実習で手遊びを行いたいけれど、何を覚えればよいか分からない保育学生さんもいるでしょう。話を始める前や遊びの導入など、子どもに注目してほしいときに取り入れられたらよいですね。今回は、生活に関する歌や数え歌など、実習で役立つ手遊びをくわしく紹介します。あわせて、ポイントについても具体的にまとめました。
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■目次
保育実習に手遊び歌を取り入れよう!
手遊びとは、歌いながら手や指を動かす遊びのことを指します。
手遊びを行えば子どものリズム感覚を身につけたり、想像力を養ったりすることにつながるかもしれません。
保育学生さんは子どもがスムーズに遊べるように分かりやすく手を動かしたり、音程・声の大きさに気をつけたりすることが大切です。
また、歌詞に合わせて表情や声色を替えれば、さらに子どもを歌の世界に引き込めるかもしれませんね。
保育学生さんはここで紹介する人気の手遊びやポイントを押さえ、保育実習や入職後に活かしてみるとよいでしょう。
保育実習で活かせる手遊び:生活に関する歌
まずは、生活に関する手遊び歌から紹介します。
①ごんべさん
風邪を引いてしまった赤ちゃんを表現している手遊び歌です。
手洗いやうがいの大切さを教えたり、風邪を引いたらどうなるかを伝えたりしたいときに向いているでしょう。
感染症が流行しやすい冬などに取り入れるとよいかもしれませんね。
②おひるねしましょう
お昼寝をする子猫や蝶をモチーフにした手遊び歌です。
お昼寝の前に取り入れれば、子どもはリラックスして眠りにつくことができるかもしれません。
寝かしつけ中に歌う場合は、子どもが落ち着けるように背中を軽く叩きながらゆっくり歌うとよさそうですね。
③あさのうた
登園時にぴったりな手遊び歌です。
花のように手を広げたり小鳥のように手を羽ばたかせたりなど、歌詞に合わせて身体を動かすとよいでしょう。
折り紙で作った花や小鳥を用意すれば、さらに子どもは盛り上がるかもしれませんね。
関連動画:【簡単おりがみ】羽ばたく鳥?ハト?の折り方!平和を祈る鳥をみんなで折ろう[origamiFlappingbird/Pigeon]/保育士バンク!
保育実習で活かせる手遊び:導入で使える歌
続いて、導入で使えそうな手遊び歌をまとめました。
①おはなし
絵本や紙芝居を読む前に取り入れるとよさそうな手遊び歌です。
短くて簡単な手遊び歌なので、保育学生さんも気軽に覚えることができるでしょう。
また、最後の部分は声を小さめにすることで、子どもたちもつられて静かになるかもしれません。
②はじまるよ
遊びの導入など、これから新しい活動を始めたい場面でぴったりな手遊び歌です。
リズミカルで覚えやすい歌なので、子どもたちもノリノリで歌ってくれるでしょう。
忍者を鬼に替えたり、カニをはさみにしたりなどのアレンジを加えてみてもよさそうです。
保育実習で活かせる手遊び:数え歌
ここからは、保育実習で役立つ数え歌を紹介します。
①どんぐりとこりす
どんぐりを追いかけるこりすを表現している数え歌です。
1から10までの数字が出てくるので、子どもたちも楽しみながら覚えられるかもしれません。
子どもたちが数字を理解しやすいように、手でしっかりと1や2の形を作ることがポイントでしょう。
②奈良の大仏さん
大仏に止まるスズメをモチーフにした数え歌です。
「1羽」「2羽」のように鳥の数え方も学べるので、年中さんや年長さんから取り入れてみるとよいでしょう。
また、スズメのぬいぐるみやパペットなどを使い、頭やおへそに当てながら歌ってみるとよいかもしれませんね。
③パン屋に5つのメロンパン
パン屋のメロンパンが売れゆく様子を表現している数え歌です。
右手でメロンパンの残りの数を示しながら歌えば、子どもたちは「1つ売れたから4つになったんだな」と数字を学ぶ機会になるでしょう。
また、手袋シアターなどに取り入れてみても楽しめるかもしれませんね。
保育実習で活かせる手遊び:行事で使える歌
ここからは、行事で使える人気の手遊び歌を紹介します。
①おべんとうバス
おべんとうバスに野菜や果物などが乗る様子を表現した手遊び歌です。
遠足などお弁当を食べる行事のときに取り入れれば、子どもたちはワクワクとした気持ちで昼食の時間を迎えられるかもしれません。
ウィンナーやミートボールなど、子どもに人気の具材を加えてアレンジしてみてもよいでしょう。
②サンタさんがやってくる
サンタさんがプレゼントを配る様子を表現した手遊び歌です。
トナカイさんやサンタさんが歌詞に出てくるので、子どもたちはさらにクリスマスが待ち遠しくなるかもしれません。
星が光る様子やプレゼントを配る様子を手で表現するなど、身体を大きく動かしながら歌うとよいでしょう。
③線路は続くよどこまでも
電車に乗っている様子を表したリズミカルな手遊び歌です。
簡単な動きを繰り返すので、子どももいっしょに遊びやすいでしょう。
音楽に合わせて電車ごっこなどのゲームをしてみても面白いかもしれませんね。
④やきいもグーチーパー
焼き芋を食べている様子をモチーフにした手遊び歌です。
じゃんけんを理解できる3歳から4歳頃から取り入れてみるとよいでしょう。
焼き芋パーティーなどでゲームとして行えばさらに盛り上がったり、季節感を味わえたりするかもしれませんね。
保育実習で活かせる手遊び:ストーリー性のある歌
続いて、ストーリー性のある面白い手遊び歌をまとめました。
①こぶたさんのおうち
こぶたさんが建てた家が、風に吹き飛ばされたり流されたりする様子を表した手遊び歌です。
6番まである少し長い歌なので、年長クラスくらいから取り入れてみるとよいかもしれません。
また、家の素材や天気が次々と変わっていくなどストーリー性があるため、子どもたちはワクワクとした気持ちで聞くことができるでしょう。
②りすはあなほり
りすが隠したどんぐりが水に濡れ、かしの木まで育つ様子を表現した手遊び歌です。
歌詞が長くストーリー性があるため、劇やシアター遊びなどに活用してみるとよいかもしれません。
子どもたちといっしょにストーリーを考え、歌詞をアレンジしてみてもよさそうですね。
保育実習で活かせる手遊び:アレンジしやすい歌
最後は、保育実習で活かせるアレンジしやすい手遊び歌を解説します。
①うさぎさん
うさぎが耳を動かしたり、走ったりする様子を表した手遊び歌です。
手の動きが簡単なので、3歳児や4歳児クラスでも取り入れられるかもしれません。
また、手袋で作ったうさぎの人形を使ってみるのもよいでしょう。
指を耳に見立ててピクッピクッと動かしたり、走る様子を表現したりすれば、さらに盛り上がりそうですね。
②さかながはねて
魚が跳ねて帽子やメガネに変身する様子を表現した手遊び歌です。
リズムや歌詞が単純で覚えやすいため、年少クラスから取り入れてみるとよいでしょう。
手袋やネクタイなど、さまざまなアイテムを歌詞に加えてアレンジしてみてもよいかもしれません。
③おおきくなったらなんになる
ケーキ屋さんやおまわりさんなど、さまざまな仕事をモチーフにした手遊び歌です。
「皆は何になりたいのかな?」などと聞きながら歌えば、子どもたちを遊びの世界に引き込めるかもしれません。
また、サッカー選手やパイロットのように、クラスの子どもの夢を歌詞に取り入れてみてもよいでしょう。
簡単な手遊びを覚え、保育実習に役立てよう
今回は、保育実習で取り入れられそうな面白い手遊び歌を紹介しました。
手遊び歌とは、歌に合わせて手や指を動かす遊びのことを指します。
保育学生さんは遊びの導入として行ったり、季節のイベントでゲームとして取り入れたりするとよいかもしれません。
ここで紹介した手遊び歌を覚え、保育実習や入職後に活かせるとよいですね。
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