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【保育実習】手作り名札の作り方!フェルトや安全ピンなしで作れるデザイン

保育実習で手作りの名札をつけたいと考える保育学生さんも多いでしょう。うさぎやくまといった動物や花、人気のキャラクターのデザインであれば子どももよろこんでくれるかもしれません。今回は、保育実習で使えるフェルトの名札の作り方を紹介します。大きさや安全ピンなしの簡単な縫い方、エプロンにつける位置などもまとめました。

フェルトとはさみの写真

Andreja Donko/shutterstock.com



保育実習で使う名札を手作りしよう!

保育実習では、フェルトなどで作った手作り名札をつけていくという方が多いでしょう。
動物や花、キャラクターなどかわいらしいモチーフの名札は、子どもたちの目を惹くかもしれません。


保育実習で手作り名札をつけるのには、以下のようなねらいがあるようです。


  • 子どもとのコミュニケーションのきっかけになる
  • 保育学生さんの顔と名前を覚えてもらう

そのため、保育実習でつける名札は、子どもたちに関心を持ってもらえるよう、人気の動物やキャラクターなどをデザインしてみましょう。


たとえば、「桃子」という名前であれば名札を桃の形にする、うさぎをモチーフにした名札で「うさぎが大好きです」と自己紹介するなど、デザインのアイデアはさまざまです。



保育実習で使う手作り名札のポイント

名札の位置やデザインに規定を設けている園もあるでしょう。
ここでは、名札を手作りする際に確認するポイントについて説明します。



名札のデザイン


まずは、名札のデザインの関する注意点を見ていきましょう。


名前はフルネーム?

一般的に保育実習の名札にはフルネームで表記することが多いものの、苗字のみ、もしくは名前のみの記入といった指定がある園もあるでしょう。


保育実習のオリエンテーションの際に、名札はフルネームで表記するのかどうかを確認しておくとよいですね。


また、ひらがなで名前を表記するのが一般的ですが、漢字教育を取り入れている園では名札を漢字にして、ふりがなをつけて表記することもあるようです。


どんなデザインがよい?

実習で受け持つ子どもの年齢によって、興味を惹くデザインやキャラクターは異なります。


乳児であれば優しい色合いのフェルトを使う、幼児であればくまやうさぎなど絵本に出てくる動物にするなど、子どもの年齢に合わせて話のきっかけになりそうなデザインを考えましょう。


名札のデザインを考える際、WEBサイトやSNSのアイデアを活用している保育学生さんも多いようです。オリジナリティのある名札を作るためにも、さまざまな名札のデザインを参考にしてみてくださいね。


キャラクターデザインはOK?

絵本のキャラクターなどは子どもたちに人気のデザインですが、園の方針でキャラクターの名札を禁止しているところもあるようです。


また、キャラクターの名札があまりに目立ちすぎると、子どもの興味が保育活動よりも名札に集中してしまうという側面もあるようです。


手作りする前に、キャラクターデザインが使用可能か確認を取っておくとよいでしょう。



名札の大きさや材料


名札の大きさ

子どもや保護者の方が見てすぐに名前が分かるよう、名札は握りこぶし大から手のひらサイズの大きさで作ることが多いようです。


名札の材料

名札の材料には、子どもが触れても安全なフェルトなどやわらかい素材を使用します。


また、万一パーツが外れても誤飲につながらないよう、小さなビーズやボタンを使うのは避けるとよいでしょう。


汚れても洗濯できる、日々の保育で邪魔にならない柔らかいという理由から、フェルトを使って手作りする保育学生さんが多いようですね。


保育実習でつける名札は、「名札作りにおいてどのような配慮を行ったか」がレポート課題になることもあるため、素材選びや縫い方の配慮を明確にしておきましょう。



名札につける安全ピンについて


安全ピンをつける場合

子どもの安全に配慮して安全ピンの使用を避ける園もあるようです。名札で安全ピンを使用してもよいか、事前に園に確認をとったほうがよいでしょう。


安全ピンを使用できる場合でも、正面からピンが見えない位置につけるなど、縫い方を工夫する保育士さんも多いそうです。


安全ピンなしの場合

安全ピンなしでフェルトの名札をエプロンに着ける縫い方としては、以下のような方法が挙げられます。


  • エプロンに名札を直接縫いつける。
  • スナップボタンをエプロンと名札にそれぞれつけてとめる。
  • マジックテープを名札とエプロンにつけて着脱できるようにする。
  • 名札にリボンを縫いつけて、リボンをエプロンの肩ひもに結びつける。
  • クリップ型の針を使わない留め具を使用する。

このように、保育実習でつける名札は安全ピン以外でも取りつけることができます。保育実習先の園で安全ピンが使えない場合は、上記の方法を活用してみてくださいね。



名札をつける位置


エプロンにつける場合

一般的に保育士さんがつける名札は、見やすいようにエプロンの左胸あたりにつけます。


しかし園によっては、子どもの目線の高さに位置に合わせて、エプロンのポケットに着けることもあるようです。


エプロン以外につける場合

実習先の園によっては、首から名札を下げるなどエプロン以外の場所につけることもあるかもしれません。


名札をつける位置は園の方針に従いますが、つける位置に困ったときは、先輩保育士さんの様子を参考にしてもよいでしょう。



保育実習で使う手作り名札の材料・道具とデザインの例

保育実習に使える手作り名札の写真

OnlyZoia/shutterstock.com



手作り名札の道具・材料リスト


  • フェルト
  • 名札の型紙
  • 裁ちばさみ
  • 手芸用接着剤
  • 糸(刺しゅう糸)
  • 安全ピン

名札に使用するフェルトや糸は、手芸用品店や100円均一ショップなどで揃えることができます。


デザインするうえで、リボンやボタン、目玉シールなどがあると便利かもしれませんね。



デザインの例


名札のデザインに活用できそうな、子どもに人気のモチーフを紹介します。
保育学生さんの好きなデザインを作ってみてくださいね。


動物

  • くま
  • うさぎ
  • ねこ
  • いぬ
  • パンダ
  • ぞう
  • ライオン
  • さる

保育学生さんが飼っている動物や絵本に出てくる動物をモチーフにすれば、話のきっかけになりそうです。


海の生き物

  • さかな
  • いるか
  • くじら
  • くらげ
  • かめ
  • わに

夏の時期の保育実習は、涼し気な海の生き物のデザインを取り入れるのもよいかもしれません。


食べ物

  • りんご
  • バナナ
  • いちご
  • アイスクリーム
  • キャンディ

自己紹介で名札を見せながら好きな食べ物を紹介したり、ぬいぐるみや手遊びで食べ真似をしたりと遊びに活用しやすそうです。


  • チューリップ
  • あじさい
  • ひまわり
  • コスモス

保育学生さんの誕生月の花を名札にデザインして、「先生は何月生まれでしょう?ヒントはこのお花だよ」とコミュニケーションを取ることもできそうですね。



保育実習で使う手作り名札の作り方

保育園の子どもの写真

maroke/shutterstock.com


ここでは、フェルトを使った手作り名札の縫い方を紹介します。
難易度別に3種類の作り方をまとめているため、自身のレベルに合わせて取り入れてみてくださいね。



初心者向け:簡単な名札の作り方【針がいらない】


針や糸を使わない場合は、アイロンの熱で接着できる「アイロン接着フェルト」を使用します。
針で縫う作業がないため、短時間で簡単に名札が作ることができますよ。


材料

  • 型紙
  • アイロン接着フェルト
  • 切り文字フェルト
  • チャコペン
  • ハサミ
  • アイロン
  • アイロン接着マジックテープ

作り方

1.デザインに合わせて、名札の型紙をパーツごとに用意します。

2.パーツごとにフェルトの上に乗せ、チャコペンでなぞります。

3.(2)をハサミでカットします。名札の土台になるパーツは、同じものを2枚作って重ねて補強しましょう。

4.アイロンでフェルトを接着します。パーツごとにアイロンをかけてから組み合わせていくときれいに仕上がるでしょう。

5.はみ出た部分をハサミでカットして整えます。

6.名札の裏側とエプロンの名札をつける位置に、それぞれマジックテープを接着してできあがりです。


作り方のポイント

フルネームの表記の場合は名札自体が大きくなったりすることが考えられます。
使っているうちにパーツが剥がれてしまわないように、デザインはシンプルなものにしたほうがよいかもしれません。


名札の土台を2つ作るのが大変という方は、重ねずに直接エプロンに貼りつけることで補強するという方法もあります。



中級者向け:簡単な名札の作り方【ふちどり付き】


名札は糸でしっかり縫い合わせることで、子どもに触れられたり、洗濯したりしても問題ない丈夫なものを作ることができるでしょう。


中級者向けに、周囲をふちどりする丈夫な名札の作り方を紹介します。


材料

  • 型紙
  • フェルト
  • 刺繍糸
  • アイロン接着テープ
  • ハサミ

作り方

1.デザインに合わせて、パーツごとに型紙を用意します。

2.型紙を切り抜き、フェルトの上に置いてチャコペンで型を写します。

3.(2)をハサミでカットします。

4.名札の土台となるフェルトにアイロン接着テープを貼り、パーツを配置してアイロンで固定します。

5.名札の土台を2枚重ねて、周囲を刺繍糸で縫い合わせましょう。

6.アイロン接着テープでフェルトを貼り合わせてできあがりです。


作り方のポイント

安全ピンを使用する場合は、名札の裏面に小さく切ったフェルトを針と糸で縫い合わせて、安全ピンを差し込む部分を作りましょう。


強度を向上させるには、刺繍糸を使って縫い合わせるのがよさそうです。縫い方はブランケットステッチ(縁かがり)するときれいに仕上がりますよ。



上級者向け:簡単な名札の作り方【ふっくら仕上がる】


フェルトの中に綿を入れて、ふっくらと仕上がる名札の作り方を見てみましょう。
綿を詰める工程があるため上級者向けですが、縫い方に注意すれば簡単に仕上げることができますよ。


材料

  • 型紙
  • フェルト
  • 刺繍糸
  • アイロン接着テープ
  • ハサミ
  • 綿

作り方

1.デザインに合わせて、パーツごとに型紙を用意します。

2.型紙を切り抜き、フェルトの上に置いてチャコペンで型を写します。

3.(2)をハサミでカットします。

4.名札の土台となるフェルトにアイロン接着テープを貼り、パーツを配置してアイロンで固定します。

5.名札の土台を2枚重ねて、周囲を刺繍糸でかがり縫いをしていきます。

6.(5)の縫い方で土台の周囲を縫い合わせる前に、2cmほどの隙間を開けておき、そこから綿を入れます。

7.綿を入れたら(6)の口をふさぐように縫い合わせてできあがりです。


作り方のポイント

名札の土台に綿を詰めると、ふっくらとした仕上がりで目を惹くデザインになります。


子どもたちが握りたくなる場合もあるため、糸の始末をきちんと処理したり、かがり縫いやバックステッチなど丈夫な縫い方をしたりと工夫しておくとよいですね。



保育実習の名札は子どもたちの興味を惹くデザインに

今回は、保育実習でつける手作り名札のねらいやポイント、簡単な作り方を紹介しました。


保育学生さんの名前を早く覚えてもらうためにも大切なフェルトの名札ですが、大きさや安全ピンの位置、フルネームでの表記など、配慮しておくことはたくさんあります。


くまやうさぎなど子どもに人気のデザインやモチーフを用いることで、話のきっかけになる楽しい名札を手作りすることができるので、作り方を参考にしてみてくださいね。


手作り名札の簡単な作り方やポイントを知って、保育実習を成功させましょう。

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