保育園で活用できるおたよりの書き出し例や挨拶文、書き方のポイント

保育園で働こうと考えている保育学生さんのなかには、入職後、どのようにおたよりを書けばいいのか気になる方もいるでしょう。季節ごとの挨拶を知っていれば、いざおたよりを書くとなったときに役立つかもしれません。今回は保育園でのおたより作成に役立つ、書き出し例や挨拶文、書くときのポイントを紹介します。

何かをかく女性の様子

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保育園におけるおたよりとは

保育園のおたよりは、保育園と家庭をつなぐ連絡手段のひとつです。「園だより」「クラスだより」「保健だより」「給食だより」などさまざまあるでしょう。

園によっては、おたよりの発行回数が月1回や2カ月に1回などの違いがあるかもしれません。おたよりを書く意味や内容について見ていきましょう。

おたよりを書く意味

保育園でのおたよりには、通園している保護者の方に「こんな行事を予定しています」、「保育中の出来事や行事の子どもの姿」などを伝える役割があるようです。

園でどんなことが行われるのかなど、共通認識を持つためにもおたよりは大切といえそうですね。

おたよりにどんなことを書くのか

保育園でのおたよりでは

  • 行事予定
  • 必要な持ち物や服装
  • 行事の日の登園時間
  • 園からのお願い事

など、全保護者に周知したいことが記載されているようです。
園からのお願いが早めにわかっていれば、保護者も準備がしやすいでしょう。

おたよりの初めに入れる季節の挨拶文や書き出し方などをきちんと理解しておけば、入職後のおたより作成に活かせそうですね。

保育園のおたよりの文例

保育園のおたよりで活用できる、季節ごとの挨拶文について紹介します。

春(3月、4月、5月)のおたよりの文例

まずは、春の挨拶文からみていきましょう。

3月

  • 日に日に厳しい寒さも和らぎ、春の気配を感じられるようになりました。
  • 日差しが暖かく、過ごしやすい季節となりました。
    年長さんのクラスからは、卒園式の歌が聞こえてきます。
  • 春を待ちわびていたかのように、戸外遊びやお散歩をいつも以上に楽しんでいる子どもたち。

3月から季節は春ですが、前年度の最後の月になります。
卒園式に触れたり、新学期が訪れる様子を絡めたりするといいでしょう。

4月

  • ドキドキ、わくわくしながら迎えた4月。
    いよいよ新年度がスタートしました。
  • 進級してお兄さんとお姉さんになった子どもたち。
    少しだけ頼もしくなりました。
  • ご進級おめでとうございます。
    今年度も一人ひとりのペースを大切にしながら、色々なことに挑戦したり楽しんだり過ごしていきたいと思います。

4月は新年度がスタートする時期。入学式や進級などのお祝いの言葉を添えた文章を書けるとよいですね。

5月

  • 青空の下で泳ぐこいのぼりのように、園庭を走り回っている子どもたち。
  • さわやかな風に温かい日差し。
    戸外遊びやお散歩が楽しめる季節になりました。
  • 新緑の青葉にすがすがしさを感じる時期となりました。
    連休明けの保育園は、子どもたちのおみやげ話でにぎわっていました。

5月はこいのぼりや子どもの日、GWなど行事がさまざまあります。
連休の過ごし方や連休後の子どもの様子などが伝わる内容にするとよいかもしれません。

夏(6月、7月、8月)のおたよりの文例

次は夏に使えるおたよりの文例を見ていていきましょう。

6月

  • あじさいの花が色づき始め、梅雨の気配を感じる季節となりました。
  • 雨が降り外遊びできない日が続き、遊び足りない子どもたち。
  • カタツムリやあじさいなど梅雨の自然で遊ぶ子どもたち。

7月

  • 雨の合間の晴れた日に、おもいっきり戸外遊びを楽しんでいる子どもたち。
  • 暑さも日増しにましていき、本格的な夏はすぐそばまできているようです。
  • 園内の笹の葉に子どもたちの願い事や、笹飾りが揺れています。

8月

  • ようやく梅雨が明け、太陽の日差しと共に夏がやってきました。
  • いつの間にかセミの声が聞こえてきて、季節はすっかり夏になりました。
  • 夏の自然にいっぱい触れながら、戸外活動を楽しむ子どもたち。

一般的に6月は梅雨入り、7月に梅雨明けをすると本格的な夏に入ります。8月は猛暑で9月は残暑といわれています。

特に梅雨の時期はじめじめしていますが、長雨が続くなかの子どもたちの様子を入れ混んで季節の挨拶文とするのもよさそうです。

秋(9月、10月、11月)のおたよりの文例

ここからは、秋のおたよりの文例を見ていきましょう。

9月

  • 日中は夏と変わらないような暑い日もありますが、日が落ちるのも少しずつ早くなってきました。
  • 夏の暑さも和らぎ、秋の匂いや気持ちの良い風が感じられるようになってきました。
  • 朝夕の心地よい風に、秋の気配を感じるこの頃。

10月

  • 食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋など楽しみが多い季節がやってきました。
  • 木々の葉の色が変わり始め、秋の訪れも目に見えてわかるようになってきました。
  • 新年度がスタートしてから早半年。
    あっという間にもう10月ですね。

11月

  • 公園の落ち葉が赤や黄色に色づき、お散歩が楽しい時期となりました。
  • 秋晴れの日が続き、日中は気持ちの良い風が吹いています。
    立冬を迎え暦の上ではもう冬になるようです。
  • 足元を彩る落ち葉や吹く風の冷たさに、晩秋を感じる季節となりました。

食欲の秋、スポーツの秋など、さまざまな言葉で表現できるでしょう。また、9月から11月にかけて、運動会も行うこと保育園も多いかも知れません。

暑かった夏が終わり、過ごしやすい季節になるので気温の変化などを入れてみてもいいかもしれませんね。

冬(12月、1月、2月)

冬のおたよりの文例を見ていきましょう。

12月

  • 冷たい空気に、ひんやりとした風。もうすっかり季節は冬ですね。
  • 寒い日が続きますが、吐く息の白さを気にせず元気に遊んでいる子どもたち。
  • 街を歩くとクリスマスの華やかな飾りが見られるようになってくる季節となりました。
    子どもたちもクリスマスが楽しみのようです。

1月

  • 「おせちを食べたよ」「凧揚げしたよ」など、園内はお正月の話でにぎわっています。
  • 静かだった園内も、久しぶりに登園してきた子どもたちの楽しげな声でいっぱいです。
  • 子どもたちの元気な声で、新しい1年がスタートしました。

2月

  • 立春が過ぎ、暦の上では春ですがまだまだ寒い日が続いています。
  • 桜のつぼみが少しずつ膨らみ始め、チューリップの芽が地面から顔を出しました。
    静かに足音を立てながら、春が近づいてきました。
  • 降り積もった雪の上で、おもいっきり雪遊びを楽しんでいる子どもたち。

12月はクリスマスや大晦日、1月はお正月、2月は節分など、冬になるとイベントがたくさんあります。気温のこと、雪や霜などの季節のならではの言葉を交えながら、挨拶文が書けそうですね。

このように、季節に合った挨拶はもちろん、月の初めに出すのか終わりに出すのかによっても使用する文章を変えたり、工夫したりするといいでしょう。また保育園によっては、前年度のおたよりを保管しているところもあるようなので、参考に見てみるのもよいかもしれません。

保育園のおたよりを書くときのポイント

紙を見る女性

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行事の日時や持ち物を間違えないようにする

特に園だよりでは、全保護者に配るものとして園の行事予定などを記載します。
それを元に保護者の方は準備をするので、日時や持ち物は間違わないように気をつけましょう。

自分一人で確認するのではなく、他の先生にも見てもらうことで言い間違いや誤字脱字を発見できそうです。

またクラスだよりは、子どもたちの誕生日を記載することもあるようです。字の間違えや誕生日の日付の間違いをしないように意識するとよいかもしれません。

読みやすいように工夫する

おたよりは、保護者の方に読んでもらうのが前提です。そのため、書きたいことを入れ込みすぎると、「長すぎて最後まできちんと見ることができない」ということもあるかもしれません。

一文を簡潔にまとめたり、箇条書きや吹き出し、適宜イラストなどを入れたりして読みやすくする工夫を心がけましょう。

保育園のおたより作成に向けて準備できること

保育園でおたよりを書くとなったとき、イラストがない、挨拶文がわからないといった困りごとがあるかもしれません。

そうならないためにも、以下を準備しておくとよいでしょう。

  • イラスト集を用意する
  • 季節の文例やおたよりの書き方を知っておく

これらができていると、読みやすいおたより作成ができるだけでなく、園からのお願いごとが保護者に伝わりやすくなりそうです。

保育園のおたよりの書き方を知って入職したときに役立てよう

今回は、保育園におけるおたよりの挨拶の例文や書き方のポイントを紹介しました。

おたよりを出すときは、春、夏、秋、冬と季節に合った挨拶文をいれるとよさそうです。また、事前にイラスト集や書き出しの例を理解しておくと、いざおたよりを書くとなったときも役立つかもしれません。

新卒保育士さんとして働くときに、季節に合った挨拶文を入れて読みやすいおたよりを書けるとよいですね。

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