毎年4月29日は昭和の日。みどりの日と呼ばれていた時期もありますが、なぜ、名前が変更になったのでしょうか。また、昭和の日の由来や意味も気になりますよね。今回は、昭和の日についてわかりやすく解説します。子どもたち向けの由来や意味の伝え方もまとめたので、参考にしてみてくださいね。
joumonshiba / stock.adobe.com
昭和の日とは。由来や意味
昭和の日は、毎年4月29日に定められている国民の祝日です。
戦前は「天長節(てんちょうせつ)」と呼ばれており、中国の古い表現「天長地久(てんちょうちきゅう)」に由来しています。
「天が永く、地が久しく続くように」という意味があり、天皇の長寿や国の平和が末永く続くことを願う日とされていたようです。
戦後になると、昭和天皇が誕生した日として4月29日を「天皇誕生日」と呼び、親しまれるようになりました。
昭和天皇は、1926年から1989年までの63年間にわたって、日本の歩みを見守ってきた人物といわれています。
また、昭和の時代には、戦争や災害、経済の発展など、さまざまな出来事がありました。人びとは、そのような変化の中で助け合いながら暮らしを立て直し、社会を築いてきたと伝えられています。
そのため、内閣府の「国民の祝日について」の資料では昭和の日について、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」としています。
昭和の日は、日本の歩みを振り返りながら「これからの日本をどうしていくか」を考えるきっかけとなる、意義のある祝日といえるでしょう。
みどりの日から昭和の日に変わった理由
現在の昭和の日は、かつて「みどりの日」という名で呼ばれていた時期がありました。
1989年に昭和天皇がお亡くなりになったことで、4月29日が天皇誕生日ではなくなり、祝日として「みどりの日」という新しい名前がつけられたそうです。
みどりの日には、自然に親しみ、自然の恵みに感謝する日という意味があるようです。
その後、昭和の時代をしっかり見つめ直す日を設けたいという声などが高まり、2005年の法改正によって、2007年4月29日から改めて「昭和の日」として定められました。同年、「みどりの日」も5月4日に移動しています。
よって昭和の日は、「天長節」→「天皇誕生日」→「みどりの日」→「昭和の日」と名前が4回も変わった、少しめずらしい祝日といえそうですね。
昭和の日を子ども向けに簡単に伝える方法
子どもに「昭和の日ってなあに?」と聞かれた場合、どんな風に伝えればよいのでしょうか。
理解しやすい言葉で話し、行事に興味を持ってもらえるとよいですね。
ここで、昭和の日について子ども向けの伝え方の例を紹介します。
昭和の日の遊びアイデア
Hassyoudo / stock.adobe.com
昭和の日は、昔の日本に思いを巡らせる日。
子どもたちと一緒に、昭和の雰囲気を感じられる遊びを楽しんでみましょう。
以下の記事では、けん玉やおはじきなど昔よく楽しまれた遊びを紹介しています♪
シンプルなルールで面白い遊びばかりなので、子どもたちに興味を持ってもらえそうです。
保育園でも、昭和の日の活動のひとつとして取り入れてみてくださいね。
出典: 国民の祝日について昭和の日とはどんな日なのかを知り、簡単に子どもに伝えてみよう
昭和の日は昔の日本を振り返りながら、今元気に暮らせていることを共によろこび、昔の人々に感謝する日になるとよいですね。
子どもと過ごすときは、昭和の日についてわかりやすく伝えたり、一緒に伝承遊びを楽しんだりして過ごしてみましょう。
なお、保育士バンク!新卒では、保育士さんに向けたお役立ち情報や、季節の行事に合わせた保育のヒントを配信しています。
また、就職・転職のサポートも実施しているので、「ゴールデンウィーク明けから転職活動をスタートさせたい」「自分に合った職場を探したい」などの希望がある方は、お気軽にご相談ください。
あなたが保育士として楽しく、やりがいを持って働ける職場を一緒に見つけましょう。