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【保育学生さん向け】新卒の保育士求人の探し方。求人票の見方やポイントもあわせて解説

自分にマッチした保育士求人を見つけたいけれど、探し方が分からない保育学生さんもいるのではないでしょうか。雰囲気や保育観が合わない就職先を選ぶと、後で働きづらさを感じてしまうかもしれません。今回は、新卒の保育士求人の探し方を紹介します。あわせて、施設形態の種類など求人票の見方も具体的にまとめました。

求人を選ぶ学生たち

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新卒保育士の求人探しを始める前に「軸」を決めよう

就活でエントリーする園を見つけるための求人探し。

自分に合った求人を効率よく探すためには、軸を決めることが大切です。


どのように働きたいのか、どのような保育を行いたいかなど求める条件を明確にしておくことで、自分とマッチする保育園を見つけやすくなります。

まずは、軸の決め方についてくわしくまとめました。



1.希望条件を書き出す


求人探しで必要な軸を考えるときは、最初に自身の希望条件を書き出すようにしましょう。


休日や通勤時間、給与などのこまかなポイントを考えられるとよさそうです。


その際は、自身の生活リズムを踏まえて何時から何時まで働けるか、月収はいくら以上がよいかなどを、具体的に考慮できるとよいかもしれません。



2.条件を検討する


続いて、(1)で考えたものを最低限求める条件と妥協できる条件にグループ分けしてみましょう。

求人を探すときには最低限求める条件から絞り込んでいけば、自分に合った職場が見つかりやすくなるかもしれません。


ただし、条件が多すぎると求人が見つからないという事態に陥る可能性があるため、必要なもののみに絞ることがポイントです。



新卒の保育士求人の探し方

ここからは、保育士求人の探し方を具体的にまとめました。



学校の紹介


保育士求人の探し方として、学校に紹介してもらうことが挙げられます。

大学や専門学校とつながりのある園を紹介してもらえば、学校職員の方に話を聞いてみることで手軽に保育方針や雰囲気などの情報が分かるでしょう。


関係が深い園であれば、体験保育に参加できたり、面接の日程を学校が調整してくれたりなどの融通が効きやすいというメリットもあるようです。

しかし、就職先の選択肢が少なくなる、自分の保育観に合わない可能性もあるといったデメリットもあるかもしれません。


学校によって求人数が違うので、気になる保育学生さんは担当教員などに相談し、園の情報をよく確認してみるとよさそうですね。



求人サイト


保育園の求人が載っているサイトを利用してみるのもよいでしょう。

保育学生さんが使えるサイトは、さまざまな職種の求人が載っているもの、保育士求人のみが載っているものに分かれるようです。


基本的に求人数が多いため多くの園を調べたかったり、広く浅く情報を知りたかったりする保育学生さんにぴったりかもしれません。

しかし、調べられるのはインターネット上の情報のみなので、くわしく知りたいときは自分で連絡して見学をお願いする必要があるでしょう。


多数の園から自分に合ったところを探したい、自身のペースで就活を進めたいという方に向いているかもしれませんね。



就活支援サービス


求人の探し方として、保育士就活支援サービスの利用も挙げられそうです。

アドバイザーが保育学生さんの情報を聞き、保育学生さんの人柄や要望に合った保育園を紹介したり、就活の相談に乗ったりしてくれるようです。


待遇や希望の交渉、面接日程の調整などもアドバイザーが行ってくれるため、忙しい方にぴったりでしょう。



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保育士求人票の見方:働き方に関する項目

求人票を見る女性

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続いて、保育士求人票における働き方に関する項目の見方について解説します。



募集職種や雇用形態


まずは募集職種を確認し、保育士と書かれているかを確認しましょう。

園によっては栄養士や調理師を募集している場合もあるので、しっかり確かめることが大切です。


また、就活に特化した求人サイトや支援サービスでない場合、正社員以外にも契約社員やアルバイト・パートの求人が混ざっていることも多いでしょう。

それぞれの雇用形態の違いは以下の通りです。

  • 正社員:期間の定めがない労働契約を結び、フルタイムで働く
  • 契約社員:期間に定めのある労働契約を結び、フルタイムで働く
  • アルバイト・パート:正社員と比べて労働時間が短く、給与は時給制であることが多い
  • 派遣社員:派遣会社と労働契約を結び、派遣先の施設で働く

それぞれの雇用形態の違いを考慮して、自分に合った求人を選びましょう。



応募資格


一般的に保育施設で働くには保育士資格のみでよいと思われがちですが、認定こども園のように幼稚園教諭免許が必要な場合もあるようです。

そのため、応募資格を確認し、自分が取得予定の資格で働ける園であるかを確かめておきましょう。


また、園によっては新卒採用を行っていないところもあるようです。就活に特化したサイトを使っていないときは「新卒も歓迎」などの文言があるかも見ておくとよさそうです。



勤務時間


勤務時間は園によって異なるので、しっかり確認しておくとよいかもしれません。

基本的に保育士はシフト制のため、求人票にはいくつかのシフト例が記載されていることが多いようです。


また、「7:00~19:00の間でシフト制」のように開園時間と閉園時間のみが書かれている場合もあるかもしれません。

その場合は「7:00~16:00」「10:00~19:00」のように、記載された時間の中で8時間勤務となるようです。



給与


ここでは、給与欄について月給・賞与・みなし残業代に分けて紹介します。


月給

給与欄には主に月給が書かれているケースが多いようです。


月給は基本給と各種手当を足した金額で、そこから社会保険料や住民税などが引かれることになります。

そのため、手取りは記載された金額より下がることになるでしょう。


賞与

求人票に書かれている賞与(ボーナス)の金額もチェックしておくとよさそうです。


賞与は○カ月分と記載されていることが多いですが、これは月給ではなく「基本給の○カ月分」のため注意するようにしましょう。

また、賞与の支払いに「1年目は○カ月分」など条件が設けられていることもあるので、よく確認しておくことが大切です。


みなし残業代

みなし残業代とは、見込まれる残業時間をもとに残業代を計算し、給与といっしょに支払う制度のことを指します。


求人票には「給与に月○時間のみなし残業代を含む」などと書かれていることが多いでしょう。

その場合、あらかじめ残業代が支払われている時間分については、残業をしても追加で支給されるわけではないため、注意したほうがよいかもしれませんね。



勤務地


園の運営者が株式会社や社会福祉法人などの場合は、同一の法人内でいくつかの園を運営していることが多いでしょう。


そのため、どこの保育施設で働くのか、転勤があるのかなどをチェックしたりするとよさそうです。

また、通勤時間や公共交通機関の運行スケジュールも調べ、無理なく通えるかを確認できるとよいでしょう。



福利厚生


正社員採用の場合は社会保険の雇用保険・労災保険はあるものの、園によっては厚生年金・健康保険を完備していないところもあるかもしれません。


厚生年金・健康保険に加入できない場合、病気やケガで働けなくなったときに傷病手当金制度などが使えなくなってしまいます。

そのため、「社会保険完備」と書かれているかを確認したほうがよいでしょう。


また、出産などでライフステージが変わっても長く働き続けたい方は、産休・育休の取得実績があるかもチェックしたほうがよさそうですね。



保育方針


園の求人によっては、どのような保育を目指しているのかといった保育理念が書かれている場合もあるかもしれません。

保育の雰囲気がわかるような写真が掲載されていたり、園の保育士さんのコメントが記載されていたりするケースもあるようです。


自分の保育観と合っているのかを確認することで、入職後のミスマッチを防ぐことができるでしょう。



施設形態


保育士求人を選ぶうえで、認定こども園や小規模保育園などの施設形態を確認することも大切です。

対象年齢や子どもの人数が変わったり、勤務時間などの働き方にかかわったりするため、それぞれの施設形態について理解したうえで選びましょう。


以下に、保育士が働ける主な施設の特徴を紹介します。


出典:さまざまな雇用形態/厚生労働省



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保育士求人票の見方:施設形態に関する項目

付箋を貼る女性

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保育士求人票における、施設形態に関する項目の見方についてまとめました。



保育所


保育所とは、保育が必要な乳児や幼児を保護者のもとから通わせる施設です。

国や自治体が定めた基準をすべて満たすことで認可を受けることができ、0~5歳の子どもを預かります。


また、保育所は公立と私立に分かれており、それぞれで運営者が異なるようです。

公立保育園は自治体が運営しており、働くには公務員試験に合格する必要があります。


一方、私立保育園は社会福祉法人や株式会社などが運営しており、それぞれの園で特色が現れることが多いかもしれません。



認定こども園


認定こども園とは国が定める基準に従い、各都道府県などから認定を受けている保育施設です。

0~5歳の子どもを預かり、保育所と幼稚園の両方の機能を持っています。


幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型に分類され、以下の特徴があるようです。

  • 幼保連携型:保育所と幼稚園の両方の機能をあわせ持つタイプ
  • 幼稚園型:認可幼稚園が保育所的な機能を備えたタイプ
  • 保育所型:認可保育所が幼稚園的な機能を備えたタイプ
  • 地方裁量型:保育所と幼稚園いずれの認可もない施設が認定こども園として機能するタイプ

それぞれのタイプの特徴を理解し、保育方針などを確認したうえで自身に合った園を選べるとよいでしょう。



小規模保育園


小規模保育園とは、地域型保育事業の一つです。


0~2歳の子どもを預かり、定員は保育所や認定こども園より少なく6人~19人と定められています。

また、施設の規模や職員数などにより、A型・B型・C型に分かれるようです。



事業所内保育園


事業所内保育園とは地域型保育事業の一つで、事業所の中に設置された保育施設のことを指します。


0~2歳の子どもを対象に預かり、定員が20名以上の場合は保育所と同様の基準、19名以下の場合は小規模保育園A型・B型と同様の基準で運営されるようです。

また、事業所内保育園には院内保育園や企業内保育園などの形態が含まれます。



幼稚園


幼稚園とは、教育基本法に定められている学校です。


3~5歳の子どもが対象となる教育を提供する施設で、遊びを主体とした教育を行います。

また、保育園とは異なり、働くには幼稚園教諭資格が必要になるので注意しましょう。



認可外保育園


認可外保育園とは、児童福祉法における認可を受けていない施設です。


東京都の認証保育所のように、地方公共団体が定めた基準を満たす単独保育事業における施設も含まれます。

ベビーホテルや企業主導型保育園、病児保育室などさまざまな保育施設が該当するようです。


出典:平成21年地域児童福祉事業等調査結果の概況:用語の定義/厚生労働省

出典:認定こども園概要/内閣府

出典:地域型保育事業/内閣府

出典:子ども・子育て支援新制度(H27.4.1施行)のポイント/厚生労働省

出典:平成30年度 認可外保育施設の現況取りまとめ/厚生労働省

出典:見てみよう教育/文部科学省

出典:確認制度について(定員の考え方を中心に)/内閣府

出典:幼児教育の現状/文部科学省

出典:認証保育所について/東京都福祉保健局



保育士求人を探すときのポイント

パソコンを使う女性

metamorworks/shutterstock.com


最後は、保育士求人の探し方のコツを具体的にまとめました。



園見学を行う


保育士求人の探し方のコツとして、園見学を行うことが挙げられるでしょう。


実際の現場を見ることで、求人票からは分からない園の雰囲気などを確認できるかもしれません。

気になる園がある保育学生さんは、学校を通して連絡したり自分で電話をかけたりして園見学を申し込んでみましょう。



園名を検索してウェブサイトを確認する


保育士求人を探すときは、保育園のウェブサイトを見てみるのもよさそうです。


インターネットで気になっている園名などを検索し、ウェブサイトから特色や保育方針などを確認してみましょう。

また、園によってはウェブサイトだけでなく、SNSやブログで情報発信している場合もあるようです。


日常の保育の様子などを見て聞きたい点を洗い出し、面接などで質問してみるのもよいですね。


関連記事:【徹底解説】園見学の流れとポイント。質問や挨拶の例文、服装や持ち物、電話やお礼状マナー/保育士就活バンク!



探し方のポイントを押さえ、自分に合った保育士求人を見つけよう

今回は、新卒保育士の求人の探し方について紹介しました。

求人を探す主な方法として、学校の紹介や求人紹介サービスの利用が挙げられます。


福利厚生や施設形態など求人票の見方を覚え、自分の軸に沿った保育園を選んでみましょう。

また、園見学を行う、園名を検索してウェブサイトを確認するなどのポイントも意識できるとよさそうです。


保育学生さんは探し方のポイントを押さえ、自分にマッチした保育士求人を見つけられるとよいですね。


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関連記事:保育士の求人の選び方。新卒として就職するうえで重要になるポイント/保育士就活バンク!

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