新卒向け保育士求人・就職・就活情報サイト

実習の目標設定とは。課題やねらいは学びたいことと実習目的を明確にして考えよう【保育学生の実習ガイド】

保育実習で目標をどのように設定するか、書き方に悩んでいる実習生の方も多いでしょう。指導案と実習日誌にはそれぞれ毎日「ねらい」と「課題」を書く欄がありますが、どちらも学びたいこと(=目的)が明確でないと、具体的な課題もねらいも見えてきません。ここでは、どのように目標設定を行い、課題とねらいの落とし込むのか、書き方と目標例、課題例、ねらい例を部分実習や責任実習など、実習ごとに合わせてまとめました。


保育実習のねらいと課題設定、学びたいこと【保育学生の実習ガイド】

保育実習での「目標設定」は学びたいことを明確にする

保育実習は保育士養成校での授業の一環であり、保育士資格を取得するための取得単位として、必須単位でもあります。

保育実習は、保育の専門的な知識を身につけ、専門職への自覚を深めることを目的としています。しかし実習の中で学んでいくことは、実習生それぞれの意識の持ち方、心構え、事前学習の理解度などによって、大きく変わっていきます。

まずは、保育実習がどのような意図で設定されているのかの学校側の「ねらい」を理解した上で、自分のレベルに合わせた「学びたいこと」を目標として設定していきましょう。


保育実習の目的、目標、課題、ねらいの違い

保育実習での「目的」とは

保育実習になぜ行くのか、保育実習で「学びたいこと」です。 実習の最終ゴール(学びたいことを学んだうえでなりたい姿)でもあります。実習目的は事前に自分が学びたいことを明確に理解しておきましょう。
学校側などが保育実習をどうして設定しているかを表現する際には「ねらい」という言葉で伝えられる場合もあります。


保育実習での「目標」とは

保育実習で学びたいことをどのように学んでいくのか、目的を目指すために、自分が向かうための「目印」のことで、目的を達成すために設けた目あてです。


保育実習での「課題」とは

保育実習で立てた目標を達成するために自分に具体的な行動を課すのが「課題」です。保育実習では実習日誌に一日、実習を通しての課題を設定し、それに対して成果や反省を検証します。


保育実習日誌について詳しい書き方はこちらから


保育実習の「ねらい」と「内容」とは

【ねらい】

保育実習の指導案にある「ねらい」とは、保育を通して子どもが身につけていくことが望まれる、心情・意欲・態度などのことです。子どもが育っていく未来の姿をしっかりイメージできているかが大切です。
保育実習では指導案に項目があり、記入していきます。


保育実習指導案について詳しい書き方はこちらから


【内容】

保育実習の指導案にある「内容」は、ねらいに導くためにに用意する教材や環境、保育者としての動きといった事柄で、具体的な活動はもちろんのこと、活動を通して子どもたちが体験する達成感や成就感、満足感や充実感、などといった内面的なことへの予想も含まれています。


保育実習の目的

目標を設定する前にまずは、なぜ保育実習が行われるのか、実習を行う目的(実習のねらい)について考えておきましょう。

保育実習は、子ども、保護者、職員同士の関わり方を、実際に体験することによって、保育士の実際の仕事を学習し、体験することがてきる、またとない機会です。そして、社会人になるための前準備という目的もあります。また、「保育園でどんな保育をしたいか」「将来はどのような先生になりたいか」など、自分の志望動機や意志を具体的にイメージするうえで、保育実習は大切な授業の一環でもあります。


保育士の体験をする

保育実習は、保育士として、社会人としての前準備です。保育士になる、社会人になるということはどのようなことなのか、実習前に改めて考えるよい機会になります。
先生と子ども、先生と保護者、職員同士の関わり方を、実際に見たり体験することによって、保育士の仕事をリアルに認識することができるでしょう。


保育士としての目標を見つける

保育園でとんな保育をしたいのか、どのような先生になりたいのか、自分の具体的な目標を見つけ、意志を確認するためにも保育実習は行われます。


座学で学んだことを実体験で身につける

大学、短大、専門学校の授業や書物から得た知識だけではなく、実体験から子どもを理解したり、保育のスキルを磨くことが目的です。座学で学んだことを保育の現場で実践し、体験することでより知識を深めていったり、書物で得た情報以外の、実体験から得る保育知識を身につけることができるでしょう。


保育実習の目標の考え方と目標設定例

maroke/shutterstock.com

保育実習の目標の考え方と目標設定例

学びたいことの例(1)「保育士の仕事を実際に知る」

実習の目的

保育園、児童福祉施設での実習を通して保育業務を実際に体験することで、今まで学校や座学で学んできた基本的知識や技術についての理解を深めます。
また、保育業務の実践的な活動への理解を深めていきます。
仕事内容以外にも、社会人としてのふるまいや、常識を知るよい機会となるでしょう。


実習の目標設定例

・保育士として、保育園ではどのようなことが求められているのか、大切にしていることは何かを意識して観察してみる。
・今まで学校で学んだ保育知識で、自分ができる基本的な部分から実践する。
・あいさつやコミュニケーションなど、社会人として最低限のマナーを毎日気をつける。  など


学びたいことの例(2)「保育士として成長する課題を知る」

実習の目的

保育士の仕事は、子どもや保護者との信頼関係の上で成り立っています。どのように子ども、保護者、職員同士の関係性や信頼を築いているのか、体験し、観察することができます。関係性を築くまでの道のりや、気をつけていることなど、現場の先生に話を聞いてみるのもよいでしょう。 保育実習中は、学校での座学だけでは想像出来なかったことを知ることができるでしょう。


実習の目標設定例

・先輩の保育士が複数の子どもとどのように関わっているのか、しっかりと観察する
・1日の出来事を保護者にどのように的確に伝えているか、担当保育者の伝え方を知る。
・受け入れ前や降園後の保育者の動き方も意識して観察し、参加する。  など


学びたいことの例(3)「理想とする保育士像や適正を知る」

実習の目的

実際に、保育士として保育園や幼稚園で子どもたちと接することで、自分がどんな保育士になりたいかや、どんな働き方をしたいか、なとが見えてくるでしょう。
実習で見て体験したさまざまなことが、自分にとっての就職先の選び方や、重視したいポイントを考える際に役立つでしょう。保育実習は就職先を探す上でとても大切な資料です。


実習の目標設定例

・保育者同士がどうやって、どのタイミングで子どもの情報を共有し合っているのかしっかり見る。
・保育者がどのように子どもたちと接し、どのような言葉かけで大切なことを伝えているのか知る。
・実習先の園の保育方針、保育理念をしっかりと理解する。  など


保育実習の目標に合わせた課題設定と書き方、例文

保育実習では実習に入る前に、「実習日誌」を提出します。その際に、毎日「課題」を記入して、それに対しての成果反省を検証した上で担当保育者に提出します。
この課題は先述した目標を達成するために、1日どのような行動をするのか、より具体的な行動目標を記した「行動目標」とも言えるものです。


実習中に学びたい目標は前半、中盤、後半で異なる

実習は1週間~4週間の期間で行われますが、どの実習でも実習園での生活やリズムに慣れることから始まり、前半、中盤、後半の期間と、観察実習、部分実習、責任実習では目標が変わってきます。
期間や実習内容に合わせて目標を明確に持ち、その目標に合わせた課題を設定することが、充実した実習での学びにつながっていくでしょう。


課題設定の注意点

達成出来なかった課題は次の日に再度課題として提示してもよいでしょう。しかし、初日の課題が達成出来ず最終日まで同じでは、実習での学習が何も得られないままで終わってしまうことも考えられます。そうならないためにも、無理のない、自分のレベルに合った課題設定を意識しましょう。


実習前半の課題設定例

【課題例】
・保護者との接し方、対応の仕方を学ぶ
・保育技能を学ぶ

まずは、園の雰囲気や特徴を掴み、園に合った行動を取れるようになることが大切です。 実習でお世話になる園の先生方が、いつどのような対応をしているのかを観察し、1日の生活リズムを掴みましょう。
園の雰囲気が少し掴めてきたら、次は子どもたちに視線を移してみます。子どもたちとたくさんコミュニケーションを取り、できるだけはやく子どもの名前を覚えましょう。
合わせてどんなことが好きなのか、どんなことに興味があるのか、例えば、「鬼ごっこが好きな〇〇君」「お絵かきが上手な〇〇ちゃん」とセットで覚えてあげると、子どもの特徴をいっしょに覚えることができます。


実習中盤の目標と課題設定例

【課題例】
・行動の意図、理由を考える
・子どもたちと積極的に関わる

保育園にも慣れてきたら、先輩保育士の方の行動の意図を組み取り考えてみましょう。なぜこのような行動を取っているのか、その後どのようにつなげているのか、中盤で学んだことをさらに深めるよう意識します。
また、慣れてきたら子どもたちとも積極的に関わっていきましょう。お絵かきやピアノなど、自分の特技を生かした保育から始めてみるとよいですね。


実習後半の目標と課題設定例

【課題例】
・行動の意図、理由を考える
・子どもたちと積極的に関わる

保育園にも慣れてきたら、先輩保育士の方の行動の意図を組み取り考えてみましょう。なぜこのような行動を取っているのか、その後どのようにつなげているのか、中盤で学んだことをさらに深めるよう意識します。
また、慣れてきたら子どもたちとも積極的に関わっていきましょう。お絵かきやピアノなど、自分の特技を生かした保育から始めてみるとよいですね。


保育実習の目標に合わせたねらい設定と書き方

保育実習で指導案には、子どもの育ちである「ねらい」を記す項目があります。


指導案での「ねらい」とは

指導案での「ねらい」とは実習期間を通して、子どもたちに身につけてもらいたい姿を具体的にしたもので、その際に知ってほしい心情・意欲・行動なども含まれます。


実習園と担当保育者の意図や流れを理解する

学校で学んだことだけでなく、担当保育者が事前に立てた指導案の流れを理解した上で、実習生自身が部分実習、責任実習の中でどのような「ねらい」を立てるかが重要になります。ねらいの意図などをあらかじめ考えた上で、わからなかったり理解できなかった部分は指導者に質問するよう心掛けましょう。

「ねらい」と、そのねらいに基づく具体的な「内容」は、指導案に書き込み、方向性が合っているかどうか、自分が立てた指導案を事前に担当保育者に提出し、チェックしてもらうことも大切です。


実習の「ねらい」を立案する際のポイント

・子どもが興味を持って取り組むか
・内容が調和がとれて発展的か
・内容に偏りがなく関連性があるか
・時季、社会生活行事を取り入れているか


「ねらい」に合わせた内容の考え方

「活動内容」は、ねらいを達成するために指導していく事柄で、具体的な活動はもちろんのこと、活動を通して体験される、達成感や満足感、充実感などといった内面的なことも含まれています。


活動内容を立案する際のポイント

・子どもが興味を持って取り組むか
・内容が調和がとれて発展的か
・内容に偏りがなく関連性があるか
・時季、社会生活行事を取り入れているか


実習目標とねらいを書く前に「目的」を理解しよう

実際に実習をしてみると、自分では見えてなかった部分に気がつき、新たな課題が出てくるでしょう。 ときには自信をなくすことがあるかもしれませんが、それは保育者として成長するために必要な気づきであると考えられます。

「学校で学んだ知識を十分に活かすことができるのか」「問題が立ちはだかったときは、どのように対応すればよいのか」など不安は絶えないでしょうが、何かわからないことがあったときは、簡単でよいのでメモに取るようにし、先生に確認をしましょう。わからないことをあるままにしてはいけません。

保育実習は、自分を見直すことのできるとても重要で貴重な体験です。一日一日を大切にし、日々成長していけるように努めてみてくださいね。