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保育実習がどうしても辛い。原因と対処法、明日のためのメンタル切り替え術

保育学生さんであれば誰もが通る道、保育実習。貴重な学びの機会ですが、辛いこともたくさんありますよね。日誌や指導案作成で眠れなかったり、ときには厳しく指導されてしまったり…。泣くほど思いつめてしまう前に、対処法を知っておくことが大切です。今回は、保育実習が辛い原因と大変さを乗り越えるための解決策を紹介します。

悩む保育学生

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保育実習が辛い原因6選

実際に保育の現場を体験し、保育士としての素養を身につけるための保育実習。


子どもや保育士さんとの出会いを前に、誰もが期待と緊張を抱えながら臨むものですが、中には「ハード過ぎて辛い」と苦しむ学生さんも多いようです。


なぜ保育実習が辛いのか、まずはその原因から見ていきましょう。



そもそも何をすればいいのかわからない


特に初めての保育実習では、自分が何をすればいいのかわからず気をもんでしまうことが多いものですよね。


どこまで子どもにかかわるべきか、保育士さんの手伝いをするべきか、そもそも次に何の活動をするのか、何もかもわからない!
担当の保育士さんに聞こうと思っても、忙しそうにしていて声をかけづらい…。


そんな風に「何をどうしてよいかわからない」状態で途方に暮れてしまい、辛い思いをすることもあるかもしれません。



保育をするのが大変


続いて挙げられるのが、保育者として子どもとかかわることが思った以上に大変だという点です。


もちろん子どもたちはとてもかわいいのですが、体力の限り走り回ったり、長時間おしゃべりをしていたりと、子どもと同じように遊び続けることは想像以上に体力を消耗するもの。


また、乳児クラスであれば泣く子への対応や長時間のおんぶ、幼児クラスでは目線を合わせるための中腰など、年齢ごとに違った苦労があるでしょう。



忙しすぎてメモをする時間もない


常に子どもとかかわる必要がある保育現場では、じっくりメモを取る時間すらない…と嘆く学生さんが多いそう。


いざ帰宅して日誌を書く際、白紙のメモ帳を前に呆然とした経験のある方もいるのではないでしょうか。


またメモだけでなく、トイレや水分補給の時間を取りたいけれど、バタバタしていて言い出せなかったというケースも。必要な際は保育士さんも快く了承してくれるはずなので、勇気を出して声をかけたいところですね。



日誌や指導案が終わらず睡眠時間が取れない


溜まった書類のイメージ

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保育実習の最大の鬼門である書類作成。


使用する書式や用語などが決まっていたり、修正ペンがNGだったりと、書き方に慣れるまでも一苦労。大事な部分を書き損じてしまい、泣く泣く書き直しをする学生さんもいるかもしれません。


一般的に毎日の日誌や指導案の修正は翌日が提出日とされているため、「朝までに日誌が書き終わらない」「指導案の書き直しで眠れなくて辛い…!」と睡眠時間を削らざるを得ないケースもあるようです。



保育士さんの指導が厳しい


実習生とはいえ、子どもや保護者にとっては一人の保育者であるため、厳しく指導される場面もあるよう。


子どもたちの安全を守るために、保育士さんも厳しい口調になってしまうこともあるかもしれません。


自身のために言ってくれているとわかってはいても、実際に指導されると「向いてないのかな」と悩んでしまう学生さんもいるようです。



部分実習・責任実習が不安


保育実習をしていて避けては通れない、部分実習・責任実習。
子どもの前に立つことへの緊張感から、「うまくできるかな」「失敗したらどうしよう」と不安になりますよね。


さらに、子どもの年齢やできることに合わせた活動を考える必要があるため、発達過程をうまく遊びに落とし込むことが難しく、悩んでしまうケースも多いようです。



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保育実習が辛いときの解決策

勉強する保育学生

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このように、保育実習では多くの学生さんが辛いことや悩みにぶつかると言えます。そんな中で、保育実習での「辛い」や「大変」を少しでも軽くするための解決策をまとめました。



勇気を出して質問する


わからないことは勇気を出して質問することが重要です。指示があるまで待っているよりも、自発的に質問するほうが効率的に行動できるうえ、前向きな姿勢を評価してもらえるかもしれません。


さらに、保育士さん側が「実習生さんは何がわからないのか」を明確に把握していない可能性もあります。不明なことは積極的に質問して、行動に移すことがポイントと言えますね。



わからないことはとにかく調べる


保育実習中にうまく対応できなかったり、疑問に感じたりしたことは、教科書や本などを使って調べるようにしましょう。


特に、年齢ごとの発達の違いや活動のねらい、かかわりの注意点などは、頭に入れておくだけでスムーズに動けるかもしれません。


ただし、保育士さんの意図がある場合も多いので、担当の先生に質問し、さらに自身で調べて考えを深めるというように取り組むとよいかもしれませんね。



友だちと連絡を取って励まし合う


保育実習が辛いときは、同じように実習期間中の友だちと連絡を取ることで、気持ちが軽くなるかもしれません。


この時の注意点として、SNSに保育実習での出来事を書き込むのは控えるようにしましょう。自身の書き込みから園の情報が流出し、トラブルに発展するおそれがあります。


そのため、友だちとはメッセージアプリや電話などでコミュニケーションを取り、お互いに励まし合えるとよいですね。



実習は期間限定であることを考える


保育実習を乗り越える手段として、「実習期間はずっと続くわけじゃない」と捉え方を変えることが挙げられます。


辛いことがあっても、きちんと参加すれば規定の日数で終了となるので、それまでは頑張ろうと自分を奮い立たせることができるかもしれません。



頑張った自分にご褒美を用意する


自分へのご褒美を用意することも、保育実習を頑張るための一つの手です。


「今日を乗り越えたら甘いお菓子を食べる」「実習が終わったら友だちと思い切り遊ぶ」など、未来に楽しみを用意することでモチベーションアップにつながるでしょう。



どうしても保育実習が辛いときは?

悩む保育学生

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上記のような対策を試しても、「どうしても保育実習が辛い」「辞めてしまいたい」と感じる学生さんもいるかもしれません。


実習園や担当の保育士さんとの相性もあるため、現在の環境がすべてではないと割り切ることで気持ちが楽になる場合もあるでしょう。


それでも「自分は保育士に向いてない」と落ち込んでしまったときは、自分の苦手なことに早めに気づけたとメンタルを切り替えるのも一つの方法です。


疲れているとついマイナス思考になりがちですが、少しでも気持ちを軽くするとともに、保育実習に自分なりの意義を見出して参加できるとよいですね。



保育実習の「辛い」は将来の糧になる!

今回は、保育実習が辛いと感じる主な原因や対策をまとめました。


保育学生であれば誰もが経験する保育実習ですが、慣れない日誌の作成や責任実習のプレッシャーから「もう辞めたい…」「大変すぎて泣く!」と悩むケースも多いよう。


つまずきながらも積極的に質問したりわからないことを調べたりと、一生懸命取り組んだ経験は大きな財産になるでしょう。


辛いこともあるかもしれませんが、今回紹介した解決策を参考に保育実習を乗り切ってくださいね。



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