内定をいただいたものの、保留を検討することがあるかもしれません。具体的な日数は園によって異なるようですが、どれくらいの期間待ってもらえるのか、大体の目安を知っておくといざ対応するときに役立てられるでしょう。今回は、就活の内定保留について、期間の目安や伝えるときの注意点、マナーを紹介します。
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内定保留はできる?
保育学生さんのなかには、第一志望の園が選考途中であったり、早期選考で内定をいただいたものの本当にここでいいのかと迷ったりして、内定保留を考える場面があるかもしれません。
すぐに回答できない場合、そもそも保留ができるのか心配かもしれませんが、内定保留をお願いすることは可能のようです。
しかし、長期間保留し続けることは難しいため、どれくらい保留できるのか目安などを知ることができれば対応もスムーズにできるでしょう。
今回は、内定保留をするときの期間について解説します。
内定を保留できる期間
保留期間の目安は1週間程度
新卒の内定を保留できる期間は、園や企業によって異なりますが1週間程度のようです。
園や企業によっては、1週間以上待ってくれるところもあるかもしれませんが、保留をお願いするときの目安として覚えておきましょう。
一週間以上保留したい場合
やむ得ない事情により1週間以上待ってもらいたい、という場合もあるかもしれません。
特に早期選考の場合は、早くに内定をいただくため、時間が経つにつれて「本当にこの園でいいのかな?」と悩むこともあるでしょう。
内定を長い期間保留してほしいときは、きちんと事情を説明したうえで双方が納得できる日付を設定すると、トラブルにつながりにくく、気持ちよく就職することにつながりそうです。
内定を保留するときの注意点やマナー
内定保留をする場合は期間においてさまざまな注意点やマナーがあります。
それぞれ見ていきましょう。
注意点
保留期間をきちんと決める
採用担当者に内定保留を伝えるときは、あらかじめ保留期間を自分で決めておきましょう。
ただし、保留期間が長すぎると園に快諾してもらえない可能性もあるので、1週間を目安に提案するとよさそうです。
どれくらいまで待ってもらえるか、先方にきちんと確認したうえで対応することを心がけましょう。
自分の思いを正直に伝える
内定の保留期間が長い場合など、採用担当者に「入社意欲が低いのではないか」と思われるかもしれません。
そのため、魅力に感じているところや共感したところなどを挙げ、将来のことをきちんと考えて決めたいという思いを伝えるようにしましょう。
SNSなどへの書き込みに注意する
内定をもらった嬉しさから、ついSNSなどに書き込んでしまう方もいるようです。
情報収集をしている園や企業も増えているため、会社名や園名を記載して書き込みをすると関係者に見られることも考えられます。
これは、保留だけでなく、内定への承諾、辞退する場合でも、コンプライアンスの観点からも言えることです。
「他者への配慮が足りない人」「守秘義務を守れなさそうな人」など、ネガティブな印象を採用担当者に与えてしまわないように、SNSへの書き込みは避けるようにしましょう。
マナー
できるだけ早く回答する
他園との選考状況の兼ね合いで保留期間を決めたものの、予定よりも早く結果が分かり、設定した保留期間を終える前に回答できることもあるかもしれません。
よく検討したうえで採用担当者へ回答ができる場合は、保留期間に関係なく早期に伝えるようにしましょう。
その場合、まずは電話で伝えるようにし、不在などの場合はメールで伝えたり、一報を伝えたりした後で、翌日電話をするとより誠意ある対応になりそうですね。
保留期間中もこまめに連絡する
内定保留で1カ月以上待ってもらうときなど、「〇日に結果が出る予定です」など途中報告することで、採用担当者も状況が分かって安心するかもしれません。
そうはいっても、連絡しすぎてしまうと採用担当者の負担になる可能性もあるので、展開したタイミングに送るといいでしょう。
このように、内定保留は先方のことを考えてできるだけ早く回答し、約束した期限は必ず守るなど注意点やマナーを把握して対応することが大切です。
期間を定めて内定保留を伝えるときの例文
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電話の場合
(担当者ではなかった場合)
お世話になっております。
先ほど、内定通知を〇〇様からいただいた、〇〇大学の〇〇〇〇(氏名)と申します。
〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。
(担当者にかわってから)
お世話になっております。
〇〇大学の〇〇〇〇(氏名)と申します。
先程は内定のご連絡ありがとうございました。
内定承諾のお返事に関して、大変申し訳ありませんが、〇月〇日までお待ち頂くことは可能でしょうか。
御社からご評価いただけたこと、大変嬉しく思っておりますが、他にも選考が進んでいる園がございまして、結果が〇月〇日に分かる予定です。
保育士として働き続けるために、自分の中で納得した上で判断したいと考えております。
大変勝手なお話で恐縮ではございますが、ご理解いただけますと幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。
メールの場合
件名:内定保留のご連絡 〇〇大学 (氏名)
※内定通知がメールできた場合は、タイトルを変えずにそのまま返信する
本文
社会福祉法人〇〇〇〇
人事部採用担当
〇〇 〇〇様(採用担当の氏名。不明の場合は採用担当者様とする)
お世話になっております。
本日(または昨日)、内定通知をいただきました〇〇大学の〇〇申します。
内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
内定承諾のお返事に関して、大変申し訳ございませんが、〇月〇日までお待ち頂くことは可能でしょうか。
現在、他にも選考中の保育園があり、その結果が〇月〇日に分かる予定です。
貴社が運営する保育園の保育理念に魅力を感じておりますが、慎重に考えた上で判断させていただきたく存じます。
内定をいただいたにも関わらず、ご迷惑をおかけするのは大変心苦しく思いますが、
ご理解くださいますと幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。
【署名】
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
〇〇 〇〇(氏名)
住所:△△県△△市△△区△△1-2-3
電話番号:0000-0000-0000
メールアドレス:××××@××××.co.jp
目安の期間を把握したうえで内定保留をお願いしよう
今回は新卒保育士の内定を保留する期間の目安、伝えるときの注意点やマナー、例文を紹介しました。
内定を保留する期間は園や企業によって異なりますが、1週間程度と考えておくといいかもしれません。
保留期間がやむ得ない理由で長くなってしまうときは、採用担当者に相談して双方が納得できる日付を設定するといいでしょう。
保留期間の確認を取らずに待ってほしいことだけ伝えると、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
園や企業に内定保留の期間について連絡するときは、謙虚かつ丁寧な対応を心がけるようにしましょう。