履歴書には健康状態について記載する欄があります。既往症や治療中の持病がある場合、どう書けば園側にマイナスイメージを与えないか気になる方もいるでしょう。今回は、新卒保育士になる学生さん向けに、履歴書の健康状態欄の書き方を紹介します。健康に問題がない場合や喘息がある場合の記入例をケース別にまとめました。
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■目次
履歴書の健康状態欄ではどんなことを見られている?
就活中の保育学生さんのなかには、履歴書やESの健康状態欄はどんな目的で設けられているのか気になる方もいるかもしれません。
一見選考に関係ないように思われますが、採用側は主に以下の2点を確認しているようです。
- 業務に支障が出ないか
- 長期的に就業できそうか
通常業務を問題なく進められるか、採用後すぐに健康面の問題で辞めないかといったことを判断していると言われています。
新卒採用に限らず、園は基本的に長く働いてくれる人材を求めているでしょう。
特に、保育士の仕事は体力面が重要になるので、応募者の情報をきちんと把握しておきたいと考える園も多いかもしれません。
そのため、自分自身の健康状態について、採用側に正しく伝える必要があると言えますね。
履歴書の健康状態欄の必要性を踏まえたうえで、次から具体的な書き方や記入例を見ていきましょう。
履歴書の健康状態欄の基本的な書き方
ここでは、新卒向けの履歴書における健康状態欄の基本的な書き方を紹介します。
基本的に「良好」と記入する
先述した通り、採用側は「通常業務に支障がないかどうか」を確認しています。
そのため、持病があったとしても保育の仕事を問題なく遂行できるようであれば、基本的に「良好」と書きましょう。もちろん、現在健康状態に不安がなく既往症などがない方も、「良好」と記しておけば問題ありません。
空欄にしない
履歴書はどの項目もすべて埋めるのが前提の書類なので、健康状態欄は空欄にせずきちんと記入しましょう。
自覚している症状がない場合、空白のままにしてしまう保育学生さんもいるかもしれません。
しかし、空欄だと健康面に問題があるのかないのか採用側が判断しづらいため、特記事項がなければ「良好」と記しておきましょう。
【ケース別】履歴書の健康状態欄の書き方・記入例
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基本的な書き方を踏まえたうえで、履歴書の健康状態欄を書くときのポイントと記入例を、ケース別に紹介します。
健康状態に問題がない場合
これまで特に大きな病気やケガになったことがなく、健康面に不安がない方の場合は、基本的に「良好」のみでOKです。
ポイント
健康面や体力に自信がありアピールしたいときは、「極めて良好」と書いてもよいでしょう。
また、業務開始までに治るようであれば、「風邪を引いている」といった一時的な健康状態について書く必要はありません。
記入例①
記入例②
業務に支障がない既往症や持病・ケガがある場合
既往症や持病などがあっても、業務に支障がない状態であれば、「良好」と記して問題ないでしょう。
たとえば、以下のようなケースが該当します。
- 通常業務に支障がない程度の持病がある(頭痛、花粉症、貧血など)
- 現在ケガをしているが、入社までには完治する予定である
- 通院をしているものの、公休日で対応できる
ポイント
ケガや持病があり、念のため採用側に伝えておきたいことがあれば、「良好」と記したのちに備考として簡単な説明を加えましょう。治療中の病気があり定期的に通院している場合は、具体的な頻度を記入しておくとより丁寧な印象です。
また、現在大きなケガをしている場合、選考が進むと面接の場で心配されてしまうかもしれないので、履歴書にその旨を書いておくと安心かもしれません。
記入例①
記入例②
業務に支障がある既往症や持病・ケガがある場合
業務に制限が出る既往症や持病などがある場合は、履歴書で伝えておきましょう。
例えば、以下のようなケースが該当します。
- 現在治療中の病気があり、通院に伴う早退や休暇が必要になる(喘息やアトピー性皮膚炎など)
- 業務内容に配慮してもらいたい持病や既往症がある(腰痛、喘息など)
ポイント
通院に伴う早退や休暇などが必要な場合、具体的な通院頻度を記入しましょう。
また、「重いものを持つのが難しい」など業務内容を配慮してもらいたい場合は、理由も合わせて書くと、採用後に配属や仕事内容を調整してくれるかもしれません。
記入例①
記入例②
履歴書の健康状態欄の内容は選考に影響する?
ここまで、履歴書の健康状態欄の書き方や記入例などを見てきましたが、なかには「持病について書いたら採用側にマイナスイメージを持たれてしまうのではないか」と心配になった保育学生さんもいるかもしれません。
しかし、健康状態が直接選考結果に影響することはほとんどないと言われています。
先述したように、健康状態欄は保育園で問題なく働けそうかといったことを見るためのものであり、採用の可否を判断するための材料ではないでしょう。
そのため、喘息やアトピー性皮膚炎などの持病があるからといって即不採用になることは少ないようです。
ただし、保育士は子どもと遊ぶ場面も多く、体力面が重視されがちな仕事のため、既往症や通院中の持病がある場合は、通常業務に支障がないことをきちんと文章で伝えておくことが大切になります。
履歴書の健康状態の正しい書き方を押さえて、就活をスムーズに進めよう
今回は、新卒の就活を控える保育学生さん向けに、履歴書の健康状態欄の書き方や記入例を紹介しました。
採用側は、健康状態欄の内容から日常の業務を問題なく進められるかといったことを判断していると言われています。そのため、健康面に心配がない方は「良好」と書き、体力に自信があることを伝えましょう。
また、喘息やアトピー性皮膚炎などの既往症・持病がある方でも、通常の仕事に支障がなければ「良好」と記入して問題ありません。通院や業務内容の配慮が必要であれば簡単に説明を加えておくと、採用側が把握しやすくなり認識のズレを防ぎやすくなります。
記入内容が選考結果に直接影響することは少ないので、正しい書き方を把握して自身の健康状態について採用側にきちんと伝えましょう。
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