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【1月の月案】0歳児クラスの文例集。ねらいや配慮、援助や反省の書き方

新しい年を迎える1月。0歳児クラスではどんな遊びや環境構成を計画しようかと、月案の作成に悩む新卒保育士さんもいるかもしれません。今回は、0歳児クラスで使える1月の月案の文例をくわしく紹介します。養護・教育のねらいや活動に加え、安全や健康に関する配慮と反省の書き方など、作成に役立つ文例をまとめました。

1月の0歳児の写真

MIA Studio/shutterstock.com



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1月の0歳児クラスの特徴とは?

冷え込みが増す一方で、お正月の明るい雰囲気を楽しめる1月。保育園でも鏡餅やしめ縄を飾って新しい年の訪れをお祝いしている頃でしょう。


そんな1月の0歳児クラスには、以下のような特徴が見られるかもしれません。


  • 壁面製作を見たり、歌を聞いたりしてお正月の雰囲気を楽しむ。
  • できることが増え、動きが活発になったり、他の子に興味を示したりする姿がある。
  • 休み明けはリズムの変化などから体調や情緒が崩れてしまう子どもが多い。

年末年始の休み明けとなる1月、久しぶりの登園で落ち着かないことも予想されます。


このような特徴が見られることを踏まえ、ねらいや援助など1月の月案作成に活かしていきましょう。



【1月】0歳児の月案の文例:前月の子どもの様子

まずは、1月の月案に記載する前月の子どもの様子の文例を紹介します。


  • 寒さから鼻水や熱が出る子どもが多かった。
  • 泣いてしまっても、保育者とスキンシップを取るなかで落ち着くことが増えた。
  • クリスマスのリズム遊びを取り入れたところ、音楽を聞きよろこんで身体を動かして表現する姿があった。

厳しい寒さが続くということもあり、体調を崩し気味な子どももいるかもしれません。


子どもたちの思いや訴えを受け止めながら、安心できるようゆったりとかかわっていきましょう。



【1月】0歳児の月案の文例:今月のねらい・活動内容

1月の0歳児の写真

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1月の月案に記入する0歳児クラスのねらいや活動内容の例を見ていきましょう。



今月のねらい


ここでは、ねらいの文例を養護・教育の2つの視点に分けてまとめました。


養護のねらい

  • 健康面に配慮してもらいながら、寒さのなかでも元気に生活する。
  • 身の回りを清潔にしてもらい、心地よさを感じる。

教育のねらい

  • 冬の気候を味わいながら戸外でのびのびと遊ぶ。
  • 身振りや喃語で保育者に思いを表現し、受け止めてもらうよろこびを味わう。


活動内容


ねらいをもとに、具体的な活動の例を見ていきましょう。


養護

<生命>

  • 衛生的な環境のなか、健康に過ごす。
  • 鼻水やよだれが出たら保育者に拭いてもらい、清潔にする心地よさを味わう。

<情緒>

  • 保育園の生活の流れに慣れ、自分の気持ちを表現しながら落ち着いて生活する。
  • 休み明けで不安定になる気持ちを受け止めてもらい、安心して過ごす。

教育

<健やかに伸び伸びと育つ>

  • 戸外・室内を問わず、十分に身体を動かしてのびのびと遊ぶ。
  • 手づかみで食材の感触や大きさを確かめながら食べる。
  • 安心できる保育者に見守られながらゆったりと眠る。

<身近な人と気持ちが通じ合う>

  • 思いを代弁してもらい、安心感を味わう。
  • 保育者の行動を真似ることを楽しむ。
  • 保育者や友だちと同じ遊びをすることをよろこぶ。

<身近なものと関わり感性が育つ>

  • 戸外に出て、冬の空気の冷たさや心地よさを十分に味わう。
  • コップ重ねや穴落としなどの玩具を繰り返し楽しみ、興味を満たす。
  • 室内の装飾や絵本を見て、季節の行事の雰囲気を楽しむ。

1月の0歳児クラスでは、子どもたち一人ひとりが落ち着いて過ごせるよう、ゆったりとした活動内容を考えてみましょう。


満1歳児になる子どもが増えてくる時期なので、じっくりと一人遊びができるような内容を月案で計画するのもよさそうです。



【1月】0歳児の月案の文例:環境構成と保育者の援助・配慮

1月の0歳児の写真

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1月の月案のねらいや活動を考慮しながら、保育士さんの援助や配慮、環境構成の文例を紹介します。



養護


生命

  • 何でも口に入れる時期なので、使用した玩具は拭き上げを行い、感染症対策に努める。
  • 鼻水が出たら子どもに声をかけてから拭き取り、「きれいになったね」と心地よさを味わえるように言葉をかける。

情緒

  • 休み明けの落ち着かない様子や甘える姿を受け止め、危険がないよう見守りつつもゆったりとかかわる。
  • 安心できる保育者がかかわるように配慮し、なるべく早く園生活のリズムが戻るようにする。


教育


健やかに伸び伸びと育つ

  • 個々の発達に合わせて身体を動かせるよう、マットや筒形クッションといった玩具を用意して環境を整える。
  • 自分で食べようとする姿を見守り、食への意欲を育んでいく。
  • 一人ひとりの眠りのリズムを保障し、十分に体力を回復できるようにする。

身近な人と気持ちが通じ合う

  • 一人ひとりの気持ちに寄り添い、言葉で思いを代弁していく。
  • 簡単な手遊び歌や体操を取り入れて、周りの人といっしょに表現する楽しさを味わうきっかけ作りをする。
  • 簡単な言葉やオノマトペを使って子どもたちに声をかけ、言葉の響きややり取りを楽しめるようにする。

身近なものと関わり感性が育つ

  • 季節感のある装飾を行い、お正月やもちつきといった行事に関心を持てるようにする。
  • 子どもの興味に合わせて玩具を用意し、配置や数に注意しながら設定する。
  • 時期に合わせた壁面装飾をしたり、子どもの製作を飾ったりして、室内でも視覚的に季節を楽しめるようにする。

お正月やもちつきといったイベントがある1月は、0歳児クラスでも壁面や手遊び歌など、行事に親しむきっかけを保育のなかに取り入れていきましょう。


0歳児の子どもたちの気持ちを丁寧に受け止めていけるよう、援助の仕方を月案で考えておくとよいですね。



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【1月】0歳児の月案の文例:家庭連絡・安全・食育

1月の月案に使える、家庭連絡や安全、食育の配慮事項の文例をまとめました。



家庭連絡


  • 休み中の子どもの様子について連絡を取り合い、子どもが安心して過ごせるよう配慮する。
  • 個人面談について保護者に周知し、日程を調整してもらえるようお願いする。


健康・安全・衛生


  • 歩行が安定してきた子どもには自分で手洗いをしてもらい、衛生習慣が身につくよう援助する。
  • 動きが活発になる子どもが多いため、子ども同士でぶつかったり引っ張ったりといったトラブルがないよう注意して見守る。


食育


  • 手づかみやスプーンで食事をする姿をしっかり褒め、食への意欲を育む。
  • 行事食を通してお正月のおめでたい雰囲気を味わう。

1月には個人面談を予定している保育園も多いかもしれません。保護者と連携できるよう月案で計画することが大切です。


また、安全・衛生面においてもしっかりと配慮事項を計画し、0歳児の子どもが健康に過ごせるように配慮しましょう。



【1月】0歳児の月案の文例:反省・自己評価

1月の0歳児クラスの月案の振り返りや反省で意識するポイントを、文例で紹介します。



養護


  • 休み明けは生活リズムが安定せず、体調を崩す子どもが多かった。それぞれの体調に合わせて十分に午睡が取れるよう配慮したが、落ち着かなさからすぐに目覚めてしまう子もいた。
  • 活発に動き回る姿や友だちに興味を持つ姿が増えた。ぶつかって転倒したり、噛みつきやひっかきなどのトラブルになったりすることもあったため、職員同士で連携し、注意して見守っていった。


教育


  • 寒さのため戸外に出られない日が続いたが、体操やマット遊びを取り入れて室内でも身体を動かして遊ぶ機会を保障できた。
  • 子どもの興味に合わせて玩具を選定し、遊びのモデルとしてかかわることで関心を引き出せた。

1月の月案で立てたねらいや援助内容をもとに、今月の反省を考えていきます。


特に1月は寒い日が多いため、子どもの健康・衛生に関する配慮や、室内遊びでの取り組みについて記載するとよいでしょう。



月案に活用できる1月の0歳児保育のポイント

1月の0歳児の写真

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最後に、0歳児クラスの1月の保育に活かせるかかわり方のポイントをまとめました。



お正月らしさを味わえるように歌や壁面装飾で雰囲気作りをする


新年が訪れる1月は、0歳児クラスの子どもたちがお正月らしい雰囲気を楽しめるよう環境を作っていきましょう。


鏡餅やしめ縄などを飾ったり、1月の歌としてお正月の手遊びなどを取り入れたりと工夫するとよいかもしれません。



休み明けの落ち着かない気持ちを受け止めていく


年末年始の長期休みが明け、久しぶりの登園となる1月。
すっかり保育園の雰囲気に慣れた頃ではあるものの、寂しさやリズムの変化から、気持ちが不安定になってしまう子どもは多いかもしれません。


まずは落ち着いて過ごせるよう、安心できる慣れた保育士さんがかかわるとよいでしょう。保護者と連携して、家庭での様子を教えてもらうこともポイントですね。



生活リズムの崩れは徐々に整えていけるよう配慮する


休み明けには食事や睡眠のリズムが崩れて、ごはん中に眠くなってしまう子や、なかなか寝付けずぐずってしまう子もいるかもしれません。


体調が変化しやすいことを理解したうえで、個々のペースに合わせて過ごせるように工夫できるとよいですね。


また、体調が悪くなっても0歳児の子どもは不調を言葉で伝えることができないため、保育士さんが変化に気づけるようよく観察することが大切です。



文例を知って1月の0歳児クラスの月案を作成しよう

今回は、1月の0歳児クラスに使える月案のねらいや反省などの文例を紹介しました。


できることが段々と増えてくるこの時期の0歳児クラスでは、子どもたちが興味のある遊びにじっくり取り組めるような環境を整えるとよいかもしれません。


また、休み明けで不安定になりやすい時期なので、一人ひとりの様子に合わせてゆったり過ごせるよう配慮しましょう。



月案の文例を参考に、1月の0歳児クラスの保育に活かしてみてくださいね。


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