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【1歳児】4月の月案・週案例文集。ねらいや子どもの姿など、個人案作成にも活用

1歳児クラスの4月の月案や週案を作成する際に役立つ例文をお届けします。新入園児もいるなか、新しい環境に少しずつ慣れてもらうためには何ができるのでしょうか。今回は、養護・教育のねらいのほか、健康・言葉・人間関係など5領域別の活動や配慮、反省の書き方をまとめました。新人の保育士さんも個人案の作成時に参考にしてくださいね。

yamasan / stock.adobe.com

【4月】月案・週案に使える1歳児クラスの保育のポイント

新年度が始まり、保護者と離れることに不安を感じたり、新しい保育者や園の雰囲気に戸惑ったりする姿が見られるでしょう。

この時期は、焦らずじっくりと関わり、子どもが落ち着いて過ごせる環境を整えることが大切です。

4月の保育では以下のポイントを意識してみましょう。

  • 新しい環境や保育者に慣れ、安心できるように配慮する
  • 一人ひとりの気持ちに寄り添いながら、生活リズムが整うようにする
  • 保育者との触れ合いを通して、「ここは安心できる場所」と感じられる関係を築く
  • 身体測定では、保育者が優しく声をかけながら、安心して測定を受けられるようにする
  • 避難訓練では、保育者と一緒に落ち着いて移動することを経験できるようにサポートしていく

新しい環境に緊張し、泣いてしまう子もいるかもしれませんが、抱っこや優しい声かけを重ねることで、少しずつ安心して過ごせるようになりそうです。

子ども一人ひとりのペースを大切にしながら、穏やかに過ごせる環境を整えていきましょう。

ここからは、4月の月案や週案の例文を紹介します。

【4月】今月のねらい:1歳児の月案の例文

保育士とこどもPaylessimages / stock.adobe.com

4月の月案のねらいの例文を紹介します。

養護のねらい

  • 保育者のそばで安心し、新しい環境に少しずつ慣れていく
  • 食事や午睡のリズムが整い、落ち着いて過ごせるようになる
  • 保育者に手伝ってもらいながら、着替えや手洗いを経験する
  • 外遊びで春の季節を感じながら、気持ちよく身体を動かす
  • 身体測定では保育者に抱っこされると安心し、落ち着いて測定を受ける

教育のねらい

  • 保育者の表情や声に安心し、少しずつ関わる楽しさを感じる
  • 春の草花に触れ、自然の変化に気づく
  • 保育者の呼びかけに反応し、身ぶりや声で気持ちを伝えようとする
  • 保育者とわらべうたや手遊びを楽しみ、音やリズムに親しむ
  • 避難訓練では、保育者と一緒に移動し、安全な場所に移動する大切さを知る

4月は、新しい環境や生活の流れに慣れる大切な時期。

保育者との関わりを通して安心感を抱き、少しずつ園での生活を楽しめるようになるでしょう。

4月の月案のテンプレートはこちらを参考にしてください。

月案のテンプレートを
ダウンロード

【4月】各週のねらい:1歳児の週案の例文

続いて、週案のねらいの例文をまとめました。

1週目

  • 少しずつ新しい環境に慣れ、保育者との触れ合いを通して安心して過ごせるようにする
    登園時にスキンシップや優しい声かけを意識し、安心できる関わりをしていきましょう。
  • 保育者と一緒に園内を歩き、保育室やホールの場所を知り、環境に親しむ
    「探検ごっこ」などを保育に取り入れて、楽しく園内のことを知ってもらいましょう。

2週目

  • 園生活リズムを整え、安心して過ごせる時間を増やす
    食事や午睡の流れに少しずつ慣れて、自分の気持ちを保育者に伝えられるように援助していきましょう。
  • 身体測定の雰囲気に落ち着いて参加する
    時間にゆとりを持って身体測定を行い、子どもたちがいつもの雰囲気との違いに驚かないように声をかけていきましょう。

3週目

  • 保育者との関わりを深め、安心して遊びに向かう
    お気に入りの遊びを楽しみながら、保育者と一緒に遊ぶ時間を大切にし、スキンシップを図りましょう。
  • 春の製作活動を通して、指先を使った遊びを楽しむ
    ちぎる・貼るなどのシンプルな動作を取り入れ、無理なく製作に親しめるようにしましょう。

4週目

  • 避難訓練を通して、保育者と一緒に安全な行動を経験する
    非常ベルの音に驚く子には「びっくりしたよね。大丈夫だよ」などと声をかけ、抱っこしたり手をつないだりしながら、落ち着いて避難できるようにしましょう。
  • こいのぼり製作を通して行事の雰囲気を楽しむ
    こいのぼりをテーマにスタンプやシール貼りなどを楽しみ、行事に興味を持ってもらえるような活動にしましょう。

まずは、新しい環境に少しずつ慣れることが、4月の養護のねらいといえるでしょう。教育のねらいを意識し、春の自然に触れていけるとよいですね。

4月の週案のテンプレートはこちらを参考にしてください。

週案のテンプレートを
ダウンロード

【4月】前月の子どもの様子:1歳児の月案の文例

4月の月案では、進級前の3月末の姿や4月初旬の姿をもとに子どもの様子を書いていきましょう。

  • 友だちの存在を気にし始め、おもちゃを渡したり、遊ぶ姿をじっと見たりしていた
  • オムツが濡れると泣いて教えてくれた
  • 食具を自分で持って食べ物を口に運ぼうとしていた
  • マットや体操など、身体をのびのびと動かして遊ぶのを楽しんでいた
  • 進級後のクラスで遊ぶ時間を設けると、新しいおもちゃで遊んで楽しんでいた

1歳児に進級する4月には、保育室のさまざまなものへ興味が育まれたり、保育士さんだけでなく友だちの存在に気づいたりする頃かもしれません。

進級にあたっての変化や情緒面の様子を詳しく書けるとよいですね。

【4月】活動内容・予想される子どもの姿:1歳児の月案・週案の例文

こども

1歳児に経験してほしい具体的な活動や、予想される姿の例文をまとめました。

養護

生命

  • 新しい環境に戸惑い泣く姿が見られるが、保育者の抱っこや優しい声かけで落ち着き、安心して過ごせるようになる
  • 手洗いでは、石けんの泡をじっと見つめたり、手をこすり合わせたりする
  • 着替えや靴の脱ぎ履きに興味を持ち、保育者に手伝ってもらいながら「自分でやりたい」という気持ちが芽生える
  • 身体測定では、保育者の声かけで安心し、順番を待ったり背の高さを測る様子をじっと見たりする
  • 疲れたときや眠いときは、保育者に寄り添い、安心して休息をとる

情緒

  • 初めての環境に戸惑い、不安で泣くことがあるが、保育者に抱っこされると落ち着き、安心して過ごせるようになる
  • お気に入りのおもちゃや遊びを繰り返すことで、少しずつ環境に慣れる
  • 保育者にそっと近づき、腕をつかむ、ぎゅっと抱きつくなど安心できる人を求める
  • 好きな絵本のページをめくることを楽しみ、保育者の声に耳を傾ける
  • 新しい遊びには慎重だが、保育者がそばにいると安心し、手を伸ばして遊び始める

教育

健康

  • 保育者と一緒に帽子をかぶり、靴を履くと、外遊びへの期待が高まる
  • うがい遊びをするなかで、水を口に含み、不思議そうな表情を見せる
  • 園庭では保育者のそばで様子をうかがい、少しずつ砂に触れる、草花を手に取るなど環境に興味を示す
  • 食後に口を拭いてもらうとタオルを手に取り、自分でも口を拭こうとする
  • 身体測定では、見慣れない道具や雰囲気に驚いて泣くことがあるが、保育者に抱っこされると落ち着く
  • しゃぼん玉を目で追い、飛んでいく様子を楽しむ

人間関係

  • 遊具を使いたいときに、保育者の手を引っ張ったり指を差したりして気持ちを伝えようとする
  • 保育者に大きな布をふわっと持ち上げられるなかで「隠れる」「顔を出す」などの遊びを楽しむ
  • 箱の中に手を入れておもちゃを取り出し、「何が出るかな?」と保育者と一緒に遊ぶ
  • 友だちが持っているおもちゃに興味を示し、そっと近づいてじっと見つめる
  • 保育者と一緒に友だちの名前を呼ぶ練習をし、指差しや喃語でまねをするなどの姿が見られる

環境

  • 散歩や園庭で春の草花や虫を見つけ、声を出す、指を差すなどして保育者に伝えようとする
  • 「ちょうちょいたね」「てんとう虫どこかな?」などと保育者が声をかけ、一緒に探すことを楽しむ
  • おもちゃの片付けをする際、保育者が「おうちに帰ろうね」と声をかけると、片付けの動作を真似しようとする
  • 避難訓練では保育者に手をつないでもらい、「先生と一緒にいこうね」と声をかけられると、安心して移動する
  • 靴やリュックの置き場所を教えてもらうと、保育者の動きを見ながら同じように置こうとする

言葉

  • 「おはよう」「さよなら」などの簡単な挨拶を、保育者の真似をしながら口に出そうとする
  • 好きな食べ物や遊びを見つけ、指を指しながら声を出し、気持ちを伝えようとする
  • 遊んでいるなかで声を出し、保育者にもう一回やってほしいことを伝えようとする
  • 春の生き物を見つけると、「あっ!」と声を出しながら指を指して知らせる
  • 避難訓練の前に、ベルの音を聞いたら保育者の話を聞く練習をする

子どもたちとの関係を深め、楽しく園生活を送れるような活動を考えて、月案や週案に記入しましょう。

【4月】環境構成と保育者の援助配慮:1歳児の月案・週案の例文

4月のねらいや活動内容をもとに、月案や週案に記入する環境構成や援助、配慮の例文をまとめました。

養護

生命

  • 保育者と一緒に手を洗い、「お水、つめたいね」「ゴシゴシしようね」と声をかけながら、手をこすり合わせる動きを楽しめるようにする
  • 水分補給の際は、保育者が飲み物を持ち「ゴクゴクしようね」と優しく声をかけながら、安心して飲めるようにする
  • 衣類の着脱では、保育者が袖口を広げたり、ズボンのウエスト部分を支えたりしながら、「おてて、入るかな?」「足をトントンしようね」と声をかけ、自分から腕や足を通す動作を促す
  • 身体測定では、保育者が抱っこしながら「ピッとするよ」「先生といっしょに測ろうね」と声をかけ、安心して測定を受けられるようにする
  • 避難訓練では、非常ベルの音を聞いたあと、保育者に抱っこされたり手をつないだりしながら、安全な場所へ移動する経験ができるようにする

情緒

  • 新しい環境に慣れるまで、お気に入りのおもちゃや布製の絵本を手に取れるようにし、安心して過ごせるようにする
  • 興味がありそうな遊びに対して「やってみようか?」と促し、「楽しいね」「面白いね」と笑顔で伝えながら一緒に楽しむ
  • 不安そうな子にはそばで寄り添い、保育者の膝に座ったり、手をつないだりしながら安心できる時間をつくる
  • 絵本を読んでもらうことで気持ちが落ち着き、保育者と一緒にゆったりとした時間を過ごせるようにする
  • 友だちとの関わりがまだ難しい場面では、「〇〇くんも一緒にどう?」と声をかけながら、遊びの中で自然に関われるようにする

教育

健康

  • 保育者が帽子や靴を見せながら、「帽子かぶろうね」などと声をかけ、一緒に外遊びの準備をする
  • オムツ替えの際は子どもの様子を見ながら優しく声をかけ、安心して受け入れられるようにする
  • 身体測定では、保育者がそばで見守りながら、「先生といっしょに立とうね」と伝え、落ち着いて測定できるようにする
  • 避難訓練の前に非常ベルの音を聞く機会をつくり、音に慣れながら保育者のそばに行く安心感をもてるようにする
  • おもちゃを手に取りやすいように並べ、保育者が興味を引き出せるように声をかけながら、一緒に遊びを楽しむ

人間関係

  • 朝の会で保育者が名前を呼び、「〇〇くん、おはよう!」と笑顔で声をかけ、保育者とのやりとりを楽しめるようにする
  • 追いかけっこなどの遊びで保育者が楽しそうに声をかけ、子どもも一緒に動きを真似できるようにする
  • おもちゃの貸し借りが難しい場面では、保育者がそばで見守りながら「〇〇くんも使いたかったね」と代弁し、少しずつ順番を意識できるようにする
  • 友だちと関わるのが難しい場合は、「いっしょに遊ぼう」と保育者が誘い、一緒に遊ぶ経験を増やしていく
  • 少人数で遊ぶ機会をつくり、保育者が間に入りながら「転がしてみようか」とボール遊びをするなど、自然に友だちと関われる場面を増やす

環境

  • ロッカーやおもちゃの収納場所に子どもがわかりやすいイラストやシールを貼り、保育者が「ここに入れるよ」と声をかけながら片付けができるようにする
  • 園庭や保育室の安全点検を行い、子どもが安心して遊べるように危険なものがないか確認する
  • 帰り支度の際は、かばんや靴の置き場を決め、保育者が一緒に片付けながら「ここに置こうね」と伝え、習慣づけられるようにする
  • 遊ぶスペースを広く確保し、おままごとや積み木などの遊びの種類ごとにコーナーを分け、落ち着いて遊べる環境を整える
  • 子どもが安心できるように、お気に入りの毛布やぬいぐるみを使える場所を確保し、気持ちを落ち着けられる環境をつくる

言葉

  • 好きな遊びや食べ物を聞き、「ぶどう、おいしいね」などと保育者が言葉を添えながら、簡単なやりとりを楽しめるようにする
  • 遊びの中で「どうぞ」「ありがとう」の言葉を保育者が繰り返し伝え、おもちゃの貸し借りややりとりの場面で自然に覚えられるようにする
  • 絵本の読み聞かせのあと、指を差しながら「わんわんいたね」「ぞうさん大きいね」などと声をかけ、子どもが言葉に興味をもてるようにする
  • 身近な動物や食べ物の名前が出てくる歌を取り入れ、「ニャーニャーって鳴いてるね」などと一緒に声に出しながら、言葉を楽しめるようにする
  • 子どもの発する言葉を繰り返しながら気持ちを汲み取り、やりとりを増やせるようにする

表現

  • 春の絵本や紙芝居を読み聞かせ、チューリップやちょうちょが登場する場面で「赤いお花きれいだね」「ちょうちょ飛んでるね」などと声をかけ、興味をもてるようにする
  • ごっこ遊びでは、保育者が「もしもし」と電話をするふりをしたり、動物になりきったりしながら、子どもが真似をして楽しめるようにする
  • タンバリンや鈴を使い、子どもが自由に音を鳴らせるようにし、「トントン」「シャラシャラ」と保育者が声をかけながら、リズム遊びを楽しめるようにする
  • 製作活動では、紙やシール、クレヨンを用意し、指でスタンプを押したり、好きな色でぐるぐると描いたりしながら、自由に表現できるようにする
  • こいのぼりの形に切った紙を用意し、子どもが好きな色で模様をつけたり、保育者と一緒にシールを貼ったりしながら、季節の製作を楽しめるようにする

子どもたちの様子をイメージして、必要な援助を考え、具体的に書けるとよいですね。

【4月】職員との連携:1歳児の月案・週案の例文

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ここでは、4月の月案で使える職員との連携についての例文をまとめました。

  • 子どもたちの体調や生活リズムの変化を職員間でこまめに共有し、午前睡が必要な子や食事の進み具合なども確認しながら、一人ひとりのペースを大切にする
  • 午睡の際は、寝つくまでに時間がかかる子には背中をさすったり、安心できるように隣で見守ったりしながら、ゆったりと休める環境を整える
  • 身体測定では、保育者が一人ずつ声をかけながら進め、緊張する子には抱っこで待つ時間をつくるなど、安心して測定できるように職員間でサポートする
  • 新しい環境に戸惑う子どもが安心して過ごせるよう、お気に入りのおもちゃや保育者とのスキンシップの時間を大切にしながら、職員間で関わり方を共有する
  • 食事の際には、スプーンを使いたがる子や手づかみで食べたい子など、それぞれの食べ方を職員間で共有し、無理なく食事が進められるようにする

職員間での情報共有を大切にしながら、子どもたちが心地よく過ごせる環境を整えていきましょう。

【4月】家庭との連携:1歳児の月案・週案の例文

ここでは、4月の月案で使える家庭との連携についての例文をまとめました。

  • 新しい環境に少しずつ慣れていけるよう、園での過ごし方や好きな遊びの様子を具体的に伝え、家庭でも安心できるようにする
  • 身体測定や避難訓練の実施日を事前に知らせ、当日の流れや子どもの反応を伝えながら、家庭でも話題にできるようにする
  • 着替えの回数が多くなることを伝え、動きやすく着脱しやすい服装を準備してもらえるように協力をお願いする
  • 食事の際に手づかみで食べることが増えるため、園での食べ方の様子や使用するスプーンの種類などを共有し、家庭でも無理なく移行できるようにする
  • 午睡の時間や寝つく様子について伝え、家庭の睡眠リズムを考慮して、安心して休めるようにする
  • 朝や降園時に家庭での様子を聞きながら、生活リズムや体調の変化を把握し、一人ひとりの成長に寄り添った関わりができるようにする

家庭と協力しながら、お子さんが安心して毎日を過ごせるように、こまめに情報を共有していきましょう。

【4月】食育:1歳児の月案・週案の例文

ここでは、4月の月案で使える食育についての例文をまとめました。

  • 食事の時間に、子どもが食べているものを指で差しながら「これはごはんだね」「おいしいね」と言葉を添え、食材に親しめるようにする
  • 「スプーンを持ってみようね」と声をかけ、手づかみ食べと並行しながら道具を使うことを少しずつ経験できるようにする
  • 果物や野菜を使った食べ物の絵本を読んだあとに、実際の食材を見せたり触れたりする機会をつくり、興味を引き出す
  • 食事中に「おかわりする?」などと声をかけ、子どもが食べたい気持ちを伝えられるようにする
  • 家庭とも食事の様子を共有し、園と家庭で子どもの食への興味を深められるように連携していく

給食の時間は食べる意欲や食材への興味を育む大切な時間です。

食材の名前を伝えたり、食べることをよろこぶ声かけをしたりしながら、 「食べるって楽しい!」 という気持ちを引き出していきましょう。

【4月】反省・自己評価:1歳児の月案・週案の例文

4月の1歳児クラスの月案に記入する、反省や自己評価の例文を紹介します。

養護

  • 新しい環境に不安を感じる子が多く、保育者の姿が見えなくなると泣いてしまう場面もあったため、「ここにいるよ」と声をかけたり、スキンシップをとったりしながら安心して過ごせるようにした
  • 外遊びのあとに手を洗う習慣が少しずつ身についてきたが、まだ保育者の声かけが必要な子が多いため、「ゴシゴシ♪」「おててピカピカにしようね」など、楽しく取り組めるような声かけを続けていきたい
  • 外遊びでは、風や草花に興味を示し、指を差したり言葉で伝えようとしたりする姿が増えたので、これからも遊びの工夫していきたい
  • 身体測定では、緊張して動けなくなる子や順番を待つのが難しい子がいたので、安心感を抱けるように声をかけたり、時間配分を工夫したりしていきたい
  • 午睡では、なかなか寝つけず泣いてしまう子もいたが、背中をトントンしたり、静かな環境をつくったりすることで少しずつ落ち着いて休めるようになったため、引き続き丁寧に関わっていきたい

教育

  • 保育者と一緒に「おはよう」「ばいばい」と言葉を交わすことで、簡単なあいさつを楽しむ姿が増えてきたので、これからも保育者が繰り返し声をかけ、自然と身につけられるようにしていきたい
  • 散歩中にちょうちょや花を見つけ、「あ!」と指を差して伝えようとする姿があった。今後も子どもたちが自然に興味をもてるように、一緒に発見を楽しみながら言葉を添えていきたい
  • 遊んでいる最中に、おもちゃを取られると泣いてしまう姿が見られた。保育者がそばで「今、使ってたね」「あそびたかったね」と気持ちを代弁しながら、安心して遊べるように関わっていきたい
  • 避難訓練では、保育者と手をつないで歩くことで落ち着いて移動できた子もいたが、突然のベルの音に驚いて泣いてしまう姿も見られたので、今後は、日常のなかでベルの音を聞く機会をつくるなどして、安心して訓練に参加できるようにしていきたい
  • こいのぼり製作では、シール貼りやスタンプを楽しむ姿が見られたので、5月には、フィンガーペイントやタンポ遊びなど、感触を楽しめる製作を取り入れていきたい

これからの保育に活かせるよう、子どもたちの様子や成長に目を向けながら、記載してみましょう。

【4月】月案・週案に活用できる1歳児の活動アイデア

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最後に、4月の1歳児クラスに取り入れられる活動アイデアをまとめました。

春の自然に触れて楽しむ遊び

あたたかい春の気候のなかで、五感を使って自然を楽しめる遊びを取り入れましょう。

園庭や散歩中に吹く風を感じながら、「気持ちいいね」「ポカポカしてるね」と声をかけると、子どもたちも春の心地よさを感じやすくなりそうです。

足元に咲いている花や落ち葉を見つけたら、子どもが手に取れるようにそっと見守りながら、「ふわふわしてるね」「カサカサの葉っぱだね」と気づきを広げていきましょう。

保育室でも春の雰囲気を楽しめるように、花の色を使ったスタンプ遊びをしたり、見つけた草花を飾るコーナーをつくったりするのもよさそうですね。

園の環境に親しむ活動

園内を歩きながら、遊ぶ場所や過ごす場所を一緒に確認し、「ここはお部屋だね」「お外にも遊ぶところがあるよ」と伝えながら、子どもが安心できる場所を見つけられるようにします。

手洗い場では、「ここでお水が出るよ」「手を洗うと気持ちいいね」と伝え、楽しみながら習慣を身につけられるように声をかけられるとよいですね。

また、身体測定の前には、「先生とピッとするよ」「いっしょにやってみようね」と伝えながら、安心して参加できるように準備をしていきましょう。

保育者と一緒に安心して歩く経験

新しい環境や行事に戸惑うことのないように、保育者と一緒に歩くことを安心して経験できる機会を増やしていきましょう。

普段の散歩では、保育者のそばで安心して歩けるように、「先生といっしょに歩こうね」「手をつなごうね」と声をかけるなどの工夫ができるとよいですね。

保育者と手をつないで歩くことが楽しいと感じられるようにしながら、安心して移動できる環境を整えることで、避難訓練の際も落ち着いて移動しやすくなりそうです。

4月の1歳児クラスの月案・週案を作成し、保育に役立てよう

新年度が始まり、新しい環境のなかで少しずつ園生活に慣れていけるように、計画を立てていきましょう。

保育者のそばで安心して過ごせるように、落ち着いて遊べる時間を増やしたり、一緒に楽しむ関わりを大切にしたりしながら、ゆったりとした雰囲気のなかで過ごすことができるとよいですね。

また、食事や午睡などの生活リズムが園の流れに慣れるまで時間がかかることもあるため、子ども一人ひとりのペースを大切にしながら関わっていくことが大切です。

月案や週案を作成するときは、「どのような遊びが安心して楽しめるか」「どんな声かけが気持ちの安定につながるか」などを意識するとよさそうです。

新人の保育士さんも子どもたちの気持ちに寄り添いながら、温かく見守る保育を心がけていきたいですね。

今後の月案・週案・個人案の作成に役立つ、3月・5月の例文はこちらからご覧いただけます。

また、「子どもとじっくり関われる環境で働きたい」「自分に合う園を探したい」と考えている方は、保育士バンク!へご相談ください。情報収集だけでもOK!お気軽にお問い合わせくださいね。

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