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【保育士の就活】保育園の人気福利厚生ランキング!失敗しない園の選び方のポイント

保育士さんにとって福利厚生は、長く安心して働くために重視するポイント。そこで、今回は保育園の人気福利厚生ランキングを紹介!休暇制度や奨学金返済制度、資格取得支援の他、給食費補助などの保育園ならではの手当も解説します。「有給休暇が思ったより取れない…」「家賃補助があれば一人暮らしを続けられたのに」と後悔しないためにも、就活前に知っておきたい情報を要チェック!自分が働きたい園に出会うための参考にしてください。

目次

2024年度の保育士の初任給は20万円台前半。だからこそ知っておきたい福利厚生の種類

2024年度の賃金統計によると、保育士の初任給の平均は22万6,800円

一方で、地域や園によっては18万円台の場合もあります。

このように差があるからこそ、園を選ぶときは「給与額」だけでなく、生活を支えてくれる福利厚生の内容まで見ておくことが大切です。

福利厚生とは、働く人がより安心して続けられるように用意される制度やサポートのこと。

大きくわけると、以下の2種類があります。

法定福利厚生

法律で必ず実施しなければならない福利厚生です。健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険といった「社会保険」や「労働保険」が代表例で、すべての労働者が対象になります

法定外福利厚生

園や企業が独自に導入する制度です。休暇制度(誕生日休暇やリフレッシュ休暇など)、住宅手当、給食費補助などがあり、働く人のモチベーションや定着率を高める役割があります。

保育の仕事は、行事の準備や子どもへの対応で忙しく、自分のことを後回しにしてしまうことも少なくありません。

だからこそ、生活を支えるサポートが整っているかどうかは、長く働き続けるうえで重要な要素になるでしょう。

ここからは、保育学生が就活する際に注目する福利厚生についてのランキングや実際に重視したポイントもあわせて紹介!

働きたいと思える園に出会うための参考にしてみてくださいね。※本ランキングはあくまでも一例であり、重視するポイントは人それぞれ異なります。

【保育園の福利厚生ランキング】1位 休暇制度(有給休暇・産休育休・生理休暇など)

保育士にとって「どれくらい休めるか」は、働きやすさを左右する大切なポイント。

有給休暇や産休・育休、生理休暇など法律で決められているお休みのほかに、リフレッシュ休暇や誕生日休暇など独自の制度がある園もあります。

休日をしっかり取れると、身体を休めたり気持ちを切り替えたりできるので安心ですね。

休暇制度にはさまざまな種類があるので、一覧表で確認してみましょう。

休暇の種類 内容 ポイント
有給休暇 法律で定められた年次有給休暇(入社から半年後に10日) 園によっては早期付与や半日有給が可能。実際に取得しやすい雰囲気があるか確認
生理休暇 月経時の体調不良の際に取得できる休暇(正社員・非正規を問わず対象)。日数の上限なし 法律で規定。有給か無給かは園ごとに異なるため求人票で確認
産前産後休暇 出産前6週間(多胎妊娠は14週間)、出産後8週間の休暇。雇用形態に関係なく取得可能 労働基準法で定められた制度。育休につなげやすいかどうかも確認すると安心
育児休暇 子どもが1歳(条件により2歳)になるまで取得可能 復帰後の時短勤務制度とセットで確認すると安心
介護休暇 家族1人につき年5日まで、対象家族が2人以上の場合は年10日まで取得可能。正社員はもちろん、条件を満たした短時間勤務者も対象 法律で保証されている制度。実際に休みやすい雰囲気があるかも大切
年末年始休暇 年末年始に取得できる休暇 園の休園日に合わせて設定されることが多い
行事後振替休日 運動会・発表会など大きな行事の翌日に付与 保育士ならではの制度で疲労回復に効果的
リフレッシュ休暇 長期勤務や繁忙期後に付与される特別休暇 行事後や年度末に数日まとめて取得できることも
誕生日休暇 誕生日月に取得できる特別休暇 仕事のモチベーションアップにつながる制度
結婚休暇 結婚時に連続で取得できる特別休暇 結婚祝い金とセットで導入している園も多い
忌引休暇 親族の不幸の際に取得できる特別休暇 続柄によって日数が変わる可能性あり
ボランティア休暇 社会貢献活動や研修参加のための休暇 地域活動に積極的な園で導入されることがある
夏季休暇 夏の一定期間に取得できる休暇 有給と組み合わせて長期休暇も可能な場合あり

上記の他にも園独自の休暇制度を用意している場合があります。休暇制度が充実した園は働きやすいことが考えられるため、求人票を確認してみましょう。

【就活生が重視したポイント】

有給休暇が多い園を探しました!有給は半年勤務しなければ、取れないという園もありましたが、就職と同時に5日ついたので助かりました。就職後に友だちの結婚式があったので、有給を使うことができました。

実習に行った時に先輩保育士さんから『行事のあとに振替休日があると全然違うよ』と聞きました。そのため、求人を見る時に必ず確認するようにしました。

しっかり休暇制度がある園を知りたい

【保育園の福利厚生ランキング】2位 交通費・住宅手当・宿舎借上げ制度

就職してから家計の負担がかかるのが「通勤の費用」や「家賃」などの生活費です。

特に一人暮らしを考えている学生さんにとっては、手当の有無が園選びの大切なポイントになります。

交通費

多くの園では全額支給、または毎月1万円程度の補助が一般的です。

電車やバスだけでなく、車通勤の場合はガソリン代や駐車場代が支給されるケースもあります。上限の有無や対象範囲を確認しておきましょう。

住宅手当

園によっては、毎月2万円程度の住宅手当がつくことが考えられるでしょう。実家を出て一人暮らしを始める人にとっては、生活の支えになりますね。

宿舎借り上げ制度

保育士さんが一人暮らしをする際に、自治体や園が家賃の大部分を負担してくれる制度です。

園がアパートやマンションを契約してくれたところに住み、月7万5000円を上限に家賃補助が受けられることもあります。

自己負担が1万円前後に抑えられるケースもあり、特に家賃が高めの都市部で働きたい学生さんにとって心強い制度です。

【就活生が重視したポイント】

地方に住んでいるため、基本的に車通勤を考えていました。親から『ガソリン代が自腹だとけっこう大変だよ』と聞いて…。ガソリン代と駐車場代が支給してもらえる園を探しました。」

東京で働きたいと考えていたのですが、家賃が高すぎて諦めそうでした。でも宿舎借り上げ制度を利用できるとわかり、調べてみると自己負担が1万円で住めることを知りました。宿舎借り上げ制度を利用できる園を探して、就職先を決めることができました。

住宅手当・宿舎借り上げ制度が
利用可能な園を知りたい

【保育園の福利厚生ランキング】3位 奨学金返済・資格取得支援

就職後も安心して働けるように、奨学金の返済や資格取得をサポートする制度を設けている園もあります。

特に奨学金を利用している学生さんにとっては、返済支援の有無が就職先を決める重要なポイントになるでしょう。

奨学金返済支援

自治体や園によっては、毎月5,000円〜1万円、年間で10万円程度を補助してくれる制度があります。

例えば、埼玉県の所沢市のように年間18万円を最大5年間(合計90万円)支給してくれる例もあるため、奨学金の返済に不安がある方は必ずチェックしてみてくださいね。

資格取得支援

保育士資格を取って働き始めたあとに、「食育」「発達支援」「英語教育」などの専門資格を取りたいと考える方もいるでしょう。

園によっては研修費や受験料を補助してくれる場合があり、安心してスキルアップにつなげることができます。

【就活生が重視したポイント】

奨学金の返済が始まるのが心配で、説明会で制度があるかどうかを必ず確認しました。返済をサポートしてくれる園なら安心して働けそうだと思いました。

先輩から『資格取得を応援してくれる園だと成長できるよ』と聞いていたので、追加資格の支援制度があるかどうかを見ていました。働きながら勉強できるのは心強いです。

奨学金返済・資格取得支援がある園を知りたい

【保育園の福利厚生ランキング】4位 処遇改善手当・役職手当

第4位にランクインしたのは「処遇改善手当・役職手当」です。

処遇改善手当と聞いても、なじみがない方もいるかもしれません。

「処遇改善手当(加算)」とは、保育士の給与やキャリアアップを支援するために国が設けている制度です。学生の方には少し聞きなれないかもしれませんが、就職後にキャリアを積んだ際、昇給に大きく関わってくる制度です。

処遇改善手当

就職してすぐに支給されるわけではなく、まずは3年間経験を積んだあと、キャリアアップ研修を受講し、役職に就くことで処遇改善手当が支給されます。

その後、副主任や専門リーダーといった役職に就くことで、さらに支給額が増えることも考えられます。

ただし、処遇改善手当の導入方法は園によって異なり、月々の給与に上乗せするところもあれば、ボーナスでまとめて支給するところもあります。

そのため、処遇改善手当を支給する体制をしっかり整えている園を選ぶことが、長く安心して働くためのポイントになるでしょう。

役職手当

処遇改善手当とは別に独自に役職手当を支給している園もあります。

責任や業務量が増える分を給与に反映してくれる制度で、自分の努力やキャリアアップがきちんと評価されるのが特徴です。

長く働く中で「頑張りが形になる」ことは、仕事へのモチベーションアップにつながります。

【就活生が重視したポイント】

処遇改善手当と最初に聞いたときは難しい言葉だなと思っていました。でも説明会で園長先生が仕組みを丁寧に話してくれて、キャリアアップできる仕組みが整っていることを知りました。安心して長く働けそうだと思い、この園に就職したいと感じました。

役職手当がある園なら、自分が頑張ってキャリアアップしたときに、しっかり評価してもらえると感じました。今は実家暮らしですが、ゆくゆくは一人暮らしを考えているので、役職に就いた時に手当が出る園だと安心感があると思いました。

処遇改善手当・役職手当がある園の求人を知りたい

【保育園の福利厚生ランキング】5位 給食費無料・食事補助・エプロン支給

園の中には、保育士さんが日々の仕事に集中できるように、福利厚生を整えている場合があります。

給食やエプロンといった“毎日必要なもの”を園が用意してくれると、出費や手間が減り、働きやすさにつながるでしょう。

給食費無料・食事補助

園によっては、給食を無料で提供してくれたり、食事代を一部負担してくれたりする制度があります。

毎日のことなので、食費が浮くのは魅力的ですよね。

特に一人暮らしの保育士さんにとっては、食費の負担が減るだけでなく、栄養バランスの取れた食事をとれることは重要なポイントです。

エプロン支給

仕事中に使うエプロンや制服を園から支給してくれる園もあります。

毎日着用するものだからこそ、自分で用意すると買い替えなどの手間がかかります。

園からの支給があれば負担が減り、経済的にも助かるでしょう。

【就活生が重視したポイント】

一人暮らしだと家賃や光熱費で精いっぱいなので、食費を少しでも抑えたいと思っていました。毎日お弁当を作るのも大変なので、『給食の提供・無料』の園を探しました。

エプロンって意外と毎日使うので洗い替えが必要なんですよね。実習の時は本当に洗濯が大変でした。何枚も買うとお金がかかるので、支給してもらえる園があると知って助かるなと思いました。就職先選びのポイントになりましたね。

給食費無料・食事補助・エプロン支給の園の求人を知りたい

ランキング以外にも!保育士さんに人気の福利厚生一覧

絵本の読み聞かせ

ランキングで紹介したもの以外にも、園によってはさまざまな福利厚生が用意されています。

生活面のサポートから仕事のしやすさにつながるものまで幅広くあるので、就活の際には見逃さずにチェックしておきたいですね。

福利厚生の種類 内容例
職員の子どもの優先入園 自分の子どもを園に預けられる制度、保育料割引あり
制作活動の材料費支給 画用紙・折り紙・手芸用品などを園が支給
健康診断・人間ドック補助 年1回以上の健康診断や検診費用補助
結婚祝い金・出産祝い金 ライフイベント時に祝い金を支給
永年勤続表彰 勤続年数に応じた表彰や金一封、記念品を贈呈
制服貸与・クリーニング費補助 エプロンやジャージ貸与、洗濯費用の園負担
海外研修 姉妹園や提携園を訪問し、海外の保育を学ぶ研修制度

こうした福利厚生は、就職後の安心感や「長く働きたい」と思える環境につながります。

園によって福利厚生の内容は異なるため、気になる場合は説明会や面接で確認してみましょう。

また、保育士バンク!のキャリアアドバイザーへの相談すると希望に合った福利厚生を備えた園を紹介してもらえるので、お気軽にお問い合わせください。

福利厚生が充実した園を
紹介してもらう

福利厚生が充実した園を見つける!失敗しないための選び方ポイント

「給料」や「休日数」だけで就職先を決めてしまうと、入職後にギャップを感じることも少なくありません。

実際には、家賃補助給食費補助処遇改善手当などの福利厚生がどれだけ整っているかも重要でしょう。

園選びで失敗しないために確認しておきたいポイントを紹介します。

 求人票で福利厚生を具体的に確認する

年間休日○日以上「家賃補助あり」「給食費月○円」など、数字や条件がはっきり明記されている求人は信頼性が高いでしょう。

一方で「各種手当あり」といった曖昧な書き方しかない場合は、実際にどんな福利厚生があるのかわかりにくいため、注意が必要です。

さらに、有給休暇の昨年の取得実績が記載されているかも大切なポイントです。

取得率80%以上」「平均取得日数○日」といった具体的な数字があると、働きやすさの裏づけになり、安心して応募できるでしょう。

 園見学や説明会で福利厚生の質問をする

求人票だけではわからないことも多いため、園見学や説明会の機会に確認してみるとよいでしょう。

例えば「家賃補助の利用条件はありますか?」「給食費はどのくらいかかりますか?」など、働き方をイメージしやすい質問をしてみるとよいですね。

ただし、質問の仕方には工夫が必要です。

かしこまって問い詰めるように聞くのではなく、会話の中で相談するようにたずねることを意識しましょう。

「働くことを真剣に考えている」という前向きな姿勢が伝わるように、質問できるとよいですね。

<質問の仕方例>

早朝保育などに対応できるように、園の近くで一人暮らししたいと思っています。家賃補助の内容を教えていただけますか?

長く働き続けたいと考えているので、処遇改善や役職手当について、どのようなキャリアアップの仕組みがあるか教えていただけますか?

就活エージェントを利用する

福利厚生については求人票や園見学だけでは見えにくい部分があります。

そんな時に頼りになるのが「就活エージェント」です。

保育士バンク!のキャリアアドバイザーなら、実際に園の制度を把握しているので「この園は家賃補助がしっかりしている」「処遇改善の仕組みを導入している」など、応募者だけでは調べにくい情報をお伝えいたします♪

就職活動の不安や疑問を相談できるだけでなく、自分に合った園を紹介してもらえるので、効率よく安心して就職先を見つけられるでしょう。

まだ、就活を始めてないけれど…まずは情報を集めたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

保育士バンク!新卒に無料相談

保育園の福利厚生よくある質問Q&A

保育園の福利厚生についてよくある質問をまとめました。園選びの参考にしてくださいね。

Q. 求人票に書いてある「各種手当あり」って何ですか?

A. 住宅手当や通勤手当、役職手当などのことをまとめて指す場合があります。

園によって内容や金額が異なるため、詳細を確認しましょう。

Q. 福利厚生はすぐに使えますか?

A. 入職後すぐに使える制度もありますが、勤続年数や雇用形態によって利用条件がある場合があります。

不安な場合は面接や見学時に聞いてみましょう。

Q. 宿舎借上げ制度は誰でも利用できますか?

A. 多くは正職員を対象としていますが、自治体や園の方針によって条件が異なります。

対象のアパートやマンションの空き状況や利用期間も確認してみることが大切です。

Q. 産休・育休は本当に取れますか?

A. 制度は法律で定められていますが、取りやすさは園の雰囲気や人員体制に左右されます。

実際の取得実績を聞くのがポイントです。求人票に書いてある場合もあるため、チェックしてみましょう。

Q. 福利厚生を選ぶときの優先順位はどう決めればいいですか?

A. 家賃補助、休暇制度、研修機会など、自分の生活や将来設計に合う制度を優先しましょう。

就活を始める前に「何を重視したいか」を先に整理しておくと比較しやすくなります。

Q. 求人を見るのが大変…自分に合った福利厚生を最速で見つける方法は?

A.就活エージェントに相談してみましょう!求人情報と照らし合わせて、あなたの希望の園を探すサポートをしてもらえます。

保育士バンク!のキャリアアドバイザーなら、福利厚生の詳細や園の実態を教えてくれるので効率的に探せますよ♪

また、保育士バンク!YouTubeチャンネルでは、福利厚生をわかりやすく紹介している動画も配信しているので、チェックしてみてくださいね。

なお、保育学生の就活の流れを改めて確認したい方はこちらをご覧ください。

保育士の就活は福利厚生を重視!自分が働きやすい園を選ぼう

保育士の初任給は、地域の相場や園によって差があるでしょう。

そのため、給与だけで判断するのではなく、福利厚生の充実度をしっかり確認することが大切です。

住宅手当や宿舎借上げ制度、休暇制度、研修制度、食事補助などは、日々の生活を支え、安心して働き続けるための重要なポイント。

就活では、「自分にとって必要なサポートは何か」を整理し、園の制度や実績を具体的に確認しましょう。

安心して保育の仕事を続けていくために、自分に合った制度が整っている園を探してみてくださいね。

なお、保育士バンク!では、希望に合う求人を紹介のほか、福利厚生の内容や園の実際の雰囲気なども詳しくお伝えいたします。

自分だけでは見つけにくい情報もお伝えさせていただきますので、就活を安心して進めたい方はお気軽にご相談くださいね。

出典: 職業情報提供サイト(保育士・経験年数別所定内給与額グラフ)/ 厚生労働省出典: 労働費用(用語集)/ 厚生労働省出典: 育児休業制度の基本/厚生労働省出典: 母性健康管理のための制度/厚生労働省出典: 妊娠・出産・産前産後のサポート/厚生労働省出典: 介護休暇制度について/厚生労働省出典: 埼玉県所沢市出典: 令和7年度以降の処遇改善等加算について/こども家庭庁

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