12月頃に保育実習の予定がある学生さんのなかには、クリスマスにちなんだ製作を取り入れたいと考える方もいるのではないでしょうか。
製作を通して、子どもたちがクリスマスという行事に親しみたいですよね。
今回の記事では、保育園で0歳児から楽しめるツリーやリース、サンタの帽子などの製作アイデアを13個まとめました。
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■目次
保育園でのクリスマス製作のねらい
12月のクリスマスシーズンが近づくと、製作を取り入れて作品を装飾に活かす保育園も多いかもしれません。
保育園のクリスマス製作には、以下のようなねらいがあるようです。
- クリスマスという冬ならではの行事があることを知り、製作を通して親しむ
- クリスマスにちなんだモチーフを製作することで、興味や関心を深める
- クリスマス製作で作ったものを飾ったり使ったりして、クリスマス会など季節の行事を楽しむ
このようなねらいをもとに、保育実習などで実施したい製作アイデアを考え、子どもたちといっしょに楽しめるとよいですね。
ここからは、実際に保育園で楽しめるクリスマス製作のアイデアを、モチーフごとに紹介します。
保育園のクリスマス製作のアイデア~ツリーとリース~
まずは、簡単に作れるツリーとリースのアイデアを紹介します。
紙コップのクリスマスツリー
紙コップとトイレットペーパーの芯で作る、立体的なクリスマスツリーの製作アイデアです。
用意するもの
- 紙コップ
- トイレットペーパーの芯
- 折り紙
- コットンボール
- 絵の具(茶色)
- のり
援助のポイント
折り紙をちぎる、貼るといった工程は、1歳児や2歳児などの乳児クラスでも楽しめる製作といえるでしょう。
折り紙を貼るときにのりを扱うのが難しい場合は、両面テープを使ってもよさそうです。
0歳児の場合は、保育学生さんが手伝いながらシールを貼ったり、ちぎった折り紙を貼ったりするという工程を行ってみるとよいかもしれません。
デカルコマニーのクリスマスツリー
デカルコマニーとは、紙と紙の間に絵の具をはさみ、開いたときの模様を楽しむ絵画技法のことをいいます。
デカルコマニーを活かしたツリーの製作アイデアを紹介します。
用意するもの
- 画用紙
- 絵の具(3色)
- 鉛筆
- ハサミ
援助のポイント
1歳児や2歳児クラスで製作を行なうときは、子どもに好きな絵の具をつける工程を楽しんでもらい、あとで保育学生さんがツリーの形に切るとよいでしょう。
3歳児以上のクラスでは、画用紙をハサミでツリーの形に切り取るところからやってみてもよいかもしれません。
リース
次に、2種類のリースの作り方を紹介します。
紙皿のリース
紙皿と毛糸で簡単に作ることができる、平面のリースの製作アイデアです。
<用意するもの>
- 紙皿
- 毛糸
- ビーズなどの装飾アイテム
- フェルトペン
- カッティングマット
- カッターもしくはハサミ
- 接着剤
<援助のポイント>
紙皿の内側を切り抜くときは、カッターもしくはハサミを使って保育学生さんが行なうようにしましょう。
紙皿に毛糸を巻く工程では、少し隙間を空けながら巻いていくと、ビーズなどの装飾がしやすくなるかもしれません。
子どもだけでやるのが難しい場合は、保育学生さんも手伝うようにするとよさそうです。
立体的なリース
ギザギザした葉っぱが特徴の、立体的なリースの製作アイデアです。
<用意するもの>
- 色画用紙(赤、緑)
- タコ糸
- コットンボール
- セロハンテープ
- ハサミ
<援助のポイント>
2回折った細長い画用紙に切り込みを入れるときは、切り落とさずに半分くらいを目安に切り込みを入れるのがポイントです。
子どもがハサミを持ってやる場合は、保育学生さんも手を添えるようにしましょう。
1歳児や2歳児クラスでは、リースの装飾の工程のみをやるなど、工夫するとよいかもしれませんね。
保育園のクリスマス製作アイデア~サンタとトナカイ~
次に、サンタとトナカイの作り方のアイデアを紹介します。
サンタとトナカイのパクパク人形
紙コップで簡単にできる、パクパクしゃべるサンタとトナカイの人形の製作アイデアです。
用意するもの
- 紙コップ
- ハサミ
- 画用紙で作ったサンタとトナカイの顔と服
- 折り紙(ピンク)
作り方
1.底だけ残して紙コップを中心の線でカットして開きます。
2.底部分にピンクの折り紙を貼ります。
3.あらかじめ作っておいたサンタとトナカイの顔と体部分を貼りつけてできあがりです。
サンタとトナカイの顔や体の部分は、あらかじめ子どもたちといっしょに作っておきましょう。子どもだけで作るのが難しい場合は、保育学生さんといっしょに顔のパーツを貼るなどの工夫をするとよいかもしれません。
折り紙のサンタとトナカイ
次に、折り紙で作るかわいいサンタとトナカイの製作アイデアです。
①サンタ
折り紙1枚で作れる、かわいいサンタの折り方です。
<用意するもの>
- 折り紙 1枚
- ペン
<援助のポイント>
折り紙は、3歳児以上のクラスでは保育学生さんが見本を見せながらできるだけ子どもだけで行なうようにするとよいかもしれません。
1歳児や2歳児クラスでは保育学生さんがあらかじめ折り紙を作っておき、子どもといっしょに顔の部分にパーツを貼るといった工程を楽しむとよさそうです。
②トナカイ
ギザギザとした角が特徴的な、トナカイの折り紙です。
<用意するもの>
- 折り紙 1枚
- ペン
<援助のポイント>
トナカイの折り方のなかには、折り目を活かしながら違う形に折る工程もあるので、しっかりと折り目をつけることがポイントになります。
サンタと同様、折り紙に慣れた子どもは自分で行ない、難しい場合は保育学生さんとできるところをいっしょにやるようにするとよさそうです。
保育園のクリスマス製作のアイデア~オーナメントや壁面飾り~
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次に、ツリーのオーナメントや壁面飾りとして活用できるクリスマスベルとケーキの製作アイデアを紹介します。
クリスマスベル
折り紙で簡単にできるクリスマスベルの折り方です。
用意するもの
援助のポイント
クリスマスベルの折り方のなかには、裏にして折る工程や向きを変えて折る工程などもあるので、はじめは保育学生さんがサポートしながら、子どもといっしょに折り進めていくとよいでしょう。
作り慣れてきたら、さまざまな色のベルを作ってみたり、折り紙の大きさを変えて作ってみたりして、ツリーのオーナメントに活用してもよいかもしれませんね。
クリスマスケーキ
折り紙1枚で作れる、いちごのショートケーキの折り方です。
用意するもの
- 折り紙 1枚
- ハサミ
- ペン
援助のポイント
生クリームらしさを表現するために、波状にカットするのがポイントです。
4歳児や5歳児クラスでは、ハサミを使う練習としてチャレンジしてみてもよいかもしれません。
できあがったら、タコ糸でつなげてガーランド風のオーナメントにしてもかわいくなりそうです。
保育園のクリスマス製作アイデア~サンタの帽子とプレゼント入れ~
次は、クリスマス会などで活用できる、サンタの帽子と靴下バッグの製作アイデアを紹介します。
サンタの帽子
子どもがかぶれる、サンタの帽子の製作アイデアです。
用意するもの
- 画用紙(赤)
- 糸
- 鉛筆など
- ハサミ
- テープ
- 毛糸 白
- コの字型に切った厚紙
- ボンド
- 穴あけパンチ
- ゴムひも
- 綿
援助のポイント
3歳児以上のクラスでは、線に沿って画用紙を切り、丸くしてテープに留めるところや装飾の工程を子どもといっしょにやるとよいでしょう。
プレゼントを入れる靴下バッグ
画用紙に糸を通すだけで簡単にできる、靴下バッグの製作アイデアです。
用意するもの
- 画用紙(赤) 1枚
- 画用紙(白) 1枚
- 毛糸やリボンなど
- ハサミ
- のり
- 鉛筆
- 穴あけパンチ
作り方
1.赤色の画用紙を半分に折り、靴下の形に切り取ります。
2.白い画用紙を、靴下の口部分に貼りつけます。
3.靴下の縁部分に、穴あけパンチで一周穴を空けます。
4.穴に毛糸またはリボンを通していき、最後に取っ手部分を作って結びます。
5.靴下に好きな装飾をしてできあがりです。
穴に毛糸などを通す工程は、保育学生さんが手を添えれば1歳児や2歳児クラスでも楽しめるかもしれません。
靴下の装飾は、子どもが折り紙やシールなどを使って自由にできるように援助するとよいでしょう。
保育園のクリスマス製作のアイデア~クリスマスカード~
最後に、家族へのプレゼントとしても活用できるクリスマスカードの製作アイデアを紹介します。
歯ブラシのお絵かきで作るクリスマスカード
用意するもの
- 歯ブラシ
- 綿棒
- 色画用紙
- ハサミ
- 絵の具
援助のポイント
動画では、歯ブラシで色をつけたあとに綿棒で重ねて色をつけていますが、0歳児や1歳児クラスではシールやスタンプなどで装飾してもよいでしょう。
歯ブラシならではの「シャカシャカ」という音や色のかすれ具合で葉っぱを表現する技法を楽しみながら行なえるとよいですね。
ちぎり絵のクリスマスカード
ちぎり絵を活用した、かわいいクリスマスカードの製作アイデアです。
用意するもの
- 折り紙
- 画用紙
- のり
- ハサミもしくはカッター
援助のポイント
カードの片面を切り抜く工程は、あらかじめ保育学生さんが行ないましょう。
0歳児クラスや1歳児クラスで行なう場合は、折り紙をちぎって貼る工程を保育学生さんが手を添えながらいっしょに楽しむとよさそうです。
2歳児以上のクラスでは、星やハートなどの形に沿って貼ったり、自分で絵をかいてからちぎった折り紙を貼ったりしてみてもおもしろいかもしれませんね。
保育園でクリスマス製作をしてムードを盛り上げよう
今回は、保育園のクリスマス製作に取り入れられる、クリスマスツリーやリース、靴下バッグなどの製作アイデアを紹介しました。
0歳児や1歳児、2歳児の乳児クラスでは保育学生さんが手を添えながら進め、3歳児以上の幼児クラスではできるだけ子どもが自分の力で進められるよう、援助するとよいかもしれません。
製作を通して、クリスマスという行事への興味や関心が深められるとよいですね。
紹介したアイデアを参考に、保育学生さんオリジナルのアレンジを加えるなどして、子どもたちといっしょにクリスマスの製作を楽しんでみてはいかがでしょうか。