する方もいるようです。手元に残ることも考えて、保護者の方の方が読みやすく、子どもの様子を思い浮かべて安心できるような内容の連絡帳が書けるとよいですね。


まとめ記事:【保育士体験談あり】保育園の連絡帳の書き方。新卒時に役立つポイントや例文/就活バンク!

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