スーツのシワやよれが気になり、アイロンをかけたいと考える保育学生さんもいるかもしれません。型崩れのないきれいな見た目に整え、万全の状態で面接に臨めるとよいですね。今回は、スーツのアイロンのかけ方をジャケットやスカート、ズボンなどのアイテム別にまとめました。また、注意点や用意するものについても紹介します。
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■目次
スーツにアイロンをかけてお手入れしよう!
スーツのシワやよれを改善するために活躍するアイロン。
アイロンをかければ見栄えがよくなるだけでなく、嫌な臭いが気にならなくなったり衛生的な状態を保ったりすることにもつながるようです。
特に就活中の保育学生さんはスーツを着る機会が増えるため、型崩れしやすくなることが考えられます。
シワやよれがある状態で面接に臨んでしまった場合、採用担当者に身だしなみが整っていないイメージを抱かせてしまうかもしれません。
保育学生さんはここで紹介するスーツのアイロンのかけ方を覚え、面接で好印象を与えられるようにしましょう。
スーツにアイロンをかけるときに用意するもの
まずは、スーツにアイロンをかけるときに準備するアイテムについて紹介します。
スチームアイロン
スチームアイロンとは、タンクに溜めた水を水蒸気として噴射できるアイロンのことです。
シワの解消や臭い対策に役立つため、これからアイロンを購入する保育学生さんはスチームつきを選ぶとよいでしょう。
水タンクが大きければ水を入れ直す手間を減らせるため、選ぶときに確認してみるとよさそうです。
また、スチームアイロンとは別に衣類スチーマーも用意すれば、スーツをハンガーにかけたままシワ取りできるので便利かもしれませんね。
アイロン台
アイロン台とは、アイロンがけするときにスーツを置くための台のことです。
洋服をきれいに仕上げるためにはアイロンで熱したあとに、素早く冷ますことが必要と言われています。
アイロン台を使えば下方から熱が逃げやすくなるため、テーブルや床のうえでアイロンをかけるよりもしっかりと形を整えられるでしょう。
あて布
あて布とは、アイロンとスーツの間にはさむ布のことを指します。
生地によっては直接アイロンをあてると、生地を傷めたりテカリが発生したりすることがあるようです。
スーツはデリケートなので熱が伝わりやすいメッシュや綿素材のあて布を置き、その上からアイロンをかけるようにしましょう。
スーツにアイロンをかけるときのコツ
続いて、スーツにアイロンをかけるときのポイントについてまとめました。
温度設定に気をつける
アイロンをかけるときのポイントとして、温度設定に気をつけることが挙げられます。
スーツの素材によって適切な温度は変わるため、以下を参考に温度設定を行いましょう。
- ナイロン・ポリエステル・アクリル:110~130度(低温)
- ウール:140~160度(中温)
- 綿・麻:180~200度(高温)
温度が低すぎるときっちり仕上がらず、高すぎると生地を傷める可能性があるので、適温でアイロンをかけることが大切です。
アイロン後はしっかり干す
アイロンをかけた後は、ハンガーにかけてスーツの形を整えるようにしましょう。
ジャケットはスーツ・ジャケット用のハンガーにかけ、熱が取れるまで干すとよいかもしれません。
一方、スカートやパンツはクリップ式などのハンガーにはさむと、形が安定しやすくなるようです。
スーツのアイロンのかけ方:ジャケット
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アイロンのかけ方としては、全体的にスチームを当ててから肩や袖、スーツの正面と順番にかけていくことが大切です。
ここからは、ジャケットの部位別にアイロンのかけ方について順を追って解説します。
1.肩や袖
まずは肩や袖がアイロン台の上に来るように、ジャケットを置きます。
その後、肩の上部から袖にかけて、やさしくなぞるようにアイロンを動かすとよさそうです。
反対の手でシワを伸ばしながら行えば、きれいな仕上がりになるでしょう。
2.正面
アイロン台をお腹側に見立て、ジャケットを着せるようにセットします。
左右片面ずつアイロンをかけ、ボタンの部分は軽くプレスするようにしましょう。
また、胸元の襟の部分は裏からかけ、アイロンが少しふれる程度の力加減で整えることがポイントです。
プレスしすぎると折り目が強くついてジャケットの形が崩れてしまうため、注意するとよいかもしれません。
3.襟
襟の首回り部分をかけるときは、裏返してシワを伸ばしながらアイロンをかけましょう。
スーツの背面部分を引っ張りながらアイロンをかければ、シワがきれいに解消されるようです。
また、シワが取れたら熱があるうちに襟を元通りにし、形を整えるようにしましょう。
4.背面
背面を整えるときは、アイロン台を背中に見立ててジャケットを着せるとよさそうです。
背中の中央から外側に向かって、広げるようにシワを伸ばしましょう。
裾に切り込みがあるときは、しっかりと形を整えてからアイロンをかけることがポイントです。
スーツのアイロンのかけ方:スカート
次は、スカートのアイロンのかけ方について解説します。
ジャケットと同様に最初にスチームを当て、腰→裾の順番にかけましょう。
1.腰
まずはスカートを裏返し、アイロン台に履かせます。
あて布を置き、腰から裾に向けてらせん状に回しながらアイロンをかけましょう。
シワが強い部分はスカートを表に返し、アイロンで軽く押さえるとよいかもしれませんね。
2.裾
裾のシワを取るときは、アイロンを横方向に動かしながらかけましょう。
スカートを回転させるように少しずつずらし、裾を1周させるとよさそうです。
後方の裾部分に切り込みがあるときは、型崩れしないように注意しながらアイロンをかけましょう。
スーツのアイロンのかけ方:ズボン
ここでは、ズボンのアイロンのかけ方についてまとめました。
1.腰まわり
腰回りは汗をかきやすい場所なので、スチームをしっかりと当ててからアイロンをかけましょう。
前面と後面を同時にかけないように、アイロン台にズボンを履かせるとよさそうです。
また、ファスナーにアイロンがふれると溶けてしまう可能性があるので、当たらないよう注意しながらかけましょう。
2.膝
膝にアイロンをかけるときは、アイロン台に片方ずつ乗せるとよさそうです。
タックと呼ばれる折り目が残っているのであればそれに合わせてアイロンがけし、あいまいなときは折り目を整えてからかけていきましょう。
また、折り目がつきづらいときは、裾側からスチームを当てるとよさそうです。
3.裾
ズボンの裾を整えるときは、内側からアイロンを当てるようにしましょう。
裾のタックも膝部分と同じように、折り目があいまいなときは自分で整え、スチームを当ててからアイロンで押さえるとよさそうです。
また、たるみが気になるときはアイロンを当てたり浮かせたりしながら、らせん状にかけていくとよいでしょう。
スーツをきれいに保つためのポイント
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最後は、スーツをきれいな状態に保つためのポイントをまとめました。
日ごろからスチームをかける
スーツをきれいな状態で着こなしたい方は、日ごろからスチームをかけておくとよさそうです。
水分をふくませることで、簡単なシワを取ったり、においを除去したりすることができるでしょう。
また、スチームをかける時間がない保育学生さんは入浴後の浴室で1時間ほど干し、部屋でしっかり乾かすとよいかもしれません。
臭いが特に気になる場合は、消臭スプレーを吹きかけると効果的でしょう。
テカリが出たときは適切に対処する
アイロンによってテカリが出てしまったときは、見栄えが悪くならないようにしっかり対処することが大切です。
スーツから1㎝ほど離してスチームを当てたり、テカリを直す専用スプレーをかけたりするとよいでしょう。
それでも気になるときは、歯ブラシを使って繊維と逆方向にこすり、上からスチームを当ててみると改善するかもしれません。
スーツのアイロンのかけ方を知り、身だしなみを整えよう!
今回は、スーツのアイロンのかけ方を紹介しました。
アイロンがけをすればスーツの見た目を整えたり、嫌な臭いがやわらいだりする効果があるようです。
温度設定に注意する、アイロン後はしっかり干すなどのポイントを押さえ、きれいな見た目に仕上げましょう。
保育学生さんはここで紹介したジャケットやスカート、ズボンのアイロンのかけ方を覚え、身だしなみを整えられたらよいですね。
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