新卒向け保育士求人・就職・就活情報サイト

【保育士体験談あり】保育園の連絡帳の書き方。新卒時に役立つポイントや例文

保育園での連絡帳の記入が初めての場合、どのように書けばよいのか知りたい新卒保育士さんもいるのではないでしょうか。保護者の方の方に向けて、少しでも読みやすく、わかりやすい文章で記入したいですよね。今回は、0歳・1歳・2歳児の連絡帳の書き方や注意点、例文などを紹介します。保育士体験談も交えているので、参考にしてみてくださいね。

ノートの写真

Daria Krav/shutterstock.com



保育園の連絡帳とは

保育園の連絡帳とは、家庭との連絡・必要事項のやり取りに使う、大切なツールです。 連絡帳の最大の目的は、保育士さんから保育園での出来事など重要なことを保護者の方に伝え、意思疎通を図りながら子育てのサポートをすることになります。連絡帳を通してコミュニケーションがスムーズにできれば、保護者の方からの信頼度もきっと向上するでしょう。


また、連絡帳は保護者の方にとって、


  • 何ができるようになったか
  • どのように過ごしたのか
  • 食事の量
  • お昼寝の時間
  • 排便などの健康状態

などといった、子どもの園での様子を把握するための大切な記録でもあります。食事の量やお昼寝の時間、健康状態については、帰宅後のスケジュール管理や子どもの体調を把握するためにも大切な情報となります。


乳児期は特に、今までできなかったことが急にできるようになるときです。連絡帳で「保育園でも1歩歩きました」といったことや「〇〇ちゃんといっしょに電車で遊びました」など子どもの様子を知れるのは保護者の方にとってうれしいことでしょう。


今回は、保育園の連絡帳の書き方についてくわしく紹介します。



連絡帳を書くときのポイント

実際に保育園の連絡帳を書くとき、どういったポイントを意識すればよいのでしょうか。ここでは、元保育士の筆者と現役保育士さんが実際に気をつけていたことも交えながら紹介します。



5W1Hを意識する


連絡帳を書くときは以下の5W1Hを意識すると、相手に伝わりやすい文章を書くことができるでしょう。


  • When=いつ
  • Who=だれが
  • Where=どこで
  • What=なにを
  • Why=なぜ
  • How=どのように

たとえば「〇〇くんが積み木で遊びました」よりも、「〇〇くんは自由保育の時間に、△△ちゃんとを積み木をどっちが高く積み上げられるか競争して遊んでいました」と書いた方が、園児の状況がよく伝わります。
ただ子どもの様子を伝えるのではなく、保護者の方の方がイメージしやすいように具体的に書くことを意識することが大切です。


【元保育士の筆者の声】

毎日書く連絡帳は、子どもの姿をただ書くだけではなく、できたことやがんばったことをできるだけ情景が伝わりやすいように具体的に書くことを意識していました。


【現役保育士さんからの声】

連絡帳は保護者の方の方に伝えるものであり、ずっと手元に残るもの。相手にわかりやすい書き方を学んで練習しておくと現場ですごく役に立つと思います。


保育園に子どもを預ているとき、保護者の方は子どもと離れて過ごしているため様子を把握することができません。だからこそ連絡帳を使って、具体的に子どもの過ごし方やできたことを伝えると、どんなふうに過ごしていたのかを想像しやすくなり、安心にもつながるでしょう。

保護者の方のコメントには必ず返信をする


連絡帳は保護者の方とコミュニケーションを交わしながら信頼関係を築いていくためのツールです。保育士さんは、子どもの成長の援助だけでなく、保護者の方へのサポートという役割も担っています。そのため、保護者の方から相談・質問を受けたときには、内容に対して必ず返信をするように心がけましょう。


【元保育士の筆者の声】

保護者の方の不安な気持ちに寄り添い共感した上で、「〇〇くん、園ではがんばっていますよ。引き続き様子を見守っていきますね」などできるだけ安心できるような表現で返信するようにしていました。


【現役保育士さんからの声】

自分だけでは判断できない相談内容に関しては、先輩保育士さんや園長先生などに相談してから記入していましたね。


実際、子どもの家庭での様子だけでなく「好き嫌いが激しくて困っています。給食はしっかり食べられていますか?」といったような相談のコメントが書かれていることもしばしばあります。
返信内容に悩むときは、周りの保育士さんにも相談してみるのもよいですね。そうすることで保護者の方も「しっかり読んでくれている」と感じ、信頼関係につながるでしょう。



ポジティブな表現を使う


ポジティブな表現とは、保育園で起こったことを、「書き方」でプラスの印象に変える方法のことを言います。保護者の方が不安になるような表現を避けることで不安をあおることがなくなりますし、「できない」よりも「できる」に目を向けることによって、子どもの成長に敏感に気づけるようにもなります。


たとえば「〇〇ちゃんは、△△くんのように鉄棒にぶら下がろうとしましたが、怖がってできませんでした」という文章だと、子どもを友だちと比較して、なおかつ鉄棒ができなかったネガティブなことだけを伝えてしまっています。


これを「〇〇ちゃん、鉄棒に興味を持ってきたようですね。今日は保育者が抱っこしながら鉄棒を握ることにチャレンジしました。『今度は自分でぶら下がってみたい』と言っていたので、今後も援助しながら見守っていきたいと思います」といったポジティブな表現に変えるだけで、読み手の気持ちがぐっと変わりますね。


【元保育士の筆者の声】

友だちや家族とのやりとりの中でも、ネガティブなことをポジティブな表現に言い換える訓練をしておくと就職後も役に立ちますよ。


【現役保育士さんからの声】

連絡帳の文字だけでは冷たく感じがちなので、どういった表現を使えば保護者の方に安心してもらえるか考えて、伝え方や書き方を練習することはすごく大切だと思います。


文字だけだと意思の疎通が難しく、ちょっとした表現の違いで捉え方が変わることもあるかもしれません。自分が保護者の方として読んだとき、ネガティブな気持ちにならないか読み返して確認するなど、表現の仕方に気をつけることが大切です。


就職前に、相手にポジティブな表現で伝えることを意識した書き方の練習をしておくとよいかもしれませんね。


乳児クラス(0歳・1歳・2歳児)向けの連絡帳の書き方例

遊ぶ二人の子ども

takayuki/shutterstock.com


連絡帳は0歳~2歳児までのクラスで実施している保育園が多いようなので、今回は0歳児・1歳児・2歳児の年齢別に連絡帳の例文を紹介します。連絡帳の記入が初めてという新卒保育士さんなどは参考にしてみてくださいね。



0歳児向けの連絡帳の書き方


まずは0歳児向けの連絡帳の例文と書き方のポイントを紹介します。


【例文】

〇〇ちゃんは今日、保育室の中でずりばいをして、目当てのおもちゃを拾いに行くことに何度もトライしていました。音の鳴るおもちゃで気を引くと、上手に向きを変え、一生懸命進んできてとても可愛かったですよ。これからもたくさん身体が動かせるよう、援助していきますね。


0歳児の赤ちゃん向けには、小さな成長や新しくできるようになったことなど、ささいな発見もエピソードを添えて書くとよいでしょう。その成長に保育士さんもいっしょに共感して、喜んだ様子やそのときの援助方法を書くとより保護者の方の方にも伝わりやすいかもしれません。


また、0歳児の保護者の方は食事の量や睡眠時間などを気にすることも多いので、できるだけ詳細に伝えられるとよいでしょう。



1歳児向けの連絡帳の書き方


次に1歳児向けの連絡帳の例文と、書き方のポイントを紹介します。


【例文】

〇〇くんは、今日初めてクラスの柵につかまって立ち上がり、手を離すことが出来ました!保育者が「できたね、やったね!」と褒めると、よほどうれしかったのか両手を叩いて笑っていましたよ。一歩が出るのも、もうすぐかもしれませんね。今後も〇〇くんの成長をしっかり見守っていきたいと思います。


1歳児は、立ったり歩いたりし始めるので、0歳児の時より行動範囲も広くなり出来ることも増えてくるかもしれません。また少しずつ言葉も出てくる頃でしょう。 子どもたちがどんな風に過ごし、感情表現をするかをよく観察して、具体的なエピソードとして書くとより情景が浮かぶのではないでしょうか。



2歳児向けの連絡帳の書き方


最後に2歳児向けの連絡帳の例文と書き方のポイントを紹介します。


【例文】

今日、〇〇ちゃんはおままごとのおもちゃで遊びました。お鍋のおもちゃを△△くんと取り合う場面もありましたが、保育者が「じゅんばんね」と声をかけると、「どうぞ」と△△くんにゆずってくれ、その優しさに感心しました。その後△△くんからお鍋のおもちゃを貸してもらうと、ちゃんと「ありがとう」も伝えられていましたよ。お友だちとのコミュニケーションも上手になりましたね。


2歳児になると、友だちとの関わりも増えてくるのではないでしょうか。「こんな風に友だちと関わって遊べるようになった」、「言葉が増えてコミュニケーションが楽しくなってきた」など新たな一面やそれに対する保育士さんの感想なども書くとよいかもしれませんね。


3歳児以上のクラスでの連絡帳については、実施していない、もしくは実施していても毎日の記入が必須ではなく、連絡事項があるときのみという場合が多いようです。


どのクラスにおいても、連絡帳に記入する際は、先ほどお伝えした書き方のポイントなどを意識することが大切です。



保育園の連絡帳を記入するときの注意点

保育士さんが連絡帳を書くときに注意点することとは、どういったことなのでしょうか。



書き方のマナーに気をつける


連絡帳の形態や項目は、保育園によって異なります。コメントを記入する際は、枠の中に内容が入りきるよう、文章と文字のバランスを整えながら書きましょう。保護者の方の読みやすさも考慮し、正しい漢字を使って丁寧に書くことも大切です。


また、保護者の方とは節度を持った付き合い方が必要になります。目上の方に対するマナーのある言葉遣いを意識し、絵文字などは使わないようにしましょう。連絡帳は、「読むときの保護者の方の気持ち」を考えて記入することがポイントです。



トラブルの際は口頭で伝える


保育の中では、子どものケガなどのトラブルが起き、保護者の方に謝罪しなければならない場合もあります。トラブルの内容や謝罪を連絡帳の文章で伝えるだけでは、保育士さん側の意図と保護者の方の方の受け取り方との間に食い違いが生じ、さらなるトラブルに発展してしまうことも考えられるでしょう。


その日あったトラブルや重要なことについては、お迎えの際に直接保護者の方に口頭で伝えるようにし、行き違いをなくすことが大切です。
勤務時間の関係で直接対応することが難しい場合は、他の先生に引き継いでおくなどの対策をするようにしましょう。



読みやすく、保護者の方が安心できる連絡帳を書こう

保護者と話す先生の様子

maroke/shutterstock.com


今回は、保育士さんが記入する連絡帳について、書き方のポイントや年齢別の例文、注意点などを紹介しました。


連絡帳は保護者の方と保育士さんをつなぐ重要なコミュニケーションツールです。
子どものことをそばで見ている保育士さんに様子を伝えてもらえると、保護者の方は「私が仕事中、こんな楽しいことをして遊んでいたんだ」「友だちとけんかしたから元気がないのね」など、子どもの状況を把握できたり、保育園で過ごす子どもの姿を想像したりと、連絡帳の内容から成長を感じることもできます。


保護者の方の中には、子どもの卒園後も連絡帳を成長記録として大切に保管する方もいるようです。手元に残ることも考えて、保護者の方の方が読みやすく、子どもの様子を思い浮かべて安心できるような内容の連絡帳が書けるとよいですね。