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【2月の月案】4歳児クラスの文例集。ねらいや配慮、援助や反省の書き方

年度末が近づく2月。4歳児クラスを受け持つ新卒保育士さんのなかには、月案作成に悩む方もいるかもしれません。今回は、2月の4歳児クラスで使える月案の文例を紹介します。養護・教育のねらいや活動に加え、安全や健康に関する配慮と反省の書き方などもまとめました。今月の保育計画に役立ててみてくださいね。

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2月の4歳児クラスの特徴とは?

節分を節目に、暦の上では春となる2月。まだ寒い日が続きますが、子どもたちはこの時期ならではの気候に親しみながら遊んでいる頃かもしれません。


そんな2月の4歳児クラスには、以下のような特徴が見られるでしょう。


  • 節分行事に親しみ、豆まきを行う。
  • 進級を前にして期待を持つ子がいるなか、逆にプレッシャーを感じている子もいる。
  • 生活発表会の本番に向けて劇遊びや歌に取り組む。

行事やイベントごとが多い時期ですが、子どもたちが関心を持って取り組めるように準備しておきたいですよね。


このような4歳児クラスの特徴をもとに、2月の月案の文例を紹介します。



【2月】4歳児の月案の文例:前月の子どもの様子

月案では、前月の子どもの様子をもとに2月の保育を計画することがポイントです。くわしい文例を見てみましょう。


  • 自分の役割を意識しながら生活発表会の練習に取り組んでいる。
  • 友だちとイメージを伝え合って遊ぶことを楽しむ様子がある。
  • お正月遊びを通して日本古来の遊びに親しむとともに、昔の人の暮らしに関心を持つ姿が見られた。

上記のような4歳児クラスの実態を参考にして、2月の月案を考えてみましょう。


生活発表会の練習を行っている保育園では、行事への取り組みの様子も記載するとよいかもしれません。



【2月】4歳児の月案の文例:今月のねらい・活動内容

2月の4歳児の写真

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ここでは、2月の4歳児クラスの月案に使えるねらいや活動内容の文例を紹介します。



今月のねらい


ねらいは、養護と教育の2つの視点から文例をまとめました。


養護のねらい

  • 冬季の感染症について知り、衛生に配慮して過ごす。
  • 進級への期待感を高め、自信を持って行動する。

教育のねらい

  • 友だちとのつながりを意識し、共通のイメージを持って活動する。
  • 季節の行事や自然にふれて、冬から春への移り変わりを楽しむ。


活動内容


ねらいをもとに、4歳児に経験してほしい具体的な活動内容を書いていきます。


養護

<生命>

  • 自分の健康に関心を持ち、衛生習慣の必要性に気づく。
  • 体調や気温に合わせて衣類を調整する。

<情緒>

  • 成長を保育者に認めてもらい、進級に向けて期待感を持つ。
  • 自信を深め、身の回りのことやさまざまな活動に意欲的に取り組む。

教育

<健康>

  • 冬の健康に必要な習慣を見直し、自発的にやろうとする。
  • 生活の流れを理解して、進んで身の回りのことを行う。

<人間関係>

  • 共通のイメージを持って集団で活動することを楽しむ。
  • 友だちのよいところを見つけ、言葉で表して伝えようとする。

<環境>

  • 節分の由来に関心を持ち、絵本や紙芝居を通して理解を深める。
  • 霜、氷、雪のほかにも、落ち葉に隠れている昆虫や梅の花など、この時期ならではの自然を発見して楽しむ。

<言葉>

  • 思いや考えを言葉で表現し、イメージを共有しようとする。
  • 自分の思いを出すだけでなく、相手の話を聞く姿勢を持つ。

<表現>

  • 物語の登場人物になりきって表現する楽しさを味わう。
  • 生活発表会や節分などの行事で心に残ったことを描画で表すことを楽しむ。

2月に生活発表会を行う保育園では、劇遊びや歌、合奏など、クラスで実施する演目に合わせて活動内容を計画しましょう。


また、この時期の4歳児さんはイメージを伝え合いながら遊ぶようになるようです。共通のイメージのもとで遊びを広げていけるように、保育士さんが援助していくとよいですね。



【2月】4歳児の月案の文例:環境構成と保育者の援助・配慮

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2月のねらいや活動内容をもとに、月案に記入する環境構成や援助、配慮の文例をまとめました。



養護


生命

  • 冬の健康の維持に必要な習慣について再度知らせ、自発的に取り組めるよう声をかける。
  • 子どもの体調や気候・気温を鑑みて活動内容を調整する。

情緒

  • 生活のなかで一人ひとりの取り組みや遊びを観察し、個々のよさを認めて自信につなげる。
  • 不安そうにしている子どもには、そっと声をかけたり側で見守ったりすることで、安心して取り組めるように配慮する。


教育


健康

  • 戸外遊びの冒頭でマラソンを取り入れ、身体を温めてから遊び始められるようにする。
  • 生活の流れを理解して自発的に行動する姿を認め、他児にも知らせていく。

人間関係

  • 子ども同士で思いを出し合いながら遊ぶ姿を見守るとともに、よい考えやつぶやきを汲み取って遊びに取り入れられるように言葉がけをしていく。
  • 集まりの時間を利用して、子どもたち一人ひとりのよいところを見つけて知らせ、互いを認め合える雰囲気を作る。

環境

  • 絵本を使って節分の由来や豆まきをする理由について知らせ、自分のなかにいる悪い鬼を退治しようという動機付けを行う。
  • 寒い時期ならではの自然を紹介するとともに、絵本や図鑑などで面白さを伝えていく。

言葉

  • 子どもたちの持つイメージを受け止め、遊びに取り入れられるよう援助していく。
  • 相手の話も聞こうとする態度を認め、伝え合いの姿勢を育む。

表現

  • 自分なりに登場人物の思いを考えて表現しようとする姿を認め、全体に知らせていく。
  • 描画では、輪郭線に油性ペン、色塗りは絵の具と画材を使い分けるように伝え、はっきりとした表現ができるように配慮する。

2月の4歳児クラスでは、生活発表会に向けて子どもたちがそれぞれ思いを持って取り組めるよう、必要に応じて言葉をかけながら見守っていきましょう。


また、子どもたちの自信を育むとともに進級を楽しみに感じられるよう、必要な配慮を月案に記載しておくとよいかもしれません。



【2月】4歳児の月案の文例:家庭連絡・安全・食育

2月の4歳児の月案の作成に活かせる、家庭連絡・安全・食育の文例をまとめました。



家庭連絡


  • 頑張っている様子やできるようになったことを伝え、保護者と子どもの成長をよろこび合えるようにする。
  • 脱ぎ着して調整できるよう、薄手の衣類を用意してもらうことを伝える。


健康・安全・衛生


  • 保育室内の温度・湿度を調整し、感染症が広がらないように配慮する。
  • 手洗いだけでなく、うがいもきちんと行うことを伝える。


食育


  • ほうれん草やだいこんなど、冬の野菜の切れ端を使って野菜スタンプ遊びを取り入れ、食材への関心を育む。
  • 完食できる量を盛り付けるよう伝え、残さず食べられる達成感を味わえるようにする。

2月の4歳児クラスでは、年度末にかけて多くの行事や準備などがあるため、家庭との連携を深めることがポイントと言えます。


2月は来年度に向けて自信や意欲を育む大切な時期であることを伝え、保護者とともに子どもの成長を見守っていく環境を作れるよう月案に記載しておくとよいですね。



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【2月】4歳児の月案の文例:反省・自己評価

4歳児クラスの2月の月案を振り返り、来月の計画に活かすための反省・自己評価の文例をまとめました。



養護


  • 冬の健康を守るための生活習慣を改めて振り返り、丁寧に行うことの大切さを伝えた。
  • 個々の気持ちを受け止め、集団のなかで思いを出せるように安心できる声かけをしていった。


教育


  • 生活発表会の本番では緊張する様子も見られたが、練習の成果をしっかり発揮して意欲的に取り組む姿があった。
  • 子ども一人ひとりの成長を言葉にしてクラス全体に伝え、互いを認め合う雰囲気を作ることができた。

2月の月案で計画していたねらいや活動の重点事項をもとに、今月の反省をしましょう。


行事での取り組みや子どもたちの様子、健康に関する習慣などを振り返り、4歳児クラスの様子がわかるように反省を記載するとよいですね。



月案に活用できる2月の4歳児保育のポイント

2月の4歳児の写真

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最後に、4歳児クラスの2月の月案に活用できる保育のポイントをまとめました。



一人ひとりの成長を認め、進級に向けて自信や思いを育む


2月の4歳児クラスでは、進級に向けて話をしたり、お手伝いなどの役割を任されたりする場面が増えるでしょう。


「もうすぐ年長組だ」という思いから楽しみや期待が膨らむ一方、なかにはプレッシャーを感じる子どももいるかもしれません。


進級を意識するなかで子どもたち一人ひとりが成長を実感し、自信を得られるようにかかわれるとよいですね。



子どもの持つイメージを尊重し、遊びに取り入れていく


友だち同士で遊びのイメージを共有して過ごせるようになる4歳児の子どもたち。


子どもからよいアイデアが出たときは遊びのルールとして取り入れるなど、保育士さんが拾い上げていくこともポイントです。


そうすることで、自分たちで遊びを進める楽しさを味わえるかもしれませんね。



意欲を持って参加できるよう節分行事の導入を


2月3日の節分に際して、豆まきなどの行事を行う保育園も多いでしょう。


「鬼が悪さをするので豆をまいて退治する」という目的を伝え、意欲を持って取り組めるように導入をすることが大切です。


”好き嫌い鬼”や”怒りんぼ鬼”など、自分のなかにはどんな鬼がいるかを話し合ってみるのもよいですね。



文例を知って2月の4歳児クラスの月案を作成しよう

今回は、2月の4歳児クラスで活用できる月案のねらいや反省の文例を紹介しました。


年度末が近づく2月は、一人ひとりの成長を伝え、進級に向けて意欲や達成感を持てるような援助を心がけるとよさそうです。


生活発表会を行う保育園では、演目と子どもの姿に合わせた活動計画や環境構成を計画しましょう。


月案の文例を参考に、2月の4歳児クラスの保育に役立ててみてくださいね。



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