保育実習などで1日中大きな声を出し続けた結果、声が枯れてガラガラ声になってしま
った経験はありませんか?
正しい発生が身に付いていないと、喉や声帯に負担がかかり、声枯れの原因になってしまいます。そこで今回は、簡単にできる正しい発声のポイントをご紹介します。
腹式呼吸をする
胸式呼吸のまま大きな声を出すと、肩が上がって体が緊張した状態になりがちです。そうすると、実は喉も硬く緊張してしまう為、大きな声を出すには向きません。さらに、喉に負担がかかるので声枯れしやすくなってしまいます。
その為、大声を出すときは「腹式呼吸」に切り替えてみてください。よく「お腹から声を出す」と言われると思いますが、体の構造的に理にかなっているんですね。
空気の通り道を邪魔しないよう、鎖骨を開く感じの姿勢をとりましょう。慣れるまでは、仰向けになって腹式呼吸をしてみることも、意識付けとして有効です。
母音を意識する
普段の会話の中で「母音」「子音」を気にすることはないと思いますが、言葉のプロであるアナウンサーや役者にとっては、発声の基本であるとも言われています。
母音とは「あいうえお」のことを指し、それぞれ口を開ける形が大きく違いますね。
そして、子音となる文字は、必ず母音との組み合わせになっています。
例えば、「おはようございます」の母音だけを抜き出すと「おあおうおあいあう」となります。
その為、「母音を意識する」とは、それぞれの音が持つ「母音の口の開け方」を意識するということ。上の例で行くと、「は」という音を発するときは「あ」の口の開け方、「よ」という音を発するときは、「お」の口の開け方を意識する・・・という具合です。初めは慣れないと思いますので、ゆっくりやってみてください。
アナウンサーなどの発声練習でも取り入れられている方法で、繰り返していくと音の基礎となる母音をしっかりと発音できるようになるため、活舌が良くなります。
喉を大事にしよう
保育士として勤務が始まると、子ども達への絵本の読み聞かせ、歌、外遊びでの声かけなど、声を張る場面が多いと思います。しかし、喉はとってもデリケート。喉から声を出していると、声質まで変わってしまうこともあります。腹式呼吸や正しい発音などを意識して、美声をキープしてくださいね。