ひな祭りで飾られる菱餅（ひしもち）にはどのような由来があるのでしょうか。今回は、菱餅の由来についてわかりやすく解説します。子ども向けの簡単な伝え方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
Wakko / stock.adobe.com
【ひな祭り】菱餅とは
女の子の健やかな成長をお祝いする3月3日のひな祭り。
ひな壇にはひな人形とともに、ひなあられや菱餅（ひしもち）などが彩りを添えています。
菱餅とは、ひな祭りのひな壇に飾られる伝統的なお菓子のひとつです。「緑」「白」「ピンク」の3層になっており、ひし形をしていることから「菱餅」と呼ばれています。
【ひな祭り】菱餅の由来
菱餅の由来は、日本で古くから親しまれている草餅にあります。
草餅は、健康や厄除けを願う食べ物で、お守りのような存在として人々に愛されてきました。
もともと草餅には、「母子草（ハハコグサ）」という草が使われていました。この草の名前は、親子が寄り添うように生える姿から名付けられたようです。
しかし、「母子をつぶして餅にする」というイメージを連想させることから、次第に邪気を払う力があるとされる蓬（よもぎ）が使われるようになったといわれています。
ひな祭りで草餅がひし形に飾られるようになったのには、いくつかの説があります。
なかでも、「菱の葉」には昔から「解毒作用」や「繁栄を願う力」があるとされ、それにあやかって草餅をひし形にしたといわれています。
はじめは緑と白の二層だけでしたが、後にピンクが加わり、今の三層の形ができたそうです。
菱餅には、「女の子が元気にすくすく育ちますように」という願いが込められています。ひな祭りには、なくてはならない大切な飾りですね。
【ひな祭り】菱餅の3色の意味は
菱餅は下から「緑・白・桃」の順番に配置されており、「雪の下から新芽が顔を出し、その上では桃の花が咲き誇る」春の風景を表しているといわれています。
ひな祭りに飾られる菱餅の3色には、それぞれ深い意味が込められています。
緑（よもぎの色）
緑は、よもぎの色を表しています。
昔からよもぎは、身体を整える力があるとされ、健康を象徴する植物として親しまれてきました。この緑色には、「健やかに育ちますように」という願いが込められています。
白（雪の色）
白は、雪の色を表しています。
雪の白さは清らかさを象徴し、「心も身体もきれいでありますように」という意味があるようです。
ピンク（桃の花の色）
ピンクは、桃の花の色を表しています。
桃の花は春を告げる花であり、昔から魔除けの力があると信じられてきました。そのため、ピンク色には「悪いものから守られ、健やかに育ってほしい」という願いが込められているそうです。
【ひな祭り】菱餅の由来を子どもに伝え方
菱餅の由来を子どもたちに伝えるためには、まず、ひな祭りについて簡単に伝えるとよいでしょう。
ひな祭りってなあに？
なぜひな祭りに菱餅を飾ったり食べたりするの？
なぜ菱餅は3色あるの？
菱餅のお守り製作アイデア
菱餅の製作を楽しみ、ひな祭りをお祝いしましょう。お守りとして、菱餅のキーホルダーを作るとよさそうです。
用意するもの
- 正方形の小さめの画用紙（ピンク・白・緑色）各2枚
- 糸やリボン
- セロハンテープまたはのり
- はさみ
- 穴あけパンチ（または安全ピン）
作り方
- 画用紙をを半分に折り、長方形の形にします。
- さらに半分に折り、折り目をつけてから開きます。
- 折り目に合わせて真ん中に向け、のりで貼り付けます。
- のりを貼り付けて、裏返しにします。
- （1）～（4）の工程を繰り返し、大・小サイズの菱形を作ったら、2つを貼り付け、ふちを折って立体的な形を整えます。
- ピンク、白、緑の画用紙をすべて同じ手順で折り、できあがったらピンクの菱形に穴をあけ、リボンを通せば出来上がりです。
ポイント
かわいらしい菱餅のキーフォルダーを作れば、行事を楽しむきっかけになりそうです。
菱餅をいくつか作ってつなげてモビールにしてもよいですね。
子どもに菱餅（ひしもち）の由来を伝えてひな祭りをお祝いしよう
ひな祭りは、日本の伝統文化を楽しみながら、子どもの成長を願う行事です。
菱餅の由来を知ることで、行事そのものへの興味が深まるでしょう。
菱餅について子どもたちにわかりやすく伝えて、日本の風習をお祝いしましょう。
また、「保育士バンク！新卒」では、保育学生さんや新卒保育士さん向けに遊びアイデアを配信しています。
就活のサポートも実施しているので、園選びや面接対策などをお気軽にご相談ください。
あなたらしく働ける職場を探すお手伝いをいたしますので、お問い合わせお待ちしています。