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実習の目標設定とは。書き方や例文、実習前半・後半、年齢別での立て方のポイント

保育実習記録に書く目標の立て方について知りたい実習生さんも多いでしょう。初めての実習はもちろん、2回目や終盤でどのように考え、記入したらいいか悩みますよね。今回は、保育実習の課題や学びたいことをふまえた目標の書き方をまとめました。また、実習のスケジュールに合わせた目標設定例や0歳児から5歳児の年齢別の例文を紹介します。

保育実習の目標を考える学生の写真

GARAGE38/shutterstock.com



保育実習で立てる目標とは

保育学生さんが養成校など、机上で学んだ知識を実際の現場で体験できる保育実習。
そのなかでは一人ひとり実習の目標を設定して臨むことでしょう。


ここでは、保育実習で立てる目標とはどんなものか紹介します。



目標や課題とは


保育実習での目標とは、保育学生さんが実習中を通して何を学びたいかを自身で設定し、振り返りに活用するものです。


目標設定は、実習をより充実させるためにも重要といえるでしょう。


この実習の目標には大きく分けて


  • 実習全体を通した目標
  • 1日ごとに立てて記録に記入する目標

の2つのパターンがあるようです。


前もって目標を立てておくことで、子どもとのかかわりで心がけることや保育士さんの援助から学びたいことを意識しながら取り組むことができるでしょう。



保育実習の目的


目標設定をする前に、そもそもなぜ保育実習に行くのか目的をおさらいしておきましょう。


保育現場の雰囲気を知る

保育実習は社会に出る前準備として、保育士になるということがどのようなことかを改めて考えられる貴重な機会といえるでしょう。


実際に保育士さんの関わり方を知ったり、教材準備、行事の用意などを体験したりすることによって、保育士の仕事について理解を深められるでしょう。


座学で学んだことを実体験で身につける

保育士として働くには、学校の授業やテキストから得た知識だけではなく、実体験から子どもを理解して、保育スキルを磨くことが大切となるようです。


保育の現場で実践することで、より知識を深めていったり、テキストでは得られない実践的な保育知識を身につけたりすることができるでしょう。


保育士への志望度を再認識する

今後どんな保育をしたいのか、どのような先生になりたいのかといった具体的な目標を見つけ、保育への志望を再確認するという目的もあるでしょう。


保育士さんの援助を近くで見ることで理想の保育士像が明確になったり、子どもとかかわる中で保育の楽しさややりがいを感じられたりするとよいですね。



保育実習の目的を知っておくと、実習で自分が学びたいことが分かりやすくなりそうです。


では、学びたいことを目標にどう落とし込んでいくかを見ていきましょう。



保育実習の目標の立て方

保育実習の目標を立てるときのポイントを紹介します。



現場の様子を把握する


これまで学んできた保育の基礎知識を、実習を通して深めていけるような目標にしましょう。


たとえば2歳児クラスを担当したときは、「積極的に手遊びを使って2歳児の子どもとかかわる」といった内容を設定できそうです。


学校で習った手遊びを実際に子どもの前でやってみることで、子どもたちのよろこぶポイントや演じ方のコツがわかってくるかもしれません。



年齢やクラスの状況に合わせて考える


担当する子どもの年齢やクラスの状況によっても目標の内容は変わってくるでしょう。


まだ歩き始めたばかりの0歳児クラスでは、「クラスみんなでかけっこをして遊ぶ」という目標は難しいかもしれません。


子どもの年齢や発達をきちんと踏まえたうえで、行事の練習や園で取り入れている活動など、クラスの状況に合わせて実現できる目標を立てることが大切と言えそうですね。



なるべく具体的な目標を立てる


1日の目標を立てるときは、具体的な行動を示した目標を立てるとよいでしょう。


例文として1歳児クラスの「子どもと積極的にかかわる」という目標であれば、以下のように細分化できそうです。


  • 歌や手遊びを使いながらコミュニケーションを取る
  • クラス全員とかかわれるよう、均等に遊びに参加する
  • 子どもそれぞれの好きな遊びを通してかかわる

このように具体化すれば、実習中に意識することがわかるようになり、振り返りの際にも活かすことができるでしょう。



自分の課題点に対する改善策を挙げる


実習が始まってしばらくすると、自分のできること、できないことが見えてくるのではないでしょうか。


特に中盤や終盤に向けた目標設定では、自分の課題点を改善するための対策として立てみてもよいでしょう。


たとえば、戸外遊びのかかわり方がわからない場合は「戸外遊びにおける保育士さんの言葉がけやかかわりを学ぶ」といった目標にするとよさそうです。


目標が達成できたかを意識的に振り返ることで、自分がよくできている部分や、未熟な部分を客観的に認識しやすくなるでしょう。



【実習シーン別】保育実習の目標例

保育実習に参加する学生の写真

milatas/shutterstock.com


同じ実習中でも、実習初日に立てる目標と実習終盤で立てる目標は異なるでしょう。


実習のシーン別に目標の例文を紹介します。



実習前


実習が始まる前に立てる、実習全体を通した目標について紹介します。


目標例①保育士として求められることの基礎を学ぶ

保育士として求められる、保育知識や子どもとのかかわり方といった基礎的なスキルを身につけられるようにしましょう。


  • 保育士さんの動きを観察する
  • 自分ができる基本的な保育知識を実践して身につける

などといったことを意識すれば、実践的なスキルが身につくかもしれません。


目標例②自分が保育士として成長するための課題を明確にする

実習では、保育スキルを身につけるだけでなく、自分の課題を認識することも大切となるでしょう。


  • 複数の子どもとかかわってクラスをまとめている保育士さんの様子を把握する
  • 保育以外の保育士さんの動き方を観察する

などに気をつければ、自分の課題点がわかるかもしれません。


目標例③理想とする保育士像を見つける

実際に保育士として子どもたちと接するうちに、自分がどんな保育士になりたいかが見えてくるでしょう。


保育士さんそれぞれの援助の違いや言葉がけの工夫などを知るうちに、理想とする保育が明確になるかもしれません。



実習前半



目標例①子どもと積極的にかかわる

まずは子どもの名前や特徴を覚えるためにも、子どもと積極的に遊ぶことが大切でしょう。


なるべくクラス全員と均等にかかわれるよう意識しておくとよさそうです。


子どもの好きな遊びや大まかな性格まで把握できるとよいですね。


目標例②1日の流れを把握する

保育実習にあたって、保育園での1日の流れを知ることも大切といえるでしょう。


遊びの時間や給食の時間など、流れと時間は大体決まっていることが多いため、前半に把握しておくと子どもへの声かけがしやすくなりそうです。


目標例③保育士さんの働きかけの基礎を学ぶ

保育士さんが子どもと話すときの姿勢や言葉選び、表情など保育をするうえで大切となる働きかけの基礎を観察しましょう。


1対1で話すときと全体に向かって話すときの違いや、遊びの中での声かけと子どもを諭すときの言葉選びなど、場面ごとのかかわり方の違いについても見ておくとよいですね。



実習中盤



目標例①子どもの気持ちを汲み取ってかかわる

子どもはうまく自分の気持ちを言えないことも多く、保育士さんが思いを汲み取ることが大切となります。


ケンカの仲裁や泣いているときなどは、保育学生さんが子どもの気持ちを代弁したり引き出したりしながらかかわってみましょう。


目標例②保護者対応の様子を知る

保育園では登園・降園の際に、保護者の方と子どもの様子について報告したり、共有したりすることでしょう。


その際の言葉遣いや伝え方を観察することで、保育士さんが何に気をつけているかを見つけることができるかもしれません。


目標例③保育士さん同士の連携を学ぶ

保育現場では、常に職員同士で子どもの様子を共有したり、活動内容や行事について話し合ったりなど連携して動いていることでしょう。


そうした保育士さんたちのやり取りを見ておくことで、入職後に先輩保育士さんたちと協力して仕事を進める方法がわかってきそうです。


連携時に気をつけていることを保育士さんに聞いてみるのもよいかもしれません。



実習後半



目標例①遊びが広がる援助を行う

実習終盤では、保育士さんから学んだことを少しずつ自分なりに実践できるようになるかもしれません。


子どもの遊びを盛り上げるために、保育士さんがどのようにかかわっているか、おもちゃなど環境設定の工夫はどうしているかなどきちんと観察しておきましょう。


目標例②自分の考えや特技を活かしてかかわる

これまでの学びを活かしたうえで、自分なりに工夫して子どもとかかわることも保育の仕事をするうえでよい経験になるかもしれません。


実践したい活動がある場合は、担当の保育士さんに相談してみましょう。


ピアノや工作、折り紙など、自分の特技を活かせれば、保育士としての自信も高まりそうです。


目標例③保育以外での保育士さんの動きを学ぶ

実習の後半になると流れに慣れたこともあり、余裕を持って保育士さんの動きを観察することができるかもしれません。


子どもを保育しているとき以外の活動準備や片付けの様子、給食の配膳、午睡中の仕事内容なども細かく見ておくと、保育士さんの配慮や仕事内容についてさらに理解を深められそうですね。



【年齢別】保育実習の目標例

保育実習に参加する学生の写真

milatas/shutterstock.com


担当する子どもの年齢別に目標の例文を紹介します。


書き方を参考にして目標を立ててみてくださいね。



乳児


0歳児クラス

  • 子どもが安心して過ごせるよう笑顔でかかわる
  • 離乳食の介助やミルクのあげ方について知る
  • 泣いている理由を汲み取り、子どもの気持ちを満たせるようかかわる

0歳児では、子ども一人ひとりのペースにあわせて、安心して生活できるような工夫をしているかもしれません。
その際の保育士さんのかかわりをみていくとよいでしょう。


1歳児クラス

  • 月齢差や発達の個人差を理解し、それぞれの子どもに合ったかかわりをする
  • 子どもの好きな遊びを通してかかわる
  • 人見知りをする子どもも安心できるよう、笑顔で優しい声かけをする

1歳児は、まだ月齢による発達差が見られるかもしれません。
保育士さんがどのように子どもと1対1でかかわっているのかしっかり見ておくとよさそうですね。


2歳児クラス

  • 子どもの伝えたいという思いを汲み取り、代弁しながら話を聞くようにする
  • 子どもの複雑な感情を受け止めて、気持ちを落ち着かせる声かけをする
  • 身の回りのことをやろうとする意欲を引き出すための適切な援助を知る

2歳児は自我や主張が強まる子どもが出始めるかもしれません。
子どもの「自分が」という気持ちに保育士さんがどう対応しているかを勉強してみましょう。



幼児


3歳児クラス

  • 友だちといっしょに遊ぶ楽しさを味わえるよう仲立ちをする
  • 集団で活動する様子や保育士さんの援助を学ぶ
  • 身の回りのことを自分でできるよう支える

3歳児になると身の回りのことを一通りやれるようになるかもしれません。


また、集団生活に慣れてくる時期でもあるため、集団での活動では保育士さんがどのように指導しているかを見るとよい学びがありそうですね。


4歳児クラス

  • 友だちと遊ぶ様子を観察し、トラブルがないよう見守る
  • 遊びの仲間としてかかわり、いろいろな遊び方ができるよう工夫して援助する
  • 子ども同士の伝え合いを見守り、思いを代弁しながら適切に仲立ちする

4歳児になると、友だち同士のかかわりが活発になる頃といえそうです。
保育士さんの仲立ちしている様子を学び、保育学生さん自身も実践してみるとよいでしょう。


5歳児クラス

  • 子どもが自分なりに工夫しながら遊ぶ様子を知る
  • 遊びの中で友だちと協力したり話し合ったりするための援助を工夫して行う
  • 子どもが行事に向けて意欲や目標を持てるようなかかわりを学ぶ

5歳児では自分の考えを深めたり、友だちと思いを出し合って遊んだりする子どももいるかもしれません。


他にも、5歳児クラスになると行事が多くなる園もあるでしょう。
行事に向けた援助や指導の工夫について保育士さんに聞いてみると勉強になりそうですね。



2回目の保育実習の目標設定はどう立てる?

保育実習の回数や期間は養成校によってそれぞれ異なり、2回に分けて実習を実施する学校もあるようです。


2回目の実習の特徴としては、


  • 1回目とは受け持つ年齢が違うことが多い
  • 責任実習や部分実習などを行う場合がある
  • 1回目の経験を活かして子どもや保育士さんの動きを観察できる

といったことがありそうです。


これらの特徴をもとに、2回目の実習における目標設定の例を紹介します。


目標例①年齢による保育内容の違いを知る

2回目の保育実習では、最初の実習とは異なる年齢のクラスを受け持つことも多いでしょう。


年齢によって子どもの発達が異なるのはもちろん、それに合わせて活動内容や室内の環境、保育士さんのかかわり方も大きく変化するようです。


子どもの年齢に合わせた保育士さんの援助や配慮を学び、子どもとのかかわりに活かせるような目標設定にしていきましょう。


目標例②設定保育での援助を学ぶ

部分実習や責任実習を任されることが多い2回目の実習では、本番に向けて保育士さんの援助や子どもの姿をしっかり観察することが大切になるようです。


そこで、保育士さんの導入の工夫や環境設定、遊びの進め方をくわしく見ておきましょう。


子どものへの声かけの内容についても細かく記録に残しておけば、責任実習に活かすことができそうです。


目標例③部分実習での気づきや反省を活かす

部分実習を実践してみて気がついたことやうまくいかなかったことを分析し、改善するための手立てやかかわりを考えてみましょう。


たとえば、部分実習で読み聞かせを行ったが、絵本が長すぎて子どもたちが飽きてしまったことを反省点として挙げる場合を想定します。


その場合、次の部分実習や責任実習では、子どもの発達に合わせた絵本を選ぶ、話す声に抑揚をつけて子どもの興味を惹くといったことを目標にするとよいかもしれません。



目標の書き方を知って、保育実習に役立てよう

今回は、保育実習の目標とは何か、目標の立て方や例文を紹介しました。


保育実習の目標とは、保育学生さんが実習を通して学びたいことを明確化したものです。
目標を立てておくことで、実習中の課題がわかり、実践や振り返りがしやすくなりそうです。


また、実習の前半と後半では目標の書き方も変わってくるでしょう。
また、一度実習を経験した場合は2回目の実習でどんな目標にするとよいのか悩むこともあるかもしれません。


最初は園の流れに慣れることを目標にし、その中で保育士さんのかかわりや工夫を学ぶことができたら、終盤では学んだことを自分で実践してみることを目標にしていけるとよさそうです。


0歳児から5歳児の目標例を参考に、保育実習の目標を考えてみましょう。