実習前に参加するオリエンテーションでは、どんなことを質問するとよいのでしょうか?服装や持ち物など、気になることを事前に確認すれば実習をスムーズに進められそうですね。今回は、保育実習前のオリエンテーションで質問しておくことを総まとめ!さらに、幼稚園実習や施設実習などケース別のポイントについても紹介しています。
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■目次
実習前のオリエンテーションに向けた質問とは?
保育実習や幼稚園実習への参加前に行われることが多いオリエンテーション(事前訪問)。
このオリエンテーションでは、実習中の服装や1日の流れ、必要な持ち物などを確認しますが、聞き忘れがないよう事前に質問を準備しておくことが大切です。
オリエンテーションに参加する際は、
- 園の概要でくわしく知りたいこと
- 配属クラスやかかわるうえでの注意点
- 実習前の準備物
- 指導案の掲出方法
- 実習当日の服装・持ち物
などの質問を用意しておきましょう。
今回の記事では、保育実習前のオリエンテーションで質問することについてくわしく説明します。
実習前オリエンテーションの質問①園の概要について
まずは以下の項目を参考に、実習に参加する保育園の概要について確認しましょう。
- 保育理念・保育方針
- クラス名・子どもの人数
- 職員構成
養成校によっては、園児数や職員構成などについて実習日誌に記録が必要なケースもあるかもしれません。
事前に園のホームページなどで情報を確認したうえで、わからなかった点をオリエンテーション当日に質問するとよいですね。
実習前オリエンテーションの質問②実習内容について
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基本的な実習の流れについて
出勤日、勤務時間などの基本情報を質問しましょう。また、配属クラスや年齢についても確認しておきたいですね。
さらに、更衣室の場所や出勤後・退勤前の流れも聞いておくと実習当日に慌てずに済むでしょう。
なお、幼稚園実習や施設実習では、保育園とは一日の流れが異なることが予想されます。出勤してからの過ごし方をあらかじめ聞いておけば、見通しを持って参加できるでしょう。
実習計画について
具体的な実習の内容について、気になる部分を確認しておきます。質問の例を見てみましょう。
- 部分実習・責任実習の日程
- 弾き歌いをするピアノの曲目
- 読み聞かせをする絵本の題名
- 実習初日の自己紹介について
- 実習中のメモについて
- 最終日にプレゼントをあげてもよいか
実習中にピアノや読み聞かせをする場合は、実習前に練習できるように曲目や題名を確認しましょう。使用する楽譜や絵本を貸してもらえるケースもあるようです。
さらに、初日に自己紹介をさせてもらえるか、実習中にメモを取れるかなども確認しておけば、実習準備に役立てられそうですね。
実習前オリエンテーションの質問③子どもとのかかわりについて
子どもたちにどこまでかかわってもよいのかや、園で実施している感染症対策・安全対策などをきちんと確認しておきましょう。
クラスの子どもの特徴や興味のあることなども質問しておくと、実習時の活動に活かせそうですね。
また、幼稚園実習・施設実習では、保育園との違いを踏まえた子ども・利用者へのかかわり方を聞いておくとよいかもしれません。
実習前オリエンテーションの質問④実習日誌・指導案について
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実習日誌の提出方法は園によって異なるようです。オリエンテーションの段階で、提出場所や注意点について質問すると安心ですね。
また、園によっては実習初日から指導案の提出を求められることもあるようです。その場合は内容と期限をしっかりと確認しておきましょう。
また、修正する際は訂正印を使用するのか、修正テープを使用してもよいのかを質問しておくと慌てずにすみそうですね。
実習前オリエンテーションの質問➄実習期間中の服装について
実習中の服装についてもしっかり確認しておきましょう。
ここでは基本的な服装と園側に聞いておくポイントについて紹介します。
基本的な実習期間の服装
通勤中
行き帰りの服装については、スーツと私服のどちらにするべきか質問しておくと迷わずにすむでしょう。
私服の場合は、園の職員や保護者からの印象を考慮して、オフィスカジュアルを意識した服装を選ぶとよさそうですね。
トップスにはシャツやブラウスなどを着用し、ボトムスは丈が長く露出の少ないものを選びます。黒やグレー、ベージュといった落ち着いた色合いのものにすれば、好印象なスタイルになるでしょう。
実習中
通勤時の服装とは別に、実際に子どもたちと接するときの服装についても聞いておきましょう。
エプロンを貸与してくれる園や、動きやすい格好であれば特に指定がない園もあるので、前もって質問しておくと安心ですね。
また実習中につける名札についても、フルネームでの記載なのか、安全ピンをつけてもよいかなどを確認しておくとスムーズです。
服装に関する園の規定
服装に関して園の規定がないかも確認しておきましょう。
キャラクターデザインのエプロンや靴下は、子どもたちが保育学生さんに興味を持ってくれるきっかけになるかもしれません。
しかし、園によってはキャラクターグッズの使用を禁止しているところもあるようです。オリエンテーションで規定の有無を確認しておくと安心ですね。
実習前オリエンテーションの質問⑥持ち物について
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主な持ち物は、着替え・水筒・日誌や指導案・筆記用具・上履きなどですが、特別に必要なものがあるか聞いておくとよいかもしれません。
特に、園の規則に沿って持参を求められるものとして、配膳用のエプロンや三角巾、うがいのためのコップなどが挙げられます。
さらに、実習生さんには給食が出ないこともあるため、お弁当が必要かどうかも確認しておくとよいですね。
実習前オリエンテーションの質問➆その他の確認ポイント
その他、オリエンテーションで確認しておくとよいポイントは以下の通りです。
- 諸費用の清算方法
- 自転車の置き場所
- 傘の置き場所
自転車で通勤する場合は、駐輪場を確認しておくと実習当日もスムーズに対応できるでしょう。
また、施設実習の場合は泊まり込みで参加することもあるため、宿泊のルールや食事・洗濯などについても聞いておくとよいですね。
実習前のオリエンテーションに向けて準備しておくこと
実習の準備も大切ですが、オリエンテーションに参加するための準備や確認も重要になります。ここでは、オリエンテーションに向けた準備についてまとめました。
園へのアクセス方法
オリエンテーションに遅刻しないよう、事前に自宅から園までの行き方を調べておきましょう。
場所によっては電車を乗り継いだり、電車とバスを両方使用して移動したりすることも考えられます。
普段行き慣れていない場所だとうまく乗り換えができない可能性もあるので、時間に余裕を持たせておくと安心ですね。
訪問時間
事前にオリエンテーションの開始時間をきちんと確認しておきましょう。
訪問するときのマナーとして、約束の5分~10分くらい前を目安に到着するように心がけることがポイントです。
ただし、あまり早い時間に訪問するとかえって迷惑となってしまうため、早く到着した場合は園の周辺で時間をつぶすようにしましょう。
身だしなみや服装
オリエンテーションでは、園の職員だけでなく子どもや保護者とすれ違うかもしれません。服装と身だしなみのマナーも確認しておきましょう。
<チェック項目>
☑衣類のしわや汚れ
☑髪型のまとめ方、髪色の明るさ
☑爪の長さ
☑メイクの濃さ
実習前と同じように、服装や髪型など身だしなみをしっかり整えて臨むことが大切です。髪色は黒、もしくは暗い茶色などの自然な色を意識し、清潔感のあるスタイルに整えておきましょう。
メイクはナチュラルに仕上げると、園の職員からの印象がよいかもしれません。爪は短く切り、ネイルなども控えておくとよいですね。
また、アクセサリー類はオリエンテーションであってもつけないほうが無難です。
持ち物
オリエンテーションのための持ち物も事前に用意しておきましょう。
- 必要な書類
- メモ用紙
- 筆記用具
- クリアファイル
- 印鑑
- 上履き
そのほか、ハンカチやティッシュなども忘れずに持っていきましょう。
園からプリントや資料を配布されることがあるので、A4サイズのクリアファイルを持っていけばきれいに収納できますね。
実習前のオリエンテーションでは質問を準備しておこう
今回は、保育実習前のオリエンテーションで質問する項目を紹介しました。
服装や持ち物、実習計画についてなど、実習前には気になることがたくさんあるかもしれません。オリエンテーションに参加する前に、質問したいことをメモにまとめておくと対応しやすくなりそうです。
幼稚園実習や施設実習でもおおまかな内容は共通しているので、質問内容を参考にしてみてくださいね。
実習をスムーズに進めるためにも、実習前のオリエンテーションで積極的に質問して不安や疑問を解消しておきましょう。