保育園の5月のおたよりの文例。時候の挨拶や子どもの様子、お知らせの書き方

保育園の5月のおたよりは、新卒保育士さんにとって2回目の作成となるでしょう。時候の挨拶や子どもの様子など、どのようなことを書けばよいのか気になる方もいるかもしれません。今回は、5月のおたよりの書き出しや、年齢ごとの子どもの様子についての文例を紹介します。また、保護者へのお知らせ例もまとめました。

女の子の後姿

Purino/shutterstock.com

5月のおたよりにはどんなことを書くとよい?

5月は、春から初夏へと向かう時期となり、汗ばむ陽気の日が続くこともあるでしょう。ゴールデンウィークや遠足など、楽しいイベントのことを伝えつつ、子どもたちの健康に配慮するおたよりを作成できるとよさそうです。

おたよりを書くときは、基本的に以下のような構成に沿ってそれぞれの内容をまとめましょう。

  • 季節の挨拶(書き出しの部分)
  • 子どもたちの様子
  • 保育園の行事に関するお知らせ
  • 5月に誕生日を迎える子どもの紹介
  • 園またはクラス担任からのお知らせ

新卒保育士さんのなかには、「4月は先輩に少し助けてもらえたけど、5月のクラスだよりからは全部自分で書かないといけない」という方もいるかもしれません。そのため、作成前に書き出しや内容のポイントを押さえておけば、スムーズに進められそうですね。

ここからは、5月のおたよりを書くときのポイントや年齢ごとの子どもの様子の文例などを紹介します。

保育園で5月のおたよりを書くときのポイント

保育園で5月のおたよりを書くとき、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。

5月ならではの季節感ある挨拶を入れる

5月ならではの時候の挨拶を入れると、より季節感を出せるかもしれません。
時候の挨拶は、かしこまった表現だと「新緑の候」や「向暑の候」といった表現になりますが、おたよりではやわらかい表現がよいでしょう。

たとえば「新緑のまぶしい季節となりました」、「さわやかな五月晴れの毎日です」といった内容にすれば、5月らしさのある挨拶となるかもしれません。

行事に関する内容を取り入れる

5月の行事に関する内容を取り入れるのも一つのポイントです。

保育園でこどもの日にちなんだ行事があったり、こいのぼりや兜の製作を楽しんだりすることもあるでしょう。そのときの子どもの様子や、祝日の由来と意味などを伝えるのもよいかもしれません。

また、5月にはゴールデンウィークのほか母の日や愛鳥週間もあります。母の日にちなんだ製作をした報告や、「愛鳥週間には身近な鳥を観察してみましょう」といった内容を取り入れるもよさそうです。

5月のおたよりの文例~時候の挨拶を含む書き出し~

ここからは、実際に5月のおたよりを作成するときに役立つ文例を紹介します。
まずは時候の挨拶を含む書き出しの例です。

短めの書き出しの例文

  • さわやかなそよ風が心地よい時期になりました。
  • 五月晴れのなか、園庭ではこいのぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
  • 4月から保育園に入った子どもたちもすっかり落ち着いた様子です。

長めの書き出しの例文

  • 外遊びが気持ちいい季節になりました。4月から始まった新しいクラスにも慣れ、子どもたちは元気いっぱい戸外で遊んでいます。
  • 鮮やかな若葉の緑がまぶしい今日この頃、まるで初夏のような陽気の日もありますね。額に汗を光らせて遊ぶ子どもの姿も見られます。
  • 5月5日は端午の節句ですね。お散歩でこいのぼりを発見すると、嬉しそうに教えてくれます。私たち職員も、子どもたちの健やかな成長を心から願います。

書き出しには5月ならではの季節の挨拶や、子どもたちの様子をまとめるとよいかもしれません。文章の長さはレイアウトによって調整してみてくださいね。

5月のおたよりの文例~子どもの様子~

いちごを持つ女の子

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次に、5月のおたよりに書く子どもの様子を、年齢ごとに紹介します。

0歳児

  • 天気のよい日は、外気浴を楽しんでいます。さわやかな風に吹かれる葉っぱや、色鮮やかな花々に手を伸ばす様子も見られますよ。
  • 月齢によってさまざまな姿を見せてくれる子どもたち。「あー、うー」とおしゃべりしたり、気になるおもちゃに向かってハイハイしたりと、元気いっぱいに過ごしています。

0歳児クラスでは、5月になると戸外で過ごす時間も増えるかもしれません。そのときの具体的な様子や、月齢により異なる子どもの姿などについてふれるとよいでしょう。

1歳児

  • 青虫が出てくる絵本が大好きな子どもたち。園庭で本物の青虫を見つけると、興味深そうに見つめていました。
  • こいのぼりの製作で、手形に挑戦しました。初めての絵の具の感触に、不思議そうな顔をする子もいました。

1歳児クラスでは、子どもたちが興味を示しはじめたものなどを伝えるとよいかもしれません。また、初めて挑戦したことに対する反応などを書くと、情景が浮かびやすくなりそうですね。

2歳児

  • 「かして」、「いっしょにあそぼう」など、言葉で上手にやり取りをする姿が見られる〇〇組の子どもたち。
  • 園庭では小さな生き物が活発に動き始めました。てんとう虫やちょうちょ、アリなどを見つけると、じっと見つめたり指で触ってみようとしたりしています。

2歳児クラスでは、徐々に言葉で友だちとやりとりできるようになってくるかもしれません。具体的な言葉の内容や遊びのなかでの様子などを伝えるとよさそうです。

3歳児

  • 指スタンプでこいのぼりを製作しました。絵の具をつけた指で「点、点」とウロコをかいたり、伸ばして模様をかいたりと、思い思いに楽しむ様子が見られました。
  • 〇〇組では、日本に昔から伝わる「わらべうた」を子どもたちに教え始めました。「家でうたったら、おばあちゃんも知っているって言っていたよ!」とうれしそうな報告も聞こえてきています。

3歳児クラスでは、製作活動での様子や新しく始めた取り組みの内容などを書くとよいでしょう。家族との会話のきっかけにもなることもあるかもしれませんね。

4歳児

  • はじき絵でこいのぼりを製作しました。クレヨンが絵の具をはじく様子に興味津々の姿が見られました。
  • 「色おに」や「影踏み」、「花いちもんめ」など、ルールのある遊びを覚え始め、お友だちといっしょに楽しんでいます。

4歳児クラスでは、ルールのある遊びに挑戦し始めることもあるかもしれません。保育園でどういった遊びをしているかを伝えることで、家庭でも楽しめそうですね。

5歳児

  • 〇〇組では、5月から給食係や掃除係、プランターの水やり係など係活動を始めました。前日から張り切っている姿や友だちと協力して取り組む姿などが見られます。
  • 連休明けは「わたしは〇〇に行ってきたよ!」「ぼくは〇〇をしたよ!」と子どもたちのお土産話で盛り上がりました。製作の時間では楽しかったことを絵にかくと、紙のなかに子どもたちの笑顔が溢れていましたよ。

係活動など、5歳児クラスならではの取り組みを始めたことを内容に入れてみましょう。また、連休中の思い出話など具体的な話題を書くと、より情景が伝わりやすくなりそうです。

5月のおたよりの文例~保護者へのお知らせ~

最後に、5月のおたよりで保護者へお知らせすることの文例を紹介します。

園生活について

  • 園庭遊びやお散歩などでたくさん体を動かして遊んでいる子どもたち。日差しが暖かく汗をかくことも多くなり、着替えをする機会が増えてきました。そのため、着替え用の服を多めに用意してくださいますようお願いいたします。
  • 〇〇組では、ミニトマトやきゅうりなど夏野菜を育てることに決まりました。毎日交代で水やりを行い、成長を見守っていきたいと思います。クラスの昇降口で栽培していますので、ご自由にご覧になってくださいね。

園生活については、5月の気候にあわせたお願いやお知らせを書くとよいでしょう。行事の日程を伝える場合は、日付や持ち物などに間違いがないよう、念入りに確認するとよいかもしれません。

保健について

  • 汗をかきやすい季節になってきたため、保育園では水分補給をこまめに行うようにしています。お家でも、外から帰ったときやお昼寝から目覚めたときなど、汗をたくさんかいたあとは、コップ一杯のお茶か白湯を飲むようにしましょう。
  • 大型連休が終わり、子どもたちにも疲れが見られます。体調を崩さないよう、園でも落ち着いて過ごすことのできる活動を取り入れています。夜は早めに布団に入り、たっぷりと睡眠をとるようにしましょう。

保健については、家庭でも気をつけてほしいことを書くとよいでしょう。保育園で注意していることを添えれば、家庭での過ごし方の参考になるかもしれません。

ポイントを押さえて、保育園の5月のおたよりを書こう

今回は、保育園で5月のおたよりを書くときのポイントや時候の挨拶、保護者へのお知らせなどの文例を紹介しました。

子どもたちの様子を書くときは、1歳児や4歳児などそれぞれのクラスで取り組んでいる活動に沿って、具体的な内容を伝えるとよいでしょう。こいのぼり製作の様子などを取り入れると、より5月らしさを出せるかもしれません。

気候にあわせた挨拶や保護者へのお願いを書くなどのポイントを押さえながら、5月のおたよりを作成してみてくださいね。

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