内定がもらえず、就職先が決まらないことで不安や焦りを感じる保育学生さんもいるかもしれません。選考に落ちるにはいくつか理由や原因があるため、きちんと把握し、対策を練ることが内定獲得への近道になるでしょう。今回は、就職が決まらない理由や、内定をもらうための対策などを紹介します。
mapo_japan/shutterstock.com
■目次
新卒保育士の就職は厳しい?
待機児童解消などの理由から保育士の需要は高まっているものの、人気の園には応募が殺到したり、単願のみの場合は内定のハードルが高かったりして、就職先が決まらないということもあるかもしれません。
また、事前に履歴書や面接対策がきちんとできていないと、選考で落ちてしまうことも考えられるでしょう。
しかし、就職先が決まらないのにはいくつか理由が挙げられるようです。
まずは、その理由についてくわしく見ていきましょう。
新卒保育士の就職が決まらない理由
自己分析ができていない
自己分析ができていないことで、自分の強みや価値観が曖昧になり、就職が決まらないこともあるようです。
自分の強みを理解していないと、自己PRや志望動機の内容が薄くなったり、熱意が伝わらなかったりするかもしれません。
また、自己分析は就職先を選ぶときの軸を定めるうえで非常に大切になります。
どこの園に応募してよいか分からず、とりあえず書類を送ったり、面接を受けたりしても、選考を突破するのは難しいでしょう。
入職の意欲が高い、能力が高い場合でも、採用担当者に「自園と合わない」と判断されてしまうと就職が決まりにくくなるようです。
そのため、きちんと自己分析をして、自分に合った園を探すことが大切といえるでしょう。
身だしなみが整っていない
就活では第一印象が重要になるため、身だしなみが整っていないと就職先が決まりにくくなるかもしれません。
特に面接はフォーマルなシーンであり、自分のために時間を割いてもらっているので、清潔感がない服装で参加してしまうと社会人としてのマナーを疑われてしまうようです。
また応募者の服や靴が汚れていると、だらしなく見えてしまう要因につながるでしょう。
面接で上手く話せない
面接で上手く話せないことも就職が決まらない理由として挙げられるでしょう。
全く笑顔がない、声が小さい場合は暗い人に見えてしまったり、自信がなく見えたりするようです。また自分の言いたいことがまとまっていない、話に一貫性がないという場合は、入職したいという意欲が採用担当者に上手く伝わっていないかもしれません。
人気の園ばかり受けている
人気な園ばかり応募していると、内定を取るハードルが高くなり、就職先が決まりにくいかもしれません。
園によって学歴や能力の高さなど求められることが異なるため、選考に進むのは容易ではないでしょう。
人気の園の場合、労働条件がよいなど魅力的な部分も多いですが、条件の良さに惹かれたという理由だけでは志望動機が弱いため、落ちてしまうことがあるようです。
応募した園数が少ない
就職が決まらない理由として、応募している園数が少ないという場合もあるでしょう。
単願応募で就職先が決まる場合もありますが、応募する園数が少ないと内定率の低さに影響するようです。
一概には言えませんが、複数の園に応募するほうが内定率は高くなるでしょう。
新卒保育士の就職が決まらないときの対策法
metamorworks/shutterstock.com
新卒保育士の就職が決まらない場合の対策法を紹介します。
自己分析をやり直す
一次面接や書類選考で落ちることが多い方は、自己分析をもう一度やり直すとよいかもしれません。
自己PRや志望動機は、自己分析の結果をもとに話すことになるので、曖昧だと自分の強みを明確に伝えることができないでしょう。
またきちんと自己分析を行うことができれば、労働条件などの就職する園に求める優先順位も分かるようになるため、就職先を絞りやすくなりそうです。
面接の練習を繰り返し行う
面接で上手く話せないという方は、繰り返し練習するとよいでしょう。
その際、姿勢や言葉遣い、声の大きさなどを確認するために気になる点を客観的に確認することが大切になります。
面接の練習方法として、動画で録画したり、家族や友人を面接官に見立てたりする方法があります。
自分では気付けない点を他者からの評価を得ながら練習することで、自信を持って話せるようになるとよいですね。
就職支援サービスを利用する
就職が決まらないときは、就職支援サービスを利用することも有効な手段といえそうです。
大学のキャリアセンターや就職支援サービスでは、エントリーシートや履歴書の添削など、就活に対するアドバイスをもらえるところもあるようです。
ほかにも、地域のハローワークや求人サイトを利用すれば、自分の条件に合った就職先が見つかるかもしれません。
就職が決まらないことで不安や焦りを感じたときは?
大学4年生の秋や卒業までに就職が決まらないと、不安や焦りを感じたり、自信をなくしたりして、就活に取り組むのが怖くなるかもしれません。
就職が決まらないことに不安や焦りを感じたときの解決策を説明します。
気分転換する
就職が決まらないときは、遊びに出かけたりしてリフレッシュしたり、好きなことをして気分転換したりするとよいかもしれません。
息抜きは、不安やネガティブに考えてしまう気持ちを軽くしてくれるでしょう。
時には自分のことを責めずに心を労わることも大切です。
趣味に没頭するなど、気持ちを切り替えることができれば、また就活を頑張ろうという意欲がわいてくるかもしれませんね。
知識や経験を積み、自信をつける
知識や経験を積むことで、不安や焦りを自信に変えることができるかもしれません。
就活に焦るあまり、いつの間にか就職を決めることが目的になってしまい、自分の求める条件とは異なる保育施設に勤めてしまうケースもあるようです。
そのため卒業した後に就活をしたり、大学4年生や短大2年生の方は大学院などに進学したり、アルバイトやボランティアなどで保育の経験を積んだりするのもいいでしょう。
第三者に相談する
就職が決まらないことで不安や焦りを感じたときは、自分の気持ちを第三者に話してみるのもよいかもしれません。
家族や友人などに吐き出せば、自分一人だけで抱え込むことなく、気持ちが楽になるでしょう。
家族や友人に話しにくい場合は、就職のキャリアカウンセラーに相談するという方法もあります。キャリアカウンセラーは、仕事の適正を発見してくれるだけでなく、就職に関する悩みや相談にも対応してくれるため、選択肢の一つとして覚えておくとよいですね。
不採用への考え方を改める
不採用になった場合の考え方を改めることで、不安や焦りを解消することにつながるでしょう。
就活がほかの人より長引いてしまうと、「このまま就職できないかも」「保育士に向いていないのかな」など落ち込んでしまうこともあるかもしれません。
しかし、「次の園で絶対受かろう!」のようにポジティブに考えることで、就活に対して前向きになれるでしょう。ネガティブな気持ちよりも、ポジティブな気持ちで就活に臨んだほうが生き生きと進められそうですね。
就職が決まらない理由と対策法を理解して新卒の就活に臨もう
今回は、就職が決まらない理由と対策法、不安や焦りを感じたときに行うことを紹介しました。
自己分析ができていなかったり、面接で緊張して上手く話せなかったりすると、入職したいという意欲が採用担当者に上手く伝わらず、就職が決まらないことがあるようです。
そのため、自己分析や面接の練習はきちんと時間を取って行うようにしましょう。
大学4年生や卒業が近いと焦りを感じやすくなりますが、気分転換をしたり、不安な気持ちを第三者に話したりすると解消されるかもしれません。
今回紹介した対策法を参考にして、新卒保育士の就活に活かしてみてくださいね。