遊びの合間や待ち時間など、保育中には隙間時間が意外に多いもの。子どもたちが楽しく過ごせるようなネタを知っていると、スムーズに保育が進められそうですよね。今回は、保育の隙間時間に使える遊びを紹介します。ゲームやなぞなぞ、手遊びなど、準備いらずで簡単にできるアイデアをまとめました。
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■目次
保育の隙間時間、何の遊びをしよう?
保育中に突然に隙間時間ができてしまい、何をしてして過ごそうか迷ってしまった経験はありませんか?
- 突然の雨で戸外遊びができなくなったとき
- 準備が整うまでの待ち時間
- 予定していた活動が中止になった場合
など、保育のちょっとした隙間時間にできる遊びがあると、子どもたちは退屈することなく楽しく過ごすことができますよね。
今回は、隙間時間を楽しく過ごせる準備いらずの遊びネタを紹介します!
新卒保育士さん・保育学生さんでも簡単にできるアレンジ方法もまとめたので、実習や入職後に取り入れてみましょう。
保育の隙間時間に使える遊び:手遊び
まずは、隙間時間に子どもといっしょに楽しめる手遊びを紹介します。
おべんとうバス
数字とおかずの名前をもじった歌詞が楽しい「おべんとうバス」の手遊びは、保育園の子どもたちもよろこんでくれるでしょう。
慣れてきたら、おべんとうのおかずを一つずつ食べていくなど、アレンジルールを加えると遊びの幅がより広がりそう!
例えば、さくらんぼを食べたら、次に歌うときは「さくらんぼさん」の歌詞の箇所は黙って行います。みんなで黙って振り付けをするのが面白く、子どもたちも夢中になってくれそうですね。
パン屋に5つのメロンパン
お店のパンの数が売れていく様子から、数に親しめる手遊びです。
「こどもが1人やってきて」の場面では、実際に子どもの名前を入れて遊んでみましょう。
最後に売り切れになるシーンでは、「○○先生がやってきて、」と歌い、「ざんねーん」と泣き真似をしてみるのも盛り上がりそうですね。
かみなりどんがやってきた
歌詞に合わせて隠す場所がどんどん増えていくかみなりどんの手遊びは、参加型で楽しめるので子どもの注目を一気に集められるかもしれません。
雨の日や梅雨の時期にぴったりな手遊び歌なので、突然の雨などで外に出られなくなったときの室内遊びの導入などにも使えそうですね。
ミッキーマウスマーチ
子どもたちにとって馴染み深いキャラクターが出てくる手遊びを取り入れてみましょう。
何度か遊んでメロディーを覚えたら、他のキャラクターでアレンジしてもよさそうです。
子どもたちに人気のあるアニメや絵本に出てくる登場人物などを取り入れるとよろこんでくれるでしょう。
3歳児や4歳児クラスであれば、子どもといっしょにオリジナルの振り付けを考えてみても楽しいかもしれません。
やきいもグーチーパー
給食を食べる前などにぴったりな、食べ物が登場する手遊び歌です。
最後にじゃんけん勝負をする部分があるので、じゃんけんのルールを理解した4歳児や5歳児クラスなどで遊んでみましょう。
時間に余裕のある場合は、勝ち抜き戦を行って「やきいもじゃんけんチャンピオン」を決めるのも楽しそうですね。
保育の隙間時間に使える遊び:ゲーム
続いて、準備いらずですぐに取り入れられるゲーム遊びを紹介します。
いろはにこんぺいとう
”いろはにこんぺとう”とは、「こんぺいとうは甘い」「甘いは砂糖」と続いていく連想ゲームです。
5歳児頃であれば、クラス全員で連想ゲームを楽しめるかもしれません。
うまくリズムにのって言えなくても、ゆっくり考えてから言えるように促すとよいでしょう。
おちたおちた
「おちたおちた」「なにがおちた?」という掛け合いが面白いゲーム遊びです。
リンゴが落ちてきたら手で受け止める、雷が落ちてきたらおへそを隠すなど、落ちてくるものに合わせて瞬時にジェスチャーをするドキドキ感を楽しめるとよいですね。
言葉集めゲーム
「『あ』から始まるもの」など、お題を決めて言葉を集める簡単ゲームを取り入れてみましょう。
慣れてきたら、「『さ』のつく食べ物」など条件を複雑にしてみてもよいかもしれません。
手を挙げて言ってもらうようにしたり、輪になって順番に言っていったりなど、子どもの様子に合わせて遊んでみてくださいね。
やおやのおみせゲーム
保育士さんが挙げたものに対して、八百屋さんにある野菜なら「あるある」、絶対に売っていないものなら「ないない」と手拍子に合わせて応えていくゲームです。
トマト、にんじん、キャベツと野菜が続いたあとに、「チョコレート」「ロボット」などありえないようなものを挙げることで、子どもたちも盛り上がってくれそうです。
野菜の名前を覚え始めた2歳児や3歳児頃から遊べる簡単なゲームと言えるでしょう。
しりとり
4歳児や5歳児クラスであれば、定番ゲームの一つであるしりとりをしてみてもよいかもしれません。
慣れてきたら、2文字の言葉だけで行う文字数制限しりとりや、身振りをしながら応えるジェスチャーしりとりなどアレンジした遊び方も試してみてくださいね。
指は何本?ゲーム
「3、2、1」とカウントダウンをして一瞬だけ手を出し、指を何本立てていたか当てるゲームです。
子どもの注目を集めたいときなどに使えば、ゲームを楽しみながら保育士さんの話を聞く姿勢が整うかもしれません。
ジェスチャーゲーム
保育士さんの身振りをもとに、なんの真似をしているか子どもに当ててもらうゲームです。
動物やスポーツ、職業など、身近な題材を取り入れれば、子どもたちも正解しやすいでしょう。ゲームを遊びながら思考力や想像力を養うことにもつながりそうですね。
保育の隙間時間に使える遊び:なぞなぞ・クイズ
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最後に、子どもといっしょに楽しめるなぞなぞやクイズ遊びをまとめました。
なぞなぞ
子どもたちの思考力を引き出すなぞなぞ遊びも、隙間時間にはぴったりな遊びです。
<例>
- 耳が長くてぴょんぴょんはねる動物なんだ?→うさぎ
- おでかけしても、すぐにお家に帰りたくなっちゃう生き物なんだ?→カエル
- イスはイスでも、冷たくてあまいイスはなんだ?→アイス
- 逆立ちすると体重がとっても軽くなる動物はなんだ?→いるか
幼児クラスでは、言葉遊びのあるなぞなぞややひっかけクイズなどを交えてみると盛り上がるかもしれません。
子どもの年齢に合わせてなぞなぞの難易度を調整してみてくださいね。
関連動画:バスレクで使える3歳児向けのなぞなぞをやってみよう/保育士バンク!
関連動画:バスレクで使える4歳児向けのなぞなぞをご紹介/保育士バンク!
関連動画:バスレクで使える5歳児向けのなぞなぞをやってみよう/保育士バンク!
ヒントクイズ
3つのヒントから答えを絞っていくヒントクイズを取り入れてみましょう。
わかった人から答えを言いに来てもらう、3つヒントを出したら全員で答えを言ってもらうなど、正解の発表のしかたを事前に決めておくとよいでしょう。
例1
1.雨上がりにだけ見ることができます。
2.お空に現れます。
3.なないろをしています。
答え:虹
例2
1.黄色と黒の模様があります。
2.赤いランプが光っています。
3.「かんかん」と怒って通せんぼをします。
答え:踏切
子どもたちの興味のあるものを題材になぞなぞを出すとよいですね。
3つのヒントを出し終えてしまったら、ジェスチャーをしたり、オノマトペを言ったりとさらにヒントを示してみましょう。
わたしは誰でしょうゲーム
ヒントの内容から、保育士さんがなりきっているものを当てるゲームです。
少しずつヒントを出していくほかにも、子どもたちから質問を受けていく形で進めてもよいですね。
〇×クイズ
〇や×のジェスチャーをしながら応えることができるクイズを遊んでみましょう。
楽しみながら約束ごとの確認ができるため、集まりや行事の待ち時間などに〇×クイズを活用するとよさそうです。
シルエットクイズ
スケッチブックやペープサートを使って、シルエットクイズをしてみるのも面白そうです。
三角や丸などシンプルな形であれば、低年齢の子どもも楽しめるかもしれません。
ほかにも、動物や果物のシルエットを活用してアレンジしてみてもよいですね。
オノマトペクイズ
オノマトペを題材に、なにを表す音かを当てるクイズをやってみましょう。
電車が「がたんごとん」、鈴が「りんりん」、牛が「もーもー」など、特徴のあるオノマトペを使えばいっそう盛り上がりそうですね。
隙間時間の遊びを知って、楽しく保育をしよう!
今回は、保育の隙間時間に楽しめる準備いらずの遊びネタを紹介しました。
活動の合間の待ち時間や、突然の予定変更など、保育中には意外と隙間時間が多いものですが、ちょっとした遊びを取り入れることで子どもたちを惹きつけることができそうです。
手遊びやゲーム、クイズなどのネタを覚えておけば、とっさの場面で子どもたちと楽しめるため、いくつか遊びをストックしておくとよいですね。
コラムの遊びネタを参考に、保育の隙間時間も子どもたちと楽しく過ごしましょう。