就活を進めるなかで、履歴書やESの趣味・特技欄に書く内容が思い浮かばない保育学生さんもいるかもしれません。趣味や特技は直接選考に影響することは少ないようですが、採用側が確認する項目の一つのためしっかり書くことが大切です。今回は、就活で履歴書に書く趣味・特技が思いつかない場合の対処法を紹介します。
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■目次
履歴書に趣味・特技を記入する理由
一般的な履歴書には、趣味・特技欄が設けられています。
学歴や資格などの項目と違い記入形式がフリーなため、何を書けばよいのか、またどんなことを見られているのか知りたい保育学生さんもいるでしょう。
就活の履歴書における趣味・特技欄で採用側が確認しているのは、主に以下の2つです。
- 応募者の人柄
- 自分たちの園の雰囲気に合うか
記入内容は選考結果に直接結びつくというよりも、自分についてより深く理解してもらうための材料の一つと捉えておくとよいかもしれません。
また、面接の場で緊張した空気を和らげるために、アイスブレイクの話題として持ち上げられることもあるようです。 書き方を工夫すれば自分自身のアピールにつながるかもしれないので、空欄にせずしっかりと記入しましょう。
とはいえ、深く熱中していることや履歴書に書けるほど得意なことが見つからないということも多いですよね。
そこで今回は、履歴書に書ける趣味や特技が思いつかない場合の対処法や書き方のポイントを紹介します。
履歴書に書く趣味・特技が思い浮かばないときの対処法
履歴書やESの趣味・特技欄に書くことが思い浮かばない場合、どうすればよいのでしょうか。
好きなことや夢中になっていることはないか考える
自分の好きなことや夢中になっていることがないか思い出してみましょう。
例えば、好きなアーティストがいてその音楽を毎日聞いているのであれば、「音楽鑑賞」と書くことができます。
また、時間を気にせずに没頭していることがあれば趣味として記入できるでしょう。ゲームや読書、映画鑑賞、料理など、夢中になっていることがないか一度振り返ってみるとよいですね。
日常的に行っている習慣を振り返る
日頃から行っている習慣を振り返って、趣味を見つける方法もあります。
例えば、綺麗好きで毎日掃除をしているのであれば、「整理整頓が得意」などと言い換えられるでしょう。
また、ジムに週1回のペースで通っているのであれば、趣味として「筋トレ」「身体づくり」と書き、体力があることをアピールできるかもしれませんね。
人より少しだけ得意なことはないか思い出す
友人や家族より少しだけ上手にできることはないか考えてみれば、おのずと得意なことが見えてくるかもしれません。
例えば、アルバイトやサークル、部活など、周囲にたくさんの人がいた環境を思い出し、自分が他の人より楽にできていたことがないか探してみます。
そのなかで「サークルのメンバーの誕生日をすべて覚えている」といったことは「記憶力がよい」と言えるでしょう。また、「アルバイト先のメニュー表作成を任されていた」という経験は「イラストや絵が上手い」ことのアピールにつながるかもしれません。
これまでを振り返りながら周囲と比較して、自分の得意なことを見つけてみましょう。
家族や友人に聞いてみる
一人で考えても好きなことや得意なことが思いつかない場合は、家族や友人に聞いてみるのも一つの手です。
自分では大したことがないと思っていたことでも、他者からは素晴らしいと思われていることもあります。
周りの評価を参考にこれまでに褒められた経験などを振り返れば、自分の強みや特技となることが浮かび上がってくるかもしれませんね。
履歴書に書ける趣味や特技が思い浮かばない場合の対処法を踏まえ、次は書き方のポイントを紹介します。
履歴書に趣味・特技を書くときのポイント
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趣味・特技欄の記入方法は基本的にフリーですが、採用側の見やすさを意識して長々と書くのは控えましょう。
一方で趣味や特技のみ書くのも寂しい印象を与えてしまうので、1文程度で簡単に補足説明をするとよいかもしれません。
保育士の仕事に役立つことが伝わるように書く
趣味や特技の内容が保育士の仕事に活かせることが伝わるように説明しましょう。
手先が器用なことや音楽が好きなこと、体力があることなど、保育の現場に活かせる事柄はさまざまあります。
単に「筋トレ」などと書くのではなく、「運動することが好きで、ジムに通っています」など簡単に補足説明を入れると、保育士に大切な体力面をアピールすることにつながりそうですね。
自己PRにつながるように書く
趣味や特技に対して、どんな風に力を注いでいるのかがわかる説明を補足として書きましょう。
例えば、読書が趣味の場合は「毎週1冊以上は読んでいます」と書けば、勉強意欲の高さをアピールできるかもしれません。
また、旅行が趣味の場合は「現地の料理や風景を楽しむのが好きです」と説明を加えれば、好奇心が旺盛で行動力があることのアピールにつながりそうですね。
履歴書の趣味・特技欄に書ける内容・書かない方がよい内容
最後に、就活用の履歴書における趣味・特技欄に書ける内容と、書かない方がよい内容の一例をピックアップしました。
趣味・特技に書ける内容
趣味や特技として書ける代表的な内容を一覧にしてまとめました。記入する際は、面接の場できちんと説明できるように、知識やエピソードがあるものを選びましょう。
アウトドア系
アクティブな活動や運動が好きな方の場合、以下のような内容が当てはまるかもしれません。
- サイクリング
- ランニング
- キャンプ
- ドライブ
- ダンス
- ヨガ
- 水泳
- 旅行
これ以外にも、スポーツをしないけれど観るのが好きという場合は、スポーツ観戦と書いてもよいでしょう。
アウトドア系の趣味に対し、採用側は活発で元気、行動力があるといったイメージを抱くことが多いようです。
身体を動かしてリフレッシュできる内容が多いので、体力や気持ちの切り替えが上手といった面を評価してもらえるかもしれませんね。
インドア系
屋内で行う活動が好きな方の場合、以下のような内容が当てはまるかもしれません。
- イラストや絵画
- ガーデニング
- 映画鑑賞
- 音楽鑑賞
- 楽器演奏
- 語学勉強
- 読書
- 料理
インドアな趣味に対し、採用側は落ち着いている、知的探求心があるといった印象を抱くようです。
イラストや読書などじっくりと時間をかけて取り組む内容が多いため、熱中して物事に向き合う姿勢などを評価してもらえるかもしれませんね。
趣味・特技に書かない方がよい内容
一方で、履歴書に書くと採用側に不安を抱かせてしまう内容もあります。
ギャンブル系
競馬やパチンコなどのギャンブルについて書くのは控えましょう。
これらの趣味はお金が関わってくるため、採用側に金銭トラブルを連想させてしまう恐れがあります。
また、計画性のなさや衝動性などのイメージがあるため、性格面に疑問を持たれてしまう可能性も高いでしょう。ギャンブル以外の趣味があれば、それについて書くとよいですね。
飲酒系
お酒に関わる内容を書くのも避けた方がよいでしょう。
飲み会や飲酒が好きといった内容は、お酒絡みのトラブルや依存性などをイメージさせてしまう恐れがあります。
また、飲酒の回数や量について記入すると健康面を心配されることもあるので、どうしても書きたい場合はお酒に関する知識を深めていることなどを説明するとよいかもしれませんね。
政治・宗教系
政治や宗教に関する内容も記入しないようにしましょう。
これらの事柄は、人によって考え方がさまざまなので採用側の受け取り方も異なります。
また、面接の場で政治や宗教について尋ねることはタブーなので、アイスブレイクの話題として扱いづらくなってしまいます。 その他の趣味や特技について書くようにしましょう。
趣味欄の書き方を押さえて、自身の人柄が伝わる履歴書を作成しよう
今回は、保育士の履歴書における趣味・特技欄に書くことがない場合の対処法について紹介しました。
履歴書にある趣味や特技を記入する欄は、採用側が自分たちの園の雰囲気に合いそうかどうかなどを判断するためにあります。書き方を工夫すれば自己PRにつながることもあるので、空欄にせずしっかり記入することが大切です。
書ける内容が思いつかない場合は、これまでの経験を振り返ったり他者に聞いたりして、好きなことや熱中できることを見つけてみましょう。
就活において、履歴書は自分を知ってもらう大切な書類です。趣味や特技欄の書き方やポイントを押さえて、採用側に自身の人柄や長所をアピールしてみてくださいね。
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