手作りできる水遊びのおもちゃ。保育実習にも役立つ、船や魚釣りゲームの作り方

水遊びを楽しむ手作りおもちゃについて、気になっている保育学生さんもいるのではないでしょうか。ペットボトルや牛乳パックなどを利用して船や水鉄砲を作ったり、スポンジの魚で魚釣りをしたりすると、保育実習での活動も楽しくなりそうですよね。今回は、保育園の子どもたちも簡単に作れる、水遊びの手作りおもちゃについて紹介します。

ヨーヨー釣りで遊んでいる子ども

T.TATSU/shutterstock.com

保育園の子どもたちに人気の水遊び

暑い季節に保育実習や保育ボランティアを行う保育学生さんにとって、水遊びは計画の立てやすい保育活動かもしれません。プール遊びやシャワー遊び、魚釣りなどを行うと、子どもたちが喜んでくれそうですよね。

水遊びをするときに幼児向けのおもちゃがあると、一層楽しい活動になるようです。2歳以上の幼児を担当するときには、おもちゃを手作りする製作遊びも取り入れてみましょう。

水遊び用の手作りおもちゃに活用できる材料

保育園の製作遊びで水遊び用のおもちゃを作る場合、どのような材料を用意するとよいのでしょうか。手に入れやすく活用しやすい材料を紹介します。

空き容器

家庭で手に入れやすいアイテムとして、食品などの空き容器があります。保育園の子どもたちにも扱いやすい空き容器は、次のようなものです。

  • 牛乳パック
  • マヨネーズやケチャップの容器
  • プリンの容器
  • 食品トレイ
  • キッチン用洗剤の容器
  • カプセルトイの容器

水遊び用のおもちゃを作る場合は、水に強い素材であることが大切です。早めに保護者の方に連絡をしておくと集まりやすいかもしれません。保育学生さんも保育実習や入職後のことも考えて、日頃からさまざまな容器を収集しておきましょう。

日用品

水遊び用のおもちゃを手作りするときには、家庭でよく使う日用品もよいかもしれません。手に入れやすいアイテムは次のようになります。

  • スポンジ
  • ホース(ビニール製)
  • プラスチック製ストロー
  • プラスチック製のコップ
  • ジッパーつきビニール袋
  • プラスチックケース(蓋付き、蓋無し)

これらは100均でも手に入れることができるので、保護者の方も用意しやすいでしょう。保育学生さんが子どもたちの活動のために必要と考えた場合は、担当保育士の方に相談してみてもよさそうです。

水遊び用おもちゃの作り方

水遊び用のおもちゃの作り方はさまざまあるようですが、保育園の子どもたちにもできる、簡単な作り方を紹介します。

牛乳パックの船

保育園のプールなどで遊べる、船のおもちゃの手作り方法です。

用意するもの

  • 牛乳パック 1本分
  • ビニールテープ
  • うちわ
  • はさみ

作り方

1.牛乳パックを縦に2等分する

2.船体にする方の切り口にビニールテープを貼って補強する

3.残りの牛乳パックを上から3分の1くらいで切り、下の部分を船の帆として船体の中央部に立てて固定する

4.船体や帆に油性ペンやシールなどで自由に装飾をしてできあがり

牛乳パックを2等分にする作業は、保育学生さんが事前に行なっておきましょう。2歳児や3歳児クラスの場合は、帆にする部分を切り取る作業も保育学生さんが行うとよさそうです。
4歳児や5歳児クラスの場合は、子どもたちが切りやすいように切り込みを入れておくとよいかもしれません。

遊び方

保育園のプールで水遊びをする場合は、船を横1列に並べ、うちわで扇ぎながら競争をしてみましょう。船が思いがけない方向に進んで楽しめそうです。0歳児や1歳児を担当するときには、保育学生さんが船を動かして見せると喜んでくれるかもしれませんね。

牛乳パックの船には輪ゴムや風船で動くタイプもあるので、4歳児や5歳児クラスを担当するときには挑戦してみてもよさそうです。

ペットボトルの水鉄砲

ペットボトルを使う、簡単な水鉄砲の作り方です。

用意するもの

  • やわらかい素材のペットボトル1本(1歳児や2歳児クラスの場合は、容量の小さなペットボトルがよいかもしれません)
  • ストロー
  • 穴を開ける道具(きりなど)

作り方

1.ペットボトルキャップの中央に、ストローが通る大きさの穴を開ける

2.ペットボトルにキャップをはめる

3.キャップにストローを通し、ペットボトルの底近くまで入れる

4.ペットボトルの周りにテープやマジックで絵や模様を描いてできあがり

ペットボトルキャップに穴を開ける作業は、事前に保育学生さんがやっておくと、活動がスムーズに進むようです。ペットボトルにキャップをはめたり、ストローを通したりするのは、2歳児クラスの子どもにもできるかもしれません。

やりにくそうな様子が見られたときには、ストローを穴に入れるところまで保育学生さんが行い、中まで通す作業は子どもにやってもらうなどの援助をしましょう。

遊び方

ペットボトルに水を入れ、側面を押して水を発射して遊びます。ストローがペットボトルの下まで入っているので、上を向けたままでも水が飛び出し、噴水のように遊ぶこともできるようです。水鉄砲で遊ぶときには、友だちの顔や耳に水をかけないように注意をしましょう。

ペットボトルシャワー

園庭などでも遊びやすい、ペットボトルシャワーの作り方です。

用意するもの

  • ペットボトル 1本
  • 穴を開ける道具(きりなど)

作り方

1.ペットボトルの底に小さな穴をいくつか開ける

2.ペットボトルやキャップに装飾をする

3.ペットボトルの口や側面に持ち手となる紐をつけてできあがり

ペットボトルの底に穴を開ける作業は、保育学生さんが事前にやっておきましょう。子どもたちが行うのは周りへの装飾だけなので、1歳児や2歳児クラスの子どもにも楽しめそうですね。穴の大きさによって、中の水がすぐになくなってしまったり、シャワーのように出なかったりするので、ちょうどよい大きさを研究しておくとよいかもしれません。

遊び方

プールで使うときは、友だちと水をかけあうと水遊びが盛り上がりそうです。園庭で遊ぶ場合は、ペットボトルに水を入れて土の上に絵を描いて遊ぶのも楽しいかもしれません。ペットボトルに持ち手をつけると、1歳児や2歳児クラスの子どもも遊びやすいでしょう。

スポンジ魚の魚釣り

魚釣りは保育園の子どもに人気の水遊びのようです。スポンジを使う簡単な魚釣りおもちゃの作り方を紹介します。

用意するもの

  • 食器洗い用スポンジ(厚みのないもの)
  • 輪ゴム
  • クリップ
  • 磁石
  • 凧糸
  • 割り箸
  • はさみ
  • ビニールテープ

作り方

〈魚〉

1.スポンジを魚の形にカットする

2.尾びれの付け根に輪ゴムを巻く

3.魚の口にクリップをつける

4.魚の目やヒレをマジックで描いてできあがり

〈釣り竿〉

1.凧糸で磁石をしばり、はずれないようにテープで補強する

2.凧糸の反対側の端を割り箸に結ぶ

3.割り箸にテープを巻いたり色を塗ったりしてできあがり

3歳児以上の幼児クラスでは、難しい部分だけを保育学生さんが手伝い、魚の口にクリップを付ける作業や、魚や釣り竿に絵を描いたり色をつけたりする作業は子どもたちに任せて、達成感を味わえるような工夫をしましょう。

凧糸を磁石や割り箸に結ぶのが難しい場合は、テープを巻きつけて留めるようにしてもよいかもしれません。さまざまな色のスポンジを使うと、魚釣り遊びが一層楽しくなりそうですね。

遊び方

保育園に幼児用プールがある場合は、中にスポンジの魚をたくさん浮かべ、子どもたちみんなでプールを囲んで魚釣りを楽しんでみましょう。水遊び用のプールなら、中に入って魚釣りをするのもよいかもしれません。
おすわりができるようになった0歳児の場合は、大きめの洗面器などに水を張って遊ぶと喜んでもらえそうです。

関連動画:「たくさん釣れるかな?マグネットとカプセルで釣りゲーム♪/保育士バンク」

ペットボトルで作る水車

水遊び用の水車はペットボトルや牛乳パックで手作りできるようです。ここではペットボトルの水車の作り方を紹介します。

用意するもの

  • ペットボトル 1本
  • 牛乳パック 2本
  • ペットボトルの2倍ほどの長さで丸い棒 1本
  • ビニールテープ
  • ストロー 2本
  • はさみ
  • 穴を開ける道具(きりなど)

作り方

1.ペットボトルの側面に切り込みを入れ、水車の羽を何枚か作る

2.切り口でケガをしないように、ビニールテープを貼る

3.ペットボトルの底とキャップの中央に穴を開け、それぞれにストローを通す

4.牛乳パックの上3分の1ほどを切り取り、下の部分を水車の台にする

5.牛乳パックの台の上の部分にストローを乗せる切り込みを入れる

6.ペットボトルが2本の牛乳パックの間におさまるように、両端につけたストローを台の切り込みに固定する

7.2本のストローの中を通るように棒を差し込んでできあがり

ペットボトルに切り込みを入れたり、ストローを通す穴を開けたりする作業は難しいので、保育学生さんが事前に行なっておきましょう。子どもが切り口にテープを貼る場合は、全体を包むように貼れているかをしっかり確認すると安心です。保育学生さんが水車を作り、子どもたちがペットボトルや牛乳パックに装飾をするという活動にしてもよいかもしれません。

遊び方

手作り水車を幼児用プールや洗面器に設置し、ジョウロなどで羽根に水をかけると、くるくる回って楽しめそうです。水車が倒れないように、牛乳パックにたっぷり水を入れておきましょう。水車を使う水遊びは、0歳から2歳の子どもたちにも喜んでもらえそうですね。

水遊びを楽しむために配慮すること

ホースで遊ぶ女の子

Shinya nakamura/shutterstock.com

夏の暑い日の水遊びは、子どもたちが時間を忘れて楽しめそうです。保育活動で水遊びをするときに配慮することをまとめました。

定期的に水分補給を行う

プールなどで水遊びをしていると、喉が乾いていることに気づきにくいかもしれません。保育活動で水遊びを行うときには、時間を決めて定期的に水分補給を行うようにしましょう。気温が高いと水の中でも熱中症になる場合があるので、日陰で休む時間を取ることも大切です。

子どもたちから目を離さない

水深の浅い保育園のプールでも、思いがけない事故が起きるかもしれません。保育活動で水遊びをするときは、子どもたち全員が見える位置でしっかり安全確認をするように心がけましょう。活動の途中で子どもたちの体調を確認することも、安全管理の1つと言えます。

ケガを防ぐためのルールを決める

水遊びをしていると楽しくてはしゃいでしまい、走ったりジャンプをしたりしてケガにつながることもあるようです。活動の前にケガを防ぐためのルールを決め、しっかり守るように声をかけましょう。途中でルール違反に気づいた場合は、一旦活動をやめてルールを確認することも大切です。

手作りおもちゃで水遊びを盛り上げよう

今回は、保育園の水遊びに使う手作りおもちゃの作り方や遊び方を紹介しました。

水遊び用の手作りおもちゃは、ペットボトルの水車や水鉄砲、スポンジで作った魚を使う魚釣り遊び、牛乳パックの船など、子どもたちにも簡単に作れるものもあるようです。手作りおもちゃの材料としては、家庭にある空き容器や100均のアイテムなどが用意しやすいかもしれません。

保育実習や入職後の保育活動では、0歳児や1歳児、2歳児も遊べる幼児向けの手作りおもちゃを使って水遊びを盛り上げましょう。

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