【新卒向け】面接における自己紹介の伝え方。趣味や部活などを添えた30秒・1分・3分の例文

新卒の保育学生さんが、面接で話す可能性のある自己紹介。アルバイトや部活、ボランティアの経験を役立てたいけれど、伝える方法がわからない保育学生さんも多いでしょう。今回は、自己紹介で話す内容やポイント、注意点などをくわしくまとめました。また、自己PRとの違いや、30秒・1分・3分の時間別の例文も紹介します。

自己紹介する女性

metamorworks/shutterstock.com

新卒の面接で話す自己紹介の内容とは?

新卒の面接で、最初に聞かれることがある自己紹介。

自己紹介は自分のプロフィールを軽く紹介したり、採用担当者にふれてほしいエピソードを伝えたりして、本番の面接へつなげていくものです。

まずは、どのような内容を話せばよいのか、基本的な項目について解説します。

大学・学部・名前など基本情報

本人確認の意味合いも含め、はじめに採用担当者に自分の大学名・学部・名前を言います。

就職活動の場面では略称を使わないことがマナーのため、大学名も正式名称で伝えましょう。

自己PRにつながるエピソード

自己PRの場面で話したいと思っている、部活やアルバイト、趣味などのエピソードを添えましょう。

ただし、自己紹介で具体的に伝えすぎると自己PRとの区別がつかなくなってしまうため、一言程度で簡単に言うことが大切です。

面接でのアピールにつながる「絵本専門士」「接客業」などのキーワードを織り交ぜ、後で話題にふれてもらうためのきっかけを作るとよいですね。

保育園に魅力を感じているポイント

園に魅力を感じている点を、軽く添えてみてもよさそうです。

しかし、志望動機と内容が重複しないように、「食育に注力している点に魅力を感じました」など大まかに話しましょう。

意気込みやお礼

採用担当者は、保育や行事の企画など、日々の業務が忙しいなか面接の時間を設けていることも考えられます。

「本日はお忙しいなか、お時間を割いてくださりありがとうございます」などお礼を添えることで、好印象を与えられるかもしれません。

また、「精一杯頑張ります」のように意気込みの言葉があれば、熱意や意欲もアピールできるでしょう。

新卒の面接で自己紹介を聞かれる理由

続いて、新卒の面接で自己紹介を求められる理由について紹介します。

お互いにコミュニケーションを取るため

面接で初めて採用担当者と顔を合わせる場合は、お互いのことについて何も知らない状態なので雰囲気が硬いかもしれません。

そのため、少しでも話しやすくなるように、最初に保育学生さんのプロフィールを聞き、軽くコミュニケーションを取る場合があります。

アイスブレイクのようなイメージのため、保育学生さんはあまり緊張せず、力を抜いて自己紹介するとよさそうです。

保育学生さんの人物像を知るため

面接前に保育学生さんの表情や話し方、雰囲気などを把握するために自己紹介をお願いする場合もあるでしょう。

自己紹介で第一印象をつかみ、面接で何を聞くか、自分の園に合う人材であるかを直感的に判断しているのかもしれません。

新卒の面接で自己紹介を話すときのコツ

ここでは、自己紹介を話す際のポイントについてくわしくまとめました。

自己PRと区別する

自己紹介は挨拶、自己PRは意欲やスキルのアピールなので、それぞれ意味合いが異なります。

もし、「自己紹介をお願いします」と言われたにもかかわらず、アピールポイントを話してしまった場合、園からコミュニケーション力が低いと思われてしまうかもしれません。

自己紹介と自己PRの違いをしっかりと理解し、見当違いの回答にならないよう注意しましょう。

聞かれたことのみを話す

採用担当者は「自己紹介をお願いします」以外にも、「簡単に自己紹介をお願いします」「お名前と学校名をお願いします」のように、さまざまな聞き方をする可能性があります。

「簡単に自己紹介をお願いします」と言われたときは、大学や学部、名前など基本的なプロフィールのみ伝え、学生時代に力を入れたことなどは添えないほうがよさそうです。

また、「お名前と学校名、〇〇をお願いします」のように項目を指定されたときは、聞かれたことだけを伝えるように注意しましょう。

一貫した内容を伝える

自己紹介を話す際は、エントリーシートや履歴書と同様の内容を伝えることが大切です。

例えばエントリーシートで部活動の経験を記載している場合、自己紹介でアルバイトの経験などを言ってしまうと、どのような人物であるかが分かりづらくなるでしょう。

多数のエピソードを伝えず、一貫した内容を選ぶようにすると、園に自分の人物像が伝わりやすくなりそうですね。

表情や言葉遣いを意識する

面接のときは採用担当者と目を合わせ、笑顔で明るい表情を意識しましょう。相手と同じくらいの声量でハキハキと話し、丁寧な言葉遣いを心がけることも大切です。

表情や言葉遣いに気をつけるだけでやる気のある印象を与え、いっしょに働きたいと思ってもらえるかもしれません。

【時間別】新卒の面接における自己紹介の例文

自己紹介する就活中の女性

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「自己紹介をお願いします」と採用担当者に言われた場合、基本的に1分程度の自己紹介を行えばよいとされているようです。

しかし、園から30秒や3分などと時間を指定されることもあるため、30秒・1分・3分のケース別に自己紹介の例文を紹介します。

30秒の自己紹介

30秒の自己紹介では150文字程度を目安に、自分の基本情報と採用担当者に伝えたい経験、お礼を伝えましょう。

下記は、30秒の自己紹介の例です。

△△大学▲▲学部から参りました、■年の♢♢です。高校生のときからテニスが大好きで、大学ではテニス部に所属しています。

1年生のときは地区大会で初戦敗退となってしまいましたが、悔しい気持ちを胸に練習を重ね、2年生では3回選まで進出し、この前の大会では決勝まで進めました。

本日はどうぞよろしくお願いいたします。

1分の自己紹介

1分の自己紹介では250~300文字を目安に、自分の基本情報とアピールポイントにつなげたい経験、お礼や意気込みなどを話しましょう。

文字数が足りないときは、園に魅力を感じたポイントなども添えるとよいかもしれません。下記に1分の自己紹介の例文を紹介します。

△△大学▲▲学部■年の♢♢と申します。大学時代は入学後から、レストランの接客業のアルバイトに励んできました。

私の勤めているレストランでは子連れのお客様が多いのですが、混雑時はお料理が遅れてしまうことがあり、泣いてしまうお子さんもいます。

そのため、私は店長に「子ども向けにおもちゃのプレゼントをしてみては」と提案し、そのサービスを取り入れたことで、お子さんにも笑顔で待っていただくことができるようになりました。

私は貴園で保育実習に参加させていただいたとき、園長の「さまざまなおもちゃを保育に取り入れることで、子どもの可能性を伸ばしたい」というお言葉に惹かれ志望いたしました。

精一杯頑張りますので、本日はどうぞよろしくお願いいたします。

3分の自己紹介

3分の自己紹介では750~900文字を目安に、自分のプロフィール・採用担当者にふれてほしい経験・園に魅力を感じたポイント・入職後に目標とする姿・お礼や意気込みなどを具体的に話すとよさそうです。

3分は長く感じるかもしれませんが動揺せず、明るくハキハキと話しましょう。下記に3分の自己紹介の例文をまとめました。

△△大学▲▲学部から参りました、■年の♢♢と申します。私は高校時代から子どもと積極的にかかわりたいと思っていたので、大学に入学してから地域の図書館が運営しているボランティア活動に参加しました。

ボランティア団体では絵本の修理をしたり行事の運営をしたりするなど、さまざまな活動が行われていますが、私は一番興味を持った絵本の読み聞かせを毎週一回担当しています。

初めは子どもたちの前で絵本を読むことに緊張や不安を感じ、うまく声を出すことができないこともありました。しかし、子どもの笑顔を見たい、絵本の楽しさを伝えたいという気持ちを胸に、先輩のサポートを受けながら活動を3年間続けてきました。

100冊以上の絵本を読み聞かせてきたため、今では子どもたちとコミュニケーションを取りながら楽しくボランティアを行っています。

私は活動を行っているうちに、子どもによろこびや感動を与える絵本の力、生活に必要な知恵や友だちとのかかわりを学べる絵本の魅力に気づきました。

学業やアルバイトとの両立は大変ですが、現在は絵本専門士になるために、知識や経験を積み続けています。

保育士として働いてからも絵本専門士の資格を取ることを諦めず、日々の保育に自分の絵本の知識を活かしていきます。

貴園で保育の見学をさせていただいたとき、絵本を活かした保育に力を入れているとのことで大変魅力を感じ、志望いたしました。絵本を読んでいるときの保育士さんのやさしい表情、子どもたちのワクワクとした表情は今でも心に残っています。

少々緊張しておりますが、私の熱意を伝えられるように精一杯努力いたします。

本日は貴重なお時間を取っていただき、誠にありがとうございます、どうぞよろしくお願いいたします。

新卒の面接で自己紹介を話すときの注意点

最後に、面接で自己紹介を行うときに気をつけるポイントについてまとめました。

ネガティブに捉えられる内容は控える 

面接で趣味について伝える場合、ギャンブルやお酒などネガティブに捉えられる内容を話すと、「不真面目なのでは」と思われるかもしれません。

採用のリスクが高いと判断される可能性があるため、エピソードの内容はしっかり選ぶようにしましょう。

話を誇張したり、経験していないことを伝えたりすることは避ける

話を誇張したり実際には経験していないことを言ったりすると、万が一採用担当者にばれた場合悪い印象を与えてしまうかもしれません。

深堀りされたときに答えられない、つじつまが合わないなどの不都合が起きる場合があるので、エピソードを話すときは正直に伝えましょう。

アピールポイントはひとつに絞る

基本のプロフィールのほかに、学生時代に力を入れたことなどを添えるときは、話を盛り込みすぎないようにすることが大切です。

「学生時代はレストランで接客業に取り組みました。また、個人的に絵本に興味があり、絵本専門士の資格取得の勉強をしていました。」など、さまざまなエピソードを話すと、採用担当者は人物像をつかみにくくなってしまうでしょう。

そのため、3分の自己紹介の場合も、できるだけひとつのエピソードを伝えるとよさそうです。

アルバイトや部活の経験を活かし、新卒の面接の自己紹介に役立てよう

今回は、保育学生さんが新卒の面接における自己紹介について紹介しました。

自己紹介では自分の基本的なプロフィールのほかに、採用担当者にふれてほしいエピソードや園の魅力、趣味などを伝えましょう。

相手から時間指定がないときは1分を目安に話しますが、30秒や3分など指定をされる場合もあるため、事前に時間別の内容を考えておくと安心ですね。

アルバイトや部活、ボランティアなどの経験を活かし、保育学生さんは好印象を与えられる自己紹介をしてみましょう。

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